• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作キスミーチョコレイト

司/ケーキ屋店長 亨の義兄
亨/ケーキ屋副店長 

同時収録作品この道を行けば宇宙

ボロ屋に住む変わり者の絵本作家/蜂谷雄日
不動産会社勤務の堅物リーマン/斎藤

同時収録作品愚か者の恋には棘がある

イケメンのエリートリーマン/友井
女装で叔父の店を手伝う冴えないリーマン/横田光輔

その他の収録作品

  • Oh, my hero!

あらすじ

「姉さんの代わりに抱いて」男なら誰でもいいという節操のなさを演じ、死んだ姉の身代わりをする亨。時々泣きそうなくらい辛いけど、司を愛してることは知られちゃいけない──。83Pの特大描き下ろしは、社内のイケメンに恋したサラリーマン横田の切なく可愛いストーリー。いつも見つめているだけの彼と、偶然キスしてしまい
出版社より

作品情報

作品名
キスミーチョコレイト
著者
なえ*淡路 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862635402
2.9

(19)

(0)

萌々

(3)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
53
評価数
19
平均
2.9 / 5
神率
0%

レビュー投稿数12

色々な作品が楽しめる

初読みの作家さんでした。

「キスミーチョコレイト」
表題作です。亡くなった姉の夫、司をずっと思い続ける亨と、そんな亨をいつのまにか好きになっていた司のお話です。
この亨が中々に自分の身を削っちゃうような危なっかしい子で、少しでも一緒に居たくて同じパティシエの道を目指したり、亡くなった姉にそっくりな風貌で、遊び人を装い姉の身代わりに抱かれたり…ただ、その一途さが実を結び、司もいつのまにか亨自身を好きになっていて、亨の友達に嫉妬したりする一面も見せています。

「この道をゆけば宇宙」
感覚で生きているような画家と論理的思考のサラリーマンの話。
そうそう、恋に落ちる時って以外とフィーリングだったりもするよね、なんて思いながらも論理的思考の主人公がそういった枠にはまらない考え方をする攻めに翻弄されながらも惹かれていく様が面白かったです。
そして最後に蜂谷の少し強引なオスの部分も見られて満足。

「愚か者〜」
収録されてる作品の中でこれが一番好きでした。
イケてるサラリーマン×地味サラリーマンのお話です。
この一見イケてるサラリーマンの友井が持っている悩みが実は深くて、周りの求めている自分と、現実の自分との違いに押し潰されて何もかもが嫌になってしまっているようなそんな男です。でも、横田のその真っ直ぐさが一筋の光となって友井の明日を照らすような存在となっていく。
友井は狡いし、冷たいようにも見えるのですが、実際は周りの望んでいる自分を演じていたりと横田も言っているよう他人を優先する優しさを持っていると思います。

そしてこの切なくも暖かい話からの「Oh,my hero!」です。
皆さんおっしゃっているよう、最初はこちらが書き下ろしかと思いきや、「愚か者〜」の方が書き下ろしということでビックリ。
愚か者〜とはテイストの違う笑いに突っ走ったような作品です。
友井と横田のその後として、明るく楽しい二人の日常が垣間見れてほっこりしました。

1

描き下ろしは「神」、ページ数もたっぷり

表題作オンリーなら萌の下がいいところですが、描き下ろしがすごかったのでポイントアップ!描き下ろしだけなら神評価にしたい!

表題作は、姉の夫(姉死亡)のパティシエ×弟パティシエの短編。姉に紹介されたとき、弟が義兄に横恋慕、姉が事故で死に傷心の義兄を姉に似た自分が慰めて・・・身代わりラブなのでお互いの気持ちがすれ違い・・・というよくある話。

「この道を行けば宇宙」の方がすっ飛んでて面白いなと思ったら、その次の方がもっと面白かった。
「この道~」は立ち退きに応じない絵本作家・蜂谷×不動産屋事業開発室・斉藤で、つかみどころの無い蜂谷と仕事だからと仕方なく付き合っている斉藤くんが、だんだんと流されていくやり取りがおかしいです。
キス止まりの淡いお話の中で、斉藤くんにキスされながら喋っちゃう蜂谷に吹き出してしまいました!

「愚か者の恋には棘がある」「Oh,My hero!」は「Oh~」の方が描き下ろしだと思っていたら、「愚か者~」のほうが描き下ろし!この妄想の固まりの短いストーリーからこんなに泣かせるお話を膨らませられるなんて!!!
ゲイを隠している友井(モテモテの若手エリート社員)×友井に憧れている横田(オカマの叔父さんの店で女装してアルバイトもしている)のお話。
チャプターが3つに分かれていて、1・横田目線、2・友井目線、3・まとめになっているので、それぞれの出来事での二人の心境がつぶさに分かるので、1で、片思いとかすれ違いとかってせつないなーと思いながら読み進めていたわけですが、2で友井の悩みの深さを知り、横田よりもさらにメチャクチャにせつなくなっちゃって、最後に横田が手を広げ受け止めるシーンでは、鼻水すすりまくっちゃいました。友井のお母さん、あたたかく認めてやってください。

なえ*淡路さん今後も期待してます。

3

あれ??

