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表題作 デコイ 迷鳥

火野一佐 → 子安武人

安見亨 → 近藤隆

加賀谷功 → 三宅健太

那岐顕司 → 鳥海浩輔

その他キャラ
篠塚英之[三木眞一郎]/ 矢嶌昭重[丸山詠二]/ マスター[斉藤次郎]/ 益谷輝之[阿部敦]/ 玉鱗[寺島拓篤]/ 小聡[小田久史]/ 安見の母[田村聖子]/ 美園[竹内良太]/ 内藤[松田健一郎]/ 大城[丹沢晃之]

あらすじ

裏切りと真実。希望と絶望。縺れ合う憎悪と愛情、そして絆。安見と火野、那岐と加賀谷。果たして彼らが選んだ歩むべき道とは―!!英田サキ原作の大ヒットシリーズ「エス」のリンク作、待望のドラマCD第二弾!!男たちの闘いが遂に完結!!(帯より転記)

作品情報

作品名
デコイ 迷鳥 デコイシリーズ(2)
著者
英田サキ 
イラスト
奈良千春 
媒体
CD
作品演出・監督
鈴本雅美
音楽
カワイ進・Suzys
脚本
月原真
原画・イラスト
奈良千春
オリジナル媒体
小説
メーカー
サイバーフェイズ
シリーズ
エス
収録時間
153 分
枚数
2 枚
ふろく
特典FUN BOOK
発売日
4.3

(30)

(19)

萌々

(2)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
128
評価数
30
平均
4.3 / 5
神率
63.3%

レビュー投稿数9

それぞれの幕引き・・・デコイ(囮)は、いったい誰だったのか?

原作未読組。

後編は、爆破事件当時の回想ドラマからはじまり
火野(子安)と那岐(鳥海)の過去が語られる。
火野(子安)という哀しき殺し屋が生まれた背景・・・
那岐(鳥海)を失ってしまった火野(子安)が
安見(近藤)を那岐(鳥海)のように失わないようにと巧妙に仕掛けた罠がすげぇなぁと。
“愛”というふたしかな感情よりも“憎しみ”でつながっていたいという
火野(子安)のセリフが妙に説得力があって聞き入ってしまった。
なんかこう悪魔に魅了されるような・・・

那岐(鳥海)がかたくなに加賀谷(健太)に知られたくなかった自分の罪を
語りはじめるわけですよ。
加賀谷(健太)は、あれだけ知りたがった那岐(鳥海)を過去を知るわけですが
知ったあとは過去はいらないって言うんですよー。
欲しいのは那岐(鳥海)の未来だって!・・・痺れたねぇ~v

爆破事件で父親を亡くした安見(近藤)は、刑事になり
時効を迎える前に潜入操作で火野(子安)の懐にもぐりこむも
ミイラ取りがミイラに・・・
憎しみと愛情を抱えたまま火野(子安)に魅入られてしまう。
火野(子安)は、安見(近藤)の素性を知りながら手元におき
安見(近藤)を巧く懐柔してしまう・・・

那岐(鳥海)は罪を背負って生きていくことを決意。
その横にはけっして罪を肩代わりしたり一緒に背負うことはせず
ただ、そばで支えていくということを決意した加賀谷(健太)がいるわけですよ!

結局のところデコイ(囮)は、いったい誰だったのか?

最後は、ヤラれた~っ!

7

迷ったけど、

迷ったけど神評価にしました。
以前聴いたときと、感想が変わりました。
以前は若干の不満があったのですよ。
四者四様の心の動きを聴きたかったのに、安見(近藤さん)と加賀谷(三宅さん)の影が薄くなってるのが残念で。これはたぶん、私が無意識のうちに、安見を主役ポジションにすえてたからだと思う。
でも改めて聴くと、主役ははっきり那岐(鳥海さん)で、そう捉えて聴くとしっくりくるんですよね。

加賀谷(三宅さん)×那岐(鳥海さん)は、いい結末だったと思います。いろいろあったけど、レールの上に戻った感じ。ヤクザ世界のレールだから平穏かどうかは疑問ですが(笑)、おそらくふたりにとっては一番おだやかな場所です。
それに比べて火野(子安さん)×安見(近藤さん)ときたら…。火野ってドSであると同時にドMだと思うよ。こんな男に惚れられた安見は災難としか言えない。安見の心に決着をつけてあげなかった理由、考えると怖いです。

なにげに一番好きなのが、ラスト近くにある篠塚(三木さん)と喫茶店のマスターが会話する場面です。
好きな場面にやたらドラマティックなBGMが流れはじめて、ウヒョーて感じでゾクゾクしました。
カッコいいよ篠塚。そして悲しい人だよ篠塚。
この篠塚の物語、『最果ての空』は永久にCD化されないんでしょうか。それだけが残念です。

2

それぞれの愛の形・・・人は愛によって救われるのか…

デコイ シリーズを総括して…

英田先生のエスのリンク作ということでずっと気になっていた作品でしたが、聴き始めると止まらなくなって一気に二作品を聴き終えてしまいました。終始、サスペンス、スリリングで、手に汗握るというのはこういったことなのだと。展開が、一進一退で、まったく予想のつかないエンディングでした。ストーリーもさることながら、演者の方々の演技が圧巻で素晴らしい作品、逸品でした。

”孤独という厄介なものは、人を破滅させ、人の人生を狂わせる”自身でも気づかない間に・・・

孤独に生きてきた人間の歪んだ愛、強い執着~消えようのない過去、罪、葛藤

憎悪と愛情は紙一重

どんな形であれ、人は愛によって救われるのか…
人は人を愛していると信じ、錯覚することで救われるのかもしれない・・・

ある組織の大物が射殺された。そして、同時期に15年前に起ったあるデパートでの爆破死傷事件の時効が迫っていたが、寸前の所で捜査対象者の目星がつく。その事件で亡くなった父の仇、復讐のために刑事になった男、秦原(安見CV近藤さん)が、囮捜査(特殊任務)に自ら志願するが、対象者の男、火野(CV子安さん)の罠にはまり、心身共に支配され、後に犯罪者となり、足下を掬われ、破滅の道を辿っていく。一方で、その対象者と深い繋がりのあるヤクザ(那岐CV鳥海さん)とその相棒(加賀谷CV三宅さん)のニ人もこれらの事件をきっかけに人生の歯車が狂い始める。

薄汚い世の中で、幼い子どもが親もなく、頼る人間もいない、劣悪な環境下で、火野と那岐の二人は寄り添って生きてきた。子どもながらに大人を手玉に取る火野、生きていくだけで必死だったに違いない。

先生の作品は"孤独"がテーマが多い。人間はその隙間を埋めるべく、ごまかしながら日々、生きている。一方で、実直かつ純真な心を持つ安見のような人間は火野のような特殊な人間に支配され、摂取されることが多い。

後に、これらの二つの事件が繋がり、那岐は一人、彼なりの過去へのケジメ、決着をつけに行く。その後、加賀谷との関係性はどうなるのかとヒヤヒヤしましたが・・・三宅さんの加賀谷の那岐への一途で激情型の愛がかっこよくて・・・那岐もその愛に応えるべく、火野に銃口を向けられた際に、加賀谷のために生きなきゃいけないと・・・

”彼らにとっての幸せとは・・・”

最後の喫茶店デコイでの篠塚(CV三木眞さん)と店主とのやり取り、核心に迫った篠塚の追求に店主はどう出るのか、篠塚に危険が及ばないかと一瞬ヒヤリとしました。流石の三木眞さんの迫真の演技!篠塚のやりきれない思いに胸が傷みました。

“お前と俺は死ぬまで共犯者だ”

那岐と火野の別離、二人の複雑な思い…兄弟、戦友のような、いや、恋慕の感情なのか・・・怪しい魅力満載の火野を子安さんが熱演!

私個人的な解釈ですが、囮を装ったはずの安見が、火野との関わりの中で彼を愛したことによって、(ストックホルム症候群?)迷鳥になり、カゴの中の囚われの身となり、いつしか二人は運命共同体に。そして、火野は最期は愛する相手によって葬られたいと望んでいる。

先生の作品は、聴く人、読む人の解釈、想像を膨らませるといった終焉~このシリーズも色々な意味で楽しめる作品となっています。是非とも聴いて、読んでいただきたいです!心が熱くなります。

追伸・・・那岐が、私の大好きな宗近の配下の人間だったとは・・・久々の登場と話題にテンションが上がりました。

0

BL色は薄いが傑作

これは…!
鳥海さんのナレーションが相当集中しないと聴き取れない!頭に入らない!
かなり早口で流れるように進むので一瞬たりとも聴き逃せない。
2なので1で出てきた話だ…と思いを馳せた瞬間、置いていかれる。
試されている!

事件を取り巻く人物、組織の人間関係、回想シーン…と登場人物は多いが混乱せず聴ける。
那岐→安見を詰めるシーンの経緯の語り方も非常に整理された言い回しだった。
原作未読だが、脚本も良いのだと思う。

火野→安見は、こういう手に入れ方もアリだと思わせる。
執着攻めやヤンデレとも違う、
普通が何なのかわからない人たちが「陥っている状態」の話なので、わりと淡々としている。

加賀谷×那岐は二人の関係性や性格が反映された良いシーンだった。
あれは連れ添った相棒だからこそ。

鳥海さんは男っぽくも艶やかな受けでさすが。
しかし喘ぎより会話。まあよく喋る受けだこと。
「もういいから黙って喘いでろ」と思ったし、攻めさんに言ってほしかったw

火野→那岐の別れのシーンはドラマチック。
同心円状の関係ですね。
幼い二人が苦境を生き抜き、決別→邂逅「俺とお前は同質だ」
この二人の関係ももっと聴きたいなあ。
一度くらいは寝たことがあるんじゃないの?(希望的邪推)

事件の真相に迫る三木さんの声が相当低音。カッコイイなあ…。
篠塚→安見も「大事なもの」と言うほどの想いがあるわけだから、ここももっと聴きたい。

2作4枚で充分なボリュームだけど、続編希望の出来。
近藤さんの3役演じ分けは自然だった。

演技もストーリーも重厚でBL色は薄いが傑作。

2

ちゃんと未来につながって

2枚組、2時間半、家人が寝静まった夜半、一気に聞きました。

……ねちゃった。
特に後半、

原作本で読んでいる時は、色んな謎が解き明かされていくのを、ワクワク読んだはずなのに、
ドラマCDになってみたら、延々続く説明ゼリフって感じで、
何かこう、アクション的な、とか、濡れ場的な盛り上がりがも一つで、
2枚ぶっ続けに聞いてたら、後半なんだか緊張が続かなくって、ちょっと、ねちゃった。

と、言う訳で、2枚目を改めてもう一度聞いてみたです。

三宅健ちゃんが、えらいかっこええなぁ
ってか、那岐と加賀谷の初合体シーン、こんなにエロかったんだ
「一滴も残らず注いで、、」
って、
でも、エロい割に、、、短い?
だから、チョビットねむねむな時にスルーしちゃった?

ストーリー展開自体が、緊張を強いるようなお話だから、いっぺんに2枚組2時間半は、長かった、緊張が続かなかった。

トークはラストトラックに6分半
子安・近藤組、三宅・鳥海組。三木さんピン、の順に一言づつ収録後の感想
最後は、三宅・鳥海組でさよならの挨拶。
アッサリしているけど、本編の雰囲気も壊さず、適度に余韻があって、これで全部が終わったと納得できる感じで、この位のトークが入っているのが一番ちょうどいいな。

ブックレットのSSは、安見が火野を誘った時のことを、出国の飛行機の中で思い出している話。

4

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