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表題作ふらちなツインズ

大富豪の御曹司で、双子の陸斗(18)+海斗(18)
柔道整復師・香川尊(24)

あらすじ

整骨院で働く24歳の香川尊の幼なじみはハーフで美形の双子・陸斗と海斗。小学生のころは天使のように愛らしかった二人だが、時を経て再会した彼らは狼に変貌していた!! 二人はあらゆる手管で尊に迫り…!?

作品情報

作品名
ふらちなツインズ
著者
真船るのあ 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592875963
2.5

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

双子攻

帯『ねえ、どっちを選ぶ?』

幼馴染みの年下の双子と数年ぶりに再会してみれば、相手は世界的財閥の御曹司になっていて、尊[受]は強引にロスに連れて行かれて軟禁されちゃうという強引攻パターン。
双子は海斗はざっくらばんで自由奔放強引な性格で、陸斗は財閥の跡取りで仕事漬けでクールな性格。
この2人から同時に求愛され、一日おきにデートをする事になる尊。
そしてそのどちらにも魅かれていく尊なんですが、彼等が入れ替わって生活している事に気付きます。
この辺の設定はバリバリ仕事をしている陸斗は仕事上ちょっと無理があるんじゃないかと思うんですが、細かく引き継ぎをしているっぽいのでまあ有りなのかな、うん。
結局2人も好きになってしまった尊は彼等2人に同時に抱かれます、3Pです。
3Pエロは甘いエロ、前の口と後ろのお口というのはちょっと大変そうだけど甘いエロです。
この話、最後にどんでん返しというか一捻りあるんですがそれを良しとするか、え?となるかそこが微妙な所。
自分的にはこれはこれであり……かな、彼等が年下というのもあってこの位したたかであってくれた方がいいかなと思ったので。
ラスト部分の評価が分かれそうな気がします。

とりあえず双子攻×受というシチュは萌えポイントなのでそれなりに楽しめました。お値段分って事で、文庫版は多少評価甘めになってます。

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年下のパーフェクトな美形双子攻め

真船先生の既読作はどれも好きでしたが、こちらはちょっと・・。

攻め:金髪碧眼の美貌・才能・身体能力ともパーフェクトな双子。
兄は、落ち着いた物腰の敬語攻め。
弟は、朗らかで甘えん坊なやんちゃ攻め。
受け:双子の、元・隣家の優しいお兄ちゃん。
マジメで心配りの人。1人っ子なので双子をとても可愛がっていた。
キャラ設定は好き。
でも、萌えを感じなかったー!

何せ、リアル指向で頭が固いもんで、日本人とのハーフが金髪碧眼って言う所がまず「えー?」って!
陸斗が大学を飛び級ってのも、海斗も同じ位のIQだっていうのも良いのです。
双子で、陸斗(大企業の後継者)を交代で演じているっていうのが、どうも引っ掛かってしまう。
MAやMBAも人間関係の把握も2人は同スペックだそうで、いくら双子だからってそんなに甘いもんなのかな?

尊(みこと)も、久し振りに逢った双子なんで、体を触らなきゃ言われるままに陸斗だ海斗だって信じているし。
幼い頃の可愛さと18才の今まで執着してくれたという事に絆されちゃっただけじゃないの~?
それと、終わりの方で知れる双子の尊を落とす計略が、何だね。
心が狭いぞーって思いつつ、色々と引っ掛かってしまいました。

尊の隣家から急に引っ越してしまった双子の実父はバリバリ成金で双子には愛情はなく、後継者が欲しいだけ。
兄・陸斗に厳しい生活を課し、弟はそう相手にされないという寂しい父子関係で、双子にも父としての情はない。
なのに、母は父親からの援助が無いと病院にいられないから、このままの生活を続けていかなければならない。
この親子関係に加え、大財閥の息子だからと、営利誘拐やパパラッチやらお金に寄ってくる人達への不安・・・。
だから、幸せだったあの頃の尊に憧憬し執着するのも分かります。
同情する所はとても多いのですがね。
最初に、尊を薬を嗅がせて誘拐・強姦したって事、それらを父親の金を使ってやっているってところ、ダメでした。

悲しい王子様は実はしたたかっていうのに“重き”を置ければ良かったけど、先に目に付いてしまったからな・・仕方ない。“中立”です。

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明るく書かれていますが、結構病んだお話ではないかと・・・

あがったり下がったりして飽きずに楽しめた作品だったのですが、最終的な評価に迷いました。
途中までは萌も萌えくらいの気分だったのが、さいごには「趣味じゃない」にしてもいいかもという気分に…
結局中立をつけましたが、それというのもどんでん返しと言うような展開に何度かなり、その度にころっと気分が変わってしまうからです。
最後までのネタバレは極力さけますが、結果的に私は攻めの双子、陸斗と海斗との事がまったくわからなく好感も持てないまま終わりました…。

組み合わせはハーフでセレブな双子×年上の整体師という三角関係もので、舞台はロサンゼルスです。子供のころ引っ越してしまった年下の双子の幼馴染が、ハイスペックになって迎えに来てどちらかを選べと迫るお話。
のりはコメディっぽいのに、2人は主人公の尊を自分たちの住むロスに拉致し、監禁し、どっちかを選べと言います。


攻めが2人というストーリーで珍しいと思ったのは、無理矢理2人に抱かれてしまって3Pになるのではなく、双子はあくまでどっちかを選んで欲しいと頼んできて、1日おきに1人ずつとデートをするという展開になること。
双子が攻めなので当然Pものだと思っていたのが、2人の間で揺れ動く正統派な三角関係ものというかんじで驚きました。

双子の仲が悪いため「どちらかを選んで欲しい」という展開なのですが、しかし、2人に課せられた悲惨な現実があります。
この双子のお互いに対する感情はせつなくて、なんのために双子で生まれてきたのかを語るシーンはじんときました。
しかし、このお話、双子の兄弟愛と尊への愛は一緒くたにするものではないような気もします。
この双子はちょっと境遇が特殊すぎたので、尊に対するラブストーリーとはまた別のお話があるというか…どうにもラブストーリーと一緒にしてしまうにはバラバラした印象でした。

そしてやっぱり拉致監禁という行為に対する反省はすべきだと思う^^;
2人の境遇が悲惨でも、人をさらって監禁していいわけないですよね。そして尊がほんとにノンケだったら、2人にほだされるというか、いくら幼馴染だからって好きになって、どちらか選んでと言われてもむしろ嫌いになるんじゃなかろうか…と思います。

しかししかし、そんなドキドキもじんときたシーンも最後まで読むとさらに覆ります…
尊はもちろん2人に愛されてハッピーな明るいエンディングなのですが、どうにも尊が可哀想に思えてしかたないラストでした。
この2人、攻めというより人間としてどうなのか…アタックの仕方をまちがえている(そもそも監禁からしてそうですが)と思わずにはいられませんでした・・・。
なんとも、もやもやの残った作品でした。

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