代償は身体。でも、こころは?

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表題作恋愛小説

恋愛小説家 成沢
住み込み秘書 静

あらすじ

会社が倒産しヤケ酒を飲んだ静は、道端で寝ていたところを恋愛小説家の成沢に拾われた。彼の提案で秘書として働くことになった静は、ある日、成沢と男性編集者のキスシーンを目撃してしまう!? 動揺して家を出ようとした静に、常に穏やかだった成沢は態度を豹変させ淫らな愛撫を仕掛けてくる。「どんな風に感じるのか教えてください」戸惑う心とは裏腹に悦びを感じてしまう身体。彼との関係に悩む静の周りで、不可解な事件が起き始め!?
出版社より

作品情報

作品名
恋愛小説
著者
桂生青依 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773099416
2.5

(4)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

攻めの変化に注目

成沢眞巳(小説家・30代)×観月静(成沢の秘書・28歳)の恋模様です。
表題作と後日談の二本立てです。どちらも静(受け)の目線で進みます。

「恋愛小説」
会社が倒産して無職になった静はヤケ酒を呑んで道に転がっているところを近所に住む成沢に拾われます。住み込みで秘書として雇われ仕事に勤しんでいたある日、成沢が編集者・北山とキスをしているのを目撃してしまい…。

「A DAY IN THE LIFE」
34ページ。後日談です。前作のラストより少し前、マンションに引っ越して3日後という、まだ付き合い始めの状態から始まります。テーマは、裸エプロン、静の嫉妬、初めてのデート。徐々に二人が心を通わせていく様子がエロ込みで書かれています。

冒頭はベットシーンから始まりますし、静が成沢に抱かれたのはかなり早い段階でした。それからも、成沢は身体で静にいうことをきかせようとする場面もあり、エロは結構多いです。でも兄の来訪、石田との密談、火事、と展開も多くあり、ストーリーもしっかりありました。成沢が静を大切に思っている様子や、静がなんだかんだ言っても成沢が好きだという所がとても良かったです。

エロで攻めるときは、静曰く「変態」な成沢ですが、普段は静に優しく、不安になったり慌てて言い訳したりするのが、可愛らしく思えました。昼と夜、純愛恋愛小説と官能小説、という二面性がわざとらしくなく上手に表されていて読んでいて楽しかったです。

静を初めて襲ったときも、ある意味誘惑したのは静なので、成沢がそう酷い男に思えませんでした。静をモデルに小説に書く、という脅しもたいして怖く感じませんでしたし。(静の家族が官能小説なんて読むと思えません。)

北山がした行為は許されるものではありませんが、もう一人の小説家に本気で惚れていたのに、その男は成沢をライバルや恋愛対象で意識していただけで、成沢と別れたらおまえはいらん、と捨てられてヤケになったと妄想するとちょっと気の毒になりました。

表紙のイラストでは、主人公は静なのに、読者目線の成沢に対して、静は反らしているのがなんとも気になりました。あとは、火事の時は外していた眼鏡を、病院では掛けていたこととか。夜遊びでも外していたし、成沢がどんな時に眼鏡を外すのかが非常に気になりました。眼鏡萌えにはお勧めの一冊です(笑)

2

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