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表題作世界が終わる7日前

葉山の恋人
人の余命一週間がわかる葉山

その他の収録作品

  • 雪息子
  • 雪息子…その後
  • 花の恩返し
  • 花の恩返し…その後
  • ランプに3つ目の願い
  • ランプに3つ目の願い…その後
  • 世界が終わる7日前
  • 世界が終わる7日前…その後
  • ??
  • 苺の家…その後
  • カレーの家
  • カレーの家…その後

あらすじ

人の余命が見える葉山は、幼い頃から周りの人間に気味悪がられ、孤立していた。だが恋人の真島だけは、感情を顔に出せずツレない態度の葉山を理解し、大切にしてくれている。ラブラブな生活を送るある日、葉山は真島の余命を見てしまい…!? 信じる気持ちに胸を打たれる表題作他5編を収録したピュアラブ作品集、描き下ろし付き!
出版社より

作品情報

作品名
世界が終わる7日前
著者
中村かなこ 
作画
中村かなこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862636621
4

(13)

(6)

萌々

(2)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
53
評価数
13
平均
4 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数8

サラッと読めます。

ほっこりするBLと聞いて購入しました。
表題作以外に5作品。短編作品でした。
どの話も、ほっこりやジーンとくる内容で、ふとした時に読みたくなるお話でした。

表題作は、悲しいけど幸せになる内容。
悲しいで終わらないから、私は好きです。

一度消えるけど、また戻ってくる。。。そうゆう内容の作品がいくつかありました。
ワンパターンではあるけど、まぁ時には読みたくなるよねぇ。と思いました。

だいぶ古い作品なので、今と少しズレなどありますが、懐かしさを感じながら読むといいかも。

確かに、ほっこりしたいときに、読むと良いと思います。

0

目の奥がジンとする

短編がいっぱい入っています。

そのほとんどがファンタジーというよりもおとぎ話のような作品が多くて、雪女の末裔を描いた【雪息子】 道端に咲いていたタンポポとの行く末【花の恩返し】などなど読んでいると、目の奥がジンとするものばかり。

一番好きなのは
【カレーの家】の描き下ろしである【カレーの家…その後】です。両親からも捨てられ恋人にも去られ孤独な男。首をくくろうとした時に天使が現れ一緒に暮らすようになる。
世界の終わりやら再生やら、結構突拍子もない設定ではあるのだけどすんなり読めてしまう。そんな天使と人間との終末に向けた話が泣けて仕方ない。
この世の終わりが来る前に人間である彼が死んでしまったら…と思う天使。
最後の「「恋」ってこれですか?気持ちの…名前なんてどーでもいいやね ただ大切でしかたないだけ」
これが胸に沁みて沁みて…なんで私はこんなに泣いているんだろう?と不思議に思えるほど泣きました。


答姐の「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」で教えていただいたのが、こちらの作品です。
この作品【カレーの家…その後】に神を捧げます。教えてくださり本当にありがとうございました。

2

不覚にも泣いてしまいました。

切なくて泣くんじゃなくて、心から感動させられた涙でした。
短編集ですが、それぞれが秀逸。
人外や特殊能力が題材でも、大げさや、わざとらしさになっていなくて、自然に入り込んできます。
どのストーリーも、お互いを思いやる気持ちが伝わってきます。
そこはかとない愛が気持ちをあたたかくしてくれました。
エロはないけど、それを補って余りある愛があふれています☆
疲れた心が癒されます。

3

人間くささのあるファンタジー

私は中村かなこさんの絵柄は可愛くて好きなのですが。
今風ではないので。引く人もいるかもしれません。
しかし絵柄で迷ってコミックスを遠巻きに眺めている人は
ぜひ、手に取ってもらいたいです!!

今回のコミックスはファンタジー短編集です。
ほのぼのとした作風ですが、優しさばかりではなく。
時々、人間の暗部もチラッと覗かせて。
それがとても人間くさくて、綺麗なだけのファンタジーに
終わっていない気がしました。

エロさはあまりありませんが。
いつまでも心に残る素敵な作品集だと思います。

4

おまけで神にしちゃうー

泣き周期に入っていたからか、そうじゃなくても泣けたのかは定かではありませんが、童話のようにわかりやすく、童話のようにほのぼのとして、心に染み入ってくるお話の数々でした。
帯の裏表紙側に書いてありました。
「孤独な魂の愛と救済を描いたすこしフシギな物語」です。

残念ながら【雪息子】は泣くまでではありませんでしたが、雪女の息子で、長く生きているからこそ孤独な上、冷たいために触れ合うことすらままならない存在のゆっきーが温かいぬくもりを知り、彼を保護した奈川(多分、愛人的生活をしている)はゆっきーを守るためしっかりした人になろうとするというお話。
『氷を砕いて 芽ぶいた春』

【花の恩返し】で、第一回涙祭り。
枯れることがわかっていながら精一杯に御礼をしようとする花に、心優しく寂しい青年が癒されていくお話。
花が、花がけなげで可愛くてね。
『僕の荒野に 咲いた花』

【ランプに3つ目の願い】は、一生のお願いが三つまで許されていて、その残数が見える少年のお話。
最後のお願いを何にするか。それは好きな人を幸せにするためにと考える二人が願ったことは・・・
特別なことじゃない、おたがいが普通に幸せなのが一番いいってこと。
『君の輝きに押され 僕は強くなる』

【世界が終わる7日前」】余命7日のカウントダウンが見える葉山。
とうとう恋人にも見えてしまい・・・
『その7日間を、僕は君と。』

【苺の家】父親同士が恋人関係にあったらしい二人が出会い、惹かれ、悩み、認め合う。それってDNA?ってお話。
でも、一番納得できたのは、お互いが父親たちの愛すべき部分を知ることができたってところです。
ところで、鷹のお父さんは帰ってこないんでしょうかね?
『DNAに刻まれた、君への引力』

【カレーの家】天涯孤独な上恋人に振られ自殺しようとしていた男と、そこへやってきた天使と世界の終わりと再生のお話。
設定も展開も突拍子も無い感じなのに、ちゃんと納得できて泣かされるほどの感動作。
『神様が寝てる間にキスを』

各話の『』内は、作品の最後に作者が添えたことばです。
相手のことを思う、できそうでなかなかできない究極の愛だと思います。

各話に描き下ろしあり、それが最後でリンクしているというオチもあり、なかなかおしゃれです。

6

この作品が収納されている本棚

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