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表題作艶帝 キングオブマネーの憂鬱

鬼龍院雅王 ブラックバンクの社長
小鹿暁 友人の借金を返すために身売り

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

友人がヤクザからした借金を帳消しにしてもらう為、事務所を訪れた小鹿が間違えて直撃した相手は、極道も泣き伏す闇金融の頭取・鬼龍院!?慌てる小鹿に、鬼龍院は一夜の契約を持ちかけてきた。一晩抱かれれば三千万―断る術のない小鹿は、鬼龍院に求められるまま抱かれる様子をカメラで撮られることに。経験のない無垢な身体を弄られ、男を悦ばせる為の奉仕を強要される小鹿。激しく貪られ啼かされながらも、なぜか小鹿は、鬼龍院を嫌いになれなくて。
(出版社より)

作品情報

作品名
艶帝 キングオブマネーの憂鬱
著者
日向唯稀 
イラスト
藤井咲耶 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773099638
3.2

(8)

(0)

萌々

(2)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
26
評価数
8
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

とぼけた感じの受け様がツボ

初対面の受け様の勘違いから始まるラブ&サスペンス?のお話。
幼なじみの借金をどうにかしたい一心で無謀にも一人でヤクザの
組長のマンションへ行き返済を待って欲しいと懇願した相手は
全くの別人で、受け様は失礼を詫びると共に今度こそと・・・
しかし、間違えられた攻め様は自分がそのお金を出してやると
受け様を一晩買ってやると・・・
どうしても幼なじみを助けたい受け様はその申し出を受けます。
そして約束通りお金をもらいおまけにヤクザ宛てに一筆まで
書いてもらい、そのお金は例の黒帯付きです(笑)
どんな悪者も政治家も果ては王様ですら恐れを抱くあの蘭子さんの
極悪金融会社が攻め様の職場なんですよね。
受け様はバンビちゃんだと思われていますが最終的に
色々な人間を振り回す最強天然ちゃんになります。
攻め様も巷では艶帝などと呼ばれる存在ですがいつも間にやら
受け様の完全な虜になってしまうコミカルなお話です。
攻め様のライバルの事件などと絡み合わせ飽きのこない内容でした。

1

闇金の帝王とバンビちゃん。

まず、帯コピーに視線釘付けでした。
『借金は身体で返す、これがBLの王道だろ?(以下略)』

『BLの王道』って!イヤ~、ここまで開き直った煽りがあるのか!?ともう読む前から負けた気分でした。

個人的に、日向さんの作品は(文体がどうも合わないのと、受キャラクターが好みじゃないことが多くて)少なくとも『ラブストーリー』として好きになることはほとんどありません。
『コメディ』としてなら、すごく面白い・好きな作品も結構あるんですけどね。

でも、こちらは(やっぱり基本的な設定は苦手な要素が多いんだけど)ラブもそれ以外のストーリーも面白かったんです。

とにかく、キャラクターがよかったですね。

特に小鹿(受)が好きです。
可愛いんだけどそれだけじゃない。ただ受け身で運命に流されるだけじゃないんです。まあ、言動がすべて役に立ってるわけではないですが。

それに、鬼龍院(攻)も帯コピーに『鬼畜』ってあるけど、小鹿に対してはまったく鬼畜じゃないし。まあ、ラブ関係以外は別としても。

ストーリー展開も、なかなかに複雑でスピーディーで読みながら引き込まれました。
ホントに、とても面白かったです。


日向さん作品はもともとシリーズものが多いんですが、その枠を越えてもあちこちで舞台やキャラクターがリンクしています。ブラックバンクも他シリーズで出て来てました。
そして、ほとんど名前だけしか登場しないにも関わらず存在感がある荒屋敷が、数年後に(『極』シリーズの)『極・婬』では・・・

ちなみに、私は『極・婬』も大好きです!

1

艶帝ってほど色っぽい話じゃないけど

「借金は身体で返す、これがBLの王道だろ?ぷるぷる小鹿、鬼龍院(鬼畜ドラゴン)に食べられる??」

という帯の煽りにウケたw
咲耶さんのみずみずしい絵が作品とあってて好きです。

借金返済のため、金融会社の社長に抱かれるストーリーは確かに王道。
しかしながら日向先生らしいひねりのあるストーリーになってます。ギャグコメディでちょっとミステリー。

小鹿は借金交渉のために会いに行ったヤクザと鬼龍院を間違えてアタック。
鬼龍院はというとたまたま転がりこんだ可愛い子がむざむざ肥えた豚ヤクザのところへ乗り込もうとする場面に遭遇。
ついつい手を出してしまった次第です。

鬼龍院としては友人の死に落ち込んでいたところ一晩の慰めの代わりに小鹿を抱いたのです。
一方小鹿は、借金を肩代わりしてくれた男がヤクザも恐れるほどの極悪金融会社の社長だと後後判明したあとも不思議と嫌いにはなれず、最初で最後の出会いの後も連絡をいれてしまいます。
はじめに抱かれることになっても借金のためという悲壮感が全くありません。
この時点でかなり鬼龍院を好きになってたと思っていいでしょう。
思っていた以上にスピーディなゴールイン。
はじめからいい感じの甘さが二人にありました。口に合わない手料理を食べさせられても、そうと言えない鬼龍院。メロメロきてます。

前半からすでにこんな感じなので、後半は?というところ。
後半は金融会社内におけるごたごた、鬼龍院の友人の死の真相究明がメイン。
ところどころ日向節ギャグが織り込まれ、楽しく事件に迫ります。
鬼畜キャラかと思いきや恋人に甘い鬼龍院と、初な可愛い子キャラかと思えば近い将来旦那を尻に敷く手ごわい若妻キャラの小鹿でした。

実はこの作品「乱風」の金融会社と舞台が同じ。驚くことに社長は違えど、秘書、ボディーガードが同じ人!先作の園城寺は先代として名前だけ出てきます。
そしてその当時から社長のわがままに付き合わされ振り回されるスケジュール管理の鬼秘書、鳩山がとってもいい味だしてます。そしてそんな彼のなだめ役鷲塚とのコンビがいてこその面白さ。
金融会社の設定がけっこう凝っているので、これ一本でも楽しめるけど二冊合わせてオススメしたい作品です。








1

トンチキ帯コピー威力

帯『借金は身体で返す、これがBLの王道だろ?』
「ぷるぷる小鹿(バンビ)、鬼龍院(鬼畜ドラゴン)に食べられる!?」

タイトルと表紙の時点で既にトンチキの予感がしますが帯コピーがトドメを刺してくれました。
藤井咲耶さんの挿絵は普段はちょっと苦手なんですが、今回はむしろトンチキっぽさに拍車をかけてくれてて良いです。
もうこれはどれだけトンチキなんだろうな!もしトンチキじゃなかったら怒るよ!!って意気込みで読みました。
結論、期待通りのトンチキっぷりでした。

一晩で三千万、その割にはぬるめのエロです、小鹿、弱音吐いてないでもっと根性みせろ~と思いつつ読んでたらエロ中に校正ミス登場。
鬼龍院の言葉責め台詞が「いいみたいたな、」
だな→たなになっててまずそこでブッとなりました。
いやシリアスだったらここ猛烈に萎えてるとこですが校正ミス神が君臨されたーー!って感じでかえってワクワクしました(本の読み方としては間違ってます)
小鹿は料理を作るんですがそれ食べた鬼龍院は2度共強烈に腹を壊します・・・・・・そして秘書は怒るとサイレンサー銃をぶっぱなします、ベタなギャグ漫画さながらのトンチキ展開に期待が膨らみますとも!
鬼龍院のライバルの死の原因を探る為に小鹿が潜入スパイとしてバイトに潜り込んだり何だりで犯人を突き止めてまあトンチキだったけどもっとトンチキで良かったのにと油断してたらまさかのラストトンチキが待ってました。
トンチキへの期待は裏切らないトンチキでした。
元々トンチキを求めて読んだので満足ですが、借金陵辱物とか目当てだったら物足りないと思います。
あくまでトンチキ目当ての方に。
金融絡みの事件そのものは、ツッコミ所はあるものの結構普通に事件事件して楽しめました。
でもやっぱトンチキ目当ての方にしかお勧めはしませんが。

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