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表題作薬指が知ってる

千束冬至,システム開発担当「眠り姫」
波平貴史,百貨店外相担当「チビ王子」

その他の収録作品

  • 千束さんの食卓

あらすじ

セレブで強引な千束と付き合い始めた波平。ところが、千束が自分との交際を隠そうとしていると感じた波平は落ち込み、つい飲み会で飲み過ぎてしまう。翌朝、半裸の波平のベッドには同僚が……!!
出版社より

作品情報

作品名
薬指が知ってる
著者
梅太郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
明日、彼のベッドで
発売日
ISBN
9784403662393
3.7

(8)

(2)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
30
評価数
8
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数7

悪役登場

梅太郎さんのリーマンものです。梅太郎さんの作品で2番目に好きなシリーズ、第3弾です。セレブ攻めと不器用で一生懸命な受けが、かけがえのない存在になっていく過程が丁寧に描かれています。今回は、千束に秘密を作ってしまった波平が苦悩するお話です。

波平の部署に販売から移動になった筒見が来ます。筒見は、営業成績のいい波平を慕うように見せて、実は気にくわずに弱みを握ろうとしています。ある日、千束と付き合っていることを気付かれてしまいます。そして、筒見は、波平の元彼とも知り合いでした。
そんな中で、千束と対等じゃないことを悩んでいた波平は、職場の飲み会で飲み過ぎてしまいます。朝目覚めた波平は、筒見と裸でベッドにいたことに驚きます。記憶がなく、エッチをしたのか自信のない波平に、千束に教えると脅されるのです。
ホント、この筒見が嫌な奴でした。波平の成績がいいのは、千束の影響だと思って千束にも近づくし。
最初はウジウジしていた波平も、ちゃんと自分で気付いて、前向きになれたのが良かったです。
「安心していい。おまえはあの男とは寝ていない」と自信満々で言い切った千束が、彼らしくて萌えました。言葉が少なくて波平を不安にさせるけど、やる時にはやる、男な千束がカッコイイです。最後から2ページ目の、大きなあそこを出して悠々としている千束には、驚愕でした(笑)

3

胸が締め付けられるほどに切ない・・・

さすが梅太郎さんっていうほどに、切なくて胸が痛かったです。

千束×波平シリーズ第三弾です
でも私はそうとは知らず、これから読んでしまいました。
でも全然大丈夫!
なんか、この前にもう一冊ありそうな感じだなーっと思っただけでした。
(自分鈍感なのかな??)
でもその前の作品が読みたくなるほどよかったです!

千束が同僚といるところに出くわしたとき、自分との交際を隠すようなそぶりをされ、友達としてすら紹介してもらえなかったことから始まります。
結果的にそれは波平のためだったのですが、
いくらなんでもあんな風ににらまれ続けたら紹介したくないんだなと思ってしまうよ!
と最後につっこみを入れてしまいました。
それほど千束のにらみはすごかった・・・
ふつう恋人にはいい顔したいものでは?
なのに千束は波平が自分を思っているのは当たり前的な態度で、もう・・・・・・

俺様★

そんな千束に萌!
さすが今まですべてのものを手にしてきた男!!w

でもそんなだから、自分に自信のない波平は落ち込み、新たに現れた井筒のことで惑わされて、さまざまなすれ違いを生んで、極限まで追い詰められました。
そんな二人の行き違いに胸が痛い。。。
それでも、過去のようにさることが出来ない波平・・・
ついに自分の思いが離れられないと気付いて千束のもとへ!!

自ら強くなる受けはこれほどまでに美しいものですね^^

そして最後がよかった!!
タイトルの『薬指が知っている』
なかなか普通に考えての薬指とは違っていて、そこがまた梅太郎さんらしくてとってもよかったですw
本当どうしてこんなに胸を打たれるのかしらっ

2

1コマで全てを覆す威力!(笑)

シリーズ3巻目。
幸せの中にいる波平だが、ある日、千束が自分との関係を周囲に隠しているのに気付いてしまう。
そのことに傷ついた波平は飲み過ぎてしまい、目が覚めると隣に裸の同僚が寝ていて…。

相手がセレブのせいもあってか自分になかなか自信を持てない波平。
それは目覚めて裸だったこともそうで。
きっと何もないだろうとは思いながらも、「でも、もしかしたら…」と不安は消えない。
千束に素直に話せればいいのだが、捨てられるのが怖くてなかなか言い出せず。
そうこうしてるうちにその同僚が元彼の従兄弟だとわかり、意味ありげなことを言って波平を揺さぶって。
同僚が波平にその話を告げた時の千束の迫力がとてもステキでしたv
それだけ愛してるってことだとは思うのですが。
少しも波平のことを疑ってなかったり。
波平を信じてたり。
波平がすぐうじうじぐるぐる揺れちゃうのでこれくらい強引な人の方がいいのかな。

そして、「千束さんの食卓」
これ、完全にやられました。
途中まではフツーに軽い描き下ろしのイチャイチャ的な話なのかなーと思ってたんだけども。
だけども。
ラストから2ページ目の絵で全てがひっくり返りました。
この巻の本編の切ない感じとか全部吹っ飛びました。
もう笑いました。
笑激でした!
ちょいちょいコミカルな部分はあってもまさかこんな笑いを描くような方だと思ってなかったので。
いや、このシーンもそこまで見事なトーンを貼らなくても軽く流すことは出来たと思うんですよね。
あえてあのトーンを貼ったことで完全な笑いになりました(笑)
あんなにかっこよく俺様な感じでキメてるのに!(言ってることはトーンに見合う大概さなんですが)
非常に面白かったです。

1

自分で立ち直れる子・波平は、意外と男前だと思う

千束×波平シリーズ第3弾。
今度は波平の職場(丸越デパート・外商部)にクセのある新人(会社的には先輩)筒見が入ってきた事によってかき回されるお話です。

千束が同僚といるところに出くわしたものの隠すようなそぶりをされ、友達としてすら紹介してもらえなかった事に傷ついた波平は、職場の飲み会で潰れ、筒見と同衾してしまいます。
後ろめたさのある波平は自分の行動を悔やむのですが、千束となかなか和解できません。
千束も波平の事を気にしながらも仕事に振り回される日々で、二人はすれ違うばかり・・・
筒見はなにかと波平の気持ちを逆撫でするような態度を取るし・・・
波平の元彼(筒見のいとこ)の言動も絡め、波平は窮地に追い込まれていくのですが、意外と気丈な波平は、やっぱり自分で立ち直っていくのでした。

千束は「何でも俺に話せ、悪くはしない」的なことをよく波平に言いますが、少しは自分も口数を多くしてやらないと、波平ちゃんはグルグルしてしまうっていう事をわかったらいいと思います。

2

千束さんの独占欲は果てしないです。

千束×波平シリーズの3冊目です。
「薬指が知ってる」というタイトルも、最後まで読んでなるほど~!と思いますね。
ここかー!これなんだなー!というニンマリがあります。

今回は、他の男・筒見と朝一緒だった波平クンが、いかに千束さんとの恋愛に向き合っていけるか、です。
朝一緒だった男・筒見と浮気してしまったのかと悩む波平。
筒見は、波平と会社が同じで、波平が昔付き合っていた彼氏のイトコだそうです。

波平はその前に千束さんが自分のことを隠したがっていると不安になっていたので、今回の浮気で別れることになるのを恐れています。

しかし、隠したい知られたくないという気持ちとは裏腹に、会いたい気持ちが強く、会えば会うだけ波平は千束を裏切っているという気持ちに支配されていきます。
でも、別れてしまいたくない。今、千束を失ってしまえば自分は、からっぽだ。
そんな風に思いながらも、千束に会う波平。
そして、そのことが千束にバレてしまい…

「それ以上近寄るな、波平貴史、お前を殺さない自信がない」

そう言われてしまった波平。何とか話を聞いてもらおうとしますが、千束は聞く気がないと帰ります。
仕方ない、捨てられて当たり前、そんな風に思う波平クン…ちょっと涙が出そうでした。

この後の展開がよかったー!
昔の恋愛のパターンを思い出した波平は、昔は傷が深くならないうちに自分から逃げていたことに気付きます。
しかし、千束との恋愛はそんな風に割り切れない、縋り付いてみっともなくても別れたくない。波平は、千束の元へ行きます。

「俺はあの人の恋人だ!」

そう言って千束さんの元へ走っていった波平、かっこよかったです。
そして千束さんとー!!愛を確かめたのです。

しかし、千束さんのあの台詞。。。
「俺が許せないのはお前が自分を信じようとしないこと。俺の恋人を侮辱するのは俺が許さない」
独占欲ー!
あれは強引という枠を越えていますね。
そういう俺様な感じ、まさに貴族の血を引く千束さんですね、流石です。
波平自身にも許さないという発言、千束さんが言うと愛を感じます…ナンデ?

書き下ろしもよかったです。
最初ページをめくった時は、千束サンを看病する波平が読めると思ったのに…とちょっと残念でしたが、読んでいくとそういうシーンもありました
これはイイ!また次の漫画も買う方向で!

1

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