SH(シュガ-ハイ)

sugar high

SH(シュガ-ハイ)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×28
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
9
得点
86
評価数
28件
平均
3.3 / 5
神率
14.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784576082042

あらすじ

俺は餌ですから
警察は信用できない。麻取の早瀬は、柘植に捜査から手を引くよう要求する。そんな早瀬を面白がり、戯れに迫る柘植だったが……。

眼前に並ぶ冷たい骸――柘植冬悟は合成麻薬『SH』によって、すべてを奪われた。あれから六年、組織犯罪対策課に所属するキャリア崩れの刑事・柘植は姿を変えて広がりだした『SH』の捜査中、恐ろしく美人で勝ち気な麻薬取締官・早瀬馨とかち合う。警察対麻取。捜査の主導権を巡り交渉は決裂。ところが麻薬取締部の内通者がらみで取引がしたいと、早瀬は再び柘植に近づいてくる。だが捜査は、思いも寄らぬ方向へと進んでいき……。
『SH』を巡り、封印されたパンドラの箱が開く!
出版社より

表題作SH(シュガ-ハイ)

柘植冬悟/組織犯罪対策課刑事 
早瀬馨/麻薬取締官

同時収録作品SH(シュガ-ハイ)

麻薬取締官主任 菅田久嗣
麻薬取締官 早瀬馨

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数9

骨太な作家。すごいポテンシャルを感じるな。

えー、数年前から「オハル」には注目しているオレですが。
デビュー作がこれってやっぱタダモノじゃないわこの人…。

全体としては荒っぽいところもあるし、伏線回収が甘いところもある。
ミステリーないしはポリシエ小説としてはちょっと単純すぎるんだな。
早瀬とその上司である菅田、また菅田と柘植の因縁ももうちょっと食いついて書いてほしいところもある。
英田サキや中原一也もそうだがどっか柴田よ●き風味…といえばそうだしー。
がっ!!!!!
キャラ造型も次を読ませる力もすごいあるんだよなぁ…。
普通のポリシエ作品とBLの折衷作として面白い。

1年1冊ペースの寡作作家ではなく、年せめて2~3冊ペースの作家だったら
英田サキと同等かそれ以上に評価されてもいい作家になりうると思うんだ。ウン。

この人の超いいところは「組織」や「社会」を前にした無力感が書かれている、
かっこよかったり美形だったり優秀だったりしながらも、
きわめて「フツーの人」感があるキャラクター造形でござる。
そういう親近感はちょっとフツーのBL作家には珍しいんだよね。
BLのキャラってひたすらキラキ続きラしていて、正直、オレなんぞはそれが鼻についてしょうがない!っていうことが時々ある。
そういう中にあっては極めて骨太な人物が魅力的。
早瀬の一見、完璧そうでいてもろいキャラなんてすごくグッとくる。

うーん、これ、シリーズ化しないのかなぁ。

5

ココナッツ

お返事ありがとうございます!
今年、井上ハルヲに改名して出版された『劣情宅配便』が路線が変わってびっくりしてしまったのです、今までの3作はどっかいっちゃったの?かしら?と(^^;;
ただ、同人誌の方は固そうな物を連載されているようで、わたしもそちらが気になります。

ofnotice

あいあい、はじめまして。答姐では時々お見かけしておりまする~。
いや、オハルさん、非常にいい作家だと思いますよ。
作風変わったかなぁ?
うーん、基本路線は同じかと。文やつなぎのまとめ方が若干、うまくなったーってだけじゃないかと思いまする。いかんせん、商業作品は3本だけなので、それ以上の判断はできませぬな(笑) 
こういう作家さんこそ、四半期に1冊ペースぐらいで読みたいですねん。
そういえば、腐友からPN変えて同人誌出してたーなんて話を聞いたんですけれども。
オレが「テミスの天秤」レビューでオハルってPNはなんだかなーとつぶやいたのが原因か?(汗)
それまでオハルはいいぞいいぞ連呼しまくっていたオレですが、SHで「これは同人誌買わないと…」って気になっておりまする。

ココナッツ

ofnoticeさま

ofnoticeさま、はじめまして。ココナッツと申します。

こちら、オハルさんの作品の中で最強ですね。
だんだんと作風が変わってしまっていますが、わたしもSH続けられれば良いのになあと思っています。
やっぱり編集部的には、キャッチー(改名された後の新刊のタイトル見てびっくりしました)なものの方が良いのかもしれませんが。
SHのレビューがあって嬉しくてコメントさせて頂きました、失礼いたしました(^^;;

P.S. 本当は一つお聞きしたいことがあったのですが別作品についてでしたので、またそちらに改めて書かせて頂ければと思います。

ビター・ハイ!

