平凡なサラリーマンが、魔法少女に変身!?

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表題作魔女っ子サラリーマン

江南誠,32歳,ネットベンチャー企業のワンマン社長
津島弘文,27歳,ソフト制作会社のディレクター

その他の収録作品

  • 魔女っ子サラリーマンの夏休み

あらすじ

平凡なサラリーマンの弘文に、ある日手渡された母の形見――それは【魔法少女るりか】に変身する魔法のステッキだった! 次々と起こる問題を魔法で解決する弘文。が、その変身後の姿に取引先の社長・江南が一目惚れ。普段は傲慢なくせに、実は恋に不器用な江南に、弘文は少しずつ惹かれていく。けれど、江南が好きなのはるりかで、本当の自分じゃない――。切ない気持ちを抱えた弘文に、いとこのトーヤ(マスコットのパンダに変身)が好きだと告白してきて…!? 飛び出す立体カラーピンナップつき☆
出版社より

作品情報

作品名
魔女っ子サラリーマン
著者
高将にぐん 
イラスト
さらちよみ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫 アリス
発売日
ISBN
9784829624319
3.7

(24)

(6)

萌々

(8)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
86
評価数
24
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数14

心に魔女っ子が住んでいる人はぜひ読むべき!!

タイトルにバキューーーンとハートを撃ち抜かれて買いました、
「どうせ出オチだろう」と内容には全然期待していませんでした。

ところがどっこい。

伝統的(?)な「笑うためのBL」を踏襲していながら、
そこここで抑えるべきBLのツボをきゅきゅっと抑えていらっしゃる。
事故的に、偶然、ぶつかって当たった場所が唇のわけないだろ!とか、
そのキスはカレー味だ!ロマンチック台無しのカレー味だ!!とか、
突っ込みどころは満載なのですが、それすらも無に帰すラブパワー・BLクオリティ。
すばらしいです。

私は魔女っ子ってやつが大好きなのですが、
BLのツボを抑えつつ、古今東西の魔女っ子のツボも完璧に抑えているんですね。
これもまたすばらしいです。すさまじいセンスです。
変身前のサエないアタシと変身後のキラキラのアタシ、
あなたはホントはどっちが好きなの・・・?!
っていうベッタベタだけど必要不可欠な問いですとかね、ハイ、ツボです。
私の世代でいうとセイ○ト・テールに代表されるテーマです。
はいはい年齢バレる~
ぴ○ろの魔法少女は微妙に世代じゃないんです。

エロが濃くなくてさらっとふわっと流れてしまうのも、
私の魔女っ子幻想を壊さないピュアさで逆によかったです。
全体的にラノベっぽいノリで軽快に読めてしまいます。
この手のギャグファンタジーっぽいものにありがちな文章の破綻や、
「もう無理っす!」と投げ出したくなるようなこっぱずかしさはありません。
いや、恥ずかしいっちゃ恥ずかしいんですけど、
それはお約束のツボを突かれるはずかしさなので、キタコレ!と叫べば耐えられます。

というわけでBL×魔女っ子を絶妙のバランスで成り立たせたこの作品、
魔女っ子好きは必読なのですっっ!!!

6

魔女っ子ものに対する究極のパロディ(なのにBL)

パンチの効いたタイトルに負けて手に取った一冊。
色々な王道やら小ネタをふまえつつたどり着く先が決定的にBLで、軽く感動してしまった。
作者すごい!!

恋をした俺様社長の暴走っぷりがおかしかった。
社長、いくら暗がりでもそれ男です。気づいて!
その他の行動をとってみても、いっそちょっとカワイソウな人、かも。
だかそれに萌えてしまった。
不憫(いろんな意味で)萌え、か?

ネット上で公開されていた作品ということで、ひっそり辺境で字書きをしている私としては軽くジェラスです。
なんて神。

あ、そういえば作中に某万博の時のモリコロの名前が登場していて、ちょっと笑いました。
時代を感じますね。
こことかで使っている写真のせいか、おじいちゃんはどうも他人な気がしないから、ちょっとうれしいかも。
すごく本筋と関係ない感想ですが。

4

男の子でも魔法少女になれる?!

今回はネットベンチャー企業のワンマン社長と
ソフト制作会社のディレクターのお話です。

受様が継承した魔法少女の活躍(?!)のてんまつと
その後の二人と周りの人の様子を絡めた後日談を収録。

受様の父と母が出合ったのは遊園地。
魔法少女に扮した母に、着ぐるみに入っていた父が一目ぼれして
一人息子の攻様が産まれたのですが、
二月ほど前、闘病生活の果てに母が亡くなってしまいます。

母の四十九日を過ぎた日、
受様は父から母の遺品として大きな木箱を手渡されます。
母さんの家に代々伝わる由緒有る一品だと。

滲む視界を拭いつつ箱を開けた受様が見たものは
ドでかいハートと金のクラウン、
ヒラヒラ白いアゲハの羽にピンクのリボンの
超ファンシーなピンクのステッキ?!

あげく言わされた台詞は【リリカル☆リリカル☆ドリミンパ】

瞬間はじけた光と巨大なハート、
虹色の洸の輪に包まれた受様の姿は
花が綻ぶような可憐な美少女へと変わります。

某魔女っ子アニメを髣髴とさせる呪文と変身。
そうです、受様の母上は本物の魔法少女だったのです!!

どんなにファンタジーな事が起こっても
現実の受様はサラリーマン。
しかも今手がけているゲームソフトが大詰めを向え、
キャラクターの提供先である
取引先のネットベンチャー企業に日参の日々。

その上形見のステッキを手渡された翌日は
ソフト発売の命運を賭け、
初顔合わせのキャラクター提供会社社長と共に
ハードメーカーでのプレゼンの日をする大事な日。

とにかく取引先に向かった受様を待ち受けていた
ネットベンチャー企業の社長こそ今回の攻様になります。

攻様は大学卒業後にすぐ起業したやり手な男。
しかしながらワンマンで女癖が悪いと言う彼が
とある事情で変身した受様に惚れこんでしまい
あの手この手で迫ります。

受様は女の子とデートして変わっていく攻様と
仕事で接する若き実業家としての攻様を知るうちに
徐々に彼に惹かれていく受様。

魔女っ子に惚れていると言いながら、
魔女っ子に受様の面影を見る攻様。

この恋はどうなるの?!

魔女っ子もののお約束をずっしり詰めたコミカルファンタジー。

受様の言動の端々がお笑い系で
高将さんのデビュー作『キミログ』同様、
コミカルでノリの良いツッコミが端々で炸裂!!

同人誌バージョンも読んだことが有りますが、
よりすっきりとまとまってかなり面白かったです♪

袋とじ企画は飛び出す特製☆立体カラーピンナップ。
昔の雑誌付録ぽい作りで、コレもまた懐かし!

今回は入替った双子の弟のまま攻様に迫られる受様のお話で、
天花寺悠さんの『ハーフムーンに祝杯を』をお薦めします。

3

魔女っ子・・・・・だと!!?

この作品は作家買いでも表紙買いでもなく「タイトル買い」。
リーマンが大好きです。ワーカホリックハァハァ
スーツッスーツッ♪ネクタイ萌えっ
な、わけですが「魔女っ子?」・・・・??
それは女体化?それともコスプレ女装とかそういうことなんですか!?
心の中には「?」しかうかびません。
激しく気になり、読ませろ読ませろ読ませろとビニールパッケージのついた小説を
ガン見しながらレジにもっていきました。

答え。女体化でした。
とにかく面白い!面白かった。BLだとかもう、関係ないくらいツボりました。
萌えとか、でなく笑いをこの作品には求めたいと私は思います。。。
正直タイトル買いでしたが、タイトル負けしないくらいの内容でした!

特に、ツボだったのが
るりかへと変身した弘文がチャラ男にナンパされたシーンでのセリフ。
「うるせぇ、若造。モリゾウ・キッコロと一緒に森へ帰れ」ww
これは現実でもナンパされたときに使えそうな言葉だなぁ、と思いましたね。
まぁナンパされる機会があったらいいのですが。
皆様も是非使ってみてくださいませ・・・(笑)

とくに深い内容ではないのですが、設定とギャグが最高でした。
お友達にオススメしたくなるような、そんな小説でした。


リリカル☆リリカル☆ドリミンパ!



・・・

関係ないことなのですが、アリス文庫の商品には必ず付録がついているのでしょうか?
現在ここの文庫の本は2冊しかもっていないので、なんともわからないのですが・・・。
今回は弘文変身後「魔法少女るりか」の飛び出す立体イラストでしたよ!

3

まるで少女漫画!

魔女っ子…サラリーマン…、まぁ、にぐんさんの書く作品なら心配無用!と思い購入~。

魔女っ子かサラリーマンか、結局どっちなの?と思いましたが、答えは両方です。
魔女っ子でサラリーマンなのです。

平凡なサラリーマンが、父から母の形見と言われ渡された少女趣味なステッキで魔法少女に変身!
魔女っ子な姿や魔法で、会社のピンチを救った彼でしたがその魔女っ子姿に取引先会社の社長である攻めが惚れて、何かとつけてあの子(変身した姿)に会わせろ!と近づいて来て…。

変身シーンとかは、一昔前の魔法少女アニメを思わせるような描写で思わずその光景が頭に浮かぶ程。
魔女っ子定番の変身するときの声かけもまた、ありそうなのがいいです。ドリミンパ!
段々攻めに惹かれて行く受けですが、攻めが惚れているのは自分であるけど本当の自分ではない、ということに涙する受けの描写がとても丁寧に描かれていて思わず応援したくなります。
攻めの遊んでいるようで、実は恋には不器用で、って言うところもいいですね!
最後まですれ違いでハラハラ。

ここでのレビューで、女体化と書かれていたので万が一、その姿でエッチなシーンとかあったら嫌だな…と思いましたが、ここはBL!そういうシーンはありません。
微妙にありましたが(あるのかい!)、胸を触る程度なので大丈夫です。

にぐんさんはゴスロリとかそういうのが好きなのでしょうか。
変身する子皆が皆、ピンクでヒラヒラ、黒くてヒラヒラした衣装なのですよね。
付録が分厚くって、読むのがしんどいです。付録よりしおりをつけて欲しいなぁ…。

魔女っ子が好き!少女漫画でBL!を読んでみたい方はぜひ~

2

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