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表題作溺れる獣

永神会会長の息子 大神彰永・25歳
永神会顧問弁護士 月岡瑛・33歳

その他の収録作品

  • 手に負えない獣
  • あとがき

あらすじ

ある週末、弁護士の月岡瑛は顧問を務める暴力団永神会会長の息子で、瑛のかつての教え子でもある大神彰永に攫われる。生意気な高校生だった彰永は、永神会を金で支える有望な後継者、そして雄の色気を強烈に放つ『男』に成長していた。瑛を父の愛人だと思い込み奪おうとする彰永。誤解はとけるものの、瑛は彰永が八年もの間自分に恋焦がれていたという意外な事実を知る。開き直った彰永に執拗に肉体を弄ばれた瑛は怒り、断固として彼を拒んだが、図々しい年下の男は翌日から手段を選ばない求愛を始めてしまい――。
出版社より

作品情報

作品名
溺れる獣
著者
高尾理一 
イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778106836
3.7

(7)

(2)

萌々

(1)

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
26
評価数
7
平均
3.7 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数2

弁護士受け

瑛は弁護士で、ヤクザの顧問弁護士をやっているが、そのつてで親分の息子の家庭教師をすることになったが…その生徒である彰永は真面目に勉強するが、瑛にちょっかいをかけてきていた。しかし、大学に進学してから全く疎遠に。

弁護士モノかと思いきや、係争関係はほぼなくて、基本はヤクザの息子であり、次期組長候補の彰永と、瑛のお話です。
まぁ、ヤクザなのでそれなりに事件もあり、それを助ける攻め、という王道ですが、これまた彰永はワンコ要素ありで意外なはこびでした。

「好きになってくれるまでは最後までしない」
という彰永の矜持がなんとなくおかしくて(根が真面目なんでしょうかね)、センセイが普通の家庭を持つなら諦めようとおもってた、とか可愛いこと言うんですよね。
対して受けの瑛は、なんともウダウダが続くので、諦めが悪い!最後まで行かなくとも、後ろで籠絡されちゃってるのに、そしてそれが嫌じゃないのに好きと自覚できない、しようとしないのが…
親分に対する後ろめたさがあるんだろうけど、好きな気持ちがあるのなら彰永に色々してもらったり守られたりしてることに報いてあげてほしかった…

まぁ、最終的には覚悟を決めるんですけど。
想像とは違う進み方で楽しめました。

0

ヤものの王道かな?

高尾理一さんのヤクザものは「愛咬の掟」なんかもあったりしましたが、割とそんな雰囲気を周到したオーソドックスな造りなので、すごく安定感と安心があります。
色々、こむつかしいあれやこれやの設定があるより、これのほうが、いっそ清々しくて純粋に主人公カプに萌えきることが出来るので好きですv

と、これはヤクザの息子の家庭教師をしたのが縁で、その息子にずっと好かれ続けていた、その組の顧問弁護士(メガネ美人)が、息子の勘違いで慌てて自分のモノにするためのエロエロ攻撃と胃袋奪取作戦で、まんまと息子の気持ちを受け入れそうになるのだが、そこへ跡目継承問題なんかが絡んできて、、、というお話デス。

この息子が年中発情期の狼?もしくは大型の駄犬ってかんじですw
最初、いきなり弁護士が息子に拉致られて攻められるシーンが実に延々と50ページ近く(合間に休憩もあるが)続いたあかつきには、あれ?これはショコラハイパーなのでは?と思ったよ(爆!)
しかしですね、この息子本当に弁護士が大好きで大事で仕方ないから合体まではしないんです。
丁寧に開発して乱れさせてwww
最初は拒否するばかりの弁護士も、だんだんと・・・
この弁護士が、美人メガネときて、自分的萌えツボを抑えているキャラなんですが、性格もツンツンで神経質そうなのに何かちょっとヌけてるというか詰めが甘いところが魅力(?)
しかも料理ができなくて、まんまと胃袋を息子に掴まれちゃってるところがかわいらしかったりする。
ラストの決着の付け方としては、息子のお父さんが理解のある人なのだが、お前どんだけ息子に甘いんだとニヤニヤ笑いが止まりません。

彼等の障害になるべき事件も、割とよくありがちなモノではあり、読者的にはわかる仕組みになっており容易なものではありますが、複雑出ない分すごくわかりやすくてよかったかと。
工藤、いい男なのにもったいないね~シクシク、、

やはりわかりやすいのが一番!そしてキャラに入れ込めるのが一番。
高尾さんの作品はキャラがしっかり造られているのがいいところなんだと思います。
自称ヤクザスキーの自分にもこれは悪くない作品です。
イラストもよかったですよ。

4

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