新宿鮫ならぬ新宿ツゲという感じで、設定自体は既視感があるし
ストーリー展開も見当がつく話なのだが
それでも、甘みを抑えた作風や個性際立つキャラは魅力的。


かつての事件で、キャリアでありながら不遇なポジションにある柘植。
所轄で持て余されながらも、心は警察官としての熱を失っていない。
彼が捜査の途中で出会った麻薬取締官の早瀬。

柘植のキャラは、最初のエピソードが未消化な感じもあり
イマイチピンぼけな印象もあったが、
一方、今時の派手で綺麗な容姿の中に激しさを秘め一人戦う早瀬がいい。


この早瀬の美しき孤独が、ツボ。
まるでナイフの切先に立つがごとく、非常にスリリングな立場、
本当は認めて欲しくて温もりが欲しくて、でもそんな心を奮い立たせて
そこに自らの足で立とうとする早瀬に、心鷲掴みだった。

そんな彼に惹かれてながら、それがどんな想いなのか戸惑う柘植。
薬でラリっている早瀬の淫らでエロチックな様は、なんとも萌えた。


柘野上司の那須、悪役の菅田、など脇役もキャラがしっかりしていて
一息に読ませる作品になっている。



続き※ところで、マトリ(麻薬取締官)。
 BLに限らず小説や映画の世界ではおなじみだけれど、
 実は日本に260人程しかいない、厚労省の特別司法警察員。
 薬学部出身者が多いと知った時にはへえー!と思ったものだが、
 そのあたりのこともよく分かる作品だった。
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1455.html
 http://www.nco.go.jp/shimei.html

6

初読

面白かったです。 ワケあり永久現場のキャリアと麻薬取締。
事件をきっかけに出会っていく訳ですがうまく一冊にまとめられています。
まだまだ続編が書ける伏線も張られていますので
是非期待したいです。

ハードなSMを彷彿させるシーンもあるけど、そこは案外さらっとカワされているので
苦手な人も全く問題なく読めますよ。
攻め主人公キャラもなぞを密めていて、氷山の一角しか見えていない感じですし
今後の様々な事件で解明していただきたいなと思います。

3

うまい!と唸りました

オハルさんの本は初読みです。
文体の特徴は良くわからないのですが、硬い内容ながらスイスイ読めました。
先は若干読める部分はありますが、とにかく「うまい!」という感じです。


攻めの柘植は組対課のキャリア刑事。
キャリアといっても落ちこぼれで、兄と義姉を殺害された過去があります。

麻取の早瀬は潜入捜査官。
見た目の美しさに反して意志も気も強く、職務と上司に忠実な男です。


内容はけっこうハードめです。
『SH』という麻薬の摘発に警察と麻取が縄張りを争ったり、潜入捜査している早瀬とその早瀬を捨て石のごとく扱う上司の菅田、そして柘植の肉親の惨殺。
てんこ盛りです。
しかしこのハードさや痛さも柘植の飄々としたキャラで冷たい雰囲気にはならず、柘植が早瀬に手を出そうとして返り討ちにあうなど思わずニヤリとしてしまうシーンも。
多分、主人公たちもそうですが周辺の人物たちのキャラ設定が絶妙なせいなのだと思います。
小説なのですからフィクションなんですが、それを読んでいる最中に意識させません。
柘植の上司・那須はカッコ良い(ビジュアルという意味でなく)ですし、早瀬続きの上司・菅田は「クソ野郎め!」と罵りたくなるほど。

警察ものがお好きな方には、ぜひ手にとって頂きたい一冊です。
オススメです!!

8

ココナッツ

茶鬼さまへ

茶鬼さま、はじめまして!
コメント頂きまして、ありがとうございます。

オハルさんは本当に出版物が少ないのですね。
しかもわたし、こちらの本を入手するのにけっこう苦労しました(苦笑

以前は硬い痛い物も読めていたのですが、最近はほのぼのした物ばかり選んでいました。
多分、読後落ち込みたくないんですねー。
でも『SH』は、とにかく登場人物が誰も彼も魅力的で面白かった!と素直にオススメできました。
他の本もぜひ、挑戦してみたいです。

しかし、修正はもう少し長い間出来ると良いですね。
萌も2個がなかったなんて!
わたしは確か10月くらいからのレビュー参加でしたので、恵まれていたのですね(汗
今の段階でも、中立としゅみじゃないの間があれば困らないのになあと思ったりしていますので。

茶鬼

はじめまして、ココナッツさま

実は私はオハルさんの作品が大好きでして、ココナッツさんがレビューされているのを見つけて、しかも高評価ですごく嬉しくなりました☆
それで思わずコメントしてしまいました。
自分がレビューの時、まだ萌×2がなくて評価が萌×1なのが修正できなくてとても残念です。
商業で出ている本は少ないですが、もっと皆に知ってもらいたい作家さんだと思います。
すみません、嬉しくてつい。。。失礼しました。

本格派

帯『俺は餌ですから』

警察落ちこぼれキャリア攻×麻薬取締官受で、「SH」と呼ばれるドラッグ操作を巡っての事件捜査モノなんですが、これがなかなか本格的な描写で、文章も上手くて読ませます。
事件描写に加えて、登場人物も一癖も二癖もあってキャラ立ちしてるって言うんでしょうか、ひじょうに魅力的。
攻が受を2回犯そうとして、2回共撃退されちゃうのもいい。
確かに成人男子同士だったら実際はそう簡単に犯されないと思うんですよ、その辺がリアルっぽくて良かった。
結局、ドラッグで興奮状態のままセックスへとなだれ込むんですがエロ描写もですね、雄臭くてよろしかったです。

英田サキさんの事件モノを好きな人はこの作品もおそらく気に入るんじゃないかなあ。そんな風に思いました。

3

タイプです

厚労省・麻薬取締官と警察庁・組織犯罪対策課の主人公2人の恋愛を絡めながら、各上層部の腐敗や腑抜け振りをあらわした良い作品だと思います。

1ページ目から、主人公の組対課の柘植が、麻薬常習者の凶行で惨殺された実兄と兄嫁の死体袋のファスナーを開け、死体の状態や腐臭の説明・・・という甘くないシーンから始まります。
普通なら泣き叫ぶなりするはずが、柘植は訥々と「これ、義姉ですか?」、犯人に対しては「なんだ、だったら心神喪失で持っていかれるな」って、全く温度を感じない語りです!
おっ!おおっー!と、ハナからのめり込みでした!

麻取を隠した早瀬と出会ったのが、男が男をナンパするバー「エンドルフィン」。
(麻取と言ったらおとり捜査♪)
組対の柘植は、シュガーハイの総元締め松谷組の小野が出入りするこの店に潜入しており、美人で男に声を掛けられるがなびかない早瀬が気になっていた・・フフッ・・男に興味が無いって言いつつも、やっぱり美形が好きなんだね・・
その早瀬が柘植を店の個室に強引に連れ込み、柘植に打ち明けた事とは?

先の方が書かれているので、早瀬の上司・菅田との仲は省略しますが続き、柘植側の組対メンバーもとっても味があるのです。
昼あんどんと呼ばれている上司の那須は、我道を貫く柘植を見守り助け、潜入先のエンドルフィンでカップル役をした同僚2人とか捜査の相方はゲイバーでの心労でダウンとか。
柘植を贔屓にしているエンドルフィンのマスター(ママ?)相田も良いです^^
早瀬側が痛い分、柘植側で中和させてくれる配慮がされています。

濡れ場シーンは、菅田×早瀬は「痛っ」で、柘植×早瀬「ぐへへ(じゅるる)」と言う事で、お楽しみに!

作者さまは初読ですが、文章を変に盛ったりせず、読み易く分り易く書かれてあったのが気に入りました。
でも、文章もストーリーも好きなのに“萌”になったのは、
柘植という人物がイマイチ分り辛かった点、冒頭のシーンの人物像がどの行為のフラグになったのか、「飄々と」「頭がキレる」とあるそれが、どこにあたるのかとちゃんと消化されないのです。自分の読解力と想像力の無さなので、ホント自分理由です。

あ、“神”寄りの“萌”なんです!
オハル先生の他の作品も是非読みたいと思いました!

5

刑事×マトリとドSのソルティな関係

この作家さんの商業誌初作品ですが、やはり設定上ハードでシリアスで、甘さが全くない辛くて痛い作品でしたが、こういうハードが好きな自分にはツボ作品でした。

柘植は祖対4課のキャリア崩れの刑事。
兄夫婦を麻薬のせいで殺された過去から、その存在を憎んでいます。
一方、麻薬取締り捜査官の早瀬はゲイであることを知る唯一の上司菅田を信頼し、彼の激しいSにも耐えるM気質の男。
そんな二人が同じターゲットを見張ることになり、ぶつかり合う。
体を使ってターゲットに接触を図らせる上司の菅田の鬼畜ぶりはヤクザよりも達の悪い、本物の悪にさえ見えます。
しかし、己の性癖を満たすのは菅田しかいない早瀬は、その言いなりになり危険な仕事をしています。
柘植はノン気なのですが、早瀬の危険なにおいと色気に興味を惹かれます。
また柘植の過去の原因となる男と、早瀬の追っているヤマの裏切り者が、菅田であるという共通点も、二人を結びつける要因になっています。
体を張った捜査でヤクを打たれた早瀬を救出し、麻薬取引をあぶり出した柘植は、早瀬と激しいSEXをする。
己の信念で、上の指示も無視して目的を果たそうと突続きっ走る柘植の姿はひょうひょうとして、自分の好みです。
Mであるとはいうものの、早瀬は多分に菅田に合わせていただけで、ただ単に、激しいSEXが好きなだけだと思うのです。
刑事と麻薬取締りという、ライバルな存在だけに、二人には決して甘さは訪れないと思います。
体から始まった関係ですが、好きになる条件には肉体も必須項目だと思いますから、順序が逆であろうと互いが満足できれば、それもまた好意と思いますから、この二人の関係もアリだと思うのですよ。

柘植は36歳くらいの設定ですが、佐々木さんの絵がカッコ良くて、早瀬もお洒落な設定ですから、魅力的に描かれていて、それもこの物語を良く見せている一つの要因にもなっています。

2

設定は好きなのに

刑事×麻取・・・上司はドS・・・面白そうでしょ?面白そうですよねっっ!
文章もウマいし、人物もなかなかいい。
専門用語もちりばめられてて、よく調べて書いてるな~と感心しますし。
早瀬の上司のドSキャラ、菅田なんて、羊のストライクゾーンど真ん中でしたよ。

でーもー、
なんか萌えなかったの・・・・
刑事と麻取でも、人物がそこそこ魅力的でも、
ドSキャラがとことん冷酷でも、

やはりココロのドラマがないと、ダメなのです。
もっとじたばたしてくれないと~

ろくでもない男だけど、惚れた男を内通者として摘発しないといけない! とか、
その惚れた男からヤクザと寝て来いと言われる!とか、
心がぐっちゃぐちゃになるような設定満載なのに!なんかそれはそれ、みたいなさ~

だいたい、そんなドS男にひれ伏してたドM君が、そう簡単にタダの優しい男に乗り換えるかっつーの。
ご主人さまは絶対的支配者なんだから、そこからもぎ取るには大変な手間と労力がいるんだよ!!

はぁはぁ、個人的なこだわりポイントで興奮してしまいました・・・
まぁそのへんは羊以外には意外とスルーかもし続きれないのですが(笑)
テンポとか、ドラマチックな盛り上がりというか・・・そういうのがもう少し欲しかった。

筆力はある方なので、次作に期待します(^-^)

1

次作も期待したいです

柘植冬悟(組織犯罪対策課 刑事 キャリアだったが事件の責任を取らされ所轄勤務に)×早瀬馨(麻薬取締官 ゲイ)

初読みの作家さんでしたが、カップリングが刑事×麻取で、薬物が絡むシリアスそうな展開のあらすじに興味を惹かれ手にとりました(佐々木久美子さんのイラストも雰囲気がありましたし)。読み始めてすぐ(冒頭~柘植が早瀬と出会うまでの間)、何となくどこに焦点を当てて読めばいいのか分かりづらい感じがして、ちょっと読み難いかも!?と身構えたのですが、柘植と早瀬が出会って以降は特に気になることもなく読み進められました。

“SH(シュガーハイ)”という麻薬をめぐる話で警察と麻薬取締官がそれぞれのアプローチで犯人を追いますが、実は裏には組織的な陰謀が隠されていて……と結構エンターテイメント性もあって楽しめました。むしろそちらがメインで恋愛に関してはちょっと控え目だったかもしれません。まぁでもこの作品の雰囲気からすればちょうどいいバランスだったのではないかなぁという気もします。ただ柘植と早瀬のHシーンの回数(1回)よりも、早瀬の上司と早瀬の痛々しいレイプのようなSEX(あえてHとは書かず)シ続きーンの方が回数が多く(2回)、そういう部分でも甘さとはかけ離れておりますので苦手な方は注意が必要かもしれません。

読み応えのある作品で楽しませていただきました。次作はどういう方向性でくるのか期待しています。

4

この作品が収納されている本棚

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