甘い絶望の夜を捧げて

amai zetsubou no yoru wo sasagete

甘い絶望の夜を捧げて
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神23
  • 萌×215
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
194
評価数
45件
平均
4.3 / 5
神率
51.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784576091402

あらすじ

跡目争いの最中、芳野一葉は八年前に家業を嫌い出ていった霧嶋組組長の息子にして、かつての主・隆俊の警護を命じられる。母の罪を背負い、ヤクザとしてしか生きられない一葉にとって、自由奔放で力強い意志を持つ隆俊は幼い頃から唯一の希望。企業家となり成功を収めていた隆俊に疎まれようが、再び傍に立てることが一葉には幸福だった。そんな一葉に隆俊は、自身の恋人の護衛を当然のように要求する。隆俊が一人の人間に惚れ込む様に、一葉は過去一度だけ与えられた彼の愛撫を思い出し、未だ消えぬ恋情を持てあますが…。

(出版社より)

表題作甘い絶望の夜を捧げて

霧嶋隆俊 IT企業社長 25歳
芳野一葉 ヤクザ 25歳

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レビュー投稿数10

超絶健気受けはドM

ああ、読み終わってみればやはりの超絶健気受け。

ヤクザの家に生まれながら、反発して家を出て、会社を興した隆俊。一方、小さい頃は幼なじみに近かったが、次第に隆俊の部下として絶対的な服従を強いられてきた一葉。一葉は隆俊の起業時に誘われたが断ってヤクザとして組に残った。それ以降二人は疎遠だったが、親分の病気で再び隆俊の警護を命じられ、接近することになる。

この受けの一葉は、頭脳も抜群、戦闘の腕も立つが決しておごらない完璧な人間。有能な一方、ヤクザゆえに絶対服従で、警護対象の隆俊には常に痛めつけられてきた。人間は完璧ではいられない、その完璧さを崩すのは、愛に裏打ちされたご主人様のムチなんですね。ここはSMの精神構造になっています。

隆俊は可愛い男性とステディなつきあいをしていて、自分の気持ちを抑えつけながらも嫉妬にもだえる受け。

しかし、跡目争いに絡んでお互いがピンチに陥る場面では、必ず相手を命に代えても守ろうとする二人。やがて、隆俊の恋人が身を引き、二人を橋渡しする形で、二人はハッピーエンドに。

いくらなんでも、いい大人が好きな相手をそんなにいじめるかなぁ、とい続きう辺りと、そこまで人間自分の気持ちを抑えて生きていけるかな、というところが非現実的で気持ちがついていきませんでした。あと二人がくっつくのもちょっと都合良すぎな展開で。。

でもまあ、一葉の有能っぷりが気持ちいいのと、隆俊に体を開かれて乙女のようにもだえてしまう一葉がかわいいのとで、ちょっとおまけの評価になりました。

健気受けがお得意ではありますが、個人的には「彼と彼氏の~」のような丁々発止の対等なカップルが読みたいですね。

1

切なかった

この設定はBLならではだと思いました!
男女じゃこんな状況作り出せないと思います!
なんせヤクザさんの世界ですから…

とにかく受けの片思いが本当に切なかったです。
結末が私の好みに反しますが
(そんな簡単に許しちゃうの?!)ってな感じになりました
しかし!!!そこにいたるまでの話や
イラストのかっこよさ、あとやっぱり受けの切ない片思い
あとあと!攻めの独占欲があらわれたときに
キュンキュンさせてもらったのでこの評価に☆

2

まっすぐ

既読してかなり時間を経ています。作品読んですぐレビュー書いた時と、時間を経てレビュー書くとじゃ評価が変わっちゃうことが多い私ですが、この作品に関しては変わりません。文句なしの「神」です。健気な受け、性格に難有りの攻めはたまらなく大好物。義月さんの作品の中では一番好きな作品です。

主役2人の関係は主従関係。ヤクザの組長の息子であり、IT会社の社長である霧島隆俊とその組のヤクザの吉野一葉。
一葉は幼少期、母が起こした事件を機にその責任を取る形で霧島組のヤクザとして隆俊に仕えていました。高校まで互いにとって唯一無二の存在として信頼しあいますが、あることをきっかけに2人は離れてしまい、お話は一葉が隆俊の護衛を任せられ2人が再会したところからはじまります。

一葉は出会ったときから隆俊を好きで一途に思っている。しかし、主従関係であるが故にその感情はずっと胸の中に留めています。隆俊は2人が一度離れるきっかけとなったことを裏切られたと感じ冷たく接する。ついでに可愛い彼氏がいるもんだから一葉にとっては非常に辛い任務を背負わされてるわけです。

やりきれなくて、切なくて、苦しくて、じれっ続きたい。一葉の隆俊に対しての主従関係上での姿勢、それ以外での健気でまっすぐな感情や想いにはホントに泣かされます。

幼少期から我儘も言えないで、自分の感情は抑え、報われない日々を送ってきた一葉だからこそこれから隆俊に甘えて幸せになって欲しい。

2

ハイスペック受け

これはかなり切なかった。
こんなに一葉(受け)が隆俊(攻め)のことを、健気に懸命に想ってるのにこいつは何でちっとも気付かないんだばかばかばか!と思いながら読みました。
本当に一葉が、身も心も自分を痛め付けるように一途に隆俊を愛していて、切ないやら痛いやら…。
そして、子供の頃のオムライスのエピソードにはまんまと泣かされました。あれは反則だよ…。
当て馬ポジションの淳弥がさっぱりとした人で良かった。終盤は彼のお陰で話の決め手が打たれたといえます。
もうちょっと一葉の「報われた感」があったら神評価でしたね。攻めの猛反省でもいいし幸せな短編でもいいんですが。
でも時々読み返したくなりそうな位には好きになりました。満足度高めです。

1

せつねええええ!!!!!!!!!

ビックリマークいっぱいですいません。
そのくらい切なかったもんで。

攻めー!
お前はホントにシネ!
豆腐のカドに頭ぶつけていっぺん死んじまえ!!!

……というお話でした。
いやはや、非常に義月粧子さんらしいお話だなァと思いました。
容赦なく作者さんからイジメ倒される受け。
理不尽なんですよ。
あまりの理不尽さが悔しくて、切なくて、イライラして、なんかもう大変でした。
でも私、こういう甘ったれた部分のない受けって大好きです。義月さんの描かれる受けって、実に見事だ。頭がいいのに不器用で、読み手をぐぐぐっと惹きつけてしまう。

私好みの大好きなお話ではあるのですが、ただ一点「攻めが今まで自分がしてきたことを後悔し、悩み苦しむ」って描写がもっともっとあると最高なんだけどなァという不満はありました。
後半にガッツリそういうエピソードを入れてくれてれば、神の中の神作品だったのになァ、と。

5

長くて一途な片思い

攻・霧嶋隆俊 IT企業社長 霧嶋組の組長の息子
受・芳野一葉 霧嶋組のヤクザ 

霧嶋組の組長が倒れ跡目争いが勃発。
息子の心配をした姐さんに依頼され、一葉がボディーガードとして現われます。

一葉は4歳の時に霧嶋組の庭師夫婦に引き取られ、9歳で隆俊に引き合わされてから高校卒業まで、ずっと一緒に育った幼なじみでした。
秘書として働くなら側で守らせてやると命じる隆俊の言うままに働く一葉。
しかも秘書兼ボディガード業の初日に隆俊は恋人を紹介するんです。

今まで数多いたセフレではなく「パートナー」の存在を隆俊の口から知らされ、ずっと彼を想っていた一葉は受けたショックを押し隠してやり過ごし、ボディガードを続けます。

隆俊は一葉を信用していないし、厳しく当たっています。
一葉を信用しないのは、裏切られた経験があるからです。

それまで友達だったのに、中学生になった途端に隔たりを作られてしまった。
一葉は組長に「隆俊を守れ」「2人は対等ではない」と教え込まれていましたから、どうしても対等ではいられなかったんですよね。

高校生では、将来の夢に向かい同じ道を選続きんで欲しかったのに、霧嶋組に入ると断られてしまう。
中学生のときと同じく、自分よりも父親の命令を優先するのだと腹を立てるんです。

隆俊は知りませんが、一葉はたくさんの見えない鎖に縛られていました。
一葉は育児放棄された子供であり、その母親は霧嶋組から金を騙し取り、果ては放火して姐さんを傷つけ、生まれるはずだった子供を殺している。
母親の罪を年端もゆかない子供に背負わせる霧嶋組長も少々問題ですが…まあ、ヤクザなので。

隆俊のために様々な暗躍を重ねる一葉。
一葉の行動は時に隆俊の意に反することも多かった。
それが益々隆俊を頑なにし、一葉を疎ましく思い冷たく突き放させることになっていきました。

