絢爛たる黒豹

絢爛たる黒豹
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
6
評価数
2件
平均
3.5 / 5
神率
50%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラノベルスHYPER(小説・心交社)
発売日
価格
¥850(税抜)  ¥918(税込)
ISBN
9784778107123

あらすじ

暴力団慶仁会会長の通夜を訪れた龍田一樹は、獰猛な雰囲気をまとった黒ずくめの男──九鬼宗介に捕らえられる。九鬼は殺された会長の息子で、龍田が『会長 の情婦の息子』だということを知っていた。二人に血の繋がりはないが、九鬼は組の後継問題が片付くまで兄弟のふりをするよう龍田に命じる。一般人の龍田を 抗争の抑止力に使おうとする九鬼に龍田は反発するが、九鬼はその場で龍田を犯し、写真まで撮って龍田を脅した。『弟』のふりをしながら毎晩のように抱かれ る、奇妙な同居生活が始まるが……。
出版社より

表題作絢爛たる黒豹

九鬼宗介/ヤクザ 
龍田一樹/大学の図書館勤務 

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レビュー投稿数2

ヤクザものの鉄板

慶仁会会長・神崎が、銃で撃たれ死亡したニュースをTVで知った龍田。もう30年ほど神崎の愛人をしている龍田の母。とは言っても、龍田の実父は別の人間で、血の繋がりはないけれど、小さな頃から可愛がってもらっただけに、最期のお別れはしたいと屋敷へと向かう龍田。
そこで出会ってしまった(ま・さ・に、出会っちゃったんですよねぇ……)神崎の末っ子・九鬼。九鬼の母は、神崎の本妻でしたが、龍田の母に略奪されちゃって離婚。龍田を神崎の息子だと勘違いしたんですが、説明を受けて納得したものの、周りに牽制するために愛人の息子だと嘘をつき、自分のマンションへと連れて帰り同居を強要し、抱き続けるんです。

今回も、やっぱり強姦から始まっちゃいましたよ。ヤクザものの鉄板だなぁ……。
もちろん、カラダから始まる関係というのも認めますけれど、今回のはまさしく強姦。言うことを聞かせるためだけに、無理矢理奪っちゃったんですからねぇ。おまけに、同居を強要。
うわぁ……これでラブが生まれるの? と心配しましたが、いろんなことが解決(なのか???)し、九鬼が二代目襲名することになったとき、九鬼と同居していたマンション(組続き関係者が多く入居している)へ「引っ越してこい、いっそのこと神崎の家へ来い」とまで言うんですが、龍田はがんとして断ります。母が神崎を待っていたように、自分の部屋が九鬼のくつろげる場所になりたいと願ったわけです。

あ~、なんかわかるけど、ちょっと乙女入ってます?

強姦から始まった関係でしたが、ちゃんと最後はラブラブ、ハッピーエンドでした。

0

最後まで意地を張り合っている二人でした

龍田の母と内縁関係にあった暴力団の会長・神崎が拳銃で撃たれ死亡します。
龍田にとって神崎は父のような存在だったため、最後のお別れをしようと神崎の実家を訪れますが、そこで神崎と本妻の子であるヤクザの九鬼に遭遇します。
九鬼はカタギの龍田を弟に仕立て上げ、常に傍に置くことで後継問題のトラブルを回避しようと目論みますが、それを龍田に断られると気に入らないとばかりに強引に凌辱してしまいます。

九鬼(ヤクザ)を目の前にしても落ち着きはらった態度で接し、ああ言えばこう言うと口の減らない龍田にもそれなりの原因はあるのですが、それにしてもただ気に入らないからと強引に龍田を凌辱した上、その行為を動画や写真に残して脅迫のネタにし、自分の言う事を聞かせるという九鬼のやり方はさすがにヒドイな…と感じました。
ただし龍田は過剰に悲観したりめそめそしている様なタイプではなく、九鬼とは終始口喧嘩をしている様なやり取りが続くので、それほど鬼畜(一方的にやられっぱなし)な雰囲気ではありませんでした。

しばらく平行線の関係を続ける二人ですが、ある時から少しずつ甘い空気が流れ始めます。
それは、口づけを続き交わす、一緒のベッドで眠る、龍田の手作りの朝ごはんを一緒に食べる、九鬼が出かける時に龍田が「気を付けて」と声をかけるなどちょっとしたことなんですが、最初の頃の殺伐とした雰囲気に比べれば距離が縮まったことが一目瞭然で、読んでいてホッとすると同時にとても温かい気分になりました。

しかし二人の距離が縮まっていくのと比例して、九鬼の周りではトラブルが頻発し、遂には龍田が拉致され九鬼をおびき寄せるための餌にされてしまいます。
九鬼の周りで起こるトラブルについては、後継者問題だけではなく怨恨が理由で発生しているものもあり、ラストで九鬼と犯人が対峙する訳なんですが、その一連のやり取りと犯人を支えようとする人物(舎弟)の存在にはホロリとさせられました。

とりあえず事件は解決を迎えますが、それは完全に火種が消えた訳ではなく、今後も九鬼の周りではトラブルが付いて回りそうな状況は変わることはありません。
九鬼は龍田を自分の傍に置くか、さもなければもう二度と会わないと言いますが、龍田はそのどちらも了承せず、自分はこのままの生活で九鬼との関係も続けていくという決意を口にします。最後の最後でもお互いに意地を張り合って、なかなか肝心の言葉が言い出せないのですが、そんな大人げなく色気のないやり取りも逆に微笑ましく感じてしまいました。

ただ龍田の九鬼への気持は、まだ完全に愛しているとは言いきれない状態でもあるので、もうちょっと二人が深い関係になるところを見てみたいという気持ちがあります。また九鬼を狙った犯人と舎弟のその後も気になるので、是非続編を希望したいです。

2

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