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号泣した作品に神評価を付けがちで、崎谷先生の作品には泣けるのも、もっとエロい作品もあるのですが、あえてほのぼのしたこの作品に神を。
私はほのぼのBLが大好きです。劇的な事件が起こらなくとも、ドロドロ愛憎劇がなくとも、普通の人が普通の恋愛をしている話(しかし男同士に限る)は安心して読めます。相手を尊重しあっている感じなんかも、とっても理想的。
お互い感謝の気持ちを伝えあい、手料理を美味しくいただき、幸せに暮らす。
簡単に思いがちですが、現実にはとっても難しい。
だから、男女だったら素直に読めないだろうけど、BLなので「いいな~」と憧れを持って読みました。
しかーしっ! ほのぼのなくせして、そこは崎谷作品!!!!
エロが……濃厚!!!!
普段淡泊そうな人が、自分でも制御できないくらいエロくなる!というのはたまりません。この方の作品の何がエロいって、その点でしょうか。
エロシーンにはイラストはいらなかったかな~と思ったり。
痛すぎるトラウマを抱えた話も好きですが、このような作品もいいですね。
基本的にわんこ攻めはそんなに好きじゃなかったはずなのに…なによなんなの謙ちゃん!惚れちゃったじゃないのーーー!
ことの始まり。スマートではないマヌケさにいい意味で裏切られ、そこからぐぐぐっと引き込まれてしまったこのお話。
ダメだ謙ちゃんいいっ!颯生もいいっ!
基本わんこな謙ちゃんですが、暴走するのもまたオイシイです。男は結局野獣ってか。笑
颯生は颯生でツンデレ具合が半端ない。
恋人の前では濃いいのか、そうですか。とニマニマです。
謙ちゃんのおっとこまえに惚れて、颯生のかっこかわいさに惚れて、ときめきっぱなしの一冊でした。
ジュエリーを扱う仕事柄、専門的な話や用語がありますが、わたし自身宝飾関係のお仕事をしていたのでより楽しめました。
『不可逆で甘い包容』での、キッチンでのあまあまシーンがお気に入りです。
はまったら一直線の謙ちゃん。
『はまりもの』に仲間入りした美人デザイナーに関して、どんどん開拓し新しく見つけた『彼』をコレクションしていくんでしょう。
ぜひぜひそのコレクションを一緒に愛でさせてください。笑
この颯生、これはもう、絶対
ヒロCに、喘がせたい!!
崎谷作品の「年上の受け」って、刷り込みのように、ヒロC声が浮かんじゃう
この颯生みたいに、自分の仕事にはちゃんと自信を持ってて、過去のつらい経験も自分の中で消化して、グルグル考えちゃってるようでいて、基本的に前向き。
で、
そしてセックスの時は、エッロエロに乱れちゃう
これはもう、ヒロC意外には、考えられない
お人好しでヘタレなワンコ攻め謙ちゃん×しっかりしているけれど
甘えん坊な美人さん「颯生」の二人が主役のお話です。
ほのぼのとしていて、ド派手な展開や大きな事件はありませんが、
仕事のこと、過去の恋愛、色々あってつらいとき、お互いを支え合い
乗り越えていく姿に心から癒されます。
なんだかいいなあ~。と微笑ましく思えるんです。
こういう何気ない日常の恋愛話、大好きです。
お仕事の描写がしっかり入っているところや心理描写の丁寧さなども
個人的にとても好みでした。
エッチシーンは、ほのぼの作品なのにとてもエロくて濃厚です。
普段はあんなにキリっとしている颯生がデレデレ&甘~くなるし、
謙ちゃんは謙ちゃんで、そんな颯生が可愛くてたまらない、という感じの
あまあま幸せエッチです。
このシリーズ本当にお勧めです。大好き。
私は所謂『お仕事もの』がかなり苦手なんですが、こちらは(というより崎谷さん作品は)これでもか!というくらいお仕事しててその描写がうるさくても、決して『仕事だけ』じゃないのでたいして気になりません。
『仕事がイヤ』というよりも(いや、まあ別に読みたくもないのは確かなんですが、それよりも)『ラブがないがしろになるのがイヤ』なんでしょうね。
その点、仕事関係の描写はこの上なく多くても、ラブもきちんと盛り込まれているので、それこそ薀蓄として楽しめました。
まあでも、仕事関係はもっと減らしてくれても一向に構わないんだけど。
このシリーズはとにかくキャラクターがすごく好き。
謙也(攻)も颯生(受)もとても好感の持てるキャラクターです。全然『完璧』じゃないんだけど、そこがイイんです。
むしろ、完璧な(特に攻)キャラクターなんて好みじゃないどころか胡散臭いと思うだけだし。
このクドいくらいの甘さや、ある意味『勧善懲悪』ともいえる王道っぷりが好みの分かれるところなのかもしれませんが、私はそこが何よりもよかったし好きなんです。
崎谷さんの(特に昔の)ベタ甘特化的な作風も好きなので。←『クドさ』があくまでもラブ関係なのが安心して読めるんです。『仕事だけがクドい』のはただ苦痛。
旧版はイラストがものすごく苦手で、表紙の時点で挫折してどうしても読む気になれなかったんですが、新装版でイラスト変わって一安心。ようやく読めました。
正直なところ、小椋さんイラストもどちらかというと苦手なんですが(でも決してキライではないし避けることもない)、この作品の甘くて優しいイメージにはぴったりでよかったです。
シリーズが『不条理で甘い囁き』『不謹慎で甘い残像』と続きます。