• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作スサの神謡

ラオウ 人となったスサノオ、百済からの客人
イワレヒコ 神を降ろせる美貌の巫

あらすじ

「西方より、国を救う人柱の男がやってくる」──神を降ろせるイワレヒコは、沈黙の掟を守る美貌の巫(かんなぎ)。ある日、託宣通りに出迎えた、百済(くだら)の船から降り立ったのは、なんと大神スサノオだった!! けれど、ラオウと名乗るその男は、神としての記憶を自ら封印しているらしい!? 地上に降臨した荒ぶる神に、畏怖しながらも惹かれていくが…!? 神話の神々が息づく、古代ロマン・ファンタジー!!
出版社より

作品情報

作品名
スサの神謡
著者
秋月こお 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199005244
3.1

(6)

(1)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
18
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数4

何度読んでも面白い古代ロマン・ファンタジー

古事記をベースにした作品、と聞くとちょっと難しそう…と引いてしまうかもしれません。私も買ってから読み始めるまで間が空きました。
ですが、読んでみた感想としては「歴史モノが好き、歴史小説を読むのが苦じゃない」という方なら全然違和感なく読めると思います。ただ時代が神話の時代っていうだけで、とても読みやすく描写されています。流石、秋月先生!
お話の難易度をもっと伝えやすくするなら…秋月先生ファン限定になってしまいますが、平安ロマンセシリーズが大好き!読んでて面白かった!と言える方はぜーんぜん読みやすいと思います。

さて、感想に移ります。

主人公カップルがとっても良いんです!
亭主関白風の愛妻家・ラオウ×苦労性美人・イワレヒコ、このお二人が激しく萌えポイントを押してくださいますよ!ほんとオススメ!

イワレヒコは神をその身に降ろせる巫です。降ろせる神様はスサノミコト、スサノオとも呼ばれる日本の大神。父祖神イザナギの禊によって生まれた日の神アマテラス、月の神ツクヨミそして黄泉の国の神スサノオの日本の大神三姉弟の末っ子ですね。
そんな大神中の大神様をイワレヒコは難なく身に降ろすことが出来、何度も神託を授けられています。いわゆるスサノオのお気に入りなんですね。
そしてイワレヒコが巫として住んでいる国を守るために大神直々にいらっしゃるんですよぉ!(←大いに萌えたポイントその1)

しかし人間の姿の時のスサノオは、神様の時と同じような力が出せないため自力でスサノオであることを思い出せません。まったくスサノオであることに自覚のないラオウにイワレヒコが正しい名前を呼び掛けてようやく神であるスサノオと人であるラオウに融合できるんです!(←大いに萌えたポイントその2)

そして神としての自分も思い出せたラオウは、イワレヒコを妻として迎えるし、イワレヒコの質問なら何でも答えるといったようにイワレヒコが可愛くて可愛くて猫可愛がりするんですよ~(←大いに萌えたポイントその3)

古事記がベースとなっているだけあって、エロが比較的激しゅうございますところもホームランでございますわね(←大いに萌えたポイントその4)

とまぁ、お勧めしたいポイントは沢山ある魅力あふれる作品なんです。

秋月先生作品にしては主人公カップルは早い段階でお互いラブラブメロメロになりますし、ヤマトの侵略にどう戦うかという歴史要素もふんだんにある中で、神×人の子ならではのファンタジーといった人ならざる者の力などもお話のエッセンスとなっています。
また、挿絵は稲荷家房之介先生が美麗に表現されています。

BLでも普通の歴史小説でも中々お目にかからない古代ロマンファンタジー、お勧めです!

2

珍しい日本神話ベースBL

秋月さんも稲荷家さんも好きな作家さん達、しかも古代を舞台にしているような雰囲気の表紙とあれば、読まずにはいられませんでした。

300ページ程の本編で読みごたえもあり、たっぷり日本神話の世界を楽しめました。
実はこの作品のベースになっている日本神話のお話はちゃんと読んだことがないのですが、ずっと興味はあったので、お話の雰囲気やスサノオやアマテラスの扱われ方は興味深かったです。
日本神話に限らず、世界の古代の神々たちは結構好き勝手しているなと感じられることがあるのですが、このお話の神々たちにもそれは感じられます。
荒々しく猛々しい神であるのに慈悲深く愛情深い一面も持ちあわすスサノミコトはとても魅力的だし、一見女性と見紛うほど美しいイワレヒコは健気さと芯の強さも持っていて好みの受け様でした。
特に神話や歴史好きな方にはお勧めです。

2

古事記好きな方にオススメ

なかなか面白かったです。秋月こおさんの手広さはすごいなァ。いろんなことに興味のある方なんだろうなと思いました。
舞台となる時代は、古墳時代の前期ぐらいで、アマテラスだのスサノオだの、日本の古き神々がたくさん出演されております。我らが日本の太陽神・アマテラスの扱いがヒドイw ヒドイけど、古事記でのアマテラスもたいがいアホアホなので、納得の人物造型、もとい神物造型ではありました。

主役となるのは某国の巫をしている美形の男(受け)で、相手役はひととして生まれてきたラオウ(攻め)。ラオウは実はスサノオです。百済の国から日本にやってきたラオウが、戦いを繰り返してその地の王になるお話です。

なにが面白いって、神の戦いが面白い。
戦いだけでなく、エッチな描写も「いかにも古事記を下敷きにしましたー」って感じの、大袈裟かつお下品な描写でした(そう、古事記はなにげに下品なエロ描写でいっぱいなんです)。

古事記や日本書紀が好きな方にオススメです。

1

ストーリーがちょっと難しいかも・・

いつも稲荷家さんの挿絵は必ず購入して読んでいますが、ちょっと神話ベースのお話で読みづらかったかな・・。でも、こうゆう作品を読むと実際の古事記や日本書紀を正しく読んでみたくなるんですよね!

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP