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表題作わが愛しのドクター

世話焼きの助手・一ノ瀬
天然天才博士・ナナ

その他の収録作品

  • 愛の言葉を君に
  • Special番外編
  • あとがき

あらすじ

世界の注目を集める天才科学者・七原広海は生活能力ゼロの天然ダメ男博士。クールで辛口な有能助手・一ノ瀬は、そんな博士に絶賛片想い中!!
毎度文句を言いながらも「同じパンツを3日穿こうが敬愛してます!」
そんな想いを胸に、掃除に洗濯、料理etc.甲斐甲斐しく博士の世話をやくけれど――

作品情報

作品名
わが愛しのドクター
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199604072
3.2

(51)

(6)

萌々

(9)

(29)

中立

(7)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
22
得点
160
評価数
51
平均
3.2 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数22

軽いコメディタッチと重い約束

寝食を忘れるほど研究一筋の博士・七原と、博士の世話を焼くのがライフワークのようなオカン体質の助手・一ノ瀬。
「パンツを寄こせ!」という始まり方が衝撃的です。
2人のドタバタした日常をコメディタッチで描いた作品です。

ですが、実は同時にすごく重いテーマが…。
博士の研究分野は人工知能で、「クラウス」という名前がついています。
あるとき、「クラウス」が博士の想い人の名前だと一ノ瀬が知ってしまったことから物語が動き出すのですが、これがもう重いのです。軽く描いてるけど重い。

死んでしまった人間との約束って、死ぬ側のエゴだなあと思うのです。
誰に聞いても「優しくてチェスが上手くてハンサムで、本当に天使のような男」カール・クラウス。
彼の人格を持った人工知能、そして生前の彼そっくりに作り出される機械の体。
死んでもなお、博士の想い人は博士のそばにいて、博士から朝はおはようのキスを、夜はおやすみのキスを受けているのです。
「どうか僕に、君と僕の夢の続きを見せて」
そんな言葉を残して死んでいくなんて、本当にずるい。
カールは死に、博士は寝る間も惜しんで彼との約束を果たすために研究に没頭し、一ノ瀬はそんな博士のお世話をしつつ、クラウスのテストなどの手伝いもする。
一方通行の3人暮らし、と書くとすごく重そうですが…。

でも重くない。全く重くないのです。
人工知能のクラウスにやきもちを焼いたり、張り合ったりするものの、蓋を開けてみればクラウスの性格って…というようなエピソードがあったり、クラウスに一目惚れした女の子や、大学時代からの友人でクラウスの体の製作を担当しているチャーリーが絡んで来たり、チャーリーの作ったタイムマシンのせいでタイムスリップしたり次から次へといろいろなことが起こって、切なくて苦しい気持ちに浸っている暇がないほどでした。

カールはなんだかなぁと思うし、博士もカールの願いに縛られすぎだし、一ノ瀬が可哀想ではありますが、ふたりともがそれでいいなら、しあわせならいいんだろうなと思った作品でした。

1

おじいさんになっても清そうな。

SF世界のほのぼのおとぎ話、のおもむきです。
口絵は、微笑む生首を持つ男?!

すらっと長身の優秀助手一ノ瀬が密かに恋してるのは、天才頭脳だけど無邪気で子供みたいなウルトラ天然の博士七原(ナナ)。
そこにナナが作った人工知能「クラウス」や学生からの友人チャーリーが絡みます。
クラウスは過去のナナの想い人カール・クラウスがモデルで、本人のカールはすでに故人。一ノ瀬は機械と分かっていても、ついついクラウスにヤキモチ感情を抱く毎日。
クラウスは(機械だけど)結構腹黒で、そんな一ノ瀬の嫉妬ゴコロやナナへの想いもみんな分かっていてちょっと意地悪したりして。
一方ド天然激ニブのナナは、一ノ瀬の気持ちもクラウスの当てこすりや仄めかしなども、全〜然気付かない。ほのぼの通り越して残酷ですらあるのですが、一ノ瀬は半ばあきらめモードでナナの世話を焼いているのです。
そんなナナでも『一ノ瀬がいるとリラックスして楽しそう』とクラウスに指摘されて、恋とまではいかないけれど一ノ瀬が自分にとって必要な人なのだ、という自覚はするようです。
何も求めない、そばで一緒にいるだけでいいと言う一ノ瀬と、まるで誓いのキスのような…
キュ〜ン!

「Special番外編」
今度は家事お手伝いロボットを作ったナナ。モデルは一ノ瀬!(思考もトレースしている)
『食事にしますか それともお風呂 それとも僕を?』とナナの手の甲に恭しくキスする試作品01号。
君、何考えてたの?と責められワタワタの一ノ瀬です。

3

ほのぼの博士と小間使い?(笑)

多分、木下先生の御本の中で一番読み返してる本かも。
設定がちょー好きです。

この2人のやりとりを監視カメラでずっと見ていたいなぁと
思います。

できたらこの続き読みたいなぁ。

無理だろうけどさ。


タイムトラベルまでしちゃうんですが、
そんな難しい設定すらサラッと描いてしまう木下先生が大好きです❤︎


ほのぼのラブを、見たいときは
これはオススメです。

男の欲情の描き方も好きだなぁ(^ω^)

2

頭部だけでも良いからクラウスほしー(/ω\*)

えっと…しょっぱなから一ノ瀬くんがナナちゃん博士押し倒してパンツを無理矢理脱がしてたり~…。
でもその理由は…( ゜∀゜)・∵ブハッ
ちょ…ナナちゃん、それは直そうよw
そりゃぁ…一ノ瀬くん脱がしたくなるわよwww

私もクラウスみたいなAIをPCに欲しいです!
基本はめちゃくちゃ紳士的、まれに黒混じり?

あぁー…でもおまけ漫画の一ノ瀬くんモデルお手伝いロボットも捨てがたい(´Д`)
でもこのロボ…奥様放置でナナちゃんにしか尽くさないんじゃ?(;´Д`)

ほんわかぽわぽわと和む癒し系な話でした。

でも「想い人の死」が背景にあるからか…切ない場面がひょこひょこと。

2

アンドロイドと恋

 身の回りのことに興味がないという七原と、そんな七原を叱りつつ、面倒を見ている一ノ瀬。彼らは、山奥のような研究施設でクラウドというアンドロイドロボットの研究をしています。

 アンドロイドロボットと言えば、人が理想の人間をプログラミングするのかな?きっと、素直で物わかりのいいロボットかもと思っていたのですが、一ノ瀬にとっては違ったようです。

 アンドロイドロボット、クラウドは、かつて七海が好きだったカールのかけらを残したというのです。七海が好きな市ノ瀬からしたら、クラウドは確かにおもしろくない奴です。この二人のけんかをふっかけているかのようなやりとりがおかしかったです。

2

ほのぼのと癒されます‼

BLな萌えは薄めなんですけど、さすが木下作品。
設定•世界観•キャラ共に文句なしで、絵柄の雰囲気にもあっていて、ほのぼの癒されるお話でした。

内容は、世界的にも有名な天才科学者•七原×クールで辛口な有能助手•一ノ瀬の焦れったいプラトニックラブなお話。

七原は、優秀なのに自分の世話は疎かで、同じパンツを3日穿くのは当たり前…実は生活能力ゼロな、超絶鈍感なダメ男博士。
そんな博士に文句をいいながらも、一途に思い続ける一ノ瀬は、助手をしながら博士の身の回りのお世話もかかしません。
そんな2人のやり取りが、ラブにはなかなか発展しなくても、読み手にはとても楽しめて、なんか優しい気持ちになっていきます。

鈍いけれど憎めない可愛らしい七原と、彼が開発したロボットのクラウス…友人のチャーリー達に振り回されながらも、
優秀でしっかり者の助手一ノ瀬が日々奮闘する日常の様が楽しく読める作品でした。

七原が本当に鈍いので、なかなかラブまでいかなくて焦れったいんですけど…一ノ瀬も普段は強気っぽいのに、恋愛面では押しが弱いものだから、余計に進まない(笑)
恋敵になるクラウスや七原の過去にも、嫉妬心で悶々なんですけど、どこにもぶつける事なく、ぐっと堪える男らしさは好感でした。
優しくて忍耐強く、七原を思うがゆえ…本当に健気な片思いぶりでした。結構好きな攻めキャラでした。

七原は本当に可愛らしい人。
普段は鈍いのに、一ノ瀬との距離を感じたりしたら、僕はなにかしちゃったのかなあと心配になったり、寂しくなったりしちゃうのが、この人らしさが出ていて好きなキャラでした。憎めないんです(笑)

脇キャラのクラウスと、チャーリーも2人の微妙な関係を楽しんでいるようで…心から応援している温かな雰囲気がとても良かったです。
この2人の言動が、あったから七原も自分の気持ちに気がついて、一ノ瀬も勇気を出せたわけなので…
最後の告白シーンは胸がキュンと、せつなくなりました。

もう少し、恋人みたいになってきた2人の日常が読みたかったかなあと…意外に、今度の一ノ瀬の恋敵は自分がモデルのお手伝いロボットだったりして…(笑)

ほのぼの優しい気持ちになれる、心地良い作品です。

2

白衣って高貴に感じるアイテム

雑誌掲載時が毎月ではなかったため
前回のあらすじが思い出せず読み直してから
新しい回を読んでいました

コミックになって一気によめてもなお
読み返しをしました

軽く受け止めることができなくて
どちらの意識だろう
どちらからの展開だろうと
整理がつかなかったような気がしました

理解できないのではなく
理解した上もっと知りたいと思えた作品です

普通のLOVEとは異なりますが
遠くない将来には何かが形になっているだろう
部分もあるでしょうし
感情、体、心
独立いているようで独立ではなく

部分のようで部分じゃない一部

とーーっても考えさせられました

先入観なしで読んでいただきたい作品です

2

癒されます!

木下けい子先生の作品は、切ない部分もありますがいつもクスっと笑えるコミカルなシーンがあったり、その分量が絶妙で凄く好きです。特にこちらの作品は暖かくて、疲れた日などに読むと幸せ~な気分にしてくれます。

何より攻めの一ノ瀬くんが、料理が出来て仕事も出来て見た目も格好良い!強引じゃないところもヘタレ・・とも思えますが、また彼の魅力です!
また受けの七原の性格がかなり、ぼんやりさんで凄く好きです。天才科学者なのに見た目もふわっと可愛いし、だけど生活能力は低いし、何より鈍感。(一ノ瀬くんに同情をせざる得ない・・・しかし、そこが萌えるわけで・・笑)

一ノ瀬もクールで辛口とあらすじにありますが、そりゃツッコミを入れたくもなります!そして世話を焼きたくなる気持ちが分かる・・・可愛いんです。博士~

一ノ瀬の片思いっぽい・・あれ、実際に片思い?と思えるくらい、かなりの一方通行っぽい感じでしたが、切ないというより彼らの夫婦漫才みたいなやりとりが微笑ましくて可愛くて笑ってしまいました。

そんな笑ってしまうシーンとは一変して博士七原と彼が作り上げた物の関係が切なすぎて、そして愛しく思えました。その後の一ノ瀬がまためちゃくちゃ格好いいです。

今後も彼らと友人達が仲良く、わいわい続いていくのかな?と思うと、ぽかぽかした気持ちになれます。とても優しいお話なので、急展開で二人の関係が進まなかったところも素敵でした。
ごめんね!一ノ瀬くん(笑)ゆっくりゆっくり、みんなに邪魔されながら進んで欲しい関係です。

2

萌えぇ☆

これは萌えます!
おススメです!

甘酸っぱいお話です。
中学生カップルが自転車で2人乗りするみたいな甘酸っぱさです(笑)

ベッドシーンは全くありません。
しかし私は、恋愛のプロセスを楽しむタイプなので、大満足です(*^_^*)

木下先生にはぜひ続編を描いていただきたい・・・のですが、もう無理でしょうか(苦笑)

濃いBLもイイですが、こういう純粋にドキドキするような作品もイイですね!
この作品を読んで、初恋のトキメキを思い出しました(●^o^●)

2

ほのぼの~

他の木下さんの作品と比べると、私的には萌え度が低かったのですが、作者さんご自身がおっしゃっている通り、木下さん史上「最もぼんやりな主人公」が読めます(笑)。

その道では天才的な頭脳を持っているのに、恋愛に関しては無欲で超ニブいドクターがとても可愛い。
そのドクターに片想いしている助手も、恋愛に関しては無欲で、そのせいかとってもヘタレ。
この攻めの気持ちも、ドクターが失った大切な人に対する想いもとても切ない。でも決して暗くも重くもなくて、爽やかな雰囲気さえ感じさせる。
人数は多くありませんが、脇を固めるキャラ達も魅力的で、そこにいる意味をちゃんと持っている。

またひとつ、良質なストーリーを読ませてくれた木下先生に乾杯!

2

ゆっくりじっくりほんわか。

ほんわかムードなお話でした。

天才科学者の七原。
しかし、生活能力はまるっきりないダメ博士。
そんな博士に世話を焼くのが助手の一ノ瀬。
博士に片想い中の一ノ瀬だが、博士が作ったAI・クラウスがある人物をモデルにしたものだと知って…。

ゆっくりゆっくり物語は進む。
というか、まったり停滞気味?
というのも、博士がもう恋愛面でもやはりダメ博士。
ホントはそれなりにわかってるのか?とも最後の博士の告白で思わないこともないではなかったけれども、基本的に一ノ瀬とクラウスの会話の意味を理解できてないのでやっぱり鈍い人なんだろうな。
ま、それでこそ七原!という感じがしないでもないんですが。

タイムスリップマシンで七原の大学時代に遡ってしまった一ノ瀬。
そこでのやりとりもステキでした。
大きな手と小さな手の話も好き。

博士があんななのでまだまだ前途多難ではあるだろうけど、幸せになれるといいね。
個人的には結構、一ノ瀬とクラウスのやりとりも好きかもー。

2

わが愛しのドクターレビュー。

好きです係長!を読んでから木下さんの年下攻話に胸がキュンキュンするんですけど…コレは恋ですか?年下攻に恋してます。

世界の注目を集める天才科学者・七原広海は生活能力ゼロの天然ダメ男博士。クールで辛口な有能助手・一ノ瀬は、そんな博士に絶賛片想い中!

攻が物凄い世話焼きキャラでした。片思い中だし、下心…がありそうに思えるんだけど単に面倒見が良くて「いい人」なんだと思う。
「同じパンツを3日穿こうが敬愛してます!」って台詞やふとした表情や、ちょっとしたやり取りからほのぼのとした雰囲気が伝わってキュンとする。
木下さんはこういう「現実でもワリと起こるトキメキ」を描かせたらピカイチだと思う。

キス止まりですが、この2人には焦って先に進んで欲しくなかったのでコレ位のスローペースが丁度良いと思います。手を繋ぐトコからゆっくり始めてジックリ恋をして欲しい。そんな温かくピュアな話です。

2

みんなピュア

木下けい子さんは
小説のイラストや榎田尤利さん原作のコミックスは読んだ事はあったのですが
木下さんオリジナルの作品は未読。
そんな時、この作品のレビューを読ませていただいて、早速買ってきちゃいました^^

作品情報を見ると「Hなし」になってるのに
いきなり最初のページを見て「あれ??w」って思っちゃいましたw
まあ、これはその次のページで種明かしがあったんですけどね^^;

天才科学者・七原と、彼を一途に思う助手の一ノ瀬。
七原の作り出した人工知能のクラウス。
七原の大学時代からの友人のチャーリー。
そして、七原が思いを寄せていたカール。
みんなひとクセもふたクセもあるんだけど、とってもピュアで
だからこそ、時折切ないんですよね。

パンツは「表裏表もっかい裏はける」と言い張る生活能力ゼロの七原。
そんな超絶天然だから、当然一ノ瀬の秘めた思いにも気付くはずもなく。。。
しかし、周りにはその気持ちは駄々漏れで
見るに見かねてあれこれちょっかいを出してくるチャーリーとクラウスがいい味出してます。

七原の想い人だったカールのことを
もう少し知りたかったな、とも思いましたが
立っているだけで鳥たちが集まってきちゃう、ってことだけで
もしかしたら充分カールの本質を描いていたのかな?とも感じました。

人間よりも人間らしい人工知能のクラウスやタイムマシンが出てくるあたり
思い切りファンタジーなお話のようですが
全然そんなことはなくて、それらの事を自然に受け入れられてしまいます。
これって、木下さんの絵の雰囲気と、人間臭い登場人物のお陰だったのかもしれませんね。


