COLD SLEEP(新装版)

COLD SLEEP(新装版)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神29
  • 萌×210
  • 萌16
  • 中立2
  • しゅみじゃない6

219

レビュー数
24
得点
235
評価数
63件
平均
3.9 / 5
神率
46%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥850(税抜)  ¥918(税込)
ISBN
9784862635211

あらすじ

事故で記憶をなくした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られる。藤島は極端に無口なうえ、透の「過去」を何ひとつ教えてくれず、透はどこにも居場所がないような寂しさを募らせる。しかし藤島とともに暮らすうち、彼の中に不器用な優しさを見いだして──。過去と現在が複雑に絡み合うあの超話題作の新装版がいよいよ登場! ショート番外編書き下ろし!
出版社より

表題作COLD SLEEP(新装版)

記憶喪失の男 高久透
透の友人と名乗る男 藤島

その他の収録作品

  • 同窓会
  • ぼくのすきなひと
  • 白い花

評価・レビューする

レビュー投稿数24

幼少期が痛い

高校生の藤島の家に、高久透がやってきます。
父親の愛人の子供とおもいきや、父親が母親を苦しめるために連れてきた赤の他人の子供。

なんともゆがんだ家族構成です。
そして想像とおり藤島の母親の透への虐待がひどい。
そんな母親は、藤島を溺愛するあまり藤島の行動をすべて管理する異様な愛情。藤島自身もある意味被害者と言えます。

とにかく藤島と透を取り巻く幼少期が痛い。
そんな中ですれ違ってしまったふたり・・・。
どうにか二人には幸せになってもらいたいと願いつつ2作目に期待。

0

どうしよう‥痛くない(怖)

どうしよう‥木原作品なのに痛くないよお。
いやいや、透(攻様)過去は、充分木原ワールドなんですけど、
なんだろう、ぎこちなく甘い。
ジェットコースターでカタカタゆっくりと頂上に向かってる感じ‥
空気が優しければ優しいほど
とてつもないほどの奈落に落とされる予感。
透と藤島が本当はどういう関係なのか謎なままだし。
藤島が透が過去を知ることを怖れているのは
どうやら事故のことだけじゃない気がするし。
続きを読むのが怖いよぅ‥

「同級生「ぼくのすきなひと」
短編なんで期待してなかったんですけど、
これも面白かった。
ヘタレ攻め×絆され受け‥かな!?
谷川が黒川を受け入れたのは愛情か?同情か?
もやもやします。

0

優しい嘘

折に触れ無性に読みたくなるシリーズです。

優しくもない現実の愛おしさを突きつけられ、分かっていてもその過程に思いを馳せるだけでため息が出てしまいます。

記憶喪失になった高久透と彼に手を差し伸べる藤島啓志。

何故。

ただ一言浮かび上がる疑問だけが読み進めていく原動力となります。

透の真っ白な頭の中に入り込むのは藤島から与えられる情報ばかりで、嘘と本当の区別もつかない。
前向きな言葉だけでは自分が何者なのか、そんな不安を拭い去る事も出来ず。
定まらないまま藤島を軸に形成させていくことになります。

おざなりな展開を想像しては外れ、それならと違う展開も外れ、緊張を保ちながらも諾々と生活していく2人の接点を探ってもわからないまま。

過去を知りたい透と将来を見据えて欲しい藤島の衝突した日を境に、陽だまりのような暖かみが感じられるようになります。
ただ透が懐けば懐くほど、刷り込みのような誘導されたものを意識してしまい、嵐の前の静けさのような不気味さも感じられ。
思わぬ展開に、事実に、藤島に対する疑問は膨れ上がる一方ですが、記憶がない透が余計な情報がな続きい分決断が早く、これからの在り方に一筋の光が見えるようになりました。

あっさり読めばそこまで躊躇うこともないのですが、赤いインクの件など、深読みせざるを得ない文章に引っかかっては、そこに何かがあるのだと沁みのように心に留まります。

これからの2人に目を向けると楽しくなりますが、何処かに落とし穴がある。
そんな不安が付き纏います。

他短編「同窓会」「ぼくのすきなひと」
男女ならこうして焼けぼっくいに火がつくのだろうと思います。
男同士だとどうだろう。
ただ、1年近く全く清い交際だったのと黒田が本当に何も知らないのが、俺が教えてあげないとと言う気持ちになる理由としてスっと嵌りました。

2

知らないままリセットされた人生で平穏に暮らせたらいいのに

COLD LIGHTのコミック版が出るということで購入前に木原さんのCOLD三部作を再読しました。
読み始めて大分忘れていると思ったら、新装版が出てすぐに読んだのでもう5年もたっていたのですね。旧版からは10年以上なのに、あらためて時間の経過を感じさせない作品だと思いました。

精神的にも肉体的にも痛い話が苦手で、特に精神的に追い詰められたり苦しい痛いの連続のお話は気軽に読める方ではなく、結構気合を入れてでないと読み始められない質です。
なので1度読んで以来久々に開いてみました。

事故で記憶喪失となり仕事も住むところも無くし友人と称する藤島が生活のめどが立つまで同居し世話になることになった透。
透視点で進む展開なので、何かと世話になってはいても記憶が戻ることに消極的な藤島の気持ちがまったくわかりません。
一緒にいて気づまりだったり緊張させられるし、歓迎しているは思えないような雰囲気がひしひしと伝わって来て、友人とも思えない関係性が不思議です。
全然興味もない分野の仕事をするために関連の専門学校に通うことを執拗に進めたり、以前の勤務先の元同僚に話を聞くことを無意味だと続き言う訳のわからない藤島の言動には透と一緒になって疑問や怒りやイライラが湧いてきます。

藤島が進める仕事が記憶を失う前にやりたくて学費を貯めていたことを元同僚から聞き、何の説明もなしにやらせようとするなんて言葉足らずなんだかよくわかりませんが、結構考えてくれてるんだと思ったらちょっと感動です。(透も胸キュンしてました)

けれどそんな中でも、コンビニでのバイトで知り合った大学生と気軽に愚痴ったり相談できるようになったり、藤島が大のケーキ好きと知りケーキ屋に通ううちに頑固な職人の親父とその奥さんに気にいられそこで働くようになったりとほのぼののんびりとした平穏な日常がひと時綴られていると、これ以降の展開を知って読むと苦しく切なくなるものです。

このまま平和に、記憶は無くなったけれどリセットさせた人生の中で愛が生まれていくのかなと思っていると、唐突にそんな日常に終わりが来ます。
透が起こした事故の真相が判明することにより急展開していきます。

最後はきっと二人はラブラブな恋人同士だったのに事故ですべてを忘れ今に至ったわけですね、と思わせます。
続編では甘く幸せな同棲生活に続くのでしょうと思わせる終わり方でした。

しかし再読となると、この後に訪れる数々の苦痛を思い、何があっても二人で乗り越えてほしいと、願わずにいられません。

同時収録の『同窓会』は本編と全く関係ない短編でなんで?と思わせますが、この後のシリーズでリンクしていくことになる別カップルの出会いとなれ初めの話です。
高校の同級生で、暗くて性格の悪い攻め(黒川:県庁勤務の公務員)と明るくクラスの人気者だった受け(谷口:カメラマン)が、同窓会で再会し、攻めの一世一代の告白から付き合いが始めります。
叶うとは思わないし、もう二度と会うこともないので見合いを前に酒の勢いを借りて好きだったことを言って逃げます。
そんな告白に驚きつつ、勤務先に連絡し食事することから初めて徐々に馴らしていくみたいなところが内気で怯えたな野良猫に餌付けするみたいでしした。

その後日談の『ぼくのすきなひと』は、なかなか馴れない野良猫 黒川に、焦れてきた谷口の一歩進むべく行動編です。
初めてのラブホ体験に黒川は「回るベッドやミラーボールがあるかと思った」と言うが「いつの時代だよ」と谷口にからかわれ泣きだす。
言いなりで否とはいわない消極的な態度にもっと本音で付き合いたいのだという谷口に、君に嫌われたくないと泣く黒川の本心を聞き、お付き合いの次への段階に進めます。30前の男としては泣き過ぎです。

描き下ろしで追加された『白い花』では、カラーの花を見て藤島の姿を重ねて思わず欲情してしまう透の可愛い姿。
透のバイト先のケーキ屋に買いに来て何を買っていいか困っている男の客が、人物の描写はないのですが黒川にケーキを買って帰る谷口のようで微笑ましかったです。

1

三部作一作目

攻めが事故からめざめ受の好意で同居するとこからはじまります。
この世に頼れるのは受けだけ、受けに嫌われたくない捨てられたくない、だんだんと攻めが受けに執着していきます。
受けの頑な態度の中にもめげず尽くす攻めにほだされる受け。三部作の一作目なので受けの感情は頑なな姿勢はなぞのまま二部へいきます。二作目は甘くも辛い過去があきらかに、三作目は攻めにとって山場になります。2人の絆の物語です。

3

なかなかCOLDの世界に入っていけなかった

今更ですが・・・。
「頭の隅々まで掃除機をかけたら、こんな感じになるんじゃないか」高久透、彼はどうやら交通事故で大怪我をして記憶もなくしてしまったらしい・・・。
外傷が完治して退院した後、彼の友人である藤島啓志のマンションで暮らすことになります。
「COLD SLEEP」は、ここから始まるのですが、とにかく最初がとってもわかりづらい。
記憶喪失になった透の視点でお話が進むのでわからなくて当然か?とも思うのですが、とにかくわけがわからなくてなかなか話に入っていけませんでした。

2

3部作。好評なのは知ってたのだ。
評価が高いのもしってたのだが、ようやく今頃。
読んでからそんでまた間が空いてしまいました。゚・(。ノД`)

2人の本当の関係は不明。
記憶をなくした攻の面倒をかいがいしくみてくれる受。
自分たちはトモダチだと受はいうけれど、本当のところはどうなのだろうか。
表情がよみとれにくい相手に戸惑う攻。
自分は興味のない写真集の意味とは・・・!?