今月発売の、ビーボーイコミックス新刊の中に挟まっていた新人さんの初コミックスCMのペーパーに思い切り釣られてしまい購入です。

ちょっとこれ、表紙のカップルは表題作のカップルと違う話じゃないか!(笑)

表題作の「キスミーチョコレイト」は投稿作品らしいですね。しかも初投稿でいきなりデビューで初コミックスってどんだけトントン拍子のスピードデビューなの!?
「キスミーチョコレイト」は結構どこにでもありがちな「身代わりに…」設定話です。

亡くなった姉の代わりに、姉にそっくりな顔をした弟を抱く…
でも、男が女の身代わりなんて・・・ありえないぞ実際^^;)

続いてデビュー作という「この道をゆけば宇宙」
これは結構おもしろかった。のほほ~んとしてつかみどころの無い、絵本作家に振り回され気味の不動産会社のサラリーマンが笑える。

書き下ろし作品の「愚か者恋には棘がある」
カバー絵になってる2人の話。収録作品ではこれが一番良いと思う。
ゲイなんだけど、会社ではそれをひた隠しにしてきた友井とその友井の事を好きな横田。
2人は課こそ違うけれども同じ会社で時々顔を合わせるけれども、それだけの関係でしかない、でもある雨の日に伯父の店(オカマバー??)を手伝うために女装してた横田は雨宿り中に友井と出会ってしまう。
その後横田は本当のことをなかなかいえないまま、女装してお店に出るときの源氏名「ヒカル」として友井と携帯で電話をする仲に…。

この友井くんが結構狡い男なんだな(っていうか、3篇収録作品ともどこと無く皆攻めが狡い人…)
ヒカル=横田だって最初に会ったときから気づいてて、気づいていながらも知らないフリでずっと電話したりしてたんだもの。

気まぐれで始まった関係だとか良いながらもそれが長く続いたのは、会社では自分を偽っている友井だから、ゲイであることを打ち明けてしまっているヒカル(横田)の前では素の自分でいられて楽で、知ってるよって言っちゃうと横田が電話してくれなくなるだろうから、そんな関係を壊したくなかったからかもしれない。

頼りなさげに見えて何処か一本芯の通っているところがある横田の強さに友井は知らずに惹かれていたのかもしれないです。

収録作3作品のうちの中でなんともいえない不思議な優しさというか、穏やかさに包まれている作品でありました。






3

絵が綺麗っ


キスミーチョコレイトはケーキ屋は店長司(義兄)と副店長亨(ゲイ)の話
本当は司のことが好きなのに、亨が姉さんに似ているから、代わりにってゆう設定が可哀想すぎて泣きそうになりました。


この道を行けば宇宙は不動産会社のサラリーマン斎藤さんと絵本作家蜂谷さんの話
蜂谷さんのふわってした雰囲気がすごい良いっ。

愚か者の恋には棘があるは、大人しいサラリーマン横田(ヒカル)とエリートサラリーマン友井(ゲイ)の話

二人ともの目線でみれるのがすごく良いと思いました。


oh,my hero!は愚か者~の二人の続です。
友井くんがヒーローになるお話ですっ
このお話はとても可愛いくて、一番お気に入りですっ。

表紙は愚か者~の二人です。


とても絵が可愛いですっ
自分的にはすごく好みな絵で、大好きです。



次回も期待してますっ

3

意外にも

「キスミーチョコレイト」⇒司(ケーキ屋店長 亨の義兄)×亨(ケーキ屋の副店長 ゲイ)
「この道を行けば宇宙」⇒蜂谷(絵本作家)と斉藤(サラリーマン 眼鏡)
「愚か者の恋には棘がある」(描き下ろし)「Oh,my hero!」⇒友井(エリート 外面はいいが計算高い)と横田(地味で大人しい 夜は女装をして叔父の店を手伝う)

表題作の「キスミーチョコレイト」は、義兄(亡くなった姉の夫)の司に恋している亨が、自分は姉と瓜二つだから身代りに抱いてほしいと司に迫ったことで身体の付き合いがあるという設定なのですが、そういった二人の関係性やストーリー展開など比較的王道っぽい話でした。面白くない訳ではないのですがちょっと物足りない感じだったかな…。

「この道を行けば宇宙」は立ち退きを迫る不動産会社のサラリーマン・斉藤と、オンボロ平屋に住む人懐こい絵本作家・蜂谷の話です。蜂谷・斉藤のキャラが良かったせいか表題作よりもこちらの方が好みでした。ちなみにこの二人、Hはなくキス止まりなのですが、斉藤が蜂谷の胸倉をぐっと引き寄せてキスをしたり、キスの最中に蜂谷がモゴモゴ話したり、普段はポヤンとしている蜂谷もいざという時は♂スイッチが入るんだなぁというのが分かっただけで何か萌えました。

「愚か者…」は普段地味なリーマン・横田が叔父の店を手伝うため女装をしているとき、同じ会社で憧れている友井に会ってキスをされてしまい、本人とは気付かれぬまま交流を重ねていき…みたいな事が、横田視点と友井視点(実は最初から横田が女装していると気付いている)で語られるのですが、天然で一途な横田とずるくてナイーブな友井のちょっと切ない雰囲気の話で楽しめました。

ちなみに「愚か者の恋には棘がある」に続き「Oh,my hero!」も友井と横田のシリーズなのですが、全て読み終わって描き下ろしが「愚か者…」の方だったと知りかなりビックリしました。ページ数が圧倒的ということもありますし、「Oh,my…」はちょっとギャグっぽい感じがいかにも描き下ろしみたいで、まさかこちらが先行しているなんて…全く思いもしませんでした。でも私は「Oh,my…」のちょっとブッ飛んでる感じがお気に入りなので、「愚か者…」ももうちょっとその点を取り入れても面白かったんじゃないかなぁと思ってしまいました(でもこの意見は少数派っぽい気がする…苦笑)。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP