お教えしましょう、あなたの魅力を。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作キスと嘘つき

立川秀英・老舗デパートのコンシェルジュ
暦林太郎・父の会社に就職の決まった新社会人

あらすじ

「試着のお手伝いをしますよ」黒いスーツで隙なく固めた男の前で、服を脱ぐ緊張感。男の吟味するような視線に、心拍数が上がった――。平社員として父親の会社に入社する暦林太郎は 『清潔でスマートな新社会人』に相応しいスーツを求めて老舗百貨店を訪れた。コーディネートしてくれた専門家(コンシェルジュ)の立川は、ストイックな色気を漂わせる完璧な男。「綺麗な身体ですね」靴下まで脱がされ囁かれると、意識せずにはいられない。礼儀正しいばかりじゃない素顔の立川を見たい…林太郎の想いは募っていき――。
出版社より

作品情報

作品名
キスと嘘つき
著者
火崎勇 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877249885
2.8

(8)

(0)

萌々

(1)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
21
評価数
8
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

魔物の王を捕まえる方法

王子様が初めての恋に、勇猛果敢に挑むお話。

ただし王子様が恋したのは、そこに行けば何でも望みの物が手に入る魔法の城に住む、尊大で美しい魔物の王だったけど。

魔物の王の気を引くには、城に貢ぎ物をせっせと運ぶだけではダメで、魔物が城から離れたときに、自分の心からの真実の言葉で捕らえて、魔物の本当の名を知らなければならない。

てな具合に、ファンタジーの基本パターンになぞらえると非常にわかりやすいこのお話。
主人公が何かを得るために、数々の試練を乗り越え、経験値を上げていく。
私って、やっぱり基本的に、こういうRPGみたいなお話が好きなんだな。

2

大人の男の魅力とは

今回は老舗デパートのコンシェルジュと
父親の会社に就職の決まった新社会人のお話です。

二人が出会って恋人になって受様が独り立ちするまで。

受様はこの春、
父の会社に就職予定なのに、
未だに両親と年の離れた兄二人に子供扱いされ、
ボンボンと見られる事が悩みな普通の青年です。

ある日、
入社祝いにスーツをという母とともに
彼女ご用達の老舗デパートへと向かいます。

老舗デパートは品質への信頼はあっても
若者には古臭いイメージが有り、
特別顧客フロアの広い個室で
頼んでいるという「コンシェルジュ」を待つ間も、
母の趣味で選ばれて着て行けるのかと思う受様。

そもそもデパートのコンシェルジュって?

担当として現れたコンシェルジュは
黒いスーツに身を包んだ長身の男性でした。

受様も水泳で鍛えた均整の取れた身体と
読者モデルに使われる程の男前ですが、
彼は姿勢良く立つ姿で
ストイックな色気さえ滲ませる大人の男。

このコンシェルジュが今回の攻様です♪

コンシェルジュとは
客の求めに応じて商品を紹介する者で
客は彼らがセレクトした品々を
個室でゆっくりと試着や吟味をするらしく、
受様の希望に添って攻様が選んだ一揃えは
スーツ、ワイシャツ、靴下からカバン等々。

並んだ品は高級品でありながら
一見しただけでは高価な品とは判り難い
細部にこだわった品ばかり。

試着の間も値踏みするかのような攻様の視線に
ドキドキが止まらない受様でしたが、
選んでもらった品をそのまま購入します。

実際はあまりにも可愛らしい反応をする受様を
攻様がからかいまじりで対応していたのですが、
初めての受様には判りませんよね。

入社式を経て会社にも慣れ
コンパで女の子にアプローチされても
攻様の事を考えてしまう受様。

相手に意識して欲しい、
特別になりたいという欲望を恋というのでは?

受様は彼なりに攻様にアピールするのですが
攻様は受様の努力を全く認めてくれません。

はたして受様の初恋は成就するのでしょうか?

今回は受様がかなり頑張るお話です。

攻様は慇懃無礼なツンデレ系俺様な為、
受様は攻様に恋人と認められるまで
かなり空回りしますが
投げ出さずに攻様の告白までお付合い下さい!

受様の手際が悪いというより
攻様が大人で悪い男過ぎるのですから。

まとまってからも
攻様に振り回されてそうな受様ですが
日々の精進でかなり良い男になりそうですよ。

後日談が同人誌になるそうなので
楽しみに待ちたいと思います♪

今回は同じく頑張って攻様に迫る受様のお話で
妃川螢さんの『執恋、うらはら』をご紹介します。

1

ワルい男に翻弄される青年

1冊丸ごと表題作です。

大学卒業したての初心な青年・暦(受け)が、仕事のできる大人の色気満載なデパートのコンシェルジェ・立川(攻め)を好きになってしまい、気を引くために買い物をしたり仕事を頑張るという内容です。

作者様があとがきでも書かれていましたが、立川が「悪い男」でして!そんな憧れの近所のお兄ちゃんに構ってもらいたい子供が、あれこれ頑張っている感じに思えました。「最後」にと立川に服を選んでもらった暦。そのまま帰って泣くのかと思いきや、待ち伏せはちょっと予想外な成長ぶりでした。

そんな大人が子供をいなしている様子から、一変。当初からSっ気は漂わせていましたが、暦に襲い掛かる様はやはり豹変と言っても良いもので。「リン」と呼ぶ場面では萌えました。

それにしても…ここまでSっぽい立川が、ベッドでは受けだったら非常に面白かったんですが、それはコミカルチックな作品じゃないと無理でした。残念。

1

微妙

いろいろ、おいしい設定なのに、かゆいところに手が届かないかんじでもったいなかった。非常に残念。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP