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表題作好奇心のベクトル

須藤和哉・写真部で諭の親友・18
小早川諭・卒業アルバム委員の高校生・18

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

おだてられては貧乏くじを引いてしまう小早川諭は、卒業アルバムの制作委員として和哉と校内の撮影をさせられている。そんなとき、同級生の水谷が後輩の男子と抱きあっている姿を目撃してしまって…。

作品情報

作品名
好奇心のベクトル
著者
鹿住槇 
イラスト
楠本こすり 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044371012
3.2

(4)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

3位は絞れなかった

一番たくさん読んでいるのは、やはり鹿住さんの作品でしょうか。
何と言っても著作が多いですからね。

私の個人的な二大おススメを発表します。
ただし2シリーズ、4作品(『ひまわりレジデンスの住人たち』『あなたと恋で世界がまわる』『脱・プリンス宣言!』『復活・プリンス宣言!』)を読んでいないので、これをのぞきます。

まずひとつは『ヤバイ気持ち』。
この作品は世間的にも人気が高そうですね。
そしてもうひとつがこの『好奇心のベクトル』です。


卒業アルバムの制作委員となった諭のために、須藤が撮った1枚の写真。
そこには男子生徒同士が抱き合っている姿が写りこんでいた。
忘れたふりをしていた気まずい過去を意識しだす諭。
中学生の頃、好奇心から須藤と身体を重ねたことがあったのだ。

基本設定は『ヤバイ気持ち』と似ていると思います。
主人公は高校生。
攻はモテるタイプで色んな女の子と付き合っている。
受はおっとりとした鈍いタイプ。
仲の良い友達である二人は成り行きで関係を持つ。
異なるのはあちらでは受が攻に片思いをしていたのが、こちらでは逆だというところ。

片思いをしている方は切ないです。
相手の気持ちが自分にないことを分かっていながら、身体だけを繋げるのですから。
「恋っていうのは奪うもんだ。」と須藤に言われて、水谷が返した言葉がいいです。
須藤は相当ダメージを食らいましたね。

途中の展開はとても良かったのですが、最後は意外にあっさりとハッピーエンド。
ルビー文庫は薄いので仕方がないかな?


ところで、『恋になるまで身体を重ねて』の主人公も諭と同じ「小早川」という名字で、呼び名も同じく「コバ」でしたが、無関係だと思われます。

3

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