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表題作憂鬱な朝 1

久世暁人(久世家当主・子爵)
桂木智之(久世家家令)

その他の収録作品

  • conversation(描き下ろし 番外編)

あらすじ

父の死後、十歳にして子爵家当主の
座を継いだ久世暁人(くぜあきひと)。
教育係を務めるのは、怜悧な美貌の家令・
桂木智之(かつらぎともゆき)だ。
けれど、社交界でも一目置かれる
有能な桂木は、暁人になぜか冷たい。
もしや僕は、憎まれているのか──!? 
桂木に惹かれる暁人は、拒絶の理由が知りたくて…!?
若き子爵と家令の恋を紡ぐ、クラシカルロマン。
出版社より

作品情報

作品名
憂鬱な朝 1
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
憂鬱な朝
発売日
ISBN
9784199604027
4.3

(528)

(347)

萌々

(70)

(69)

中立

(21)

趣味じゃない

(21)

レビュー数
61
得点
2243
評価数
528
平均
4.3 / 5
神率
65.7%

レビュー投稿数61

貴族めんどくせーーーーーっ(; ̄д ̄)ハァ↓↓
先日「パブリックスクール」を読んだばかりだからか、
加えて貴族ってなんてめんどくさい。
家、地位、周囲との確執。
捨てられないものが多すぎて自らの首を絞める。
それがひどく苦しい。

10歳にして父が亡くなり、当主として屋敷に引き取られた攻。
そこで出会ったのは美しい男。
教育係として厳しく冷たく。
しかし、彼だけを見て、認められたくて。
いつしかその気持ちは恋慕の情に変わる。
年月が経ち、10歳だった少年も青年のそれに成長する。
認められたいと努力しても態度は変わらず。
感情に任せて取引を持ち掛け、強引に身体を開かせる。
ふたりの関係はどう変化していくのか。。というところですね。

自分が受を好きだと気づくこと。
それが決してかなわないということ。
それでも愛したもののために・・・・
ラストが切なすぎていかん(ノД`)・゜・。

完結してから読もうと思っていたこのシリーズ
結局手を付けてしまったわけですが。
面白いです。
関係がどう転ぶのか。楽しみ

13

表紙の二人が1巻の内容

表紙から分かるように明るいお話ではありません。
泥沼にはまるのが分かっているのに、自分の気持ちを止められないのが
なんとなく表紙からも感じることができます。

大きな椅子に深く座っている暁人は、まさに子爵家当主といった感じです。
その隣に立つ美しい男性が家令の桂木。
遠くから見ればこの二人は当主と家令にしか見えないと思います。
しかし、よく見ると二人は手と手が触れ合っている。
しかも明らかに暁人から手をとり、それを黙って触らせている桂木といった感じ。
まさにここが1巻の内容を示している気がしました。
手を取ったであろう暁人の目はじっと握っている手と手を見ています。
一方桂木は、遠くを見ており手を握られた時でさえ目を動かさなかった雰囲気です。

桂木しか見えていない暁人と、暁人が見えない後ろを見ている桂木。
2巻では、一体どうなるのか気になります。

10

ルネ

一枚の表紙でココまで語れてしまうのはすごいですね。

続きが本当に楽しみです。

丁寧な漫画です

主従関係が成り立って始まるのではなく、主従の信頼を築く過程を描いくお話です。

最終的には恋人になってゆくのでしょうが、その前である信頼関係からじっくり紡いでゆくという丁寧さに魅力がある漫画だと思います。
華族社会の背景だけでなく、家同士の人間関係もきちんと描かれてあって読み応えがありました。
長台詞も気にならないほどのめり込んで読んでしまいました。

上流階級ものは何はなくとも、ドロ沼、お家騒動を期待してしまいますので、久しぶりの真骨頂なシリアス漫画にわくわくしています。
次巻でもおおいに傷つけ合い、すれ違い、苦悩していただきたいです。
それを乗り越えて結ばれるのがシリアスの醍醐味だと思うので…。

日高さんの絵もとても時代背景にあった上品さで似合ってると思いました。
洋装、和装、どちらも目の保養です。

あと、幼少の暁人様の可愛さに受だと思い込み、途中で「あれ?」っと本を閉じ、表紙を見返して
「あっ…反対だった…」
と呟いたのは内緒ということで…(苦笑)

完結して一気に読みたい気持ちもありますが、二巻が出たらイソイソと買って読んでしまいそうです。

9

大人に翻弄された子供たち

​ 新刊が発売になるので、何度も読んだ作品ですが再び読み直してレビューします。

 時代背景や華族制度が少しはわかっていないと、さらりとは読めない作品ですね。自分の好奇心のままにとことん詳しく調べてみるのもいいし、階級について触れる程度でもいいと思います。私は階級の並びを知っている程度でしたが、丁寧に描かれた人物や衣装と綿密な背景、そして重厚なストーリーに惹き込まれて世界観が楽しめました。そして、もっとこの世界のことを知りたいなと思いました。

 たった10歳で母を見送り、半年後には父も見送ったひとりぼっちの暁人は、家令の桂木のことを「父のように思ってもいい」のか?と聞いたり、想像していたよりもずっと若くて美しい桂木に「すべては暁人さまのため」と言われて顔を輝かせたり、とても素直で可愛い子供です。「桂木に従うこと」という父親の遺言のままに、桂木を信じ、桂木だけを見て努力してきた暁人。厳しく冷たい目を向ける桂木は、いつも目の前にいて目標にして来た美しい人。桂木の自分への視線に憎しみすら感じているのに、彼に焦がれる暁人が切なくて悲しくなってしまいました。

 桂木の過去がとても謎めいていて、はっきりとは明かされていませんが、それらは桂木の意思とは関係なく、大人たちに翻弄された故のことだというのは確かです。先代と桂木の関係。先代と桂木家の約束。
 9歳で久世家に入った桂木と10歳で本家にやってきた暁人は、二人とも一人ぽっちの子供だでした。桂木は先代の言うことを聞いて、暁人は桂木の言うことを聞いて同じように精進してきたのです。その桂木を先代に似ていると人々は言い、同じように厳しく育ては暁人は「先代とは全く似ていない」と桂木は言います。暁人にとって軽蔑されたように感じるその言葉ですが、桂木が何度もその台詞を口にするので「似ていない」事が桂木にとって本当は好ましいことなのかな?と感じます。

 取引を持ちかけて強引に桂木を抱いた後に「全然優しく出来なかった」と悔やむ暁人と、「もっと優しく接すればよかったのかな」とつぶやく桂木。子供のころを思い出して「世の中にはどうにもならないことが多い」という桂木の言葉は、これまで生きてきたすべてを表しているのかなと思うと、途方もなく悲しい気持ちになりました。
 感情を殺して先代が望んだままに久世家の陞爵を目指す桂木も、森山夫人の前では暁人のことを楽しそうに話して色んな顔を見せると言います。同じように育てたのに、先代に似ていない暁人に揺れ動いているのを感じます。
 今度は桂木から暁人に「必ず陞爵を」そして見返りとして「一生涯あなたに仕えます」と取引を持ちかけてきます。感情ではなくただの取引きとして。暁人が欲しいのは桂木の気持ち。それでもそばにいたい暁人は取引に応じます。「せめて一緒にいてくれるなら、僕はきっとなんだってできる」と桂木にしがみつく暁人が、一途で未だ子供の頃のように純粋で、本当に切ないです。
 
 甘さの一切ない本編なので、描き下ろしでテーブルマナーを褒められた暁人の喜ぶ顔が見られて良かったです。こんな1日も二人にはあったってことですよね。まるで飴と鞭、桂木LOVEになっても仕方がないですね。桂木は自分の魅力をわかってないなー。
 

9

丁寧な作品

この作品は、わたしがBLに目覚めて最初の方に読んだものです。すごくストーリーが緻密で、キャラクター1人ひとりに寄り添うような形で進んでいき、過激なシーンもほとんどないので、BLという感じを受けずに、一つの作品として楽しめました。なので、BL初心者の方にとてもオススメです!!
主人公の暁人さまの桂木に対する激しい思いが伝わってきて、切なかったです。
また、絵がとてもきれいで、作品の雰囲気に合っていると思います。桂木は本当に美人ですよ!!

7

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