まだまだ抒情詩という1冊ですね。
実際に二人がどんな関係であったのか、そこがまだ描かれていないので感情的に移入することが出来なかった。
けれども、それもここから先で描かれるのであろうと思われる。
木原作品の少しまえの作品なので心の痛みを覚悟していたのだが
ここではそれほどでもないですね。
次回作品に期待。

2

おもしろい!

初めて読んだ木原作品で一瞬でファンになりました。
COLDシリーズの第一弾です。最初シリーズものだと知らずに読んだので読んだあと「え?これで終わり?」と思いましたが COLD LIGHT, COLD FEVER と続くと知って嬉しくなりました。透と藤島の行く末や謎が解明されていない部分をもっと知りたい、と思わせます。
透視点で書かれていて、どうして彼が藤島に惹かれていったかがとても伝わってきます。
読み出したら止まらないです。

1

疑問、苦悩、葛藤、真実…その先には

前々から読みたいと思っていて、最初はひとまずコミカライズの方を手にとってみて、『原作読んでみたいっ!!』と思い、3冊同時購入いたしました。

コミックの方で大体話は把握していたんですが、やっぱり小説になるとよりキャラの表情や感情を読み取れて良かったです。

事故により記憶喪失になった透。“友達”だという無口で表情を見せない藤島に引き取られて一緒に暮らします。
透は自分の過去を教えてくれないこと、なぜ自分の世話をしてくれるのか、2人の関係について、などたくさんのことに疑問を持ち、一人で苦悩し、孤独を感じて過ごしていきます。

そんな中でも、時々無口でそっけない藤島が見せる笑顔や素の部分にちょっとずつ惹かれ行くわけです。救われる部分もあったんじゃないかと思います。藤島の笑顔が見たくて意識したり、いろんな事やったり一生懸命な透をみてて読み手としてすごく心地よかったし、微笑ましかったです。

しかし、少し光が見えてきた生活の中に迫る闇。ある事件をきっかけに過去を知る透。すごくすごく切なくて心が痛かった。それをきっかけに見出したもの、藤島への想い、すべてを背負って生きていくと決続き意した上での告白。最高でした。

「記憶、なくしてよかった。藤島さんを嫌いだった自分を全部忘れてよかった。」

この1言に込められた透の想い。涙が自然と出てきました。やはり1番印象に残ったセリフです。

痛いCOLDシリーズ序盤、胸を引き裂かれるような痛さはまだまだありませんが、ここからは強い気持ちを持って最後まで読んでいただきたいと思います。

2

幸せと波乱の始まり

COLDシリーズの1冊目。
事故で記憶を失った透が、友人だという藤島に世話になり、そこでの藤島の態度に困惑し、疑問を抱きながらも距離を縮めていく部分。
藤島の、写真にこだわる態度。
とても親切なのに、冷たい態度。
自分の過去の一部を知り、抱く疑問。
どうして藤島が透にこだわるのか、ここでは明らかになっていないので、モヤモヤ感を抱いてその感情にイライラを伴ってしまうかもしれません。
しかしあと2本あり、そこで明らかになっていくので、3冊共に読むことをお勧めします。
一気に揃えて一気読み?

記憶を失い4歳までの記憶しか残っていない透は純粋無垢。
だから、作中で『透明な水に赤いインクを一滴落としたその色が広がるように』という比喩がぴったりと、藤島の色に染められるというのではなく、藤島の心が見えてくるくだり。
この一文でこの二人の在り方に納得させられてしまった自分も単純なのか?
この先を知らなくても、この一文に二人の気持ちをどうか汲み取ってほしい。

『同窓会』あれ?なんでこんな関係ない話が・・・と思ったが後々関係してくるので必読。
健気でヘタレなワンコと男前な続き谷口の組み合わせは絶妙だった。

『白い花』透の藤島に対するイメージは白なんだな~でも汚しちゃったね♪
本編に色気が少なかったのでサービス的な・・

1

文句なしの三部作

初めて心揺さぶられた木原作品です。
それまでは苦手・・・どころか嫌いとまで・・・。
(理由:『WEED』シリーズの谷脇が私の許容値を大きく振り切ったため)


