炎が肌に刻んだ、一生ただ一度の恋

半化粧の恋

半化粧の恋
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
56
評価数
16件
平均
3.6 / 5
神率
12.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥562(税抜)  ¥607(税込)
ISBN
9784877249014

あらすじ

大正十二年、初夏。待ち続けた男が戻ってくる。
侠客・佐賀屋の博徒、日垣 景の思いは複雑だった。美貌ながら、半身を紅い火傷の痕に覆われた彼の通り名は「半化粧の景」。景の、美しく白かった肌と運命とを変えたのは、奉公していた堂島邸の火事だった。その堂島家の長男であり放火犯として服役していた充洋の出所。秘かに慕い続けたかつての主は、景の弟分として任侠の道に入ることを望んだ。主従の反転が、景の想いを蝕む。紅く爛れた半身が、今また恋に灼かれていく――。
出版社より

表題作半化粧の恋

堂島充洋/服役していた堂島家の一人息子 
日垣景/十五歳から堂島家で住み込みとして働く 

評価・レビューする

レビュー投稿数7

雰囲気満点の時代物

鳩村さんならではの読み応えある1冊でした。
タイトルの”半化粧”、梅雨時にぴったりな半夏生を彷彿とさせます。過去の事件で半身に大やけどを負った美貌の主人公を象徴するタイトルです。

時代物、高倉健さんのイメージがびったりな硬派な黒髪一途攻め。道ならぬ恋と極道と、自分が好きな設定が多くて楽しめました。
不幸受けだけどなよなよしてないところが好感持てます。これは攻めもそうで、元は恵まれた家庭に生まれながら、不幸な事故で刑期を務めなければならなかったにもかかわらず、心は折れず一途に受けを思い続けるのです。
ただ、お互いを想う心は一途なんですが、レゾンデートルとしての二人のお仕事というか生き方の描写はなかったので、そこがちょっと物足りなく感じました。




0

切ない

まさに帯に書かれている通りの物語だなあと思いました。
時代も設定も私の好みで、主従逆転がこんなにも萌えるものだとは…(笑)
受け様の葛藤や過去への執着、また、攻め様の男らしさや潔さ、受け様を想う気持ちがよく書かれていました。
過去の回想が物語の合間にちょくちょく入ってきて、過去と現実のギャップがまた良かったです。

私がこうしてほしい、ああしてほしいという想いそのままに彼らが動いてくれたので大満足です。けど、受け様が他の男に抱かれるのに抵抗のある方にはあまりオススメできません。

2

息苦しい

主人公の受けが痛々しくてかわいそうなんですが、それを楽しめる人にはいいと思います。
アホの子というよりは、健気でした。

0

生きる糧はアナタ。

出会いは使用人とその家の当主の息子。
字もろくに読めないような景に優しく読み書きを教えてくれた充洋。
景にとっての直接の主は当主だけれど、心の中でそっと生涯命をかけて仕えたと思えた相手は充洋で。
まだ恋も知らないほどに幼かった感情はその後の辛い生活の中でも生きる糧となっていて。

破格の賃金で雇われた景は当主に秘密の関係を強いられる。
そこでまた両親弟妹を養うための賃金を得たのだけれど。
その関係は決して快いものではなく。
けれど、どうしても充洋のそばにいたいと思うが故に、それさえも受け入れ。
そのことで家族を養えるならと自分の身を粉にして働く姿はどこか強くもある。
ある事件で左半身に大火傷を負う景だけれど、それでも懸命にリハビリに耐え生きることを選んだのは罪滅ぼしもあってのこと。
その事件のせいで刑務所に入っていた充洋を本来歩むはずであったはずの明るい場所へ返すこと。
それが景の願いで。
そのためにまた最初は嫌だった肌を繋ぐ行為も自分の中で折り合いをつけ金のためにするようになっていたり。

全てはどこまで充洋のためでしかなくて。
ただ充洋のために何がで続ききるかを考えただけのことであって。
自分がその見返りを求めることもしないし、その気持ちの根底にあるものがなんなのかも気付けずに、いや気付かないふりをして生き続けてきたのかもしれない。
互いに相手のためを思い悔いて。
想いが噛み合わなくて。
それでも、ただ一途に互いを想っていて。
景が最後の最後まで本心に気付かなかったせいもあってなのか充洋の言葉にも靡かなかったのが思わぬ形で実ってよかったです。

使用人時代からヤクザになった後では景の口調がまるで変わっていてちょっと驚きました。
住む世界が変われば人はこうも変わるものなのかなぁと。
それでも、言葉は変われど根底に流れる気持ち想いは変わらなかったのだから、景にとって充洋は本当に生きる糧だったのだろう。

2

時代設定が生きている

華族でヤクザの時代物
なんだか、随分ベタで盛りだくさん
表紙の肌色専有面積もかなりな割合だし(っつか、裏表紙に至っては、片っぽ真っ裸だし)
ドンだけエロいんだと思って読み始めたら

時代がかった舞台設定があればこその大純愛・主従物語でした。

大正時代っていう設定がすごく生きているし、カットバックしながら進むお話もテンポよくって、とっても読みやすかった。

景の性格も潔くっていい。
充洋のためにって、体を売ったり、自分を嫌うようにし向けたりと、何もそこまでと思うようなことも、こういう時代のお話だと思って読んでいるから、すんなり納得。

1

主従関係萌え

堂島充洋(堂島家の一人息子 放火を自白し服役していた)×日垣景(十五歳から堂島家で住み込みとして働く 火事で火傷を負ってしまう)

家族を養うため堂島家に住み込みで働くことになった景は、堂島家の一人息子・充洋の聡明で優しいところに惹かれ慕う様になりますが、当主である充洋の父に美貌を見染められ身体を蹂躙され続けます。そんな関係が2年続いたある日、屋敷が火事になり当主を始め3人が亡くなり景も左半身に大火傷を負います。景が入院している間に充洋は自分が火を放ったと罪を自白し刑務所に収監されてしまいます。そして10年後「半化粧の景」と呼ばれる博徒になった景は、親分の命令である男を迎えに刑務所へやってきて……

物語冒頭が10年後に当たる現在のシーンから始まり、その後間々に過去のエピソードが挿入されているんですが、すでに現在の二人を知ってから過去(二人の出会いから心を徐々に通わせるまで)を読むかたちになるので、ちょっとした微笑ましいエピソードがあっただけでウルウルっと来てしまうほど切なくて参りました。でもそんな幸せなシーンはあっという間に終わってしまい、充洋の父親から経済的援助を餌に景をい続きい様に扱う様になる展開が続いていきます。家族のために望まない行為をされてもひたすら我慢し続け、したたかに日々を過ごしながら、いつか充洋を「旦那様」と呼んで仕えることを夢見てそれを日々の支えにしている景の姿が、健気であり痛々しくもありホントに切なかったです。

その後例の放火事件が起こり、充洋が服役中に景は(火傷痕のせいでまともな仕事に就けず)博徒(やくざ)になっているのですが、10年後(現在)ひょんな事から親分の客人として充洋を迎え、今度は景が充洋の面倒を見るという立場になり…という展開になっていきます。住み込みで働いていた時はもちろんですが、博徒となっても景の中で充洋に対する主従の気持ちは変わっておらず、口ではそっけない態度を取りつつ実は…というところが良かったです。特に最後のHシーンで昔のように思わず「充洋様」と呼んでしまうところなんてすごく萌えました。

現在以降の展開も切なくて確かに引き込まれるのですが、私の中では前半(事件以前)の方がより印象的でした。大正時代という設定のせいもあって現代モノとはちょっと違う独特な雰囲気も良かったと思います。


4

初めて読んだけど、すごい作家さんですね

すごく面白いです!

雰囲気は宮本輝さんの「避暑地の猫」に少し似ています。(設定もね)
って、「避暑地の猫」は微妙な例でかえって分りづらいかもしれませんが……。

でもとにかく、
宮本輝を思わせるほどに巧みな文章だなぁと感じたわけです。

また、この作品は設定自体が自分の好みにピッタリなので、
それだけでも萌えちゃった部分がなくはないのだけど……、
やはり、それを差し引いて考えても、
上手い作家さんだなぁと思いました。

難しい言葉やクドイ説明なしで、
場面場面の雰囲気を伝えてくれるところが好きだな~

ところで、この作品、
大正時代で、雇い主×奉公人で、お家のドロドロありって……、
BL的に設定がすごく自分好みなため、
具体的にストーリーを説明しだしたらキリがなくなりそう……。

というわけで、
なんだかよく分らない例えでレビューをしてみましたが、良い小説でした。

4

よう

コメント嬉しいですo( ^▽^ )o

乱菊さんもハマった時期があったのですか、
私も一時期大好きで集めてました。でもなぜか最近はめっきり(^_^;)
純文と大衆の間ぐらいのポジション そうそう!そんな感じですよね!

乱菊

こんばんは!
「避暑地の猫」解りますよ~。
私も一時、宮本輝にハマりまくってかなり読みました。
純文と大衆の間ぐらいのポジションでしたかね。
後期は新聞連載も多くて、かなり大衆化してましたけどw
確かに読みやすい文章で、無駄がなかったと思います。
そういう文章を書く方がBL界にいるとは!
ぜひ読んでみたいと思います♪

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