だましたのは、お互いさまだ――。

花の棲処に 東景白波夜話

hana nosumika ni toukei shiranami yawa

花の棲処に 東景白波夜話
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
5件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
講談社
シリーズ
X文庫ホワイトハート(小説・講談社)
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784062866163

あらすじ

盗人たちをめぐる、もうひとつの愛憎劇!
ときは大正。“おりん”こと花村林蔵(はなむら・りんぞう)は、湯島(ゆしま)の陰間茶屋(かげまぢゃや)で下働きをしていた。いずれは、男娼(だんしょう)としてひとり立ちしなければならない身だ。
その茶屋をのぞきに最近よく来る男が、土砂降りの雨の日、ずぶ濡れで立ちつくしていた。おりんはいたたまれず、番傘を手に飛び出す。こうして、吉田(よしだ)刑事とおりんは出会う。ふたりはやがて恋にも似た思いを抱くのだが……。知られざる、もうひとつの愛憎劇!
出版社より

表題作花の棲処に 東景白波夜話

無愛想エリート刑事・吉田誠志
ちょっと気が強い女装少年・花村林蔵(おりん)

評価・レビューする

レビュー投稿数3

これ完結じゃないよね。。。

本編は掏摸の親分になった与一郎とそれを支える藤吉の密な人間関係が描かれましたが、こちらは本編でもちらちらと臭わされていたおりんと吉田の関係を描いたスピンオフ。
しかし、いわゆる2人を軸にしたスピンオフというのとはちょっと違います。どちらかというと、極貧に生まれて陰間として育てられたおりんの半生を描いた作品というのに近い。

文章は相変わらず近代の趣が感じられるようになっていますが、少し鼻につくかな。最初本編を読んだときは、いわゆる軽ーいBLと趣向が違ったので、物珍しさもあって面白く読んだけど、慣れてくると雰囲気作りのためだけの言葉遣いに食傷してくる。

メインCPでないものもふくめH描写は本編より多め。でもあんまり萌えない。Hというよりストーリーの一部として入っていて、でもHはやっぱ入れないとなあって感じで無理矢理長めの描写シーンにしたような印象。

で、大事な伏線が回収されていない辺り、これで完結とはとても思えないんだが、何なの、ページ数とかなの、どうせならこの巻できっちり決着を付けて欲しかったなあ。

そういう意味で、読後感は肩すかし感が強い。スピンオフCPのハピ続きエンという体ではないです。

0

現実を生きる

シリーズ第三巻。
今回は、今までも登場した警察官の吉田と、
元陰間の少年おりんのスピンオフです。

前巻までの流れで、
おりんと吉田が互いに意識していることは、与一郎の視点を通して描かれていました。
与一郎は、吉田がおりんを女と勘違いしていると推理していましたが、
過去にこんなすれ違いがあったとは驚きです。


陰間茶屋に育った女装少年おりん。
ある雨の日、番傘をさしかけたことで、吉田という身なりの良い男と知り合う。

外の世界に連れ出され、初めて食べるお菓子にときめき、
吉田から貰った手紙を、字が読めないのに、後生大事にとっておく…。
同輩たちの苛めを受け、狭い世界で生きてきたおりんが
吉田と過ごす束の間の幸せな日々は、恋のきらめきに満ちていて
読んでいて胸が熱くなります。

だからこそ、その後の展開は救いがなくて悲しいです。
おりんが男と知って、吉田のおりんへの想いは完全に冷めたのか。
与一郎たちの情報を得るためだけに、おりんに接触したのか。
……このあたりは、最後まで不明なままです。
この二人は、最後まで和解することなく終わるので。
続き

おりんは、襲い受するほどの気概を、半分でも言葉に回せばよかったのに。
そう上手くいかないのが人間なのだと思いますが、
出てくる登場人物皆が皆、あまりに口下手すぎて、
ついつい焦れったい気持ちを抱いてしまいます。

吉田に失恋し、同輩からも裏切られ、影を落としていくおりん。
そんなおりんを救い上げる与一郎の、さりげない優しさがいい。
傍らで面白くなさそうな顔で手を貸す藤吉もいい味出してます。
与一郎が藤吉に嫉妬させて楽しんでいることや、
おりんが感じる、二人の間にあるただならぬ結びつき…。
脇役でも存在感抜群で素敵な二人でした。
このあとの展開を知っているだけに、過去編でまだ仲が良い姿を見られて
嬉しいような、切ないような…。

おりんは、家族でも恋人でもない(だから一生離れることはない)人々に囲まれて、幸せなんだろうけど、与一郎といる以上、吉田との関わりも避けられない。
ずっと他人として生きていくのか、今後わだかまりが解けることがあるのか、そのへんをラストに少しでも示唆してくれれば、もっと心中穏やかに読み終わることができたかもしれませんw


やはりこのシリーズは、ひたすら回り道、回り道な展開だなぁと思います。
ちょっと言葉を尽くせばすぐ解決しそうな話なのに、それができない。
身体は繋ぐのに、大事なことは何一つ言えない関係がもどかしく、
その一方で、人間なんてそんなものかもと妙に納得してしまう。

BLとしては疑問符がつくが
(恋愛小説として読むと、今回の二人も、前作までの二人も、
 何がどうなったの???ってなります)
ままならない人間関係のなか折り合いをつけて生きていく人々を
厳しくも温かい目線で描いた人情劇としては大変読み応えある作品です。

1

えーここで終わるの!?

っていうのが読後の感想です。

この作品は 『東景白波夜話』 のスピンオフ作品にあたります。
本編にちょこちょこ出てきた おりん と いけ好かない刑事吉田のほのかな恋のお話。だと思ったんですが、途中からずれ始めて…愛憎劇です…。
この本では決着はついてません。
本編に比べてH度が高い気がしました。

胸キュンシーン(死語)は吉田と入ったカフェでおりんが手紙を貰うところ。
ここは泣けます!
健気なおりんに頑張れ!とエールを贈りたい!
その後、おりんはしっかり生きていくと思います。
早く続きを出してください!

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