• 紙書籍【PR】

表題作緑色研究 下

忍海千仞:特殊結社・翠光社代表。
執行雅:御霊の依り代

あらすじ

雅を襲った嗜虐の時。雅は、恐怖の中に生まれる官能に溺れそうになる自分に怯えるのみであった。
そして偶然に知らされる雅の過去と忍海千仞の壮絶な過去。時代の軋みが翠光社を押し潰そうと、唸りをあげる。
孤独に包まれた最期の時に、雅は
「天上の恋人」に巡り逢うのだった……!
【出版社より】

作品情報

作品名
緑色研究 下
著者
野阿梓 
イラスト
小島文美 
媒体
小説
出版社
中央公論社
発売日
ISBN
9784120022623
5

(1)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

余りに重い一夏として

時代が軋みつつうねりゆく中、
引き裂かれた運命は再び出会い、そして空白を
埋める様に濃密な情愛を展開する。そこには
世情の律の入り込む余地なぞ一切無い。
やがてひと時の騒乱が過ぎて後…。

仮想史書として大きく広げられた風呂敷が耽美と
言う過程を経て収斂され、思念の対峙と言う
SF的過程を経て日常へと還って行きます。

執行雅が過ごしたのは、青年への階段と
一言で言うには余りにも重い一夏でした。

1

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP