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最高!
短編集ですが、どの話も痛くて切ない。
ハッピーエンドではないと思える作品もありましたが、
それもまた良かったです。
全て奔放な受けで、攻めが振り回しているようで、
本当は振り回されてるって感じが面白かった。
山田酉子先生の本は初読みだと思うのですが、
絵もストーリーも特徴的で一作にして心掴まれました。
他の作品、特に長編を読んでみたいです^^
キュンキュンはしないけど、心がキュっとする……
ハッピーエンド至上主義ですが、
たまにはこういう作品もいいなぁ、なんて思いました。
何となく全体を通して仄暗いんですよね。でも萌えは随所に点在している。
攻め受けのどちらかがユルくて奔放で、どちらかが健気で一途、しかしその一筋さが捻りが効いてて・・みたいな展開が多かったです。
引きこもりの腐男子との恋を描いた【さんさんと茜射す】、体の関係からさらにその先うまくいきそうだったのに、途中で片方の魔法が解けて醒めてしまった【ポスティング】などちょっとかわった題材も多くて、全体通して一筋縄じゃいかない感が漂っていました。
気に入ったのが以下。
【クララはいつも傷だらけ】
ゲイのマサカリ(攻め)と校内でどSと評判の倉持ことクララ(受け)。酔った勢いで一度関係して以来、マサカリにも強気な俺様態度で接してくる・・・。
弱い犬ほど良く吠えるってやつですね。すっかり立場逆転しちゃってクララかわいい!大っきなお目々でぽろぽろ涙。そりゃあマサカリでなくても何度もでも見たくなっちゃうよね。
【spend 10days with my dog】
酔った勢いでマメシバを頂いた攻め。以降つきまとうので迷惑だと言ったら、突然メガネを叩きつけて割られてしまい、メガネができるまでの10日間手足になると言い出して・・・
10日間気持ちを試すかのごとくこきつかう(結構酷い)んだけど、表情も変えずに従うマメシバは無口で無表情でちょっと不思議系。
そしてフラフラしていた攻めもいつしかかわいいマメシバの掌中に。無口で無表情なのに、顔に気持ちが書いてあるといってマメシバの気持ちが読めるのってある意味才能だと思います。
【くろねこ願望】
年下新人バイトくんとゲイの淳之介のお話。淳之介はバイト先との妻子持ち店長と不倫関係中。
年下くんがめちゃくちゃかわいい。わんこ系でかわいいって最強。
無気力な現代人の中でも不意に訪れるなんとなく甘酸っぱい感情を描くのが上手いんですよ
女流作家の書く現代純文学っぽい(特に締めの一文が)っていったら褒め過ぎかな?
表題作
レビュアーの皆様方にはそこまで好評でないようですがw
一途な俺様のクララたまらん
つい彼氏面しちゃうイケメンのモテ男くんです
でも正味150Pない単行本でちょっと物足りない、どの短編も続きが読みたい
山田さんの著作を初めて読んだのは、TLでした。
女の子が酷い目に遭う話しかないのに、当の本人が冷めているのであまり悲惨に感じないという不思議な雰囲気でした。
それから、BLを読みあさっておりますが、あのTLの雰囲気が好きだった私には、この本が一番好きかもしれません。
TLとは違って全く悲惨ではないですが、とにかく受けが不思議です。
す。
見開かれた目が、何を考えているのか分からなくて時々不安になったりしますが、この目がとても魅力的なんだろうなあ。
この短編の中では、無表情で可愛いマメシバくんの話が好きかなあ。
攻めがかなり酷いですが。
最近は少し傾向が変わったしまった気もするし、長編だとこの不思議な受けに振り回されて悲惨な方向へ進みがちなので、山田さんはこういう短編集をもっと読みたいです。
萌え男子で気になってた作家さん。
初読みです。
クララはドS?
というよりは、ご主人様を取られたくない犬みたいだと思っていたら……犬でした(笑)
そこは、ご主人様の帰りを待つハチ公の表現ですけどね。
マメシバくんもご主人様に忠実な犬です。時々、歯を剥く(笑)
無表情だけど、なんだか憎めない可愛いキャラ。
義兄弟のお話が一番好きかな。
弟は彼女と付き合うんだけど、兄が邪魔をする。
高熱で動くないから早く帰って来てとか。
弟も仮病だってわかってても完全無視はしないんですよねー。
キャラで好きなのはマメシバ!
あの、無表情が良い!その無表情の奥の笑った顔とかどんな感じかな。