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表題作懺悔(ザンゲ)

安藤(教師)
生駒昇(生徒)

同時収録作品RISKY

橋詰恭平(兄の友人)
加賀由孝(大学生)

同時収録作品君さえいれば

町田耕造(課長で義父)
山崎謙二郎→町田謙二郎

同時収録作品教師B

椎名(教師)
浅田潤也(生徒)

あらすじ

授業をさぼり、校内で友人達と日々愛欲に耽る・・・生駒は自堕落な高校生活を送っていた。幼少期のあるトラウマから逃げるように生きてきたが、偶然からそn元凶の正体が、生徒指導の教師・安藤であることを知る。近づいて、挑発して・・・心の闇を埋めるように惹かれていくふたりだったが、その束の間の幸福は長くは続かなかった。

作品情報

作品名
懺悔(ザンゲ)
著者
初田しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812452127
3.1

(19)

(3)

萌々

(2)

(9)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
55
評価数
19
平均
3.1 / 5
神率
15.8%

レビュー投稿数10

久しぶりに引っ張り出してきました

鹿乃しうこ先生が改名される前の作品ですね。
やっぱり古くても良い作品は良いと再認識させていただきましたヾ(*´∀`*)ノ
恐ろしくエロ濃くてすばらしい。
代表作『懺悔』は、先生と生徒のお話。
二人の出会いは生徒がもっと幼い頃にあります。
見ず知らずのおじさんに、性的悪戯をされてしまう。
それがトラウマになり、あんなに気持ち悪いと思っていた行為に今は溺れている。
友人達と学校だろうとなんだろうと盛りまくりwww
ドエロいです。しかもカワユイwwwww
先生が描かれる、こういうちょっと生意気そうなガキはすごく好きです。
んで、実はそこの学校の年のけっこう行った安藤先生というのが今回のターゲット。
幼い頃、性的暴行を受けたときに手元にあった石で攻撃したあの傷。
確実にあのときの相手は安藤先生だ。
んで、色仕掛け→性行→好きになっていくという感じですかね。
トラウマを乗り越えて~というか、好きにいたるまでの過程が、わりと短いページ数にもかかわらず巧いな~と思った。
今流行の枯れオヤジのさきがけと言いましょうか(笑
まさに初老と学生のカップリングがすごく良かったです。
あんなにくそ生意気だった受が・・最後・・・ホロリつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
嫌がる受を、いつもの仲間達が強引に犯すというシーンもあるので注意はいりますが良かったです。
その他短編も文句無し。
義父を落としていくサラリーマンのお話もなかなか乙だとおもいます。

追伸:「懺悔」の受クンの髪型がドツボですwww←本日二回目v

5

神評価です。

鹿乃しうこ先生の作品という事で、、、
初田しうこ名義の昔のものを読んでみたくて購入しました。

とにかく色々、衝撃でした。

こちらの情報だと、1998年発売で〜24年前の作品なんですね。
短編集なんですが、1話1話の内容が濃くて〜本当に重く伸し掛る重さ。
いやぁ〜久しぶりに、ドキドキしながら読んだ。面白かったです。

これから読まれる方は、ネタバレ無しでおすすめしたい1冊です。
地雷多めの方は、注意。


あとがきまで、しっかり楽しめました。
間違いなく神評価です。

1

黒い方の鹿野さん

現在の鹿乃しうこさんが、初野しうこ名義で描かれた90年代の作品です。
同時期のブルと比べるとかなりのテイストの違いに、初めて読んだ時は重い!と。
ただ歳を重ねて読みますとまた違った気分になるから不思議です。

表題作の『懺悔』『RISKY』『君さえいれば』『教師B』。
短編集ですが、どれもこれも問題作。
ですがその中でも『君さえいれば』はまだ救いがあるかな。ラブっちゃラブラブだし。

『懺悔』は幼少時に大人からイタズラされていた高校生の受けと、そしてその時に反撃されつけられた傷を残す初老の教師。
少年はトラウマを残したまま歪んだ青年へと成長し、高校では同級生と乱交三昧。
ただ鹿乃さんの描かれるちょっと悪いけど童顔な高校生ってかなりツボで、暗いながらもわたしは楽しめました。

3

鹿乃しうこさんの改名前の隠れオヤジ本

萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
鹿乃しうこさんの昔の名義作品です。
初期は結構暗い話を描いてらっしゃったのですが、
それよりも少し甘めに仕上がっているこのトーンがいい湯加減。
そして私にとって漫画編オヤジ入門本でもありました。
見事に(目頭が切れそうなくらい)開眼しました。
…今では受けても攻めても愛でられるほどに…

教師×生徒の表題作「懺悔」
しうこさんといえば明るい作風が持ち味だと思いますが、
このお話は少々ダークです。
堅物眼鏡初老・安藤先生×小悪魔生徒・生駒の、禁断の恋。
出会いはずっと昔に遡り、二人を結び付けているのはある罪です。
秘密を共有するというある意味共犯的なこの関係性が、
物語を官能的に盛り立てます。
一見、生意気な生駒が安藤先生を振り回していますが、
求めているのはむしろ生駒の方という逆転構図のおかげで
安藤先生への嫌悪感に繋がらずに読めました。
むしろ歳にもめげずに(下半身方面で)頑張る安藤先生の勇姿に、
変な愛着が湧いたくらいです。笑

枯れオヤジ(とゆーか初老!)の最大の魅力は、
ロウソクの火が燃え尽きる最後に一瞬勢いを増すように
(恐らく)人生最後の恋に年甲斐もなく身を投じるという
滑稽さと紙一重の姿だと思い(込んで)ます。たまらない…
教師と生徒そして性癖という二重の禁忌の匂いが紙面から立ち上ってくるようなこの濃度に、身も心も酔わせて頂きました。

もうひとつツボったのが「君さえいれば」
義理の父(45)×義理の息子(26)のお話。
血の繋がらない二人を家族にしてくれていたのは、間に娘(妻)がいたからこそ。
その娘は病死してしまい、会社では上司と部下、家では二人きりで住む義理の親子という微妙な関係です。
押せ押せ息子の秘めた想いと決意が、及び腰の父の心を動かします。
三者三様の想いにちょっとホロリとくる優しいラブストーリー。
彼らの今後が気になる方は、鹿乃しうこ名のコミックス「君さえいれば…」を読んで下さいませ。

あとですね、作品に漂うダークさを台無しにする(笑)後書きがたまりません。本編との温度差に爆笑必死!
しうこさんの笑いのセンスはこの頃から健在です。
キャラをこき下ろすこき下ろす。笑

まだ読んだことのないしうこさんファンの方、
逆に敬遠しがちだった方にもお試しにいかがですか??
とそっと耳打ちしたい良作でした。

2

懺悔の意味とは

 センセーショナルな短編集。『君さえいれば』は新装版が出ているので、そちらでレビュー済みです。

・『懺悔』
 衝撃の問題作です。鹿乃しうこ作品の中で一番の問題作じゃないかな。暗いとか辛いとか切ないとか、そういう感情は湧いてきませんでした。淫乱な素振りの生徒も、見て見ぬふりを装う教師もとても痛々しい。
 一応はハッピーエンドのような結末ですが、実はこれが教師への最大の罰のような気がします。
 何度もドラマ化された有名な小説を思い出しました。社会的地位のある周りからも家族からも人格者だと評判の父親が、若い頃、たった一度、近所の女の子を可愛がる振りをして触れてしまったことがあり、何十年も経ち、大きくなったその子の、自分への視線に怯えるというほんの短い、ドラマでは映像化すらされていなかったシーンですが、なぜか強烈に頭にこびり付いています。あの父親とこの教師がリンクするんです。生徒を愛するほど、過去の罪を思い知る。それでも彼と向き合うことが教師の『懺悔』なんだと思いました。

・『RISKY』
 兄の部屋に居候する由孝。引っ越して半月たつのに兄は一度も帰って来ない。兄の変わりだと言う橋詰は・・・。
 もう~兄貴がひどすぎる。由孝がとても可哀想です。すっごく優しい子なんですよ!家事も料理も得意なんだけど、きっと一緒に暮らすことを夢見て、兄の為に腕を磨いたと思うんですよ。拒絶しなかったくせに逃げ出した兄。なんてずるい男なんだろう。
 「兄貴のことも自分のことも、もっと怒れよ」と言う橋詰が、悪い男じゃなくて本当によかった。

・『教師B』
 こちらも教師と生徒。生徒の浅田が可愛いんですよ。明るくて悪戯っ子で、人懐っこくて、だけどまったく別の顔を持っている。大人と子供の狭間にいる不安定な魅力があって、心惹かれました。『懺悔』と共に、高校生の彼らの視線がとても印象的な作品です。目に注目して読んでください。
 
 『君さえいれば』が入ってなかったら、重いテイストの話ばかりでしたね^^;

2

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