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表題作運命の許婚者

元宮比沙志 青年実業家
藤川悠里 元華族 リーマン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「あなたが私を誘って、私の中の獣を解き放とうとしているのですよ」御曹司だけど出版社勤めをしている悠里は、仕事の交渉相手、元宮に初対面のはずなのに恋人のように甘くエスコートされてしまう。元宮の勘違いだろうと思いつつも、熱くとろけるような眼差しにどんどん惹かれていく悠里は、ついに唇を奪われて、そして…v でも悠里には祖父の決めた許婚者との結婚話が進められていて…!? 運命の悪戯が結ぶ甘い恋vオール書き下ろし!!
出版社より

作品情報

作品名
運命の許婚者
著者
夢乃咲実 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862636027
3

(3)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ありがちなんだけど、胸キュンしました。

元華族で旧家の悠里は、父親の会社に入社せずに教科書会社で働き、アパートで一人暮らしていた。
苦手な課長に面倒な仕事を頼まれた悠里。
教科書に載せるはずだった詩を、今になって書作権者の孫がクレームをつけてきたのだった。
著作権者の孫である元宮は有名な青年実業家で、悠里は元宮の会社へ電話をかけても、直接会社に訪ねても取り次いでもらえなかった。
そんなある日、義母から電話があり、週末実家へ帰ると父親の会社が不景気の煽りで上手くいっていないと聞かされた。
そして悠里にはもと皇族の本宮家の人と昔、婚約の話があったと言う。
それを本当に婚約して、父親の会社を助けて欲しいと言われた。
悠里がよく見る夢で、幼い少女と向き合っているとそこに燕尾服を着た少年が現れる。
それは夢ではなく本当にあった事で、その少女が婚約者なのかと思い出す悠里。
その後、仕事の相手である元宮のマンションへ会いに行くが良い顔をされず結局名刺を郵便受けに入れて帰った。
だが翌日、元宮から電話があり悠里と会いたいと言い出した。
そして何故か元宮の友人の結婚式の二次会へ連れて行かれ、悠里の事を「大切な人」だと紹介されてしまった。


この作品もまた夢乃先生らしい作品でした。
突然出た婚約話と今まで面会さえしてもらえなかった青年実業家との恋の話。
毎日、元宮誘われて会い、どんどん惹かれていく悠里。
悠里は今まで付き合った事もなく、男同士がどうやってエッチするかもしないほど初な青年です。
↑私の好きな受けタイプw
元宮は最初冷たい男なのかと思えば、紳士で素敵な攻めサマでした。
そして彼と結ばれますが、父親の会社の為に元宮との付き合いをやめようとする悠里です。

ありがちなお話ですが、最後で「ああ、そうだったんだ」と謎が解ける事があります。
あと、作品の中で元宮がエッチの前に、自分のネクタイの結び目に指を入れ、左右に振って緩める仕草が書かれてあるんですが、これってカッコいい仕草ですよね。
男性よくされますけど、これって私、リアルに胸キュンしちゃいます!
(*´▽`*)
表紙の絵や最後の挿し絵で、元宮が7:3どころか9:1の髪型がちょっと気になるけど…。

2

色々と暴走しているなぁ…

2009年刊。
自分は、総じて一昔前によくあった『昔の一目惚れを引きずって大人になってから偶然の再会を果たし、勘違いを経て両想いになる』という甘々な話が好きだ。
この話もそれに当てはまる。

教科書会社に勤める新人・悠里に任されたのは、詩の掲載の承認で交渉が拗れた著作権の持ち主に会って再度許可を取り直すといった難題だった。
案の定、その人物・元宮が経営する会社に赴くもアポイントどころか門前払いの扱いを受ける。
ところがそんな中で偶然顔合わせた元宮が、悠里を一目見て名家・藤川家の長男と知った途端に丁重なもてなしを受け、熱い求愛を受ける。
実はその頃の悠里には、実家のほうでも急に復活した本宮家との縁談話を了解するようにと、義母から強く勧められていたのだった。

…こう書くと元宮の傲慢な一面に引っ掛かりを感じるだろうが、さくっとした展開でその後の誤解もあっさり解けるので、気にせず一気に読了したほうがいいかも知れない。
元宮の怒りの感情って、まんま初恋の一目惚れを引きずったうえに、絆されて好意を向けてくれた悠里が愛しくて堪らないといった感情の裏返しな訳だからね。
でも勘違いと知らず怒っていたとはいえ、悠里を会社のアポイントでも居住マンションの守衛でも再度締めだした行為は大人気ないね。
悠里は今後彼と彼と喧嘩したら何かと大変そうだ。
悠里は親元の権威を笠に着ない慎ましく謙虚な性格で好意が持てるので、元宮ももう少し紳士になってもらいたいものだ。

結果オーライで楽しめたはいいが、登場人物が色々と暴走しているなぁとは感じた。
悠里が縁談話を受けた際に彼自身の過去の記憶違いがあったにしても、元はといえば彼の義母が原因だ。
いくら藤川家の窮地と誤解していたにしても、男同志の縁談を強引に推し進めるか!?
あと悠里の上司の態度は不快感極まりなく、今だったら間違いなくパワハラ・セクハラで叩き出せるぞ。
まぁ、そこがBLならではといったミラクルが色濃く残っていた一冊だった。

2

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