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あなたを感じたい───
何故か、表題作の「忘れもの」は巻末に。
ですが、何となく全編を通して、何処かに「忘れもの」をしている様な。センチメンタルな気分が漂うショートストーリーです。一つ一つの物語の相互関係はありません。
冒頭の「帰り花」。書道教室の先生である昌継さんの和服姿で乱れる様が本当に色っぽいです。加東先生のサラリーマンのスーツ姿もいいんだけど、和服姿もときどき見る設定で。艶かしい。特に、澄也くんを想って…のところは、部屋に響く息遣いと思い出す澄也くんの顔のカットが一つ割り込んでくるだけなんですが、異様なほどに色っぽい4ページ!多分、そんなことばっかりしてるから?想いが色香となってダダ漏れてしまうのだと思います。
短過ぎる「ネクストドア」も好きです。あまりに思い詰めてるものだから、好きがダダ漏れてたんだと思う。
白と黒のコントラストがハッキリした絵柄と。どちらかというと、清潔感溢れるキャラクターの、何とも言えない色っぽさに惹かれます。言葉にするのは難しい、だから(言葉に)しない。
言葉にしないから生まれる緊張感。漂い漏れてしまう色香。
「忘れもの」は雅成のそれでは無くて。比喩のような気がします。
「帰り花」
書道の先生と生徒。
あっ、ちなみに先生が受です。
あーもーこのむっつりすけべ!!(ほめてます)
セツコさんの描くこういうキャラって大好きです。
和風で純朴な感じで、実は(多分)結構淫乱w
カラッと明るい感じじゃないのがいいんです。
そして、ひとりHネタ!キャー(≧∇≦)
「ネクスト ドア」
お隣さん同士の交流。
有末さんは確信犯だと思う。
有末さんが両手のふさがった隼人にいちごを食べさせるシーンはエロチックでした。
結構必死な感じの隼人がけなげで可愛い。
「忘れもの」
年上だけどだらしない啓一(攻)
私もこういうだらしなさは嫌いなので、イラッとしましたが、
それは甘えだと気付いて少しは心を入れかえる様子をみせたので、よしとする(笑)
「試してみましょう」
先輩後輩の年下攻。
友達の延長?流され?体からの既成事実?
受のキャラ設定がちょっと弱くてぼんやりしちゃってるのが残念。
物足りないですな~。絵柄は好きな感じなので、買うのですが、足りない……。
一番最初の単行本(ネクタイのやつ)も、物足りなかったんですよね~。これはどうかな、と思ったんですが。
何が足りないのかって、葛藤かなぁ。割と真面目そうな登場人物ばかりなのに、簡単にくっついちゃう。
それならいっそう、真面目なラブはいらんから、エロで突っ走って欲しいような……。
なんだろう、うまく言えないんだけど、もうちょっとちょーだいよーと叫びたくなる。萌えが足りないのか……?
表題作じゃないお話『帰り花』がいちばん長い。
前後編になっていて、着物受け!
着物のすその乱れっぷりとか、足袋だったりとか、いやん、色っぽい。
着物という小物の使い方の妙ですね。
描き下ろしを含め、5つのお話が収録されていて、面白くないわけじゃないけど、なんだろう、全編に吹くちょっと残念な風は。
面白くないわけじゃないけれど、「ここがいい!」というポイントがなかったというか。
盛り上がりに欠けたというか。
どれも「残念だなぁ」という読後感ばかりで、う~んでした。
次に期待。
裏表紙のあらすじと絵に惹かれて買ってみたのですが…うーん、ビミョー。
面白くないわけじゃないんだけども、それほど残らないというか。
というか、もっとじっくり読みたいなと思ったんですよ。
表題作の「忘れもの」とか短編じゃなくて、もう少しページ数があってもう少し何かあればな、みたいな。
それなりに切なくなるシーンもあったりしたんですけど、もう1回読みなおそうというほどではないというか…。
あと一歩って感じでした。
そんな中で印象に残ったのは最初のお話「帰り花」
受が書道の先生ってことで和服なんですが。
和服のHシーンはステキでした☆
のしかかられて脚の間に攻が割り込んでる感じの絵が。
和服なので合わせが開いての腿のチラリズム?具合とかはやはり色っぽいv
普段、和服が出てくるBLってあまり読まないので、和服にはこんなステキポイントがあったのか~と感心してしまいました。