番外編のお手伝いロボットを見て
本編ではキス止まりだった二人の関係が
順調に進んでいるのかもしれないな、と思えて
ニマニマしちゃいました^^

ほのぼのした雰囲気とちょっとした嫉妬とピュアな気持ちを味わえる
素敵な1冊でした^^

2

サイエンスファンタジー

ちょっとSFですよね。
でも未来のっていうよりも、描いてあるのは古典的な
とても生身の心だったりするのでテクノロジーってすげぇというよりも
おとぎ話のような。

ほんわか
おひさまの下のBLって感じでしょうか?
たまにはエロスのないBLで箸休めv

2

全サ特典あり。

木下先生・・・一生ついてきます(vεv*)
全体的にほのぼの雰囲気ですが、「愛する人の死」という背景があるからかどことなく切ない感じがセリフの端々にひょっこり顔を出したりします。
「5年後―彼はこの世からいなくなるのに」とか
「人は少しくらいみっともなくあがいている方が人らしくて良いと思う」とか
「―夢の続きを見せて」とか・・・
決して重たくないのですがなんとなく胸がキュンとしてほろりと泣いてしまいました。

2

ピュアホワイト!

パンツ(下着)を三日変えなくても良い…そんな汚洒落な七原博士は、
若くて子供みたいなくせして有名な科学者です。
そんな彼の助手として、研究以外でも日々世話を焼いているのが一ノ瀬くん。
パンツ三日や寝癖にはムッとしつつも、彼は七原が大好きです。
一ノ瀬くんのライバルは、なんと七原の研究対象である人工知能!
プログラムされたその人工知能を七原は「クラウス」と呼び、大切にしているのです。
最初は、所詮機械だからと思っていた一ノ瀬くんですが
実はその「クラウス」が、今は亡き七原の友人、クラウスに似せていると知ってしまい…。
優しい「クラウス」、チェスのうまい「クラウス」…
それらは総て、七原の中で生きるカール・クラウスの一部だったのです。
そして、「クラウス」の中には実際のカール・クラウスの人格も移植されていて…。

でも、それは生前のクラウスが頼んだことで、七原が自発的にやったわけではなかったようです。
「クラウス」のことも、亡き友人の一部としては大切にしていますが、「好き」ではないっぽい…?
連載なのにこの辺が割とあっさりしているなぁ…?と思ったら、
一番最初に収録されているのは、「わが愛しのドクター」ではなく、
そのプロローグ的な読みきり「愛の言葉を君に」でした。
なるほど、このあとに連載が決まったのでしょうか。

それにしてもこの「クラウス」、かなりな高性能です。
このプロローグのあとの連載作中でも、機械なのに大活躍をしています!
七原のまだ自覚の無い恋に気付いてみたり、一ノ瀬くんをからかってみたり。
女の子とデートまで!まったく隅に置けない人工知能だ…。
七原の友人と一緒に、二人の恋を傍観している感じがおもしろいです。
木下先生作品の中でも割とにぎやかな感じで、終始にやけて読みました…。

木下先生の絵は、すごく透明感があると思うんですけれど
今回はそれが、この作品全体をまとうピュアなイメージにすっごく合っていて。
眼とか、髪の毛とか、トーンとか…あのサラッとしている感じが、
お話を爽やかかつ可愛くしています。
もしかして今までの作品で一番好きかもなんて感じました。

3

ほんわかするストーリー

木下けい子先生の最新刊ということで、即買いに行きました!

ほんわかしたストーリーでとてもよかったです。萌え萌えですねw爆笑
読んでてずっと2828しちゃいましたお(●Д●)

七原がかつて好きだった友人・クラウスをモデルとした人工知能に対して、一ノ瀬が嫉妬しまくりに。
そんな嫉妬しまくりの一ノ瀬がとても可愛いかったのでいいです!
しかし七原のあまりの恋愛音痴にはさすがに一ノ瀬がちょっと不憫にw苦笑

全員いいキャラをしているんですが、一番ツボに入ったのは一ノ瀬でした!
クールで辛口な有能助手――という何とも素晴らしい要素をお持ちだったので、読む前から好きでした。雄たけびを上げたくなりました。←
もちろん七原も可愛かったです。まさかパンツを3日はき続けるなんてw

まあ、かなり鈍チンの七原と一ノ瀬ですが、最後はちゃんと両思いになれてよかったです。
でも今後あまあまな感じにはあまりなさそうな…まあ2人とも幸せに生きていくでしょう!きっとw

Hなしdeキスだけでしたが、大人なのにピュアな感じがあっておもしろかったです。
ちょうど最近ほのぼのとしたBL作品を読みたかったのでよかったァァ!

2

かわいいお話

博士が鈍感すぎて助手さんが不憫に思えて仕方ない。でも最後は想いが通じ合ってよかったです。彼らの続編も読んでみたいですね。

1

脇キャラが重要

ドクターといっても医者ではなく博士の方でございます。
天才だけれど生活能力が無い科学者・七原とその有能な助手・一ノ瀬、科学者仲間のアーヴィング、5年前に亡くなり今は七原の手によって人工知能として存在しているクラウスのお話。

七原とアーヴィングの開発で、どんどん人間らしい姿になっていく“クラウス”に嫉妬しつつ、研究と七原の世話に明け暮れている一ノ瀬が、そのクラウスやアーヴィングのささやかな協力により七原の心をゲットするまでのお話です。

もどかしいどころではないくらいの七原の恋愛音痴には脱帽ですが、それだけ子供っぽくて可愛い存在です。専門バカというやつです。
その分一ノ瀬がおじさんたちにいじられてちょこちょこと嫉妬し、ちょっとタイムスリップしてみたり、なぜかクラウスのデートに協力したりと八面六臂の活躍です。
全体的に熱くなるようなタイプのキャラクターがいないので、大きな盛り上がりがあるわけではないのですが、ふんわりとかほんわかとか柔らかい気分で気持ちよく読めます。

こんな二人なのでチュウ止まりくらいがちょうどいいし。
人工知能に気を使われているくらいだし・・・
最初に書いたように、アーヴィングとクラウスがいないとお話そのものが成り立たないくらい重要な存在のおじさん二人でした。
だから七原もおじさんのはずなんですが・・・かわいい。

2

これは萌える!超オススメです!

天然激ニブ天才博士・七原と、彼を敬愛する真面目な助手・一ノ瀬君。
この二人のやりとりが最高です。
七原が作り出した、人工知能・クラウス(ちゃんとボディもあり)。
彼は実は七原の亡き友達であり、以前七原が想いを寄せていた?カール・クラウス?の人格を移植したものだった。
そのことに嫉妬してみたり、クラウスと喧嘩したり、一見クールなのに博士のこととなると子供みたいになっちゃう一ノ瀬君がめっちゃ可愛い。
博士も少しながらではあるが一ノ瀬君がずっとそばで支えてくれてることに気付き、
彼がかけがえのない存在になっていく。
そして二人の間を引っかき回してくれるのがクラウスと、彼と七原の友人であるチャーリー。
この二人がとてもいいキャラなんですよね。
七原にとって大切な存在であるクラウス。それに嫉妬する一ノ瀬君のこともクラウスは気づいていました。
また、七原がかつてカール・クラウスのことを思っていたのを知るチャーリーも。
そして二人は一ノ瀬君と七原をくっつけようと計画します。
でも七原はおそろしいほど鈍くって、なかなか気づいてくれません。
しかしそんな七原もこの二人のおかげや、一ノ瀬君の告白&キス、七原の引き抜きの話などによって、
自分にとっての一ノ瀬君の存在に気付きます。
だけど自分が科学者であることから、一番に一ノ瀬君のことを考えられないかもしれないし、
七原にはカールの研究をつづけ、カール・クラウスとの夢をかなえるという役目もありました。
しかし、七原はカール・クラウスのことも含め、そばにいて一緒に夢をみようと囁くのでした。

とてもさわやかで、心が温まる物語でした。
七原と一ノ瀬君も結局キスどまりで、そこがまたイイんですよね。
一ノ瀬君としてはいろいろ考えているみたいだけど(笑)なんといっても七原の鈍さが本当にひどいので。
多分最近の小学生のほうがませてるわ。
でも一ノ瀬君は七原のことを本当に大切に思ってるから、きっと彼のペースに合わせて大事にしてくれると思います。
読んでるだけでほんと、ニヤニヤしっぱなしでした。
二人のやりとりも微笑ましいし、癒されたいときにどうぞ読んでください。
木下けい子さんは切ないのもいいけど、こういうほのぼの系も素晴らしいですね。

4

菊乃

ッチ。バレてたかww
おなじ「えもん」つながりってことで
これからもよろしくお願いします<(_ _)>
木下さん、「恋について」はアンソロジーで読んだんですが
これは、原作が木原さんですから、やっぱり初読みになりますね~。
絵の感じはすごく好きなので、楽しみです^^

ミドリ

確かむつこさんのところで〝きくえもん〟と名乗ってらっしゃいましたよね(笑)
あれから菊乃さんのことが忘れられなかったんです(笑)
私も初めての携帯のアドレスが「ミドエモン@…」だったのを思い出しました。

木下けい子さんもしかして初挑戦ですか!?
あぁもったいないですよ~!!
私も最近ハマったんですけどね、雰囲気を作るのがうまいというか、
何気な~い話だけどグイグイ引き込まれていきますよ。
この作品がよかったら是非今までの作品にも挑戦してみてください!

菊乃

うわ!挨拶し忘れてた!!と思って戻ってきたらすでに返信が。。。OTZ
大変失礼いたしました<(_ _)>
菊乃でした^^;

白衣とか眼鏡も好きですし、人工知能のクラウスもすごく気になります。
ミドリさんのレビューのお陰で新しい作家さんに挑戦できそうです!
ありがとうございました!!

ミドリ

菊乃さん、こんにちはー!
木下けい子さんは最近作家買いしてるんですが、
切なめのが多いイメージの中、今回のはすっごく可愛くってめっちゃお気に入りです。
ちょっとファンタジーなかんじがこれまたいいかんじですよー
買ったらぜひレビュー書いてくださいね~楽しみにしてます♪
コメントありがとうございました!

菊乃

この作品、ちょうど今日書店で見かけたんですよ!
でも、他の本を買う予定だったので買わなかったんですが。。。
買えばよかったw
すごく面白そうですね!!
木下さんは、「普通のひと」のイラストで知って以降気になっていたんですが
このところ次々と出版されてますよね~。
次に書店に行ったら買ってみようと思います!

究極のほのぼの

 っていうか、このお話……結構ファンタジーですよっ!!! 
 死んだ人をモデルに人工知能を作り、それには性格まであって、ついには体まで作っちゃう。
 人工知能を持った人間そのもののクラウスは、歩き回って女の子とデートまでしちゃうし。
 揚げ句の果ては、タイムマシンで主人公が過去にぶっ飛んで行く。

 あらすじだけ聞くと、SFじゃないのって思うんですが、そんな設定も忘れるほど、ほのぼのとしております。
 エロなんてもってのほか! ラブすら、うすーーーーーーーーーい。

 ええなぁ。楽しいなぁ。エロ欲しいけど、幸せそうだからいいかぁ~。一ノ瀬くんには悪いけど、エロがなくとも大満足の一冊でしたよ。

2

ひよひよ

ほんわか、ふわふわに、ますます磨きがかかってきた木下作品。

この作品も、ひよひよ天然な博士様にうっかり恋してしまった助手君が、報われているんだかいないんだか、微妙な生殺し状態で尽くしまくるお話?

これだけ天然なのも、一種の暴力だろ…

ただでさえ報われずに可哀想な助手・一ノ瀬に、さらに追い打ちを掛ける、博士の作ったAI・クラウスと博士の旧友チャーリー。
どっちもなかなか食えない、いい性格。
天然博士と、食えない二人(っていうか、一人と一AI)に囲まれて、
一ノ瀬の世話焼き体質は、不幸引き寄せ体質とワンセットのよう。

一応、両思いでハッピーエンドではあるけれど、これから先も、一ノ瀬君の苦労は尽きることなさそう。
肉体的にも、きっと大して報われることもないかも。
でも、そんな曖昧で、甘ったるい二人が、気づいたら一生添い遂げるちゃったりしてるといいなって感じさせる、ロマンチックでフワンと甘い読後感のお話でした。

2

この作品が収納されている本棚

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