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表題作もしも僕が愛ならば

矢上慎一,31歳,民俗学教授
葛原美邦,22歳,料理人

その他の収録作品

  • ココアに粉雪
  • あとがき

あらすじ

恋をしないと誓った美邦が、お気に入りのカフェで出逢った訳あり親子、ゲイだとばれて妻に離婚された慎一と母に捨てられしゃべれなくなった瞬。二人の面倒をみることになった美邦だが……?
出版社より

作品情報

作品名
もしも僕が愛ならば
著者
松前侑里 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522048
3

(14)

(1)

萌々

(1)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
41
評価数
14
平均
3 / 5
神率
7.1%

レビュー投稿数7

癒される~

大好きです!!
すごくやさしいお話でした。瞬が可愛くて可愛くて…子どもの出てくる話はホント癒されます。

二人と生活をともにする中で、与えられるものひとつひとつを丁寧に拾って幸せを感じられる美邦が本当に可愛い。
ホントに良い子だからこそ、自分の居たい場所を手放さないといけないと苦しむ美邦が切ない。

お互いが傍に居られないと苦しむのも当たり前のように子どもが中心で、本当にやさしいお話だ~。瞬が話せるようになる場面では思わず涙。

童話を上手く絡めて進められるお話の世界観もすごく好き。かなりのお気に入り本です。

0

クレマチスの鉢を買いに行きます!

サボテンも枯らしてしまう私ですが、この作品を読んで
クレマチスの鉢を部屋に置きたくなりました(笑)。

美邦が慎一親子との同居する理由のメルヘン具合には驚きつつも、
こういう父親と子供は好きだ~!とほのぼのしてしまいました。

子供がとにかく可愛いし、変わり者というか飄々とした慎一もとても魅力的。
そして家庭的な雰囲気のカフェ!こんなカフェに行ってみたい!
美邦の作るスイーツの描写も、とにかく美味しそうで。
ページから甘い香りが漂ってきそうで、食いしん坊にはたまりません。

甘くてほのぼの・メルヘンな擬似親子物語。これは癒されます!

2

五歳児に完敗

いや~久しぶりに号泣しましたよ。・・・なんというか、弱いんです。
父と子。父だけでも、子だけでもヘーキなのに、セット販売されるとどーにもいけません。
そんな特殊体質だからってのもあるんですが。これは泣けましたよ。天使のよーな5歳児に!

その5歳児・瞬くんと父・慎一がね・・・いいんですよ。この親子がね。
慎一は大学の準教授で、ゲイなのがバレて離婚し、一人で瞬君を育てているんです。
瞬君は両親の離婚のショックで言葉が話せない。
そんな瞬君と、父はいとも簡単に「会話」をし、言葉が話せないことをとりたてて騒がない。
瞬君は話せないけれど、絵を書くし、こっくりうなづくこともできるし、何より澄んだ瞳でじっと見つめれば、たいていのことは、いや、少なくとも大事なことは伝わるんです。

大事なのは言葉だけじゃない。(言葉ももちろん大事なんだけどね)

どんどん瞬君と仲良くなり、その父である慎一にも惹かれていく美邦(主人公・受)。
慎一はわかりやすく優しくはないけれど、人の心の核にある部分を本当に大事にできるような、そんな魅力があります。
瞬君にまた母親を作るために、ゲイである性癖は封印して再婚するという慎一を、好きになるまいなるまいとする美邦にまたちょっと泣けます。

心を自由にしてもらったのに、いちばん好きな人を好きになることはできない・・・
切ないっす。
倒れてしまった美邦を助けようとして、瞬君は口がきけるようになるんですが、そのあとの展開でも瞬君大活躍!

瞬君のおかげで、慎一も美邦も、人の幸せとか、自分の罪悪感とか、頭でぐるぐる考えてる時点でどっか何かから逃げてるってことにやっと気付く訳ですね。

自分で自分の人生を生き切ってなくて、人のことなんか考えるな!ってことですかね~
ここまで言うのはちょっとB型的開き直りかな(笑)

やーもうこれBLじゃねぇよ!五歳児が可愛すぎて萌えないもん!

美邦の魅力がイマイチ表現されてないのがちょっと気にはなりましたが、瞬君のかわゆさですべて相殺です。

2

小さな子供と暖かい人々に癒されます

雑誌掲載時読んで好きだったお話。
二人が一緒に住むキッカケがイマイチ凡人には理解しづらかったんだけど、なんと言っても子供が可愛くて、それだけで他は吹っ飛んでしまった(笑)
瞬に何度も泣かされました。

結婚して子供をもうけたものの男との浮気がバレて離婚、子供を引き取って育てている大学の民俗学の先生攻めと、血の繋がらない兄に伝えられない恋をして、今は傷心ひとりぼっちの、料理上手なクレマチスの精霊(笑)受け。

こう書くと攻ってヒドい人みたいだ(笑)
そんな印象はないです。
最初に瞬が話せないことを軽く流してたような台詞はちょっとひっかかったけど、松前さんの世界に合ったほんわか暖かい人たちだった。
ひょんなことから一緒に暮らすことになり、本当の家族になっていく物語。

でもやっぱり一番良かったのは子供の存在。
小さな男の子って、やっぱり可愛い。
あと、大好きなフレブルが出てた~!

好きな要素いっぱいの、これまた好きな疑似家族ものでした。
もう雰囲気だけで好きなんで、内容の感想とは言えないかもしれない・・・。

1

もしも僕が愛ならば

松前さんはコンプしたいな…22冊中13冊読んでるから!!
で、この本は大学准教授×カフェのキッチンの子。
准教授には、しゃべることができない一人息子がいるんですね。
で、カフェの店員と客として仲良くなるうちに、その子が話せるようにってことで主人公がその家に居候する話ですー
やーおもしろかった!!(そればっかだな)
ただ、攻めの描写があまりに少ないので(主人公目線だから仕方ないんだけどさ)つかみにくかったかな…
まあ松前さんらしい、ディアプラスらしい、ほんわかあったかい話でした(>ω<)

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