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表題作神の子羊 1

子爵家の少年 アンリ・バトゥール
画家 ヴィクトール・マイセ

あらすじ

作曲家・セルジュ・バトゥールの生涯を探ぐるフランとアンリ。セピア色のアルバムの中に、謎の美少年ジルベールの存在が…。セルジュをめぐる人々が交錯して…。いま、活字で甦る、名作漫画『風と木の詩』の謎を解き明かす、主人公の次世代達のお話。


作品情報

作品名
神の子羊 1
著者
のりす・はーぜ 
イラスト
竹宮恵子 
媒体
小説
出版社
光風社出版
発売日
ISBN
9784875193616
4.3

(3)

(2)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

豪華絢爛な1960年代のエレガンス

名作漫画「風と木の詩」の続編には違いないのですが、
彼らは出てきません。
彼らの子孫たちが、ほんの数代前のご先祖さまの、
謎の人生を解き明かすべく探索するお話です。
BLであるにもかかわらず、
主人公の少女視点で語られるというのも異色なら、
最後の最後に、意外なアンハッピーエンドと…
同時に大団円に向かうのも異色!
(このあたりは3巻になりますが…。)
エロス自体は少なめなのに、
不思議な吸引力で、最後まで読ませてくれますよ!
驚くべきは1960年代のフランス上流階級の、
夢のような描写の数々です。
もはや戦後であるにもかかわらず、
今よりずっと貴族が貴族らしかった時代。
ちょうど、サガンやヴィスコンティ監督が活躍した頃なのよねぇ。
そういえば、くだんのヴィスコンティ監督(の少年時代?)らしき人物が、
アンリ君の夢の中に、少しばかり登場します。
なかなかに、粋な計らいですね。

3

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