「待っていろ」別れの言葉はその一言だけだった――

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表題作VIP 絆

寡黙な実力者のヤクザ・久遠彰允
高級会員制クラブマネージ・柚木和孝

あらすじ

自ら敵の手におちた和孝。そのとき久遠は……!?
高級会員制クラブ、BLUEMOONのマネージャー柚木和孝(ゆぎ・かずたか)には、家族のように大切に思っている相手がいる。少し前まで一緒に暮らしていた聡(さとし)だ。だが、和孝の恋人であり暴力団不動清和会の幹部、久遠彰允(くどう・あきまさ)を憎む田丸慧一(たまる・けいいち)によって囚われの身となる。聡を助けるため、和孝は自ら敵の元へ行くのだが!? 離れた時間が相手への想いをより深めていき……。
出版社より

作品情報

作品名
VIP 絆
著者
高岡ミズミ 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
VIP
発売日
ISBN
9784062866026
4.2

(24)

(11)

萌々

(9)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
103
評価数
24
平均
4.2 / 5
神率
45.8%

レビュー投稿数2

ようやく白朗編終了。久遠さんが……!

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
不動清和会幹部で木島組組長・久遠彰允×会員制高級クラブマネージャー・柚木和孝、vipシリーズ6冊目。
7年前に半年だけ共に暮らしたものの一度は別れた二人は再会して再び関係を。
このシリーズのポイントはこの寡黙なヤクザ久遠と、意地っ張りな和孝の関係に萌えられるかどうかでしょう。
やくざのくせにストイックでクールな印象の久遠が、何気に和孝を甘やかしてる様子にハァハァします。
余計な言葉は一切ないけど態度で許容してる、そんなところがごっつ萌え。

前作ラストで、聡を助けるために自ら敵・田丸の元へ行く選択をした和孝と、苦渋ながらもその意志を尊重する久遠。
和孝の無事がどこまで保証されるか分からない離ればなれの状況下、タイトル「絆」の示す通り互いへの気持ちをそれぞれが実感することになります。
3巻以降何となく物足りないな~と思いつつ…感情をめったにださない久遠の心の内がみたいという一心で買い続けた甲斐があったもんです!の久遠視点が拝めてわたしはもうそれで満足。
和孝を救わんとする久遠の思いが熱くて(あくまで久遠比 笑)読みながら口許が緩みました。

二人に散々ちょっかいをかけてきた田丸との関係もこれでひとまず決着。
4冊ひっぱったにしては意外にぬるい幕引きだったのが少し残念。あれだけ意味深だったキャラ白朗の露出ももっと欲しいところ。
そして和孝はもう少し酷い目に遭ってもよかったよ!なんて。酷っ 笑
まあこのシリーズはヤクザ色薄いのが元々だったし、レーベルを考えればこのくらいのドンパチ具合が丁度いいのかな?
でもその分、久遠と和孝の「絆」にはとても満足しました。

久遠が和孝を献身的に世話してるんです!
しかも、しかも、久遠さんお髭ーーー!
そうです、今回の見所は久遠の無精髭姿だと拡声器で言いたいです。
体で互いを確認し合う和孝と髭久遠のイラスト付き!
お髭エッチ、舐めるほど眺めました。珍しいモノみちゃった!
…もっと濃くてもいいのに。笑

さて、後書きによると次回は甘くなるそうなのでとても楽しみ。
読者に砂吐かせるくらいの糖度で!とまでは言わないけど、この二人にはもうちょっと恋人らしい会話して欲しいなー。
強力当て馬でも現れてちょっと掻き回してくんないかな。
聡が成長して早く和孝を口説いてくれる日を待ってるんですが、もうこのさい津守でもいいよ。笑

4

シリーズ6作目(5作目の後編)

VIPシリーズ6作目の絆。5,6作は連作なので白朗編の後編という位置づけです。

さらわれてしまった和孝ですが、当然久遠が助けに入る。しかし、和孝は幽閉先でアヘン漬けにされ、意識が混濁する中でもなんとか脱出を試み、白朗らしき人物を手にかけて逃げ出す。

断腸の思いで和孝を送り出した久遠ですが、あらゆる手を使って救い出す。最後、あえて田丸&白朗を追い詰めなかった久遠。生かしておいてどこかで使おうということでしょうか、作者さん。

救出した和孝の薬を抜くために甲斐甲斐しく介護する久遠がよかった。

1

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