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久しぶりに手元に戻ってきたので再読。
結構、内容を忘れててびっくり。茅島氏は私がBLにはまり始めた初期に読んだからでしょうか。こうこうだったなぁ、と思い出しながら読んでいたところ・・・
あ、あ、こういうことだったのねぇと茅島氏の庭師に対する愛情の深さを感じた箇所を発見。
Anniversary で、庭師は茅島氏が自分とクリスマスイブを過ごすことが嬉しいのだろうと単純に考えていたわけですが、茅島氏にとっては庭師、つまり自分の大切な人の誕生日を共に過ごせることが喜びだったわけで。
茅島氏が滅多に着用しない燕尾服(茅島氏がこれで出席しただけで一流のパーティーだと認められるくらい着ない)に身を包み庭師の前に現われるシーンでは本当に心が震えました。
茅島氏は本当に庭師に深い深い愛情を敬意を持っているのだなぁと。
すっかり自分の誕生日を忘れていた庭師にも、もちろんその茅島氏の気持ちは通じるんですけどね。
庭師が4人もいる豪邸に一人で住んでて、仕事もせずに、執事と秘書に大切に扱われて・・と、何一つ共感できない「茅島氏の優雅な生活」なんですけど、それでも茅島氏を愛しく思うのは庭師に対する一途な思いが私の胸をキュンキュンさせるからなんでしょうね。
漫画からハマって小説も読んでみました。
まず表紙!日高ショーコさんの表紙があんまり美しくて永久に見ていられそうです。茅島氏の頬が少し赤くなっていて可愛らしい!中の挿絵もとても色っぽくて美しかったです。ベッドシーンもありますよ。
とにかく茅島氏は庭師の事が死ぬほど好きなようなのですが、いかんせん無口でミステリアスなので些細なことですれ違います。終始笑ってしまうような可愛らしいすれ違いです。少し古い小説なせいか、実家での結婚絡みのやり取りは少し古く感じました。
小説、コミック全て通して 神 でした。
多分、いつまでも「ああ、あれね、懐かしいわ」と思うシリーズになること間違いなし。
そしてこの茅島様。BLという分野において、独立したキャラとして
ずっと覚えている、他に類をみない、神キャラ。
彼の人生が、今後も庭師と共に、様々な彩りに満たされていくことを願います。
ショーコ先生の挿絵のお話を少し。
カラー口絵は、花火のシーンでした。
それから実家でいたしているところと、茅島邸のお庭で二人座っているところが
個人的には神絵。
コミック版で神絵だわ と思った最後の二人並んで歩くシーンは、なし。
ちょっと残念。まああれは見開きだから出来た技だろうしな・・・
かたやお話。
彼と浴衣と線香花火、すれ違い、Anniversaryはコミックで
描かれていた通りで、本当に感動。
すれ違いの最後のところで、庭師が深く深く
茅島様を大切にしよう、愛してると認識されるところは
何回読んでもじんわりじんわーり感動です。
ただの文字列なのに、意味があって、人を幸せな気分にしてくれるなんで、
やっぱり小説って素敵と感じます。
おともだち、茅島氏の誘惑と熱情は、コミックにはなかったです。
おともだちは、コミックでは姿を見せなかった
キレイなお医者さん(聖司)との交流の様子。
緑色の瞳をしているそうで、キレイなものに目がない茅島様、
本気でお友達になってほしかったご様子。
もちろんお医者さんも茅島様にすぐに陥落、
いいお友達になりそうでした。
二人ともキレイから、並んでるのをみて庭師は
少々複雑な気持ちのようでしたが(笑)
茅島氏の誘惑と熱情は文庫化にあたっての書下ろしのようでした。
茅島様のお知り合いのところへ、庭師と二人でお出かけになられた後のお話。
帰り道、庭にまでヤキモチ焼く茅島様に、庭師陥落、
車の中でイタシテおられます。だめじゃん(笑)
あーあ、終わっちゃった。寂しい。
もしこれから読まれる方、万が一おられましたら、
個人的にはコミックから読まれることをお勧めしたいな。
コミックで概要把握、小説でより詳細把握 となるかなと思うので。
何かの機会にまたお目にかかりたいです、茅島様。
茅島氏シリーズ3作目、完結編です。
今回は茅島氏と庭師の彼の間にすれ違いが生じてしまい
どうなることかと気をもみました。
二人とも言葉足らずですね(笑)
これまでは茅島氏が彼の元カレに嫉妬したり、
彼の気持ちに自信が持てなかったりしていましたが、
今回は彼が茅島氏と往診にくる先生に嫉妬する場面が見れます。
彼の大胆な行動にドキドキです。
茅島氏の大胆で予想のつかない行動やら彼の言葉責めやら
読んでいてほっこり笑える作品でした。
面白かったです。
今回も嬉々として読み進めましたが、終わりに近付く度寂しい気持ちでいっぱいになり…読み終えた今は幸せでもあり切なくもあります。
もっともーーっと続いてほしい作品…と今頃言うのもアレですけど。
どんな内容であれ庭師の彼と茅島氏…二人が出てくるなら全て最高と思えるシリーズでした。
挿絵も全て素敵でお話の空気にぴったり。何度ガン見したことか(笑)
いつまでも大事に本棚に置いておきたいシリーズです。
出会えて良かった!