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表題作泡沫の華

吉原の大店・菱乃楼楼主・菱沼征士郎
濡れ衣を着せられ逃亡中の軍人・白須賀亘

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あらすじ

罪を着せられ逃亡中の軍人・白須賀亘の隠れ家は、吉原の大店・菱乃楼。楼主の菱沼征士郎は中等学校の同輩で、好意と侠気から白須賀を助けてくれた。だが二人は決して仲が良かった訳ではない。卒業間近の冬の日、菱沼にされた淫らな行為への嫌悪は、白須賀を潔癖で堅物の大人にした。学生時代の続きのように自分を抱こうとする菱沼を、拒めない立場の白須賀は怯えながらも受け入れるが──。
出版社より

作品情報

作品名
泡沫の華
著者
烏科ひゆ 
イラスト
城たみ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778107857
4

(3)

(1)

萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

ちょっと変わった遊郭もの

時代物と遊郭もののコンボ。おまけに、再会ものと来れば鬼に金棒!
受けが憲兵の捜査の目をかいくぐるために、花魁の格好をさせられるんですが、そのまま攻めとの絡みに雪崩れ込み、そのイラストが妙に萌え萌えでした。

10歳の頃に両親を亡くし、父の従兄弟である養父に引き取られ、従順でいましたが、結局そのことが、白須賀の人生を振り回しちゃうことになるとは、本人がいちばん気が付いてなかったみたいです。
軍に追われ、濡れ衣まで着せられたのも、養父が絡んでいたし、後半の書き下ろしでも、まだそのことを引きずってて。
何か可哀相でしたが、菱沼がちゃんと白須賀をフォローしてくれてよかったです。
ですが、やっぱり男同士という思いもあって、すれ違っちゃう後半が切なかったなぁ。

これまで遊郭ものといえば、男の遊郭というのが定番でしたが、匿うために遊郭が登場というのは初めて読みました。その上、ちゃんと花魁の格好をするための流れもあったし。
一ひねりのある遊郭もので、とても面白かったです。

2

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