• 紙書籍【PR】

表題作experience

総会屋 金丸 、 大学同期 坂井 
エレベーターボーイ 北島

同時収録作品日曜日はストレンジャー

貴島(スーツアクター)、和泉(ヒーローショー俳優)
苅津(スーツアクター)

同時収録作品Papa Don't Preach

鈴木智一
鈴木俊彦

同時収録作品measure(bespokeシリーズ)

田中(仕立屋)
高石 慎

同時収録作品午後3時のエレベーター(表題作序章)

金丸(総会屋)
北島(ホテルマン)

同時収録作品時の過ぎゆくままに

村田 桄(みつる)、片岡
芦名准教授

その他の収録作品

  • 漫画家と会社員と主夫と大家と猫の世話係の兼任の日々
  • あとがき

あらすじ

子供の頃から狙われやすいたちだった俺。突然、見知らぬ男に触られる恐怖感と同時に覚えた言いようのない高揚感は、思春期を迎えて性に目覚めると興奮に変わっていった。だが、痴漢行為に身を任せるのが好きだと自覚した時には皮肉なことに俺は、手を出しにくい大きな図体に成長していた───『午後3時のエレベーター』ほか、親父と息子の禁断の下剋上など、濃密な肉体遊戯・全6タイトルを収録したオール読み切り作品集!
出版社より

作品情報

作品名
experience
著者
松崎司 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775513019
3

(4)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

肉体派、詰め合わせ。

6作収録の短編集。
全て『肉体派』という筋肉系アンソロジー誌の、その時々のテーマ・お題に沿った作品となっております。

「日曜日はストレンジャー」
お題は「制服・ユニフォーム」。
戦隊モノのスーツアクターさんのアレコレで、プラス横恋慕モノ。
モテモテなのは一度はアクターさんを引退したオヤジ。年下男2人がオジさんを獲りあうお話。

「Papa Don't Preach」
お題は「格差・ギャップ」。
この「格差」っていうテーマでこの展開?と驚愕の……………ガチ父子!
のけぞっちゃいました。私はガチ肉親は苦手で、特に父子はヤバイと思っていますが、本作は余りにもビックリ展開で笑っちゃった。

「measure」
お題は「性感帯」。
そしてアノ「bespoke」シリーズの1作となっております。主人公は、仕立屋の田中。
彼のテーラーにちょっとお下品な格闘家が、どうしてもスーツを作ってくれとやってくる。余りにもうるさいのでちょっとイタズラしてやったら、とっても感度の良い格闘家君。鬼畜田中にかかればイチコロ……。

「午後3時のエレベーター」
お題は「チカン」。
子供の時は可愛くて、男からよく痴漢されていた北島(ホテル勤務)。
せっかく目覚めたのに、今はガタイが良くなりすぎてそんな機会もありません。
ところが、株主総会で混み混みのエレベーター内で、エレベーターボーイをしている自分の尻をエロく触ってくる手が…!
相手は総会屋のコワいオヤジ。2人はこれからどうなる⁈

「experience」
表題作。
お題は「ゴウカン」。
内容は、「午後3時のエレベーター」の続編で、総会屋の金丸と北島はまだ続いていた、という話。
休憩中に金丸の取った客室でHしていた北島。金丸に問われるままに学生時代友人に強姦された過去を話しだす。

「時の過ぎゆくままに」
お題は「制服」。
内容は、お題と微妙にリンクしつつも意外と切な・いい話。
「制服」からこの話。普通思いつかない。上手いなあと唸る。
大学生と付き合っている大学の准教授。うまくいっているのにある日高校の同級生が大学にやってきて…。
腐れ縁の業を感じますねえ。深い。

各話ごとに作者様の解説・コメントがあってそれもとっても面白いんです。作者様の人の良さが伝わってきますね。

1

外れない箍

全体的に主題を無難にこなしましたよと言う感じで、
今一つ切れが鈍い感じを否めません。
それも道理で後書きを視ると収録作を描いた期間が
どうも作者さんにとって厄年に当たっていたらしく…
筆のノリが悪いとはこういう事なのか、としみじみ感じ
ました。

それでも恥らうおっさんを描く手腕が一切落ちて
いないのは流石でございますが。

2

萌にはあと一歩

ガチムチのオッサン系はそれ程積極的に読まないんですが、松崎氏のは長年読んでますなぁ。今回の作品も全体的に年齢層が高くて(オッサンなんだから当たり前ですが)落ち着いた感じが漂っております。

表題作は「午後3時のエレベーター」の過去編になります。エレベーターの方は「痴漢」がテーマ、表題作は「ゴウカン」がテーマなので、それなりに後ろめたい感じがありますが、主人公の北島(受)がそもそもそういった性癖なので、犯罪感はあまり感じません。

私の好みとしては、「measure」の優男の仕立て屋が、ノンケでガチムチのボクサーを手玉にとって攻めちゃうという楽しいお話が、なかなか良かったです。

スーツアクター、息子×父、三角関係などのお話もあり、全て“濃密な肉体遊戯”です。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP