花影の記憶

花影の記憶
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×21
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
13
得点
74
評価数
19件
平均
3.9 / 5
神率
47.4%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
ミリオンコミックス HertZ Series(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784813051923

あらすじ

貴族と使用人でありながら、幼い頃から一緒に育ってきたアーサーとロラン。けれど、成長するにつれ、二人の立場の違いは明白になる。互いに想いながらも、その気持ちを受け入れることは許されず……。若き貴族と執事の禁じられた恋の物語。

表題作花影の記憶

アーサー(貴族)
ロラン(執事)

その他の収録作品

  • 幸せの咲く場所

評価・レビューする

レビュー投稿数13

報われぬ恋を咲かせ続ける

ちるちるのレビューを見て気になったので買いました。初読みの作家さんです。

貴族と執事のひたむきな愛に感動しました。
幼い頃から一緒にいたロランに想いを寄せるも、受け入れてもらえないもどかしさにイラつくアーサーも切なかったですが、好きなのに使用人である為、アーサー気持ちに応えられないロランが健気で悲しくて泣きそうになりました。
「笑っていられれば幸せなわけじゃない」というロランに愕然としました。アーサーの前で笑えなかったのはもちろん、彼のそばにいるのが辛かったからですよね。愛しているけど、けっして報われない相手の側にいて、さぞ切ない想いをしたことだろうと思います。それでも、アーサーの側でないと幸せになれないと言ったロラン。
一方、自分で引き止めておきながら、想いを受け入れてもらえないと知った途端、暇を出すアーサーに少しだけモヤっとしました。しかも、ちょいちょい花に八つ当たりしてるし。ロランに比べたらアーサーの方がまだ少し子供っぽさがありますね。
バッドエンドで終わったらどうしよう、と途中ヒヤヒヤする場面もありましたが、ちゃんと結ばれてよかったです。
一途な主従関係の物語が続き好きなので、私の好みでした。

3

BLってこうあるべきだと思うわー

本当に偶然いきついた本。
初読み作家さんでした。
最近は決まったコミックしか読んでなかったのですが、
これはなんとなく 作品から呼ばれた気がして。
いやーあたりました。
大好きです、こういう躊躇い、戸惑い、葛藤だらけの攻め受けさん。
ご紹介いただいたレビューアのみなさん、本当にありがとう。

万人受けする絵ではないと思うので、チェックいただいたうえで
ご購入ください。
でも最後まで、ほんとにいいっすよー
最後は、二人して ふんわり幸せそうで、ああよかったなあ と
思います。
一緒にいられる人を見つけることができるのって、本当に
それだけで十分だと 思うんだよね。

7

ラッパスイセンの花言葉

主人と使用人の身分差純愛ストーリーでした。
舞台はおそらく19世紀のイギリスで庭園や花々が美しくその時代の雰囲気がとてもよく出ています。

初めは屋敷の主人アーサーは我が儘で横暴な癇癪持ちのお坊ちゃんという感じであまり良い印象ではありませんでしたが、使用人のロランに冷たく当たった後に「さっきはすまなかった···」と素直に謝っているのを見て、何だ只の不器用さんか!と急に愛しく見えて来ました。

好きだと告白し拒まれたら花に当たったり、ロランが屋敷を出ると知れば泣いて縋ったりとまるで大きな子供のようです。
草木や花よりも自分を見てほしいのに!という気持ちが暴走した結果ロランの大切にしている花畑を荒してしまった子供時代と全く変わっていない。
ロランはそんなアーサーを放っておけず傍にいる事を選びます。

しかし両想いなのにこんなにもすんなり行かないものなんですねぇ···。
お互いもう一歩踏み出す勇気があればもっと早く幸せになれただろうに。
ちなみにロランがひっそり育てていたダッフォディル(ラッパスイセン)の花言葉は『報われない恋』です···健気( ; _ ; )

続きランを口説く(?)アーサーの元学友カレルは花好きでロランとも話が合い、物腰も穏やかな英国紳士です。
アーサーみたいな気性の荒い人じゃなくてカレルと一緒になった方がいいのにーと思ってしまいました(^_^;)

ロランが慎ましやかでヤマトナデシコみたいな女性的な感じがしたので、これ受けは女性でも成り立つよなぁ···と思わなくもないですが。

男同士という事より身分差の方が障害になっている印象でした。
最後の展開は王道かもしれませんがドラマチックで素敵でした!

ノスタルジックな世界観とセンチメンタルで叙情的なストーリーが楽しめる読み応えのある作品でした。

4

時代物の雰囲気がたっぷり

初読み作家さんです。
この作家さんの絵のスタイルが、19世紀のイギリスと思われる舞台にぴったり合って情緒が感じられます。
幼い頃から共に育った貴族の息子と使用人の2人との切ない物語が全編にわたって繊細に語られています。
2人の間で交わされる言葉は決して多くはないのですが、2人の仕草や表情で心が読めて、その切なさにキュンキュンします。
主人公2人と、攻め様の友人の3人が主要登場人物なのですが、3人とも魅力的でした。
身分の差があるために、とてももどかしい展開なんですが、こういう身分違いの切ない恋愛モノや、ビクトリア時代辺りのお話がお好きな方にはとてもお薦めな作品だと思います。

6

王道だけど

全部丸ごと一冊がひとつのストーリー。

主と執事・・・という身分違いのお話。
それだけ聞くと“ありがち”と思ってしまうけど、
ストーリーがとってもしっかりしていて
読み応えありました。

読んでいて、ドキドキしたりギューッと苦しくなって
涙が出てきそうになったり、
はたまた、ちょっとホッとしたり・・・。
色んな感情でいっぱいになる作品でした。

登場する脇役(?)達も、ちょっとしか出てこなくても
とっても魅力的で良かったです!

何度も読み返して、何度も色んな感情を味わえそうな
素敵な作品に出会えました^^

4

奉仕愛というかひたむきというか

ほわほわっとしたラインに惹かれ手に取った作品、切ない萌えを頂きました。
作者様ご自身は パンチの足りない… と仰っていますが十二分にパンチがありました、というかこういう 想いをひた隠しにする という切ない形態の作品が好きなので個人的には花丸です。

とにかくロラン(執事/受け)がいい子でいい子で…
身分違いの恋を題材にする作品は一杯ございますが、その大概が攻めの方が結構序盤で「身分とかそんなの関係あるかー!オレが好きだからいいんだこのやろーう!」と比較的強引にコトが進むのですが、
この作品は攻めのアーサーが性格キツめな割りに悩んじゃうタイプで、それが一層このお話の切なさを増していました。

アーサー→→←←ロランな感じが素晴らしかったです。

そして同時収録の後日談で、やっとコミック表紙のロランのヘアスタイルがボブの理由が分かりました。
なるほどこの表紙は幸せに暮らしましたとさ、のニュアンスもあるのですね。
一冊まるまる二人のお話で大満足でした、作風も柔らかく、性描写も殆どないので、ライトなBLが好きな方におすすめです。

1

涙、涙、涙...

年のせいか、最近涙もろいのは自覚してるんですが、
ラストの数十ページで涙止まらなくて、ハンカチ片手に読みました。
もともとヨーロッパ貴族という設定が好きだったことと、
お互い同じ想いであるのに身分違いの報われない恋のもどかしさや
切なさにキュンキュン、涙ポロポロでした。
それに、ミエノさんの繊細な絵とヨーロッパ貴族の世界はとっても
合っていて、随所に見えるアーサーとロランの切ない表情を一層
涙誘う切ない印象にしていました。

アーサーとロランはラストまで想いを通じ合わせることができず、
その間にもアーサーの元婚約者の登場や、ロランに想いを寄せるカレルの
存在に2人の気持ちが揺れ動くものの、一向に進展させられない関係に
手を差し伸べたくなるぐらい2人はいじらしく、愛しい存在でした。

カレルはアーサーより精神的には大人でしょう。
多分ロランは彼と一緒にいる方が穏やかな一生を送れることと思います。
ロランのためならアーサーとの友情を失ってもいいと言い切れるほど
強く優しい男です。報われない彼の想いも、また切ないですね...
でも、やっぱり何年もロランのこ続きとを想い続け、自分の気持ちを
抑えこんでまでロランに近くにいて欲しいと願ったアーサーの想いが
報われて欲しかった。

想いを通じ合わせ体を重ねた後に、こっそり別れを告げ去っていくロラン
と、それを眠っているフリして見過ごすアーサーが痛々しかった...
その1年後、アーサーは全てを手放してロランを迎えに来ます。
そのことに「ああ何てことを...」と思いながら、やっと言えた
「愛しています」という心の声。このシーン大好きです!
これでやっとアーサーを幸せにできるという覚悟が出来て、
アーサーの深い愛を受け入れられたんだと思うと感動もひとしお。

「幸せの咲く場所」
その後の平凡で穏やかな暮らしをしている2人が見れて、安心しました。
全てを捨てても一緒にいることが、何年も2人が望み続けた
幸せだったんですね。

こんな切なくて温かいお話のレビューの時は、いつも使ってるような
お下劣な言葉を使いにくくて、下書きに2倍の時間かけてる自分に
笑いつつ、その間も読み直してまたボロボロ泣いてるし...
とってもいいお話に出会えて良かった~!
泣きまくって目がお岩さんになり、久しぶりにアイプチ使いました~★

4

身分違いの恋

実は黒髪が使用人で、金髪が貴族と思っていました。
読んでみたら逆だったので、ちょっと吃驚(笑)

幼いころは身分など考えず、対等に向かい合っていた
アーサーとロランでしたが。
成長した二人の前には「身分」という壁が出現し、
お互いが育ててきた恋心を口にするのも憚られる状態に。

身分違いでしかも同性。禁忌だらけの恋を大事にし、
お互いを思うが故に辛い状況へ追い込まれていく過程。
美しい英国の風景を舞台に、二人の葛藤が丁寧に描かれていて。
とても読み応えがありました。

作品に漂う繊細で叙情的な雰囲気が素敵です。

2

切ない表情に涙腺がゆるみっぱなし。

絵がとても素敵だったので表紙買いでした。
アーサーに、自分が育てた花が綺麗だと言ってもらえたから、ロランは花を育てることに喜びを感じていたのに、そんな花ばかりのロランにアーサーはイラっとしちゃいます。花をめちゃくちゃにして無理やり身体をつなげてしまい、二人の間に溝が・・・
これって花にまで嫉妬してしまうほどロランのことを好きだ、という風に見えなくもないと思うのですが、そこは身分違いという障害もあってなかなか切ない話になっています。
ロランもアーサーも終始表情が切なくてうるうるしながら読みました。
大洋図書さんは割りと好きな話が多いです。ペーパーであらすじ全くわからず買いましたが、買ってよかったです。

1

カラーページがあるのってステキ

新人さんの初コミックス表紙買い。

主人と執事で、禁じられた恋の物語。
この二人、年の差があれば、主人と執事でも無理矢理愛人って手があったのに、なまじっか年が近いばっかりに「本気の恋は禁断の愛」

奥ゆかしいストーリーといい、手書き手彩色の繊細なカラー絵といい、凄くノスタルジック。
BL前史の耽美系って、こんな風だったかなと、
今後、作者さんはどんな作品を書いていくのか楽しみ。

1

幸あれ!

幼なじみから成長するにつれて貴族の次男と執事という壁に阻まれていくふたり。越えたい次男・アーサーと越えて関係が壊れるのを恐れるロレン。お互いが側に居たいと願い、願った結果は優しいものではなく、辛いものになってしまった。お互いが想っているのはたしかなのに応えることができない、そんな切なさがあふれていました。紆余曲折の末、最後はハッピーエンドになり、後日談の「幸せの咲く場所」は互いが幸せと思う「そばにいること」「笑顔を見ること」ができてよかった。

ミエノサオリさんの繊細な線と画面が好きで単行本を待ってました。無事にまとまり、第2章のカラーもちゃんとカラーで入っているのがとても嬉しいです。

1

花・花・花

 画面が美しい。受けは使用人から執事になり、庭の手入れもしている線の細い美形。水仙の花が重要な意味を持っています。
 英国風の庭に、はかなげな執事と、性格的に少し子供っぽさが見える貴族の攻め。
 両思いのはずなのに、身分の差から執事は受け入れられません。が、傍にはいたい。
 執事の健気すぎる性格が、どうにも切ない。

 ラストはハッピーエンドだけど、その後も幸せに暮らせるかは分からんよな~なんて、現実的な自分は思ってしまいます。でも、わずかに残った自分の乙女部分は、やっぱりこういうラストじゃなきゃねーなんて思ったり。

 物語も、画面も美しい一冊でした。

3

使用人も辛いでしょうが、主人だって辛いんですよ・・・って思った

貴族と執事のお話です。
祖父が執事をしていた関係で、現当主のアーサーと小さい頃から一緒に育ったロランは、叶わぬ恋心をずっと抱いていて・・・それはアーサーも同様なのですが・・・

主と使用人という身分の差、男同士という立場、アーサーの婚約、他の屋敷への引き抜き話など、庭師と間違われるほど花の世話が好きなロランなのでラッパスイセンの花言葉「報われぬ恋」をキーワードにお話は進みます。

アーサーの気持ちもロランの気持ちも、お互い同士だけでなく他人から見ても両思いだということは明らかなのに、お互いが利己的で苦しい方へ苦しい方へと向かってしまうのです。
そして、ロランも周りの人もアーサーと別れる手立てばかり考えるのです。

アーサーが俺様っぽく見えるので、彼以外の面々が全ていい人に見えてしまい、
いとこのリチャードの言葉ではありませんが
「あれ(アーサーのこと)のどこが良いんだい?」なのですが、
お話を読み進めるほどに当事者でなくてはわからない思いと辛さが感じられ、
ロランだけでなくアーサーの思いもただ一途なだけだったのねとその不器用さに苦笑いすらしてしまいました。

続き
最終的には、いちばん我儘なのはロランだったんじゃないかと思えるほどに、アーサーの思いは不器用なほど純粋でした。
あちこちのシーンでウルウルし、鼻水たらしそうにもなりましたが、よく考えてみるとロランよりアーサーに同情している私でありました。

2

この作品が収納されている本棚

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