透は交通事故で重傷を負い、それまでの一切の記憶を失くした。
友人だという藤島に、入院中も退院後も世話になる。
友人なのに他人行儀な藤島。
透の失われた過去を知っているはずなのに、語ろうとしない。
しかし藤島が自分に向ける優しさに気付いた透は、不安と孤独を抱えながらも彼のことが気になるようになっていく。

入院中に関わった看護師や患者を始め、商店街の人達やバイト仲間、皆から好かれる人気者の透。
新しい人間関係は極めて順調。
それなのに記憶を失う前の透は・・・。

歪まずに育ったなら、記憶喪失後のような好青年になっていたのかと思うと切なくなります。
藤島はそのことをどんな思いで見ていたのか。
事故後の透に藤島が献身的に尽くしたのは、愛情だけでなく罪の意識もありますね。
藤島が大きく関わる、透の性格形成に大きな影響を与えた幼少時の出来事は、次巻『COLD LIGHT』で明かされます。


同時続き収録の『同窓会』シリーズは、同窓会で再会した同級生同士のお話。
(この二人は後に仕事で透と関わることに。)
ドラマチック展開ではないけど静かな良い雰囲気のお話で、私は結構好きですね。
それなのに旧版発売当時に読んだ時には、少しも面白いと思わなかった・・・。

1

記憶、なくしてよかった。藤島さんを嫌いだった自分を全部忘れてよかった

大好きなコールドシリーズ3部作の1作目。

いきなり「ここはどこ?私は誰?」な状態になってしまった透の不安は、読んでいる方にも伝わってきて、この藤島の正体はなんなんだろうと思いながら読んでました。
藤島はやっていることはものすごく親切でありながら、なぜかよそよそしく、透に興味もない写真の専門学校に行くことを勧めてきたり、何か隠していたり、嘘をついていたり。
でもよそよそしい藤島はケーキが好きで、ケーキを食べているときはうれしそうで、透はその顔が見たくて毎日藤島のためにケーキを買ってきます。
ケーキを食べるときは表情が柔らかくなる藤島も、その顔がみたくてケーキを買い続けるうちに、おいしいケーキ屋さんに勤めてケーキを作り始める透も、幸せそうな感じでした。
やがてある事件が起こり、透は自分の起こした事故の真相を知ることになりますが……。

面白かったです。
この巻は木原さん特有の痛さはほとんどありませんでした。

2

遅ればせながら木原作品デビューです。

来年にCDが出ることも決まって好きなキャストだったので欲しいなーと思って。
しかし、木原作品を読んだことのない私が果たしてついていけるのかと思いまずは読んでみることに…(ちるちるの特集でもこのシリーズは「激痛」に分類されてましたしね)

今回はまだ最初の段階だからでしょうが、比較的穏やかに物語が進んでいて。
どこか無器用だけど時にかわいらしくもある藤島と、徐々にそんな藤島に惹かれていく透の図という感じで。
それは全てが透が記憶を失って真っ白の状態からスタートしている関係だから、いつ壊れてもおかしくないもので。
以前どんな関係だったのか過去がそれほど明らかになっていないのでどうなるかわからなくて。
ケンカをして部屋を飛び出してみてもほかに縋るものがなくて、つい藤島を頼りたくなって寄りかかってしまう透がかわいらしくも見えたり。
怪我をしてもたとえ自分が死んだとしてもかまわないというような藤島を少しこわく感じたり。

印象的だったのは病院前での透と女性のやりとりですね。
その前のシーンで透の記憶にないことが語られてて。
その事実にも驚きましたが、それを全て引きうけよう続きとしている藤島にもちょっとフツーじゃない印象を受けたり。
これから先がどうなるのか気になるところです。


そして。
「同窓会」シリーズ。
個人的にはこの1冊を読んだ限りではこちらのお話の方が好みでした。
というか、黒川がなんだかかわいくてかわいくて。
お酒の勢いを借りて告白までやってのけるのは立派にさえ見えました。
で、あまりにかわいいので受かと思ってたら攻で。
あら、そうだったの?みたいな(笑)
「ぼくのすきなひと」の谷口の最後の言葉がすごく好きです。

1

あり得たかもしれない未来

一番最初に手に取った木原作品です。
美形でもなんでもない年上男の可愛さに、初めて芽生えた話でもあります。
性格がいじましい、ちょっとした所作が可愛い、不器用さが愛しい。
じっとよく読まないとわからない感じが、藤島への慕わしさを生むのかもしれません。

こんな風に生きられたかもしれないもう一人の透の姿かなと思いました。
どこかの世界で、ケーキ屋勤務の透×ケーキ好きの藤島が生きているというようなif編という印象を受けました。
逆に、ここまでキャラクターが違うと、同じ名前の攻めが出てくる別の話としても読めて、楽しめる気がします。

COLDシリーズのみの世界にどっぷりと浸りたかったので、個人的には、黒川×谷口のシリーズだけでまとめあげて、リンク作の1冊にして欲しかったです。
初めは逆の方かと思っていただけに、ヘタレ攻めな黒川に驚きました。
こんなにいじらしい攻めは、BL界の中でも珍しいです。

まだ第一弾は、嵐の前の凪と言った所で、COLDシリーズ序章ですね。

2

COLDシリーズのプロローグ

COLDシリーズ第一巻、全体のプロローグ的作品ですね。記憶を失った透の視点で語られるため、読み手の側は、何も分からない、異質で不気味な世界に突然投げ込まれたような寄る辺なさや孤独、不安を彼と共に体感することになります。藤島の寡黙さは、さらにそれに拍車をかけます。透は、そうした不安感の中で時に藤島に反発しつつ、また途中明らかになった過去に怯えつつも、手探りで前に進もうとし、藤島が不器用ながらそれを支えようとします。ケーキを通して二人の距離が縮まっていくプロセスに心が和み、温かい気持ちになりました。怖さや不安感と日常的な温かさや安らぎという対極の雰囲気が混じり合うことなく、しかし見事に調和され、木原先生独自の世界が展開されているように思えました。
巻末に収録された「白い花」では、猫やら白い花に藤島を喩えて、妄想する透の姿が出てきます。透が白い花を前に自慰をする場面では、そこはかとなく背徳的な雰囲気が漂っていましたが、ああ、透にとっては、世界が本当に藤島を中心に回っているんだなぁと微笑ましくも思えました。一途に恋する男は可愛いです!
もう一組のカップル、黒川と谷口が描かれた「同窓会」、「続きぼくのすきなひと」は、本編とは全く異なった性格のお話です。内向的で自己表現がとてつもなく下手な黒川(攻め)と、社交的でさっぱりした谷口(受け)という正反対の同級生カップル。ヘタレな性格の攻めが根性を見せる姿が私のツボでございました。谷口はそんな黒川を丸ごと受け止め、黒川の人生全般(もちろんセックスもですよ)の教育係を引き受け、度量の大きさを見せます。こういう受けが攻めを「育てる」関係も素敵ですね。「お前が何もできないから」、「俺がおしえてやらないといけないのかなって、そんな気になったんだよ」という谷口のセリフが印象的で、心に響きました。

2

知らない方が幸せなこともある…

主人公・透は自動車事故のために記憶喪失になってしまう。
そんな彼を迎えに来た男・藤島は、自分達は以前バイト先で知り合った友人だと告げる。
6歳も年の離れた、寡黙な男と自分との間にはどうしても共通点を見つけられず、世話になっているという負い目も手伝って、うちとけることもできずに悶々とする透。
彼は、失った記憶を取り戻そうともがくのだが、やがて、意外な形で「過去」を知ることになる。

自分が誰かさえもわからない、―― それは不安を通り越して恐怖だ。
そんな中、たった一人、自分を丸ごと受け入れようとしてくれる人・藤島に、透がいつのまにか恋心を抱くのは至極当然なことのようにも思える。
けれど、この藤島というのが、どうにもよくわからない人物だったりする。
元カレではなさそうだし、いつ記憶が戻るか知れない透を見張るために手元に置いてるというのでもなさそう。悪い人ではないらしいが何を考えてるんだか見当が付かないな … と思っているうちに急展開を迎える。

実は、物語はまだほんの序章に過ぎない。
この刊で提示された多くの「?」に対する答えは、続刊へと持ち越されることになる。
続きの作品は三部作であり、ここではまだ明らかにされない「過去」にまつわる様々なことが浮き彫りになるにつれ読み進めるのが辛くなってくるということを、はじめに申し上げておきたい。

1

どうしても・・・

こんなに、こんなに人気のある木原さんなのですが、実は、私にはさっぱりその魅力が解らないのです(><)
きっと、精神的に痛かったり辛かったりBADENDだったりするのが苦手だから・・・じゃないかなと思うのですが。でも、この作品にはそんな描写は無かったな・・・
本の貸し借りをする腐友が貸してくれるのでとりあえずちゃんと読んでいるんですけど、「どうもダメだなー」と思うとこの方の本だったってパターンが多い私。萌えの主流から外れているのでしょうか。残念です・・・

記憶喪失になった彼と、その彼を世話する謎の男。お、デコイと似た設定。ですが、こちらは記憶喪失の彼が攻のようです。お世話をするのは地味なサラリーマンです。無口で不器用なため、記憶喪失になって情緒不安定な攻君を苛々させてしまいますが、その不器用さが味になっています。だんだん可愛く感じられるように。

2人の距離が徐々に縮まりつつ、記憶喪失の彼の過去を探りつつ、お話はゆるやかに進んで行きます。記憶喪失の彼の過去の人格が少し分かってきますが、今の彼とは別人のようだったり、一見接点のない2人がどうやって知り合ったのか等、いくつかのミ続きステリーを残しつつ、次巻に続くという感じで終わっています。
この記憶喪失の彼の現在のバイト先がケーキ屋さんなのですが、その理由は微笑ましいものだったりして、どこか暗さの漂う作品を少しだけ明るく照らしているような気がします。
そうそう、このお話を読んでいたら、無性にケーキが食べたくなりました!

また、別カップルの短編が1本入っていて、漫画ではよくあるけど小説では珍しいなぁーと思っていたら、作者あとがきによれば、この先このお話のカップル達も合流することになるみたいです。
こちらのカップルは、「美しいこと」をちょこっと彷彿とさせるようなヘタレ攻君と男前な受君でした。

評価は、悪い意味じゃなく、本当に萌えの方向が全く違うみたいで、どこが萌えどころなのかさえもさっぱり分からないので・・・・。本当に、気持の盛り上がりがないまま、さらりと読み終っちゃった感じなのです。
言葉通り「趣味じゃない」んだろうなと思うしかない・・・です。

5

ともじ

ともふみさん。コメントありがとうございます。
合い言葉は「可愛いぽっち」で決定ですね(笑)

木原さんはとても人気のある方なので、実は、このレビューの評価はとても勇気がいりました。なので、ともふみさんからこのようなコメントを戴けて嬉しかったです。でも萌えが分からなくてホントすみません・・・
自分の萌えには常に正直に居たいと思いつつも、気を悪くされるファンの方がいたら申し訳ないなーと思っていたので、役に立ったボタンを押して下さった方々にも勇気を戴きました♪

まるっきり私信なコメントですが、いいのかな(汗)
えーと、それではともふみさん。ニックネームが微妙に似ているのも何かの縁ということで(^^)、これからもよろしくお願いしますv


ともふみ

こんばんはともじさん。「可愛いぽっち」のともふみです。笑
私は木原ファンでcoldシリーズも好きなのですが、ともじさんのきっぱり趣味じゃない評価が気持ちよかったです。
どの作品でもきっと萌えなかったー、面白くなかったー、という人がいるはずだし、人気作や自分の神作品ほど、むしろそんな方のレビューが読みたいと思ってしまう性分なので…(^ ^;)

1作目

COLD3部作の1作目COLD SLEEP。
まだLIGHTとFEVERを読んでいないのでこれからの展開やまだわからない部分もありますが、とりあえずSLEEPを読んだ率直な感想を。

事故で記憶をなくした透に透の友達と名乗る藤島という男が現れ透を引き取ります。
この藤島がほんとうに透についてなにも話してくれなくて。透が家のことをしようとしてもするなと言うしいきなり専門学校へ行けと言ったり。
記憶喪失なのになにも話してくれないで不安になってる透がちょっと可哀想でした;
でも酔った藤島が透にキスをして透は藤島を意識し始め、藤島は何も言わないけど本当は透のことをかばってくれていると知り、透は藤島を好きになります。
怖いイメージがあった藤島がケーキを食べて微笑むのは和みました。
透も初めは敬語だったのに段々タメ口になっていって2人の新密度が増していくのがわかります。
記憶をなくす前の透がどういう人間かわかりませんが、藤島に好きと言えて、また藤島も透の気持ちにこたえてあげることができて良かったと思います。

描き下ろしの『白い花』では透が白い花を藤島のようだと思い自慰してし続きまうのにびっくりwほんとに藤島が好きなんだなあと思ったのと、ちょっと可愛らしいなあと思いました。

挿絵もすごく気に入りました。
これからこの2人がどうなっていくのか…ドキドキしつつ次巻を読もうと思います。

1

不安という薄靄が晴れるまで

交通事故による頭部打撲をきっかけに全生活史健忘に陥った青年・高久透の視点で綴られる物語の始まりは、非常に模糊として不安に満ちている。
もし彼に親兄弟がいたとしても「自分が誰であるかわからない」という状況はそう簡単には変わらないであろうが、唯一面倒を見てくれる「友人」を自称する年長の男からはほとんど何も情報が得られないまま生活を共にするとなれば、いっそう不安は募るばかりであろう。
相手は自分をかなり深く知っているらしいのに自分は自分のことも相手のことも全くわからないという薄気味悪さ。
本編ではその「友人」・藤島側の事情の説明はほとんどないため、読者も主人公の透そのままに、薄靄の中を進むような気分に浸れること請け合いである。
どうにもならないいらだちを藤島にぶつけ、自分の過去を知る者からとんでもない事実を突きつけられるにつれ、不気味なだけだった同居人が自分に対してただならぬ深い感情を持っていることに気づき、透もまた藤島を掛け替えのないものに感じられるようになるまでが語られている。

巻末の『白い花』は透の藤島に対する想いが濃密に描かれた短編。
ここでモチーフとなっている白い花続き(本文中には名前も登場する)は華やかさとか色気というよりはスタイリッシュなイメージであるからこそ、それになぞらえられえた藤島ともども逆になんとも艶めいた印象を植えつけられる。

同時収録の短編『同窓会』『ぼくのすきなひと』は同窓会で再会した、高校時代には特に親しくもなかった二人(地方公務員・黒川とカメラマン・谷口)の話。
本編とのリンク作とのことだが、この巻においてはどこに絡むことになるのか全く予想がつかない。
谷口が人間的に非常にまともなうえ、比較的あっさりとカップルとして成立するので、本編に対する箸休めとしての効果は絶大であると思う。

余談になるが、記憶喪失をSF的な用語「コールドスリープ」になぞらえたタイトルは的確で面白いと思うのだが、続刊のタイトルにはどういった意味があるのか(ないのか)わからない自分がなんとも残念である。

1

続きが読みたいような読みたくないような。。。

COLDシリーズの1作目です。
と言っても
いちおうこの本のみでなんとなくおさまる所におさまった感もなくはないです。

しかし、それはあくまでも表面的なもので
結局、記憶喪失になる前の透のことや
藤島と透がどういう関係だったのかが明らかになってないので
これを雑誌掲載時、あるいは旧版発売時に読んだ人は
なんともすっきりしない思いを抱えて
続きが出るのを待っていたのではないでしょうか。

当然ですが、記憶喪失になったことがないので
透が感じている不安や恐怖がどんなに辛いものか、想像する事すらできません。

でも、いきなり見知らぬ男のマンションに連れて来られて
今日からここで生活しろ、などと言われて戸惑っていた頃から
一緒に住むことによって、藤島の不器用な優しさや意外性に触れて
どんどん惹かれていく透の心の変化を見ていると
うわべだけかもしれないけど
ずっとこのまま記憶が戻らなくてもいいじゃない?って思いたくなってしまいました。

記憶をなくすほど酔わない限り
自分の気持ちを素直にあらわせない藤島の態度を見ていると
やはり、そう簡単にはいかない続き何かが
明らかになっていない過去にあるんだろうな、と思わされますが。。。

もしかしたら、このまま続きを読まずに
幸せになっていく2人を勝手に想像している方が
読み手側も幸せなのかもしれませんが
それでもやはり続きに手を出さずにはいられませんね。


ちなみに、同時収録されている『同窓会』は
スピンオフと言うわけではなく
高校の同窓会で11年ぶりに再会した谷口と黒川のお話なんですが
所々に『COLD SLEEP』と共通のキーワードがいくつも出てきて
のちのち、この二つの作品は何らかの形でリンクするのかな?
あるいは、この全く違うように見える二つのお話は、実はもっとガッツリ絡んでるのかな?
とか想像しつつ読んでしまいました。
その辺は、木原さんのあとがきで明らかになってましたが。。。w

『ぼくのすきなひと』は
同窓会での再会が思わぬ方向へ進んで行って戸惑う黒川視点のお話。
(『同窓会』は谷口視点)

『白い花』は『COLD SLEEP』のラストのちょっと後のお話。
やっぱり、これを読んだ後も「このままそっとして置いてあげたい」って思いました。

1

3部作。視点は3つ。

事故で記憶をなくした高久透。
真っ白な記憶の1ページ目は“友達”という年上の男 藤島啓志からはじまる。

・記憶をなくした高久透
・記憶をなくす前の高久透
・すべてを知る藤島啓志

3人の視点で3部作が書かれていて
1作目の「COLD SLEEP」は、記憶をなくした高久透のターンです。

記憶喪失というテーマ。
でも彼等は本当に“喪失”したものは、何一つなかったんじゃないかな。

同時収録は「同窓会」別カップルの話ですが
COLDシリーズ3部作と少しずつリンクしてきます。

2

ミステリー小説のよう

記憶喪失の透と、透を保護する藤島が、過去にどういう接点で繋がっていたのかが最後の最後まで気になるストーリー。
感情を押し殺したように語り接する藤島。
自分のすべてを犠牲にしても透を守ろうとしている藤島は、透の世話こそするが親密になろうとはしない。
透には大きな秘密があり、それを藤島が隠しているのは明確なのだが、それをどうしても暴けない。
過去の透がどういう人間だったのか教えてくれないくせに、過去の透がやろうとしていた事を押し付ける藤島。
それが現在の透には苦痛で、結局は自分自身で選んだ生き方をしようと決める。
透の新しい生き方は、二人の距離を徐々に縮めて親密にしていくのだが…。

ずーっとモヤモヤした気持ちでストーリーがすすんでいくのですが、
「記憶、なくしてよかった。藤島さんを嫌いだった自分を全部忘れてよかった」
この言葉ですべて救われるようでした。
嫌な奴から転身、こんなにいい人になっちゃった透。
藤島の戸惑いはかなりなものだったんじゃないかと、つい感情移入してしまいました。

新装版に収録された書き下ろし「白い花」が読みたくて購入したのですが、ちょっと続き驚きのシチュエーションでした。
猫も花も藤島に似てるなんて…、透はどこまで妄想するんだ? 
何を見ても藤島に見えてしまう、それだけ「好き」ってことなんでしようね。

3

待ってましたの新装版

この本が新装版として出るのをどれだけ待ちわびていたか。やっとこれを購入することが出来てすごく嬉しい。
この本は私が始めて読んだ木原作品です。
木原音瀬さんというと、とかく痛いだとか救いが無いだとか色々言われていたので気になりつつ買う勇気が持てずずっと読まずに過ごして気ました、それを知った知人がこの本をかしてくれたのです。
この話は、言われるとおり確かに痛い切ない話ですが最後がハッピーエンドだったのでそういう点で安心して読むこと出来たんですよね。

3連作の1冊目は序章、記憶喪失になった透が自分のことを知っているという藤島と男に、わけもわからないまま引き取られる。
記憶がないという苛立ちや不安、恐怖感から最初は藤島のことも受け入れられず反抗ばかりしているのですが、あるときそんな藤島の不器用な優しさに気づいて次第に惹かれていくのです。

序章部分なのでそれほど痛い部分は出てこない、透が藤島に対して反抗的なのも、記憶喪失ゆえであると納得できるので読んでいてそれほど辛い気持ちにはならないが、この先に起こる悲劇を知っているので先のことを思うと読んでいて泣けてくる。

挿絵の祭続き河ななをさんはこの話を読むまであまり良いとは思っていなかった絵師さんだったのだけれど、綺麗過ぎない彼女のイラストがこのお話にすごく合っていて、これを読んでからはかなり気になる絵師さんの一人となったのでした。

一度読んで気に入って、いつか絶対自分で買おうと思っていて新装版が出るのを今か今かと待ち望んでいたのでやっとこれを手にすることが出来てすごく嬉しい。
木原さんと聞いて二の足を踏んでいる方にも、まだ木原音瀬作品を1度も読んだことが無い人にもぜひ読んでいただきたい作品です。

4

本編で痛くなり、同時収録で泣く

本誌に掲載された分をオンタイムで読み、ビブロス版のノベルスを読み(この場合、3作目が出た頃にお話を半分忘れていて、再度読み返したりしました。)今回加筆・書き下ろしありとのことでまた読みました。
先を知っている分、初回に比べてインパクトは薄れてしまいましたが、いいものはやっぱり良かったです。

事故による記憶喪失で不安のどん底にいる透が、いまのところ正体不明の藤島との生活で「好き」を芽生えさせるまでがこの巻です。
それにしても藤島は寡黙すぎますね。透が話しまくっていても返事は大変短いですよね。一番長くしゃべっているのが被害者の姉とですもんね。だからこそ、ケーキを食べた時の表情が生きてくるんだとは思いますが。
先を知っている身としては、謎だらけで大変中途半端だけれど、ここで話が終わった方が精神的に楽かもしれないなぁと思ってしまいます。不安要素は抱えながらも、とりあえず二人は気持ちを伝え合えたのでね。

同時収録のリンク(そのうちリンクしているのがわかる)作品の黒川(根暗でヘタレな県庁職員)×谷口(自称写真家)カップルのお話は今のところ完全独立状態ですが、まるっきり別な作品とし続きて読んでみても「せつなくてせつなくてせつない」けどホッとする良作だと思います。
箱入り息子で内向的でいじめられていた少年が、ヘタレたまま大人になってしまいましたが、高校の頃から好きだった相手に「一生分の勇気を使い果たし、酔いの力を借りて、十一年分の思いを吐き出した」ら人生に風穴が開いちゃったお話です。
例えば今、実際にいじめられている人がいたとしたら、これを読んでもらいたいと思います。皆が皆いじめようとしているのではなく、あなたのことを気にかけてくれている人もいるかもしれない(たとえ偽善的でもいいのです)、あなたが自分から小さい一歩を踏み出せば、そこが突破口になるかもしれない。そんな勇気をもらえる話だと思いました。
「君に嫌われたくない」
「…お前が俺に誠実だったら、嫌ったりなんかしないよ」
あー、素直になりたい。優しくなりたい。・・・・・泣けました。

4

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