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あなたも込みで、この城を買ったのですよ。
これ、イラスト買いしたものの、しばらく寝かせてたんですよね。とにかくあらすじから『金で買った相手を無理矢理~でも実は好きだから』みたいなど~しようもない(でもよくあるんだよ、これが・・・)展開を予想してしまったんです。私はその系統がものすごくキライなので、これもなかなか手が伸びなかったんですよ。
でも、思い切って読んでみたら全然違うよ!いつき先生ごめんなさい。穢れた私の妄想をお許しください・・・
なんというか、とても誠実な純愛です。全編通して、ホントに優しくて微笑ましい、可愛らしいストーリーでした。
とにかくキャラクターがよかったですね。メインの2人はもちろん、脇まですべて。
牟田(攻)の強引なんだかヘタレなんだかよくわからん、でもいざとなると余裕のないところがなんかツボでした。駆け足シャワーとか、たいして時間変わらないって。
パウル(受)も、健気なんだけどそれだけじゃなく芯が強くて、カトリック信者としての心の葛藤も、乗り越え方も、とても真摯でしみじみよかった。
しかし、牟田は『征服者』じゃなくて『騎士』だよね。台詞がいちいちとても日本人とは思えなくて、なんとも言えず『・・・』でした。あれは外国語だから(作中ではほぼ英語)、と自分を納得させるべきだったんでしょうか。
終始パウル視点なんですが、なぜか牟田の心情がよくわかる。ひとつひとつの描写が丁寧で、地味ながらとても素敵なストーリーでした。
いやもう読んだ当時、こんなに清々しい、読後感がいいBL読んだの久し振りだという気がしましたね。
面白かったです!
相手役が外国人っていう設定はありがちですが、主人公が外国人っていう今回みたいなケースは珍しいような気がします.
舞台がドイツの田舎の冬ってことで、出てくる料理は美味しそうだし、森の中を歩いたりと、田舎ならではの自然溢れる風景が目に浮かんで素敵でした
最初、パウルが住む古城を買い取った牟田が
「あなたも込みで買ったのですよ」
って言った時はBLでお決まりの権力のある攻めが金で買った受けを性欲処理に使う
とかいうパターンかと思ってしまいました´`
でもこの物語ではそんな非現実的な(笑)ことは起こらず.
あくまでも「商売のために」牟田は王子様的な外見のパウルを利用できると考えてるんですよねー^^
だから、牟田が会ってすぐパウルを気に入ってパウルの言う通りに事を運んでくれるとかそんな甘いことも無く…
パウルの意見には耳を傾けるけどちゃんと利益を考えて、採用したりするんです.
そんな牟田の徹底的なビジネスマンぶりには好感が持てたし、一筋縄ではいかない分、パウルのアイデアが受け入れられると妙に嬉しくなるんですよ~
牟田はきっちりした完璧な男かと思いきや、台所でハンナの作った卵酒を好んで飲んで、そのついでのようにちゃっかり家事を手伝わされてたりと、意外に可愛い隙もあったりして.
パウルがどんどん惹かれていくのと一緒に自分も好きになれたし、パウル自身すごく魅力的に書かれてました
二人の距離の縮め方が上手で面白く読めました!!
タイトルをみて、これは自分には合わないんじゃないかと思いながらも、私と趣味が似ているかもしれない、と注目している方が「神」レビューを書いていらっしゃったので、読んでみました。
改めて、ランキングに入っていなくても、読むべきものはたくさんあるのだと思いました。
舞台になっているお城、街や森の様子が楽しく描かれていて、いつき先生は実際に行って見られたのかなと思っていたら、あとがきで、ドイツに住んでいたことがあると仰っていて、とても納得できました。
本を一冊読んだだけで、古城でのロマンスを疑似体験できました。
タイトルを惹かれて購入に至りました。
いや~。楽しかったです。
個人的に、外国人もの、売られちゃった受もの
は、あまり読まないジャンルなのですが、
まるまる楽しませていただきました。
日本人のホテル王であり、裕福でお金も自由に使える身でありながら、
どこか硬質で人を寄せ付けないような様子が、
徐々に変化していく様子が良かったです。
また、自分が愛されてこなかったことから、愛を知らず、
不器用な性格であることも、物語に深みがあったように思います。
また、「買われた受」という展開だと、どうも流されるだけの性格に
なりがちに感じますが、
今回の主人公は貴族のパウルは芯がある様子が良かったです。
お約束なお話になりがちの物語ですが、
最後まで楽しく読むことができました。
イラスト買いしたものの、あらすじで躊躇して積み本箱に入っていたのを発掘。
「征服者」とか「傲慢」とか、私としては地雷臭芬々な単語で、
没落貴族の居城を買い取った傲岸な日本人実業家が「あなたも込みで城を買ったのです」とか言っちゃったら、普通は有無を言わさず陵辱コースって思うじゃない。
ところが全然そうじゃなかった。
攻めの牟田のキャラ付けとしては「無表情ながら冷血漢ではない」の方が肝で、無表情の下に実は「王子様」に対する憧れを隠しているけど、自分から力ずくで奪ったりしようとしないどころか、愛して貰おうとすらしない奥ゆかしさ。
対するパウルも天然というか純粋というか、ウブな恋愛初心者で、
そんな二人が、言葉や宗教観によるすれ違いを徐々に埋めてようやく結ばれるロマンティックなお話だった。
で、読み終えてから改めてタイトルを見ると「征服者は貴公子に跪く」
征服者だけど最初から「ひざまずいて」いるのね。
ロマンティックなお話になるのはタイトルでちゃんと明らかにされていたのね。
kirara
むぼちさま。
『答えて姐さん』のコメントも拝見しました(この作品についてではありませんでしたが)。
むぼちさまのレビューもコメントも本当に『読んで欲しい!』という熱意に溢れていると感じます。私も好きな作品ですので、少しでも多くの方がそれらをきっかけに読んでくださったら嬉しく思います。
コメントありがとうございました。
むぼち
kiraraさんに、レビューを「素敵」と言っていただいて、感激です。
未読の人がこれを見て、読まなきゃいけないと思ってくれたら嬉しいです。
kirara
むぼちさま。
少しでもお役に立てたのなら嬉しいです~。
どんどんレビュー書いてくださいね!むぼちさまのレビューはまさに『読まなきゃいけない』気になります。素敵です。
コメントありがとうございました。
むぼち
とても面白くて、読み終えてからkiraraさんのレビューを再読すると、ほんとうにそのとおりだと思いました。
ここで紹介して下さってありがとうございます。
私も、人のレビューを読ませていただくだけでなく、まだ読めていない人のために、レビューを書かなくてはいけないと思いました。