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表題作リスク

久賀清匡,政治家,53歳
城島高由,刑事,35歳

同時収録作品リスク

秋津祥彰 養父(35歳)
秋津佑士 養子(16歳)

その他の収録作品

  • それは大好きなせい。
  • あとがき

あらすじ

捜査二課に身を置く城島高由は、政治家の久賀清匡と身体の関係を持っていた。しかし、城島は徐々に愛人という立場が辛くなり始め…。
出版社より

作品情報

作品名
リスク
著者
水壬楓子 
イラスト
高座朗 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
スキャンダル
発売日
ISBN
9784344816305
3.8

(21)

(9)

萌々

(5)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
77
評価数
21
平均
3.8 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数7

本当にスレてる大人たち。

フィフスを読んだあと
巽さんみたいな政治家の攻めで思い出し再読しました。

スキャンダルで登場した2人をメインにしている話です。
長いこと愛人関係を続けてますが
相手にとって自分の存在は… 都合のいい愛人…
城島はグルグルと一人悩みまくり。

相手に執着してるのに言葉に出せない。
そのくせ他の男を抱いている。
でもとうとう爆発するんですけどね。

お互いいい大人なのに。
いや、いい大人だからか素直になれないのか。
最終的には久賀の方が折れてあげた結果になりましたが
彼も彼なりに余裕がなかったのでは?
お互い周りを巻き込んでの前進でした。
その巻き込み方がちょっとムカつくのですが(^^;)

ですがちゃんとした関係になった後は甘々で凄く良~いvv
185ページの挿絵は凄く好きvv
もう少し早くこういう風に城島を甘やかしてあげればいいのにねぇ。
それが久賀ということなのでしょうか…
一癖も二癖もある人物でした。


ショートストーリーでは
やんちゃな城島がやってくれてます!!!
こらこら子供じゃないんだから…(^^;)
そのお仕置きはちゃんとされてますけどね。

7

出来上がった二人でした。

 もうずっと昔からこの二人が好きだったので、一冊にまとめていただいて読みやすくなり、嬉しいかぎりです。
 イラストの方もかわり、久賀先生の年齢がさらにグッと老けましたね。
 でも、もうこの二人に関してはイラストとかは私は問わないくらい好きです。
 この二人が最初に出会って、双方の気持ちが通い合うまでの年月が長いこと長いこと。さすが久賀先生。
 城島さんの若かりし日々から、色々事件だ何だと起きて中堅どころになり思い悩む年月を、久賀先生なりに見守っているんですね。
 本当に久賀先生なりなのですが。
 一癖も二癖もある先生なりなのですが。
 そして最後は年の功で城島さんに負けてあげるところがまたいい。
 何かあってもお互いがお互いを思いやっているんですよね。
 若い二人がぶつかり合い傷つきながらも思いを育むみたいな話もいいのですが、第一線から退いたようなオヤジ(相当クセはありますが)に転がされながらも思い合うみたいな、そんなお話に癒されるのです。

6

53歳!

表紙でぶったまげました。
いったい何歳なのか? と。
で読んでみたら、まだ53歳じゃないですか。
ちょっとこの表紙は違和感あり。
オヤジは全然カモ~ンなので、大丈夫なんだけどなぁ。

これ、新装版も出た『スキャンダル 上・下』のスピンオフになるですね。
『スキャンダル』10年前に出た古い方は読んでたんですけど、ストーリーはもちろんのこと、登場人物とかすっかり記憶からこぼれ落ちてて、久賀とか城島とか誰が誰だか……なとほほ状態で読み始めました。
さっぱりわからなくても、全然無問題。
これ1冊で充分わかります。

53歳と35歳のカップルだけに、アダルトムードが漂っていますが、それだけに純愛という言葉から乖離していっちゃうんでしょうねぇ。
お互い、ちゃんと愛し合っているけれど、それを言葉にしないから信じられず、どんな立ち位置にいるんだろうと考え込んじゃって。
若いときなら、後先考えず相手にぶつかっていけるんでしょうけど、ある程度人生経験を積んでしまうと、そういうことが軽はずみに出来なくなっちゃうんでしょう。
結局、若い方(といっても35歳ですけど 苦笑)がキレちゃって、爆発! な感じですよ。そんな城島を、やっぱり冷静な久賀が折れて「愛している」だって~。
しかも、屋敷のプライベートな部分に入れるのは「お前だけだ」って、いや~ん、なんて甘い言葉を吐くんだ、53歳のオヤジはっ!
やっぱり、プライベートも海千山千の猛者だった。

6

スレてる二人

作者曰く「スレてるふたり」(笑)だそうです。たしかにねぇ。
でも53歳でしたか? 表紙は老け過ぎじゃありませんか?芸能人をあれこれ思い浮かべても53歳てまだ普通に若いはずですよ。あれじゃオヤジと言うよりおじいちゃんじゃないですかぁ、ビックリした。
年の差は好きなので年上の攻めに甘やかされる受けは大好きです。
久賀のオヤジ度が高い分城島が年よりもカワイ目になってます。

今回当て馬的に第三者高森が出てきます。
高森相手の時は城島が攻めになっているのでそう言うのが好きな人には楽しみです。
そう言うのが地雷な人には、そちらはあくまで浮気でさらっと描かれていると書いておきます。

時系列で「スキャンダル」と被っていますので、秋津と佑士の事件の裏での城島の奮闘?災難が描かれています。

大人の男にもてあそばれる年の差の受けとはいえ30代も半ばの男。
そのある意味滑稽さも漂い、けれど真剣勝負な恋の行方はちょっぴり切なさもあって新鮮味がありました。

5

裏ではこんな事が

『スキャンダル』のスピンオフです。
城島視点のお話です。
表紙が久賀と城島。裸にはだけたカッターシャツ、後手に手錠、首輪に鎖を繋がれゆったりソファに腰掛けた久賀に鎖を握られて2人ともこっちを見てますね。これ、もしかして鏡に映った姿見てるとか?
表題作『リスク』は、不毛な久賀との関係にずーーーっとクヨクヨと城島が悩むお話です。前半は新しくやってきたキャリアエリートの年下上司高森との馴れ初めから浮気に発展するお話です。
高森さん魅力的だし素敵なんだよ、可愛いし。
でも、強烈な年上おじさんの事がやっぱり忘れらんないのよね。
『スキャンダル』で佑士くんが拉致監禁されてた辺りから家出、久賀家での秋津公開強制マスターベーションの事も城島視点で出てきます。
やっぱ、視点が変わると感じ方が変わるね。

今回はマヂで久賀何やねん!最後いいように言いくるめてSEXに持ち込んだらこっちのもんとばかりに丸め込みやがって!惚れた弱みってのもあるんだろうけど、私は久賀に誠実さは感じられない。
絶対に高森さんの方がいいのに……。
城島自身もそれはわかってるみたいなんだけど、身も心も久賀に囚われてるんだってさー。
面白くないぞ、久賀のおっさんの事好きじゃない私は。
高森さんが最後の勝負をかけたのもビックリ。料亭に久賀と城島を呼びつけ、たわいない会話からどんどん本題に。浮気相手と本命の板挟みに気が気じゃない城島。結局このやり取りで、城島の想いは久賀に向いていると感じた高森さんが引くカタチに。

うん、高森さんにはいいお相手が出てくるの知ってる。(次のスピンオフも購入済み)
高森さん、警察辞めて検事になるって言うてたのは撤回。このまま、城島と上司と部下の関係継続するんだって。本人曰く「嫌がらせですよ」との事ですが、そりゃ久賀に対してって意味でしょうよ。
私の方が城島と過ごす時間長いよってね。

『それは大好きなせい』
久賀と城島の甘々おバカラブコメ短編です。イタズラを思いついてしまった城島が我慢できず実行してやった後で恐ろしくなって逃走したら仕返しされるお話。やったイタズラは、久賀のトレードマークの口髭を寝ている間に剃り落とした事。仕返しは、皆さんのご想像通り剃毛です、アソコの。
書かれたのが2000年、それから23年後の現在なら男性の脱毛サロンがあったりして自ら毛を無くす人もいる時代になりました。
現代なら当時よりも羞恥プレイ感も少なめな感じするかもなー。ツルツルの感触もいいし、新鮮なんじゃないかな?
ところどころ20年前でも古くない?この表現ってセリフがあってびっくりした。
「くっくっくく」って驚き過ぎて「久賀」の名前が言えずにいる城島に対して「幸せの青い鳥は居ませんね」って秘書が言うんだけど、このやり取りで桜田淳子の歌詞なんだもん。当時の30代のやり取りだからいいのか?
時代を感じちゃった。最近の作品って時代を感じるようなものあまり入ってない気がするんだけど、同じように20年後に読むと古く感じたりすんのかな?

それにしても53歳で一晩に3回出来る久賀さんはタフだな。寝てる時の顔の挿絵だったので、髭無しの起きてる時の顔も見たかったです。(嬉しそうに剃毛してる髭無し横顔はあります)

1

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