伯爵様よりスペシャルな愛をこめて

じゃあまたなっ！

大好きな「伯爵様シリーズ」の番外編です。題名の通りに、伯爵様からの愛情こもった豪華で贈り物のような１冊でした。

何といっても、ミニドラマＣＤ付きが嬉しいですね。これは、最後の「桜の木の満開に誓う」のお話になります。そして、最初の８Ｐのカラーイラストギャラリーがカラーで綺麗です。おまけに、蔵王大志さんの４コマが２Ｐあります。

内容は、桜荘の住人が聖涼に悩みを相談するものや、チャールズと雄一が聖涼の作った護符を使って初エッチするもの、明とエディを題材に書かれた本（作家は河山です）、などが収録されていました。

特に良かったのは、最後のお話です。花見をしている桜荘の住人と遠山家の面々。この桜の木の下で毎年会いたいと考えていた明。でも、話すと泣き出しそうで言い出せません。察したエディが代わりに皆に伝えて、来年から集まることを決めるのです。

あとがきにある、エディのセリフ「サヨナラとか辛気くせえこと嫌なの。っつーことで、じゃあまたなっ」の通りに、最後にふさわしい宝物のような１冊でした。