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表題作暁のスナイパー 蘇る情痕

華門饒/殺し屋
佐藤大牙/元刑事の探偵

あらすじ

探偵の佐藤大牙は、警視庁捜査一課の元刑事。ある日、殺し屋だという男に銃口を突きつけられる。華門饒(かもん じょう)と名乗った殺し屋は、大牙を含む四人の殺人依頼を受けたが、依頼主が他に同じ依頼をしていたと知り、大牙を殺さず去る。過去の事件に関係が、と調査する大牙の前に再び華門が。迫力ある華門に流され、身体の関係を結んでしまう大牙だったが⁉︎
出版社より

作品情報

作品名
暁のスナイパー 蘇る情痕
著者
愁堂れな 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
暁のスナイパー 蘇る情痕
発売日
ISBN
9784344816084
3.1

(11)

(2)

萌々

(1)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
32
評価数
11
平均
3.1 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数6

新番組の第1回目

ただ今番組改編期、新番組開始ラッシュの真っ最中。
さて、おなじみ作者さんの新シリーズ初回スペシャル、
今度はどんな役者さんが登場?

って感じで、愁堂先生お得意の「2時間サスペンス」
ハラハラドキドキ、おまけにエロもラブもたっぷり。
スーパースペックな殺し屋と、元刑事で今はさえない探偵さんの運命の出会い。
まわりを飾るのは、報われないこれもハイスペック刑事さんの当て馬、スーパーマッチョでハンサムな大家さんやルポライターさんのカマカマネットの面々、そして今回はまだ写真登場のウルトラビッチのお兄様だ!!

こういう分かり易いエンターテイメントって、たまに無性に欲しくなるスイーツみたいな物。
れな先生のラブサスペンスのシリーズ中でも、これは殺し屋さんの設定がぶっ飛んでいる分、逆に安心してノリノリで楽しめた。

2

万能な殺し屋が出てきます。

 殺し屋というと、非現実的に思えますが、実際いるみたいですね。前、保険金がらみで殺し屋に依頼したとかいう内容のニュースを見ました。
 殺し屋・華門×元刑事・大牙のお話。
 表紙をみてもわかるとおり、そこまで深刻な話ではありませんが、大牙の抱えるトラウマは大きい。3年前の事件では、大牙がひどい目にあっていて、うわ~周りの警官なんとかして助けろ~と憤りがわいてきましたが、過去はもう戻らないんですね。
 話はおもしろかったですが、あんまり印象の濃いものともいえない気がします。華門と過去に出会いがあったとかならよかったかも。

1

殺し屋は殺さず、トラウマ克服に付き合って、恋人になる。

何故だか、殺し屋に命を狙われる探偵の大牙はもと刑事。
殺し屋に狙われた人物は、大牙が刑事を辞めるきっかけになった事件の関係者で、しかも強盗犯に強姦された刑事だった。
殺し屋の華門 饒により、気持ちよくなるセックスをする。
饒により、開発される身体。それは、トラウマの克服につながる。
過呼吸の発作も手慣れた介抱。
事件の解決はするが、絶叫な内容ではあったが、大牙のまわりに集まる人たちが好い人が多いって思った。

1

スナイパーシリーズ第1作

「スナイパー」シリーズ全6作の第1作目です。
ちなみに、「暁」→「真夜中」→「昼下がり」→「黄昏」→「夜明け」→「真昼」と続きます。

さて、幕開けとなるこの「暁のスナイパー 蘇る情痕」。
大きく言えば主人公の探偵・大牙のバックグラウンド、自分が捜査一課の刑事を辞めることになった事件の隠された真相、その真相に絡んで自分を殺しに来た殺し屋との不思議な関係のはじまり、大牙の周りの愉快な?仲間たち……の紹介となります。

事の起こりは3年前の銀行強盗事件。
その時居合わせた大牙は、女性を人質にした犯人に踏み込んできた警察官たちの目の前で犯されたという過去があった。
今、自分を殺しに来た殺し屋にのしかかられて過呼吸になる大牙。
すると何故か殺し屋は『お前のトラウマ、俺が解消してやろう』と愛撫をはじめて…

…というのが殺し屋・華門と大牙のはじまりなんだけど。
正直3年前の事件の真相も、それを巡っての殺人依頼も、どうにも薄味の印象。
しかし、探偵事務所の大家・春香(ガチムチオネエ)や、警察時代の友人・鹿園、ショタ好きのジャーナリスト・麻生の造形が非常に生き生きしています。殺し屋の華門も魅力的。
これは奈良千春さんの非常にカッコいいイラストも効いている!
これからこの面々でどんな事件が起きるのか、華門と大牙の関係はどうなるか、鹿園は当て馬になるのか……?

1

シリーズ展開を見越した内容という感じでした

警視庁捜査一課に勤務していた佐藤大牙は、3年前のある事件をきっかけに刑事を辞め、現在は兄の探偵事務所を手伝う形で探偵をしています。
そんなある日、突然殺し屋の華門が現れると大牙に銃を突きつけ殺そうとします。

探偵や殺し屋が主人公ということで緊張感のあるシーンもあるにはあるのですが、大牙が終始どこかとぼけたキャラで、また大牙の周りにいる脇キャラ(見た目はゴツイオネエ系の春香、大牙の元同僚で友人の鹿園、フリーライターの麻生など…)も個性的な面々だったことから、全体的にコミカルで軽い雰囲気の作品だったと思います。

大牙が刑事を辞めるきっかけになった事件の関係者が次々と殺され、過去の事件を洗い直し真相を探っていく中、殺し屋の華門と大牙が関係を結んでいく訳なんですが、そもそも華門が相手じゃなきゃいけなかったのかな!?と疑問に思ってしまいました。
華門が出てくるのは大牙と二人きりの時に限り、それもちょこちょこといった感じの登場でやり取りもそれ程多くなく、どうして大牙が華門に惹かれたのかもイマイチピンと来ませんでした。
(むしろ友人の鹿園と恋愛関係になる方が自然な流れだったかも…)

もちろんストーリー的にはこの1作で完結しているのですが、何となくシリーズを見越した上での作品という感じがしてしまって、素直に楽しむことができませんでした。
主役だけではなく脇役も含め登場人物のキャラは魅力的で、確かにこの1作で終ってしまうのはもったいない気もするのですが、面白かったから続編が読みたい!ではなく、スッキリしないから続編があった方がいいかも…というのは、ちょっとどうなんだろうなと複雑な気持ちになってしまいました(苦笑)。

4

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