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表題作 永遠の緑

竹内裕太 → 中原茂

佐久間和彦 → 飛田展男

あて馬
柴崎準也 → 菊池正美

作品情報

作品名
永遠の緑~のちのおもひに~ 飛沢杏の世界
著者
飛沢杏 
イラスト
國居亨 
媒体
CD
作品演出・監督
山田智明
音楽
岩代太郎
脚本
飛沢杏
原画・イラスト
國居亨
オリジナル媒体
小説
メーカー
東芝EMI
収録時間
73 分
枚数
1 枚
ふろく
なし
発売日
JANコード
4988006930124
5

(3)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
15
評価数
3
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

「ドラマCD」の極み

こういう作品を「ドラマCD」というのでは無いか。
既に小説や、漫画で作品の内容自体は完結しているなかで、果たしてドラマCDになったとき、キャラクターの音声を補填するだけでなく、さらなる世界観の追求、構築の昇華に至る為には、やはり「音楽」が必要なんじゃないだろうか。

...と、このCDを聴いて考えました。
いまよくあるBLCDにはBGMもあるし、たぶんこのCDが発行された96年よりも技術が進歩してより精巧なSEとかあるとおもうんだけど。
でも、この作品のような「純粋な音楽」で世界観を構築するBLCDてのはもう今無い筈です。

このCDと出会ったときは衝撃でした。いままで自分がドラマCDという既成の概念に囚われていたんだってことを身を以て体験してしまったくらい。ドラマの間に音楽を挟むってのが。こんな表現方法もあるんだーって。

最初は音楽と声優さんの演技が殺しあうんじゃないかと思ったのですが、全くの杞憂で、むしろ相乗効果で作品全体の質がグンと上がっています。
もっとこういう表現方法を昨今のBLでも是非行って欲しいです。
...でもまあ、いまこの曲構成をやっても恐らく流行らないってのは分かります。
高い金払って買うんだからもっと声優さんの美しい喘ぎ声の一つでも多く入れなさいよってのが最近の主流だと...いえ、嫌味とかでは無いです...。

それに、このクオリティに仕上がったのは他でもなく岩代太郎氏のお陰ですね。
というより何故こんな日本を代表する作曲家がこのほぼ無名の作品(失礼)に参加されてるのかよく分からないんですが...。当時としてもビックゲストであった筈。
(それとも当時この作品は流行ってたんでしょうか...知っている方いましたら是非教えて頂きたいです。)
もうこの岩代氏の曲が全て良くて、普通に作業用BGMとして流しておきたいくらい自分的に大ヒットだったのもあるんですが、ドラマから曲に入るまでの流れがスムーズで、曲を聴いてる間は私たち聴者が本編で語られていないものを埋められる妄想タイムになってるんですよ。もーこれが私には非常に心地よかった。

...とここまで900字近く書いてまだ本編の内容に一回も触れてないんですが、本編は最初の方は話についていき辛く結構きついです。進むにつれて人間関係などが明らかになっていくのですが、そもそもこのドラマCDが小説の続きとして描かれており、説明もないので過去に何があったのかなどが非常に分かり辛い。ここが唯一の難点かな。

でも声優さんの演技がピカイチで、いまでは実現しにくい神キャストなので必聴の価値ありですよ!菊池さんはもうBLCDじゃ絶対お目にかかれないでしょう。
それに、飛田さんのエロボイスが少し入っているんですが、もうこれがどうしてってくらいフェロモン全開~~~。
...というか菊池さんと飛田さんコンビって、某小学生アニメじゃない....て気付いたのは聴いてから随分たったあとでした苦笑

内容自体も、「人を愛する」ことに真摯に向き合う青年達のまっすぐで優しい心に打たれます。後半は名言満載です(いやほんとに)。

入手困難な作品ではありますが、静かな夜、お布団のなかででも、ゆっくり落ち着いて聴くのがオススメです。

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