窮鼠はチーズの夢を見る(新装版)

kyuso wa cheese no yume wo miru

窮鼠はチーズの夢を見る(新装版)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神174
  • 萌×220
  • 萌28
  • 中立16
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
60
得点
1050
評価数
250件
平均
4.3 / 5
神率
69.6%
著者
 
媒体
コミック
出版社
小学館
シリーズ
Flower comics α(フラワーコミックスアルファ・小学館)
発売日
価格
¥400(税抜)  ¥432(税込)
ISBN
9784091325143

あらすじ

大学の後輩・今ヶ瀬との再会…。それは恭一の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなの大人気作が、新作描きおろしを加え、新装版で登場!!
限りなく切ないアダルト・ラブストーリー。

表題作窮鼠はチーズの夢を見る(新装版)

今ヶ瀬渉,調査員
大伴恭一,会社員,30歳

その他の収録作品

  • キッシング・グラーミー
  • 楽園の蛇
  • 黒猫、月を見る
  • 黒猫の冷えた指先
  • 鼠、袋小路で考える
  • 窮鼠はチーズの夢を見る

評価・レビューする

レビュー投稿数60

今更買いました…携帯が古いw

他の方のレビュー見ていて今ヶ瀬が女性的だという人がいて自分には全然わからなかったのでそうなの…?と。
自分は恭一の方に感情移入しました。自分は男性的な性格なのかもしれませんね。今ヶ瀬みたいな男性を振り回して追っかけられてみたいですね。今ヶ瀬すごくタイプです。でも恭一がゲイだったらここまでハマらなかったんでしょうね。ノンケだからこだわってしまうのかも。
水城さん漫画はすごく面白いけどananの小さいコラムみたいなコーナーではイラッとしますね、関係ないけど(笑)。

0

恋愛は業。

男同士の恋愛の葛藤がしっかり描かれていてリアリティがあり、セリフも心に刺さる物が多く色々考えされられる作品でした。

本作と「俎上の鯉は二度跳ねる」は同シリーズで2冊を通してこの2人のお話です。

本作を読み終え、期待しすぎたかな~と思いましたが俎上の~も読み全体を通して見ると決して綺麗な形でまとまっているわけでは無いけれど私にとっては心に残る作品でした。

受けの恭一が人に流されるタイプなんですがフラフラしすぎで少しモヤモヤする場面も。攻めの今ヶ瀬も実は面倒なタイプで、好きなのに信じきれなくて苦しいから離れるけど結局離れられなくて戻ってきてしまうの繰り返し。本作は恭一の流されやすさ、俎上の~は今ヶ瀬の面倒な所が目立ちます。

モヤモヤするし2人ともタイプは違うけれど感情移入出来ました。

俎上の~からは複雑になり、最後の方は胸が締め付けられっぱなし。俎上の~の感想はそちらの方に書きますが、普通に女の子とのエッチあり、リバありなのとすっきりしない終わり方が苦手な方には合わないかもしれません。

本作は神評価にはあと1歩…といった所ですが萌えでも無いなと思うので中続き立にしています。

1

作者さんは不憫萌えなんでしょうか

女性的には敵な下半身軽いダメンズ大伴が後輩男に脅される構図をエロいと思ったからか、はじめは煮え切らないのに楽しめた。

途中からBL的には良い方向にいっているはずなのになぜか萌えられず、エロをエロく感じなかった。
大伴のダメ要素がたくさん出てきて、作者さんの術中だと思いつつも今ヶ瀬や元彼女はそれでいいのか?同じことを繰り返してないか?と思ってしまい………もっと人を惹きつける説得力が大伴に欲しかった。

上手い漫画でページをめくらせる力も強く、キャラも大伴含め共感できる部分があって嫌いじゃないけど、萌えられなかった。今ヶ瀬×大伴ペア萌えできなかったというのが正しいか。

0

受の往生際の悪さが…リアルでイイ

水城先生のBL本初読みです。

最初、中身のタイトルそれぞれに関連性を感じなかったので短編集かと
思いましたが、すべて表題のお話でした。ストーリをがっつり読みたかったので嬉しかったです。

サラ読みかな?と思いきやドンドン話しに引き込まれました。
おもしろかった!
普段、BLはエロエロが好みなのですが、こういうストーリー重視のお話も大好きです。くっつくかくっつかないか(くっつくけど)諦めるか諦めないか(諦めないけど)、もどかしくせつない、堕ちていくおはなし。
ちゃんと最後にエロもあったので満足です●^^●ゲフー

0

手に入りそうでなかなか受け入れてもらえない

手に入りそうでなかなか受け入れてもらえない今ヶ瀬の一途な思い、そして恭一に対してわざと諭すような上から目線のもの言いをしてしまう今ヶ瀬が切なかった。
恭一のどっちつかずのふらふら態度は好きになれなかったけど^^;

元カノとの三角関係?!も作品を盛り立てていい味だしていたと思います。
特に、なつき先輩と今ヶ瀬の言い争いは面白かった。

1

普通に男女で描かれていた方が良かった

レディコミ誌で30代の主婦層をターゲットに描かれた漫画ということで、まさにそんな感じだなぁという印象でした。
一言で言えば、昼ドラっぽいです。

今ヶ瀬は既婚女性が共感&感情移入しやすそうなキャラ
恭一はターゲット層のパートナーによくいそうなタイプ
男女の恋愛モノとして描かれていればごくごく普通のカップリングなのですけど、これを男同士で描かれると違和感が………

女子脳キャラの今ヶ瀬にはまず萌えませんし、恭一は恭一で「こんな男のどこがいいんだ?」ってキャラなので愛でれませんし、他の登場人物も男女関係なく全員セコ過ぎる…打算的過ぎる…
良くも悪くもセコい大人の集合体なレディコミの王道キャラ群ではありますが、折角BLの体を取っているんだから一人ぐらい全力で挑む男前なヤツがいても良かったんじゃ…(-_-;)

ターゲット外の未婚女の遠吠えなので、評価は中立で留めておこうと思います(笑)

4

なんで少女漫画レーベルなんだろ

水城さんの作品は初読みです。
絵が少し苦手だったので買っていませんでしたが・・・某サイトのレビューの誘惑に負けて購入。
粘着質なゲイ・今ヶ瀬X流され侍ノンケ・恭一という設定。
三角関係に区切りを打つために集まり選択を迫られた恭一・・・その際元カノに告げる独白めいた言葉が印象的です。
確かに今まで女性ばかりを相手にふらふら~としていた恭一にとって、初めての男の人・・・その人にもしも捨てられたら?
今までの女性との別れとは比べものにならない不安な思い。
それがとても印象にのこりました。
また、鏡に映る今ヶ瀬と自分の姿に動揺する場面にも。

2

定石破りのキャラ・今ケ瀬の魅力

◆あらすじ◆

人あたりが良くてモテるけれど、いつも相手に流されるばかりで、自分から相手を求めたことがない大伴恭一(30歳)。
そんな大伴が、7年ぶりに再会した大学の後輩・今ケ瀬渉(28歳?)に大学時代から好きだったと告白され、浮気をネタに脅されて、関係を迫られるハメに。
同性愛なんて到底考えられないはずなのに、何故か今ケ瀬との関係にも居心地の良さを感じ始める大伴。
妻・高校時代の憧れのマドンナ・一番長続きした元カノという最強とも言える女たちと、ゲイの今ケ瀬を天秤にかけながら、「流され侍」・大伴が、同性愛、ひいては愛情というものの本質と向き合います。

◆レビュー◆

初出はレディコミ誌という、異色BL。
テレビをつければギター侍が残念な世情を小気味よく斬り捨てていた、あの頃の作品です。
少女マンガ的な画風が苦手で敬遠していた作品なのに、読み始めたらあっという間に魅了されていました。
私の手許にある本は、なんと新装版の16刷! でも、これだけ多くの人に読まれているのも納得です。

この作品の受け・大伴は、ある種の残念な男の典型のような人物。
大伴と同じよう続きな残念さを持つ男って、結構多い気が…ひょっとすると彼は、残念な男の典型というよりも、男というものが本質的に持っている女にとって残念な特性を、凝縮したようなキャラなのかもしれません。
大伴を通して男の本質に鋭く斬り込んだところに、この作品の面白さがある気がします。

この作品の中で、大伴の心理を容赦なく暴いていく役目を演じるのは、今ケ瀬です。
今ケ瀬は常に大伴自身よりも先に大伴の心理を読み、それを明快な言葉で読者に伝えてくれます。
「「駄目」って言う割に貴方はいつも無防備だ (中略)それってもしかして貴方なりの「YES」なんですか?」
という調子。
恋をして相手の気持ちが見えなくなる…というのが恋愛ものの定石だとすれば、今ケ瀬はかなり定石破りのキャラ(自信家キャラはベツモノとしてwです)だという気がします。
恋の当事者の心理の解説は、普通なら彼の相談相手などが担う役割。
そういう第三者的な役割も果たしつつ、一方で恋の当事者として大伴の煮え切らない態度に苦しむ今ケ瀬は、一歩間違えば自己矛盾を起こして分裂してしまいそうなキャラなのですが、逆に今ケ瀬のそんな危うい二面性こそが、他にない魅力に思えてしまう。
そこは水城さんの類いまれなバランス感覚のなせるワザでしょうか。

レディコミ作品という成り立ちのせいか、一般的なBLに比べて同性愛のハードルが高いのも、この作品の特色。
今ケ瀬は、大伴は本来女性のもの、仮に自分が大伴と恋人関係になれたとしても、それはあくまでも一時的な関係…と「弁えて」いるんですよね。
とても雄弁な今ケ瀬ですが、彼のスタンスはあくまでも待つ身なんです。
言ってみれば愛人体質。そんな今ケ瀬がけなげで、BLに慣れきった私には新鮮。
そして、それが愛情なのかどうかも分からないままに、今ケ瀬に対する執着心に目覚めていく大伴も、いつしか愛おしく思えてきて。
初めて自分から求めることを知った大伴も、そんな大伴の態度に、ますます深みにハマっていく今ケ瀬も、エロい。ものっそいエロいです。

非常にセリフが多い作品ですが、とにかく言葉のひとつひとつが磨き上げられたように的確で洗練されてることに驚かされます。
マンガというよりも、シナリオ。
絵も魅力的なんですが、圧倒的に言葉が光を放っている、マンガとしては稀有な作品だと思います。

惜しむらくは受けであってほしかった今ケ瀬が攻めだったという・・・
でも・・・あー、なるほど。
というわけで、私と同じ不満を抱いた方には、ぜひ続編「俎上の鯉は二度跳ねる」を読むことをお勧めします。勿論そうでない方にも。

7

水城せとな的恋愛論

対象年齢が高い雑誌に掲載されていたおかげで、登場人物の精神年齢が高かったです。もういくつも恋をしてきて、社会生活や結婚もして、いろいろわかったお年頃。でも、本当に大人になるにはまだ深みが足りない、そんな設定。

だから今更小さな駆け引きなんかじゃ動かない。いろいろと考えることだってある。だからこそできる恋、という気がしました。

印象的なシーンが惜しみなくちりばめられていて、読みごたえがありました。
恭一はたしかに流されていますが、愛も好きも簡単には信じられない。彼なりの納得のいく答えを探しているだけで、ものすごく「愛」を真摯に信じているからこそなんでしょうね。半端なところでは納得できない実はものすごく誠実な人なんでしょう。

今ヶ瀬は、めんどくさいことこの上ない性格ですが、女性の厄介なところを凝縮したようなタイプ。女性なら誰でも、自分の中に今ヶ瀬的な部分を持っていると思います。

そんな二人が織りなす恋愛論はみっちり濃い。そして誰にでもどこかしら琴線に触れる部分があるというミラクルな作りになっていました。
そりゃあ名作になるわな、と納得。

素晴らしい。

4

何でこんな男を?

最初に読んだときは、恭一の流され侍っぷりに呆れ、なんで今ヶ瀬はこんな男を一途に想って執着するのか理解できなかったけれども、もう一度最初からじっくり読むと、今ヶ瀬の理屈ではなく人を好きになってしまったどうしようもない想いの台詞に打たれてしまった。
人を本当に愛するということには条件や理由はなくて、ただ愛したいから愛するという今ヶ瀬の一途な想いが、流され侍で愛のないセックスを繰り返す恭一の虚しい心に届いていく過程にドラマを感じた。

まだこの刊しか読んでいないけれども、続きも楽しみ。また恭一は流されるらしいが、それが人間だなあと感じて、どんな終着になるか期待でいっぱいです。

1

BLではなく恋愛漫画としておすすめしたい

流され侍恭一と生粋のゲイ今ヶ瀬のお話。

正直1話(キッシング・グーラミー)の時点では、はっきりとしない主体性のない恭一にも人を食ったような態度でかかる今ヶ瀬にも共感できず、表紙買いに失敗したと思ったが、不思議なことに2話、3話と読み進めていくうちにどんどんと水城先生の描く恋愛模様に飲み込まれていってしまった。

読んでいて魅力を感じた点のひとつは大抵のBLは片方がノンケという設定でも強引にされてしまえばコロッと落ちてしまうのが大半なのだが、この作品では一貫してノンケはノンケ、ゲイはゲイとして描写されているところだ。
続編の俎上の鯉は2度跳ねるを読んでもらえるとよりいっそう感じると思うが、恭一は最後までノーマルでゲイの今ヶ瀬のすべてを受け入れられたわけではなかった。
そこが切なくもあり、ノーマルとゲイの恋愛のリアリティーを一層引き立たせている。

ボーイズラブとしてではなく恋愛の本質を描いた漫画として、おすすめしたい漫画。

3

本当の恋、とは。

本当の恋とは、なにか?
ただそれだけを、丁寧に丁寧に描いた作品。

恭一に焦がれる今ヶ瀬の科白が、秀逸。



 見た目が綺麗で 人間ができていて 自分にいい思いさせてくれるような
 そんな完璧な人を みんな探してると思ってるんですか?
 貴方はそういう相手しか好きになれないんですか?

 いい歳して 本当の恋ってものを知らないんですね



恭一は、本当の恋を見つけることができるのか?



***



表紙に描かれた
「キッシング・グーラミー」(同タイトル)
「蛇」(楽園の蛇)
「月」(黒猫、月を見る)
「黒猫」(黒猫の冷えた指先)
「鼠」(鼠、袋小路で考える)
「チーズ」(窮鼠はチーズの夢を見る)
もお洒落。

0

レビューするのが難しい

読んでいると引き込まれるし面白いんですけど、他のBL作品とは全く違う空気を纏って
いて、キャラの台詞に色々と考えさせられてしまいました。特に、今ヶ瀬がいちいち
痛いところを突いてくるというか…。

まぁそれも、今ヶ瀬が思いを寄せている大伴が、例え彼女がいたり結婚したりして
いても、相手の女からモーションかけられたら関係持つよ。でも相手から寄ってきて
仕方なくだったから、自分は悪くないよ。だけど相手には言わないで。という、超絶
甘ったれ流され侍な所為なんですけどね…!今まで読んだBLの中で、一番の流され侍と
言ってもいいくらいです。

今ヶ瀬には流されそうで流されないのに、女にはまぁ流される流される。(流される
って何回言うんだろう…)でも、それがやけにリアルなのも事実。最低だけど、絶対
こういう男いるよね…と、思いながら読み進めてました。

そして個人的に大伴みたいなタイプはものすっごく苦手なので、大伴を一途に思い
続けている今ヶ瀬がめちゃめちゃ可哀想でした。皮肉っぽいこと言いつつも、何だ
かんだ素直で可愛いところが好きだったの続きで余計に…。今ヶ瀬といい雰囲気になって
来たー!とホクホクしてても、大伴の女に言い寄られたらとりあえず着いてく的な
スタンスは変わらず…。何なの?さっきまでの良い雰囲気忘れたの?と、何回イライラ
したことか。

最後の方で、今ヶ瀬の前で大学時代に付き合ってた元カノを選んだ時も、あぁコイツ
本当に駄目だな…と思いましたが、その後の流れが切なかったけれど気持ちがよく、
今までのイライラを大分吹き飛ばしてくれました。今まで人に好意を向けられたら
ついて行き、愛想を尽かされたら当然追いかけたりなんかしなかったあの大伴が、
自分から離れていった今ヶ瀬を追いかけて、今ヶ瀬の男にやきもちを焼くという!
キター!と思いつつも、また大伴が他の女にほいほいついて行くんじゃないか不安で、
やらかすページ数が残っているのか確認してしまいました(笑)今までがアレだった
のでつい…。

ここにたどり着くまで半端なく長い道のりだったけど、今ヶ瀬はきっと、自分が好きと
言って大伴が何かアクションを返すんじゃなく、大伴から好意を向けてくれるのを
ずっと待ってたんだろうなぁ、と思いました。

ハッピーエンドでもただのハッピーエンドではなく、何か一生懸命に掴んだから
こその幸せ、と言いますか……とにかく、今ヶ瀬性質の悪い流され侍相手に根気よく
良く頑張った、と言いたいです。

4

イヤな奴なんだけど。

こちらの掲示板で教えていただいて購入しました。

実は水城さんの某人気作品を1巻で挫折した経験があり、敬遠していた作家さんだったのですが。すごいです。すっかりやられてしまいました。こちらの作品も超が付くほどの人気作品だったのですね。
内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

個人的に恭一のような人ってホント嫌いなんです。いや、ごめんなさい。
でもあっちへふらふら、こっちへふらふら。自分の主張はないんかい!下半身が緩すぎるし最悪。とりあえず女の子が嫌な気持ちにならないような上辺だけの気遣いが出来るところも不愉快だし。
今ヶ瀬もね~。強気で攻めているかと思えば「どうせ女のところに行っちゃうんだよね」って自己完結しちゃってる。健気なのか、図々しい強引男なのか。どっちかにしろよ~~!

二人とも友達にはなれないな~。なんともめんどくさい奴らだ。と思ったのですが。

でも人間の本質ってこうなのかもって思いました。
そんなに人間って強くないと思うし。恭一のように楽な方へ流れてしまうのはよくあることだし、今ヶ瀬みたいにネガティブな気持ちになるのも、フラれたときに「やっぱ続きりね」みたいな自分を守ってくれる壁みたいなものがあった方が傷が深くない気もするし。
「白か黒か」ってはっきりつけられないことって現実多いし。
大人になれば周りの目とか世間体とか気になるし、自分の気持ちだけで行動できないことなんてたくさんある。

最後の方で、恭一が「男とは付き合えない」と思いながらも今ヶ瀬の残していった煙草の吸殻を捨てられないところも、諦めたほうが良いと思いながらもどうしても恭一を求めてしまう今ヶ瀬の想いも、そういう点ですごくリアリティのある話だと思ったし切なかった。

以前水城作品を途中で挫折した経験から、とりあえずこちらのみを購入してきましたが、続編である『俎上の鯉は二度跳ねる』も読んでみようと思います。

3

ネガティブな健気攻め

年下健気攻め×流されノンケ受け
女性へ男性へとふらふら流されまくる主人公・大伴とそんな大伴をただひたすらに愛する攻め・今ヶ瀬のお話です。

水城さんは少女漫画も書かれているので(今は少女漫画中心かな?)絵柄は少女漫画風なのですが、お話は醜いトコロもしっかりと描かれているドロドロな昼ドラ風です。
そして大伴がノンケなため、女性との性交シーンも少しだけあったりと、苦手な方はとことん苦手かもしれません。
シリアスがお好きな方や、作品にリアリティを求める方は楽しめるのではないかなぁ、と…!

だけど、とにかく、今ヶ瀬が魅力的なのです。
強引攻め?とんでもない!健気攻めです。

大伴が好きで好きで好きで仕方がない今ヶ瀬を応援したくなる、ふらふらと流される大伴の背中を押したくなる。
心情表現が細かく、それぞれの気持ちや葛藤がきちんと描かれているため、ぐっと奥まで入り込める、そんなお話でした。

読んで損はないどころか、読まないと損な作品ではないかと…読んだことのない方にはぜひぜひおすすめしたい一冊です。

1

流されて生きてみる

 大学のころから、恭一のことが好きだった今ヶ瀬は、今は調査会社の人間として、恭一の妻からの依頼で、彼の身辺を調べる仕事をしています。恭一は仕事も家庭もつつがなくこなしているように見えるのですが、実は恭一にも、妻知佳子にも溝があるのです。なんとしても結婚生活を続けていきたいと思う恭一は、今ヶ瀬との「取引」に応じます。大学時代、どんなに望んでも手に入らなかったものが、今の弱みを握った彼にはすんなり手に入るのです。どこか嫉妬深い今ヶ瀬と、何かと快楽に溺れてしまう恭一。恭一には、何か自分の譲れないものがないのか、少し痛ましいくらいでした。自分が快楽に溺れる分にはともかく、相手まで巻き込んで、悲しい結末を迎えてしまうのは、ハッピーエンドではない気がして仕方ありませんでした。

 あるときは妻知加子と、別れたら今ヶ瀬、そして同窓会で再会すれば、美咲と仲良くするのです。本音のまま生きようとする黒恭一、正しいこと、世間を第一に考える白恭一、もうめんどくさいことはごめんだというグレー恭一の葛藤が面白かったです。

1

この作品で

この本を読んでBLの扉を開いてしまいました。

少年、少女、レディス、と青年漫画とか、ジャンルを超えて読破していたけれど、BLだけは~と思っていた私は、何となく作家さんに魅かれ、試しにと電子書籍でレンタルしてみました。

大学でず~っと恭一を好きだった今ケ瀬は、探偵の仕事で恭一の弱みを握り、キスだけと迫ります。一回だけならと、受け入れてしまう恭一。
しかし、2度目の弱みを握られ、ちょっと激しいキス(?)を受け入れてしまう恭一。

その弱みは、結婚している恭一の浮気…もう過去になっていたけれど、流されてましたね。
誘われたら流されて、関係を終わりにするのは女性の方からですね。
本当に、大学時代もそうだったらしいので、…流され上手なのね。

離婚した恭一の部屋に入り浸り、好きですと迫る今ケ瀬にキスとか許すけど、一線だけは死守する恭一。
今ケ瀬の気持ちが可愛くて、時には切なくて、もう良いじゃん一線越えてしまえと何度か思ってしまった…男×男は苦手だったのに(>_<)。

そして、恭一の元カノ(夏生)が現れて…今ケ瀬と火花がパチパチ_
「あなたに本気だされたら俺に勝続きち目はありません。だからお願いしているんです。消えてください」という今ケ瀬に
「負けを認めるならあんたが消えれば?」と返す夏生。
…パチパチと言うよりバチバチかな。何だか二人とも一歩も引かず、見事ですね。
だけど、恭一は今ケ瀬を選んでしまいました(T_T)

姿を消す今ケ瀬と、その時やっと自分の気持ちに気づく恭一。
偶然再会した、タクシーの中での会話の今ケ瀬の気持ちが切なくて…
恭一に受け入れて貰えて良かったねと思いました。

最後は恭一も自分で選んだのよね…と思ったけど…
(やっちまったな)とか(さあこれからどうしたらいい…溺れていくのかな)と考える恭一に
また…流されたのか~今ケ瀬に流されたのか~もう溺れてしまえ~
と心の中で叫んでしまいました。

そして、続刊の「俎上の鯉は二度跳ねる」が出ているのを知り、この作品を共にコミック本を購入してしまったのでした。
なので、この本は、私に新たなBLの扉を開けてくれた神の本です(^O^)

1

興味深く面白い作品

BLとして見ると駄目なんだけど、レディコミ枠なら間違いなく神評価だと思います。
お話としては、このドロドロ加減が昼ドラみたいで面白かったです。

恭一は見事な流され侍で、本当にダメ人間代表のような人ね・・・。
でも面白いことに、世の中にはこういう男に確実にハマる女がいるのよねぇ。
そしてこういう男にハマるゲイがいるとこんな物語になってしまうのね!
男と女が一人の男を取り合うなんで、地獄を通り越してもはやコメディだわ。

大伴恭一という人物は、おそらく本当の意味で愛されたことのない人間なんだと思います。
ゆえに好意を寄せられると簡単に関係を持ってしまう。

それが男でもいいっていうところが恭一の貞操観念の低さとずるさを表していると思います。
恭一は相手が押せ押せできたら何股だろうと関係無く寝ちゃうけど、
それは「君がどうしてもって言うから・・・」という言い訳ができるから寝れるわけですよね。
つまり寝ちゃった理由を相手のせいにできるわけです。
断りきれない、優しいふりをして自分が傷つかないようにしている、とても狡くて小心者ですね。
そしてそういう断りきれない続き性格を逆手に取って迫るゲイの今ケ瀬もまた狡猾な男と言えると思います。
そういう意味ではお二人さん、お似合いですね。

人間としての魅力が皆無なので、BL的評価は低いのですが、
本当に興味深い作品だと思います。

3

ぎりぎりの凄み

実はずっと水城せとなさんに苦手意識もっていたのです。
しかし最近某少女漫画をちら読みした時、もしかして凄い人だったのでは!(絵柄もとっつきやすくなっていましたし)と思ったので、こちらを挑戦してみました。
あぁ、やられた。
この重苦しさがたまらない。

女に弱く浮気を繰り返す恭一も、恭一へのストーカーぎみの行動を繰り返す今ヶ瀬も、嫌われるラインぎりぎりのキャラです。
一言で言うと、醜い。でもそれが恋であり人なのでしょう。

深いところは語られてないけど、恭一は愛情に飢えている。だから好かれればほいほいついて行ってしまう。すべて相手が主導の関係で。
自分がない人なんだなぁ。この人の行動は哀しみを感じさせます。
そして誰よりも深い愛情をくれる今ヶ瀬に徐々に惹かれていくのですが、その少しずつの歩みが好きです。
普通、同性に惚れられて直ぐにはその気にはなりませんもの。

今ヶ瀬は被害者であり加害者。
どんなに好きでも相手はノンケの男で、廻りの女性に勝ち目のない戦いなのです。
恭一と一緒にいるために必死でやり方は姑息でヒドイのだけど、いつだって恭一に逃げ場を用意してる続きところが心憎い。
酔った恭一へ放った吐露があまりの言葉の数々で「私が全面的に許す!(涙)」と思ったのは私だけではないのでは。
あんな言葉を言われたら落ちます。重くて逃げ出すかもですが。

結局、恭一が追いかけたのは今ヶ瀬だけなのでしょう。
ラストに自分の想いを直視せず、これまで通り流されていく風な恭一で終わりますが、きっとこれが彼らしさなのでは。
流されるのは悪いことばかりじゃないよ。

所々に入る何気ない彼等はのやり取りが笑えて、作者のセンスを感じさせます。そういうところも素敵。

愛とは奪い傷付け合うもので、心と身体を埋め合うものでもあると改めて思わせてくれた作品です。

4

ジェンダーやフェミニズム文脈で読むと面白い。

BLでありながら、ちっともBLじゃない作品、というのが第一印象です。

大伴の流され侍っぷりがハンパなく…イラッときますなーw
ただ、こういう男性っていますね。えぇ。

この作品はそういう生々しい「男性」像を
今ヶ瀬という「ゲイ」を当てることによってあぶりだしているともいえます。

BLの世界には「ビッチ受け」っていう受けのカテゴリーがありますね
だれかれ構わず言い寄っていっちゃうタイプですねー
これが攻めになったような状態が大伴かと。

水城センセイって、フェミニズムにも一家言ある方なんでしょうか??
だってね、こういうのをフェミニズム文脈で読むとちょっと面白いじゃないですか。

男性があちこち浮気していても「武勇伝」として語られるが
女性があちこち浮気していると「尻軽女」として人格を疑われる

80年代90年代のフェミニズムはこーいう観念を「ダブル・スタンダード」
(平たく言えば性差別)として憎んできた歴史があるわけですが、

大伴のように、女に誘われるとフラフラ・・・まではいいとして、
ゲイにも言い寄られてフラフラ…となると、
男性で続きありながら「武勇伝」にも「自慢」にもならないのがよくわかる。
むしろ、尻軽女以上に最悪!かもしれない。

そういう意味では大伴の流され侍っぷりというのもニヤリとさせられますが…。
でも、BL的には趣味じゃないなぁ(笑)今ヶ瀬も大伴も。

6

有名カップル

BL好きでこのカップルを知らない人はいない。
それほど「流され侍」人気があります。
私もビックリしましたよ。
少女漫画の雑誌読んでいて 口あんぐりしたなあ。
それほど 衝撃だったんです!!
堂々と BL。
男同士の恋愛とはなんだ??
みたいなキャッチフレーズ出ていなかったかしら??
私も ドハマリしました。
今ヶ瀬が好きだった。かわいいもんね。
一途です。ストーカーです。粘着がハンパないです。
相手が流される男で良かったね!!

0

要約すると…

「数々の女に落とされ捨てられ、漂流し続けたあげく、粘着質な押しかけゲイ(今ヶ瀬)にハメられる羽目になった恭一先輩のお話」です(笑)
身も蓋もない要約をしてしまいましたが、ざっくり言うと本当にこんな感じww

あとは、恭一先輩の元カノである夏生先輩が出てきて、今ヶ瀬とちょっと修羅場っぽくなります。しかも夏生先輩は、ただの当て馬キャラではなく、結構魅力的で重要な役割を果たしているのです!

というか、BLの主人公で、しかも受けで、すでに結婚している所から物語が始まるのって、すごいと思いませんか?
私はこんなBL、初めて読みました。

そして読み終わる頃には、ダメ男の恭一先輩も、さらにダメ男の今ヶ瀬も、なんだか愛おしく思えてきちゃうのが不思議です。

他のBLマンガ的な萌え要素はないけれど、読みごたえのある作品でした。

1

これは…

神ですよ!
こちらでのみなさんの評価は間違いないなと
思います。
なんかすっごい面白かったです!!

人間ドラマなんですよ…ただのBLじゃないんです!

流され侍がほんっとにイライラするのです!
現実にこんな男いたら本当に張り倒したいくらい…いや恭一を。
でもこんな人間結構いそうだなとも思います。

まさに流され侍の恭一を学生時代から一途に思う今ヶ瀬くんも
結構面倒くさい奴だと…

流されやすい奴には重すぎるくらいの人間の方がきっと
ちょうどいいんですね

1

「結局、恋愛って何なんだろう?」

Q&Aで話題になりましたので、以前自分のブログにアップしたレビューを転載させていただきます。
「窮鼠はチーズの夢を見る 」「俎上の鯉は二度跳ねる」をまとめてのレビューになります。
(結構危険意見なので、以下、地雷発動ご注意!)

もしも、自分の彼氏にゲイが真剣に惚れてしまったら?
を、想像すると女性としてはかなりの恐怖だと思う。

もしも、自分の彼氏にゲイが大真面目にモーションをかけてきたら?
これはもう太刀打ちできないんじゃないかなあ。
だって、テキは男性の心をよくわかっているだろうからかゆいところに手がとどくようであろう、性的快感もよーくわかっているだろうから至れり尽くせりだ。
はっきり言って勝ち目がないんじゃあないか?
ま、男性の大半は遺伝子レベルで「ホモが嫌い」らしいので、こういう心配は現実にはあまりしないと思う。
だが、女性とゲイが恋愛で同じ土俵に立つことを仮定すると、相当のド修羅場が展開されるであろうことが想像できる。ストーリーテリング的にはおいしい展開だ。
しかし、私が知る限りBLで、こういう作品はたぶんほとんどない。
BLの読者の大半が女性続きなので、女性がリアルに戦慄してしまう作品は、なかなか書けないのではないだろうか。「あったら、おもしろいだろうに」と、常々思ったいたら、「窮鼠はチーズの夢を見る 」「俎上の鯉は二度跳ねる」 を読んだ。
まさにそういう作品である。
この2冊はBLとして評価が高かったのだが、「BL」と言い切っちゃっていいのかは、ちょっと疑問だ。
BL=女性向けの同性愛ファンタジーと定義するなら、その範疇を越えてしまうのだ。
初出はレディコミだったそうだ。

主人公・大伴は、ノンケであるが、女性関係が来るもの拒まず去るもの追わずで、2冊のコミックスの中で都合4人の女性と関係している。妻・不倫の同窓生・元カノ・職場の部下の新人OL。「女性のテキ」呼ばわりされておかしくない状態である。
しかも彼なりにはそれぞれの女性に誠意をもって対応しようと努力しているところが非常にタチが悪い。
女性キャラがたくさん出てくるということは、どの女性キャラも魅力的に描かれており、相当にしたたかだ。
彼に恋するゲイ・今ヶ瀬と直接対決するのは、元カノの夏生だけだが、彼女が大伴に復縁を持ちかけるところの台詞
「…ちょっと長いケンカが終わったって考えない?」
上手すぎて思わずのたうちまわってしまったくらいである。
ゲイの今ヶ瀬は大伴の大学時代の後輩で、調査会社の調査員。大学時代は大伴に切ない片恋をしていたが、大伴の結婚後の女性問題を「奥さんにバラシますよ」とネタに関係を脅迫してくる。
脅迫から始まった大伴と今ヶ瀬の関係は加速度的に進んでいき、「まだ、この上ヤバいレベルがあるんかい?」と、次へ次へと進んでいく。
登場人物の誰もが善人でも悪人でもなく、「この人が唯一の運命の人」というBLのお約束はまったくない。
最終話まできて、
「結局、恋愛って何なんだろう?」
との命題にまでたどり着き、それでもまだまだ人生は続いていく予感をさせて終わるラストに、感動を覚えた。
こういう話は純文学のジャンルになるかなと思っていた私を、軽く裏切ってくれた。

10

なんつぅオトコだ…

水城さんのお話は少女漫画をいくつか拝見したことがあります。綺麗でこざっぱりしたラインを描かれ、作られる恋愛も大人向けな作家さんだと認識しておりました。
この作品、彼女の中でボーイズ・ラブのカテゴリには属さないようですのでこうしてレビューするのはあれかなぁ…とも思いますが、私としても萌える萌えないとかではない作品です。メンズ・ラブに近いのかな?

ノンケ×ゲイ×ノンケのリバで、これはゲイカップルさんの現実に近いものもあり、第三者目線で読める作品でした。
お話自体素晴らしく、BLコミックによくある絵で語る!なタイプとは違い文字の多い作品ですが、萎えることもなくフムフムと拝見でき、今ヶ瀬と恭一の行く末が気になり読了しましたが、如何せん感情移入が出来なかった節がございました。

多分…恭一がびっくりするくらい浮気モンだったからかなぁ…(笑)

まーとにかくヤリ●ン、そこはかとなくヤ●チン、不倫するし誘われたら寝るし、 お ま え !と思いました。三十路でバツイチで(いや新婚のときもでしたが)そりゃないわ少しくらい節操持とうぜ!な。
その分、狂おしい程恭一に惚れている今ヶ瀬の味方になりっぱなしで続きした。

ですので萌え如何の評価はなく、私としては至って中立です。しいて言うならば、今ヶ瀬に抱かれているときの恭一の表情と恋に病んでいる時の今ヶ瀬の切ない表情に辛くときめきました。
この二人の、恋よりも愛を感じれる作品だと思います。

4

少女漫画…?

少女漫画というか、とりあえず一応not腐女子向けなんですね…びっくりしました。データのコミックが苦手なので単行本購入です。

あれよあれよとほだされるノンケも嫌いじゃありませんが、葛藤しまくるノンケは大好きです!
しかし恭一はあらゆる面で流されすぎて苛立ちとか通り越して心配になりました(笑)
今ヶ瀬は毎度毎度余裕ありそうな振りして必死で…何回悶えたことか!
一番ぐっと来たのは表題作「窮鼠はチーズの夢を見る」
今まで今ヶ瀬と真っ向勝負だった夏生が見せる表情の一つ一つに胸が苦しくなりました。彼女には幸せになって欲しいです。
煙草の吸い殻のことを今ヶ瀬が気付くくだりはとにかくやっとか…と安堵しながら見てましたね(笑)

買って早々に続編購入を決意しました。書き下ろしが加えられているということなのでそちらも単行本を(・ω・)

1

予想外にコミカル。そして女が怖い…w

キツい話なんだろうなと恐々読み始めたけれど、思いのほか笑えたし楽しめた。そして何より女が怖かった。夫の浮気を突き止めてから別れを切り出そうとする計算高さ。結局彼氏を作って、最後に「キモチワルイ」と吐き捨てた、可愛い顔を裏切る容赦のなさには序盤にして強烈なインパクトを受けた。他、甘えるふりして自分のストレス発散に男を利用する人妻。過去の男に復縁を迫る頭の良い女は手に入れる為ならライバルを正面きってこき下ろす。この女たちに比べて、好きな男から貰ったライターをずーっと大切に使い続ける今ヶ瀬のなんといじらしいことか(と言っても今ヶ瀬も恭一以外の男に対しては相当酷いことしてるか。爆)。恋愛に対して現実的で利己的でシビアな女たちと、それとは対照的な夢見がちで優しく愚かな男たちの話。そう考えると今ヶ瀬は半分女と言えそう。

2

好きだから尽くしたいのか、尽くしてくれるから好きなのか

主人公である恭一は「相手が自分を好いてくれる」から自分も相手に尽くし、もう一方の今ヶ瀬は「自分が相手を好きだから」尽くすタイプ。
恭一の恋愛対象の基準が自分を好いてくれる人っていうのがすごくリアルで共感できました。

世界中のだれよりも自分を愛してくれる人が男だったら?
一緒にいて楽しいし落ち着く。だったらその相手を好きってことなの?
など、恭一の苦悩は続きます。

「好き」という漠然で曖昧な感情がテーマになっていて、とても深い作品でした。


ちなみ恭一は誰にでも優しくて、相手が新しい服を買ったとか些細な変化に気づける男なので、実際いたらすごくモテるだろうなと思います。

2

恋愛本

私の中では“衝撃作”でした。

普通のBLと思って読んでみたら・・・BLはもちろんだけど
ちゃんとした恋愛の、細かく心理が書かれている
読み応えのある本でした。

本の中にも出て来る言葉だけど「流され侍」な恭一。
この流されっぷりたるや笑える。
言い寄られれば浮気でもなんでもOKしちゃうような人。
誰が傷つくとか、そんな事は一切考えてなさげ。
その恭一の事を大好きな今ヶ瀬。

全編読む前に、まず数ページのチラ見をした時に
今ヶ瀬が恭一を軽~く脅していたシーンを見て
強烈にワガママ勝手で強引な今ヶ瀬・・・という印象を持ち、
ダラダラ冷や汗かきながら、家庭を守るためとか何とか
思いながら流されている恭一が
この先どうなるか?と面白がって全編が読みたくなりました。

そしたら・・・そういう意味での面白がる、というのではなく
かなりシリアスな内容で重い。
でもその重さは、自分のキライなタイプの重いのではなく
中身がギッシリ詰まっているという意味の重さでした。

中身がギッシリ詰まっているから、何度も何度も読める。
読むたびに、その時々で受ける印続き象も違って
前に読んだ時には、この2人はこんな風に思っているんじゃないか
と感じていたものが、また違う意味に感じ取れたり。

何度読んでも面白いです。

2

恭一への愛を高らかに叫ぶ!

私がBLにハマるきっかけとなった作品。
新装版にはレビューしてなかったので、しておこうかなと思って。
この作品、携帯の電子書籍サイトからも購入してるし、旧版も新装版も買ったし、ホント何種類買わせるんだよぅ!と思います。(自分がやったことですがw)
なにげなく読んで、めちゃくちゃハマったんだよね。
BLにまったく耐性がなかったこともあって、私は恭一の反応は当たり前だと思いながら読んでいた。のちにBL界にどっぷり足を踏み込み「BL界でのノンケはやすやすと男に落ちる」ことを知り、恭一の腐女子人気の低い訳が分かったような気もしたけど。
もちろん私も心情的に強烈に今ヶ瀬に惹かれた。心から彼を応援し、彼のために心を痛め、彼のために泣いた。でも客観的に見れば、今ヶ瀬という男は「妻帯者に横恋慕し、脅して関係を強要する」人間なのだ。
かたや恭一は、「妻がいながらも、ふらふらと愛なき不倫を繰り返す」人間。
まあどっちもロクな人間じゃないw
ただ(これもBLをたくさん読むようになって分かったんだけど)、今ヶ瀬の悪行の動機は「恋愛感情」なんだよね。腹黒なのも粘着なのも恋ゆえ。だから多くの腐女子は今ヶ瀬を許し、続きいや、許すも許さないも最初からなくて、それが動機なら(あえて極論すれば)「善」なんだろうなと。
BL界における恋愛感情は正義なのだ。そしてそれは、目に見えないBLルールだったりする。
翻って恭一が流され侍をやってる理由に「愛」はない(厳密にいえばあるんだけどね)。でもそれは「悪」なのだ。だから人気がないんだろうなと。

私はそんな恭一が好き。
恭一の柔軟さが好き。彼は相手しだいでどんな形にもなる。だからといって自分がないわけじゃない。
本質的な部分で強靭な優しさや寛容さを持っている人だ。
続編の『俎上~』も含めて、恭一は繰り返し今ヶ瀬に重要な言葉を投げかけるんだけど、本質的な部分を今ヶ瀬は分かってなかったように思う。
このへんのズレの描き方、読めば読むほど秀逸で、水城せとなさんの神っぷりが出てると思う。
『俎上~』の恭一の最後のほうの言葉は、今ヶ瀬に理解してもらうことへの諦めのように感じる。分からないなら分からないでいい、でも俺は分かってるし、分からないお前をまるごと愛してやろう、という決意だろうなと。

やっぱ気合いはいって書くと文字数が足りなくなる。

8

むつこ

ともふみさんとは好きな作家さんの趣味が本当に似てますもんね。つまり解釈の仕方も似てるんじゃないかなとじつは私、勝手に思ってたりしますw
そのうち私もレビューしますが、交渉人シリーズの新作のともふみさんのレビュー、めちゃくちゃ頷きながら読んでました。もどかしく感じた部分がまんま同じだったもんで。

『窮鼠~』は数年前、ハマった直後にありとあらゆるサイトやブログで他の人の感想を読み漁ったんですが、恭一のあまりの人気のなさにへこんだ記憶がw
恭一、大好きだ!
もちろん今ヶ瀬も大好きだ!
なにより水城せとなさんが大好きだ!

ともふみ

こんばんはむつこさん。
作品&キャラへの解釈にびっくらこくくらいシンクロ……というか、うまく言葉にならなかった部分を文章にしてもらえてスッキリ。ありがとうございます。10回くらいボタン押して、レビューを以下同文に直したい勢いでまるっと同意!
同じく恭一の人間性が好きです。やっぱり少数派なんですねー
ズレを抱えたままの平行線なラストも、リアルな分重みがあってめちゃくちゃ好きです。

ああ~早寝するつもりが、レビューに触発されてひっぱりだしきて読んでしまったじゃないですかww

あまり面白くなかった…

いっとき評判だったこの漫画をやっと読んだのですが。
絵にもセリフにもひっかかるところがなく、「セリフが多いなあ」と思いつつ読んでるうちに終わってしまった感じです。
(イチバン「お!」と思ったセリフは妻が別れを切り出した時の「あたしが何かを言うのを待ってる空気がもう キモチワルイの」というセリフでした。受けの主体性のなさ、確かにキモチワルイかも。)

エロも多いのですが、ピンとこなかった。(絵柄が少女漫画的で、肉体をリアルに感じなかったせいかと。どんなに激しくてもピンとこないだろうなあ、これはもう、絵のシュミの問題か)。
また、攻めについて、執着している様子は主にセリフなどで語られているが、執着している心情が、少なくともわたしには、伝わらなかった。
恭一(受け)のどこがいいのかが、描かれていないせいもあると思います(それが恋だから、とか良い人だから好きになるわけでないとか、言われても。
そうした言葉だけでなく、今ヶ瀬が恭一に惹かれるきっかけになるエピソードがひとつあれば、ずいぶん変わったと思うんですが…)。

すません、わたしにはさほど面白くなかったです。

4

流され侍、どこまで流される!?

女性とのカラミが多くて、フラフラ流されまくり侍の攻(受)が出るって
話を聞いてたので手を出すのをためらってたんですが、本屋で表紙を見て
しまったら、もう買わずにおれませんでした。
読んだこともないのに「流され侍」って言葉だけは知ってて、
一時マイブームのようにことあるごとに「私って流され侍やから」
ってのが口癖になり、腐友の見分け方としてボソッとつぶやいて
カマかけてみたり、まぁ友達は見事に反応してくれました。

あんなに先入観だけで毛嫌いしてた恭一ですが、読んでみると、
まぁ確かにまた女と寝るか!?って何回もピキピキ腹立ちましたが、
ノーマルな男としてはどうしても今ヶ瀬とすることに抵抗があって
あちこち放浪の旅をしてしまったのかと思えなくもないんですけどね。
今ヶ瀬ファンとしては他の女と寝られるたびに切なくなりましたよ...
まだ1回もヤラせてもらえてないのにさぁ~

水城さんの描く女性は現実感ある女性ばかりで、そのしたたかな行動が
憎いのは憎いんですが、もし自分だったら同じことしてるかも...って
思うとそこまで憎みきれない。
イヤ、逆に現実感あ続きりすぎて余計にムカツクのかも...
美咲に誤解されるシーンも、夏生に今ヶ瀬が「さよなら」って言う
シーンもスカッとした気分でザマーみろって思ったのが正直なところ。
よく考えたら、流され侍に振り回された↑の2人も被害者なんですよね。

今ヶ瀬も結構ヒドイ男です、恭一以外の男に対しては...
かわいい同棲相手の前であんなこと言っちゃぁかわいそすぎる~!
タクの中での電話相手もメンドクサイ扱いですから~!!
でも、このタクの中でのシーンが萌える!!
吸い殻を捨ててないことを知った今ヶ瀬の反応がかわいいんだなぁ~
あぁ、このタクシーの運ちゃんになりたい...
間違いなくバックミラーの見すぎで事故って、2人をあの世送りに
してるでしょうが...

大学生の頃の2人がかわいですね~
今ヶ瀬、切ないよ。一途過ぎて切ない...
夏生を追い返した後の今ヶ瀬の告白に一番キュンキュンしました。
体だけはいろんな男とつながりつつ、心だけは学生の頃のまま恭一に
向かっている。
「俺にください」って泣きながら訴える今ヶ瀬がたまらなく愛しいです。
そして恭一からのキス。
この本で唯一恭一がカッコ良く見えたところかな。

今ヶ瀬と夏生の2人きりの会話好きですね~
夏生のセリフがまさかこうくるとは!?って感じで、これがBLと
分類されないとこでしょうか?
本仁さんの「恋僕」ですらこんな強い女じゃなかったような...
でも、夏生は憎めないなぁ~
「今ヶ瀬はそんな子じゃないよ」ってセリフに、ゲイの差別もなく
恭一を思うライバルとして対等に見てるし、恭一より今ヶ瀬のこと
よくわかってますしね。イイ女です、夏生。
だから今ヶ瀬が一番嫌いだったって言う理由もわかります。

描きおろしの2作のためにJudy版を以前に買ってたのに
また新装版も買っちゃいました。
でも、その価値は十分あるぐらい、あま~~~いお話でしたww
シリアスな本編に胃が痛くなった時だったので癒されました~★

3

これはヤバイです!

リアルなお話です
現実に無くは無いかな…みたいな

だから、甘甘が好きな人、ほのぼのは好きな人、またBLにおいて浮気は許せない人には好かれないかもしれませんが
シリアス、切ないのが好きな人には是非読んで欲しいです

最初はあらすじの通りで、「ベタだなー」とか思っていましたが、一気に加速するととりあえず息を呑みます。
心情が細やかで、表情や小物でもう涙腺崩壊しそうになります(意味分からん文だな

今ヶ瀬が恭一にフェラされるシーン(今ヶ瀬が誘ったのですが)で、回想が終わったところ。
それを振り払うように頭を壁に打ち付けて、出す前に涙を浮かべた(?)ところで落ちました。
もう胸が締め上げられました。


とりあえず一度は読んでおいてソンはない作品
読まないと人生を大幅に損しています!

3

これこそ大人の恋愛。。。

大人の恋愛…
それが男同士…。

ノンケの流され侍の恭一。
女とは流されたら寝てしまう。

だけど相手が男なら別。
それでも…性格的に強くは言えない想いと…

その性格さを知っているからこそ
押して押しての粘着質のゲイ・今ヶ瀬。
それでも…
相手の為想い…最後の一線を越えない所。

全ての1つ1つの言葉に意味があり…
2人はちゃんとしない気持ちの中で身体を繋げる。
それもまた「大人」を感じさせ…
「大人の恋愛」を思わせてくれる。

今までの本の中ではストーリーが
リアルに現実っぽい所。
それこそが禁断と言えるBLさ!!



2

本当の男と男って感じー…

この本は結構前に買ったけど…
俺的には大好きですね☆

最近のBLコミックは…
あり得ない設定が多い中、この本はリアル的に
あり得そうな感覚で萌えましたね★


ノンケで流され侍・大伴恭一に対して
粘着質なゲイ・今ヶ瀬渉のキャラ設定も中々面白い!!


ノンケで流れ侍だからこそ…すぐに女へと行ってしまう所が
また本当にある感じで良い★


これだけの長い道のりで
やっと結ばれる…それでも不安定ではある。


それこそがBLという
禁断の恋と言えると思いますね!!

3

フラワーコミックでいいんですか?ちょっとビビりましたよ。

「このBLがやばい2010年版」の1位だったので、購入しました。
しっかし、この話は中々の暗い話でした・・・。
今ヶ瀬の粘着気質と恭一の流されっぷりに、個人的に、イライラしましたが、なんか現実のゲイ×ノンケだったら、こんな感じになるのかなぁとは思いました。
それに、ノンケ相手だったらここまでしないとダメだというのはわかりますが、ちょっと粘着質すぎるだろう・・・と思ってしまった。
それと女性出現率の高いBLだなぁと思います。恭一の来るもの拒まず、去る者追わずの精神には、ホントにイライラします。不倫とか普通にするんじゃねぇー!!とか思ってしまって、BLとしてはあんまり萌えませんでしたが、マンガとしては萌えなので萌えにしました。

1

BLと一言では…

言えない作品ですね。
とにかく暗い。BLってもっと気軽にさらっと読めるものだと思っていたんですが…

恭一にすごくイライラしました。
とにかく流されすぎ、流されるだけならともかく他人のせいにする。
何でモテるのか正直わかりません。
優しいからと今ヶ瀬は言ってるけど…理解できない。

話の流れ的にはとっても暗くて、とってもリアル。
自分にはあまり向いてないかも…
でも、続きは読みたくないか?と聞かれたら読みたいかな。
好きじゃないけど…気になる。
不思議な作品です。
少女漫画のようなそうでないような…
BLとも呼べないような…う~ん、難しいです。
自分にはまだ、理解できないところがたくさんの作品でした。
何度か読んだら、理解できて、もっと良さがわかるのかな?

4

人を好きになること

こちらでよくタイトルを見かけて評判いいんだなーと思っていたけれどまさかフラワーコミックスから出ているとは予想外だった。
恭一の流されっぷりには若干いらいらしなかったとは言えないけれど、冷静に考えると男に好きだって言われてそう簡単に割り切れないのが普通だよね。
人を好きになることは色々怖いことだなあとつくづく思う。
男女でももちろんそうなのに男同士で。
それがもちろんBLの醍醐味なのだけれど、少女系のレーベルから出ていることもあってか二人の関係が二人だけに終始していないのもよいです。
だからこそドロドロなのだけれど。
後半はひたすら今ヶ瀬が幸せになればいいと思いながら読みました。
続きも楽しみ。

3

すげぇ……

今ヶ瀬の中の「女」が読んでて気持ちいいくらいでした。あそこまで粘着質ならもう諦めもつきます。でも確かに男の部分も持っていて、そのアンバランスさがあの執着心を生み出しているのかなと。

浮気の事実を隠す代わりに恭一にキスを迫る今ヶ瀬。半同棲状態の恋人の前で恭一に愛を告げる今ヶ瀬。恭一の携帯のメールを勝手に見る今ヶ瀬。女性を相手に「退いてくれ」と堂々言い放つ今ヶ瀬。
どれも人間臭くて私は好きでした。一番好きなシーンは恭一が酔って元カノに家まで送られた時、家で待っていた今ヶ瀬が「すみません。わざわざ送って頂いて」と恭一を腕に抱き止めながら、元カノに告げるシーン。…凄い演出だよなと思いました。

水城せとな先生は小道具の使い方が上手いと思います。ライターだったり鏡だったりタバコの吸い殻だったり。全てが作品を盛り上げる要素になってるなと。

エロスに関しては、私はこの作品は凄くエロいと感じました。量ではなく質が。特に恭一が今ヶ瀬のぺニスにキスをするシーンはゾクゾクしました。鏡に映った恭一がゾッとするほどイヤらしくて画力が素晴らしいと思います。

そして最後に言いたいのはタクシー続きの中でのやりとり。ああ…タクシーの運転手さんになりたい。

5

ヘビー級です。

水城さんの作品は初読みです。
表紙(旧版)絵が綺麗だったので買ってみました。
粘着質(未練たらしいとも言う)攻(ゲイ)の今ケ瀬がすごく私好み…!(笑)
大学の先輩、恭一(受・ノンケ)は女性には流され侍なのに、男の自分にはなかなかやらせてくれない…。
だけどノンケの彼を強引に奪うのでは意味が無い。
どんな手段でもつなぎ止めておきたいのに、最後の一線は超えられない。
今ケ瀬の切ない胸の内がかかれてます。
恭一の元カノとの攻防も見所ではないかと!(笑)

単純に「BL」でくくるにはヘビー作品かなーと思いました。
大量生産で飽和している「BL」にはない重み、読み応えが合って、私はとても好きな作品です。
この位のグレードの「BL」がもっとばんばん世に出ればいいのに!
実績のある作家さんだからこそここまで書けたと言うのもあるかもしれませんね。

3

流されすぎ

粘着質なゲイ・今ヶ瀬X流され侍・恭一という設定みたいだけれども、むしろ私には一途なゲイ・今ヶ瀬x流され侍・恭一というふうに見えました。

多少強引で狡猾なところもあるけれども、嫉妬深いところや、恭一が放った些細な一言に傷ついたりするのも今ヶ瀬が恭一のことを一途に愛しているからだと思いますし、今ヶ瀬から恭一に向けて発せられたセリフは感情(愛情)がこもっていて胸を打つものもありました。

ただ、この作品からは恭一の良さがあまり感じられませんでした。好意を寄せてくる女性を拒めずにひたすら流されてしまってばかりで(流され侍らしくはありますが)、中途半端な優しさが今ヶ瀬や周りの女性を傷つけているのだという自覚が若干足りないのではないかと…。

とはいえ、恭一が今ヶ瀬に徐々に惹かれていく様子はみてとれたし、今ヶ瀬が残した煙草の吸いがらを2ヵ月も置きっぱなしにしていた場面からは恭一の今ヶ瀬に対する愛情が感じられました。

ちなみに、私は続巻の『俎上の鯉は二度跳ねる』を先に読んでとても良い作品だと思ったのでこの作品『窮鼠はチーズの夢を見る』も買ったのですが、もしもこの作品を先に読んでい続きたら『俎上の鯉は二度跳ねる』を読むことは無かったのではないかと思います。

4

ドロドロでした!

昼ドラなみのドロドロで、私的にはすごく萌えました。粘着質ゲイな今ヶ瀬、のんけなサラリーマン大伴の恋。大伴はかなりのタラシで流されまくり。女性がたくさん絡んできます。

今ヶ瀬がいるのに大伴はフラフラと女性に流され、今ヶ瀬の心労は募ります。ですが、それでも大伴を愛し続けるところは粘着質というよりも一途に思えてとても可愛らしかったです。


俎上の鯉は二度跳ねるも合わせて購入されることをオススメいたします。こちらだけでは不完全燃焼です(笑

1

萌-イライラ=個人差 の作品かと

名作と評価されたのも結構前の作品ですが、くろきはなんか絵のタッチにあまりひかれなかったため、周囲に進められてもなかなか手が伸びなかったんだけれども最近二作目が出たというのと、ちるちるさんでも評価がかなりよかったのでやはり食わず嫌いやってないで読むべきだな…と思って買ってきたんですが


う、ううん…


あ、いや、二人ともかわいくてもえはもえたんですけど、ちょっとイライラする部分が多くて…でもそのイライラはちゃんとおはなしの世界に引き込んでくれたからこそのイライラなので、「興味深い作品」とか「考えさせる作品」ではあるんですが、BLだと思って読まない方が楽しめる作品だと思ってしまいました。

ある程度男性に対して幻想を抱かせるBLジャンルとしての「もえ」に対して、
現実の生身の人間として、男性としての弱さ、汚さが強く出てしまっていて(それが人間としての魅力や長所などプラスの部分もちゃんと表現されているならよかったんですが)、
あたしにはどうしてもイライラの方がつよく出てしまいました…。

一般人が読む本にしては男同士のエロ表現がリアルすぎるだろうし、
腐女子続き向けの本、としてくくってしまうとまた現実味のバランスにずれがある気がします…。
BLが読めて、テンプレートに沿った展開に辟易されてる方にはおすすめできる感じかな…という。
良くも悪くも刺激がほしい方には、いい本だと思います。


7

ノンケの男が男と付き合うということとは

ジタバタふらふらする恭一の往生際の悪さは、昔読んだ時はたちの悪い単なる優柔不断ぶりに映って仕方ありませんでした。
俎上の鯉での恭一の台詞に「俺がどんな思いでいたのかゲイのお前には絶対にわからない」とあります。(続編とはいえ違う本から抜粋するのは邪道だとは思いますが、新装版ということでご容赦を)
恭一が今ヶ瀬に落ちるのが当然と思い込んでしまってる自分の感覚が、いかにBLファンタジーに首までどっぷりつかっていたかちょっと冷水を浴びせられた気分でした。
ノンケの男が同じ男と付き合うということの重大さを、わかっているようでわかっていなかったなと。
ましてや経験をつみ自己の価値観をしっかり築いている30代でもあります。
これまでのように、付き合ってみれば好きになれるかもしれないという単純な話ではありません。
価値観が大きく変わるということ、自分の土台さえ揺らぐようなアイデンティティーに関わることだということ。
そう思えば、(性的な接触に嫌悪感がないのだから素質はあったとしても)恭一の悪あがきはしごく当然の反応なのかもなと思い至りました。

対する今ヶ瀬、実はずいぶん身勝手な男だ続きとは思いますが、やっぱり愛おしい。
何とか恭一の隙間に入り込もうと必死なところ、強気なのに繊細なところ、クールに見えて感情的なところ、何より好きだという気持ちに正直なところがとても好き。
私はどっちかというと(悪い意味で)恭一タイプなので、自分の感情に正直な今ヶ瀬に惹かれる気持ちがとても分かります。
絶対に恭一は今ヶ瀬に流されてるんじゃなくて惹かれてるんだと思う。

もしも二人のうちどちらかが女だったら、この話は成り立たないだろうなとか考えたりします。(成り立つ話には、もちろん例外もあれどあんまり萌えられない)
逆に言えば男同士ということにこそ意味があり、それが私がBLに求める醍醐味でもあります。言わば原点のような位置付けの内容なので、どうにも手放せないシリーズです。


それはそうと、何度読んでもタクシーの運ちゃんの胸中が気になって気になって!

5

流され侍、堕ちて候

全体を把握した的確なレビューは書けそうにありませんので(笑)
追加要素の短編の、今ヶ瀬が可愛かったです。粘着質ゲイで身勝手だったとしても。
本編の方は通常版で何年か前に既読。これだけ男女がっつり入り乱れての愛憎劇はBLでは殆ど読んだことがなかったため新鮮でしたし、これは本当にBLなんだろうか…とも思いました。そしてラストに何と言う後味の悪さ!と思ったことは覚えています。それもそのはず、折り返し地点ですものね。
何しろ、「ありそう」と思わされる会話の構築が白眉だと思います。

2

複雑な気持ちにさせられました

なんと後味の悪い本なんだろう…。
スカッ、と胸のつかえが落ちるどころか、喉元に飲み込んだ魚の骨が引っかかったみたいな…。
爽快な感動ではなく、むしろ不快感120%です。
私にはそんな気分にさせられる本でした。

しかし、絶対に記憶に残る1冊なのは間違いないのです。
ちょっとヘンなのですが、不快感が心に残ってしまう程インパクトが強いのです。
このイヤ~な感覚をどうにかしたくて、何回も読んで、解決方法を模索してみるのですが…、やはり読み終わった後には不快感があり、それを打ち消したくてまた読んで…。
結局、どう解釈してもすっきりしたENDはなく、私自身もこの作品に救われることはなく、無限ループ地獄にはまってしまいました。

なのですが…。
この不快感が、なぜか手放せません。
私、ひょっとしたらM体質なのかもしれませんが…。
優柔不断な男も、嫉妬深い男も、関係をせまる女も、どれもリアリティありすぎで本物っぽかったからだと思います。
実際、男女が入りまじった恋愛なんて、ドロドロした事この上ない。
そういう描写に本物の臨場感があり、報われない男の必死な愛情に胸を打たれ続きてしまいました。

何度読んでも後味悪いです。
でもそれが病みつきになるって事は、今まで甘い話を読みすぎて、どこかでこういうストーリーを求めていたってことかもしれません。

3

悪の元凶・グレー恭一

この作品に関してはいろんなところで萌えを叫びまくってるんで、今更言うこともないんですが(笑)
新装版ということで、描きおろしの「鼠、袋小路で考える」が追加。そしてペーパーがついてくる。それ以外は前回のと一緒ですね。
「鼠、袋小路で考える」では恭一はこうやって今ヶ瀬を「女」にしていったんだろうなーというかんじですね(俎上での夏生の『くだらない女』発言より)。しかしこのときはまだまだ流され侍。徐々に漢をあげていきますもんね、先輩!
俎上~を読み、そしてこの作品を読みなおしてみて感じたのは、たびたび出てくる「グレー恭一」が最後にはいなくなってくれて嬉しい!ってことですかね(笑)
白も黒もなんやかんやと悪いこと言ってますが、流され侍の元凶・グレーが(笑)!!奴が消え失せたことで恭一は漢を上げたんだと思いますね。
白か黒かハッキリさせられるようになったからこそ、たまきと別れ、今ヶ瀬を選ぶことができたんだよね?!

あとやっぱり何回読んでも泣いちゃうところはタクシーのシーンですよね。ここは皆さん泣いちゃうところだと思う。
そしてあの灰皿。俎上~ともリンクしていますが、これもまた…!続き
あとは最後の「これからどうしたらいい」が俎上では「これからどうする?」に変わった恭一さん。
やっぱり漢になったよ、アンタ!!
これからもグレーが出てこないようにお願いいたします。

5

よくぞ描けた

男同士であろうとなかろうと、他人を求めることの難しさにチャレンジされている作品。
これを男女でやると生々しくて目を背けたくなるところもあるので、
だからこそ読めた気もします。
アラサーになればなるほど、生活が恋愛以外の部分に引きずられることがあるからこそ
とても感情移入できる。
続編とあわせて、ひとつの恋を味わってください。

1

感情と現実

優柔不断で、流されるままに恋愛をしてきた恭一。
結婚後も変わらず、妻が浮気調査を依頼し現れたのは大学時代の後輩・今ヶ瀬。ずっと好きだった、と告げられ口止めに要求してきたのは恭一の体で――。
新装版。

以前ジュディコミックスで出版された作品で、続巻「俎上の鯉は二度跳ねる」に合わせ新装版が出されました。
レビューの多さが人気を物語っています。通販でも品薄状態でしたよ。
今ヶ瀬の何とも言えない魅力、恭一の人間味溢れる性格、女達の力強い生き方…。キャラが本当にイキイキしてます!
大人の男の汚い所も純粋な所も全てを出しきる本気の恋。リアルな“男同士”のラブストーリー、是非「俎上の~」と合わせてどうぞ☆

3

タイトルにも、台詞にも意味がある…

その意味を考えただけで胸がつまります。
こんなに好きなのに、何を迷っているんだと!!
端から見れば確実な恋でも、当人たちには迷いでしかないのだと良くわかります。

レディコミとして売られただけあって、万人に読んでほしい作品です。(描写がリアルなので薦め辛いですがw)

水城さんの描く女性は憎らしい程に格好いい。
正論かざして微笑んで居るんです。
そして自分の幸せの為に突き進む。

この巻で終わりでも、充分なラストです。
次で今ヶ瀬はもっと酷い状態になります。
でも!!それでも、2人を最後まで見届けて欲しいです、是非。

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