恋人には優しく接し(一葉に見せつけるように)、自分よりも恋人を守れと命じる隆俊。
そして忠実に実行する一葉が切ない。
心の内では想いがかなうことはないと絶望しながらも、隆俊の為だけに働き続ける。

隆俊が一葉にだけは厳しく辛くあたるのは、裏切られて傷ついた心の裏返し…つまりは、最初から一葉を好きだった。
一葉が自分よりも父親の命令を優先するから、無意識に自分の気持ちを認めなかったんでしょうね~。

とにかく一葉の健気さと一途さにノックアウトされました。

2

サイコー

いいヤクザものだった!
小さいころからずっと一緒に育ってきた2人。でもとちゅうでその道が別れてしまって、疎遠になったまま大人になってしまったなんてところから話は始まる。
攻はヤクザ組長のぼっちゃんだけれどもいまはIT関係の社長をしている男。受はヤクザの道をつきすすんでいる男。
話は攻の父親であるヤクザ組長が倒れて後継問題が勃発。勘当されていまは関係ないはずの攻にも魔の手がのびてくるから、そのボディガードのために受が派遣された。
昔から、攻命の受は、攻が恋人の男を大切にするのを見て傷つくけど、表面上はポーカーフェイス。
それで、そんな受をこれでもかと傷つける攻に何度も泣いた!
攻ももちろん受が好きで、でもずっと自分についてきてくれると思っていたのに裏切られた過去を持つため、その恨みもあってかことさら受に冷たく当たる。
受を信じていたからこそ、裏切られた時のショックは大きいってもの。その気持ちはわかるだけに、攻が冷たくするのもわかる気はする。
裏切り、裏切られ、なんて昔の話は隠された秘話があるけれど、これもせつない。
個人的にはやはし受の味方(笑)
攻のためだったら命も続き捨てる覚悟でボディガードについているのに、そんな攻から言われるのは攻の恋人の方を守ってくれの言葉。それは傷つく。
このくだりは涙腺が壊れるかと思うほど泣いた(笑)
攻の恋人である当て馬くんもじつはとてもいい子。だから、読んでいてイヤな気持ちにはならなかった。というか、彼にもいい恋人をみつくろって欲しい(笑)
スーパーな受が、ポーカーフェイスでどこまでも攻を大事にするところがヨカッタ!
しかも2人ともガタイがいいから読んでいて転げるほど萌え(笑)

0

一葉、できすぎ!でもそこがいい

あとがきにもありますが、幼馴染みで主従関係である、ヤクザの組長の息子とヤクザのお話です。

長い長い片想いのお話でもあります。

ヤクザを継ぎたくない息子・隆俊と、組長に恩義のある一葉。
子供の頃は兄弟のように育った二人が離れ離れになり、再会し、結ばれるまでが描かれていますが、ヤクザの世界だからこその上下関係に雁字搦めにされていたり、謀略や襲撃、拉致などのサスペンス含みであったりと、なかなか様々な展開を楽しめました。

所々に彼らの少年時代のお話が挟み込まれていて、そのさじ加減もなかなか良かったです。

途中まで、隆俊があまりに俺様なので、このバカヤロウって蹴り倒したくなりましたが、なかなかオトコマエの淳弥くん(隆俊の恋人?)のおかげで目を覚まさせていただいて、よかったよかったでございました。

BLはファンタジーと申しますが、一葉ほどの万能人間はなかなかいませんよね。どこも欠点が無いんですよ。
顔良し、身体良し、頭は抜群に良し、武術にも秀で、我慢強い!ところで、一葉は童貞だったんでしょうか?そこんところがすごく気になる!

0

幼馴染の主従もの

普段あまりヤクザものは読まないのですが、これは久々によかった・・・!
主人公二人は幼馴染で両想いにもかかわらず、家のことに縛られてお互い言い出せないまま十何年も表面的には主従関係を貫いているわけです。隆俊への熱い想いを抱えたまま、強姦されても襲撃されても大怪我したって隆俊を守ろうとする一葉の健気過ぎる姿が泣けます。また、淳也が登場してからの二人がくっつくまでのジリジリとしたせめぎあいもよかったです。おまけに梨とりこさんの陰欝さ漂う細マッチョなイラストも話も雰囲気にぴったりでさらに良かった。読み終わって凄い満足感がえられましたので神評価とさせていただきます。

1

命に代えても

色に例えると月の銀色と夜の黒を思わせる内容でした。
ずばり主従関係とまさに「命に代えても!」あ、ホストじゃないですよ(苦笑)
義月さん、ヤクザもの初めてなんですね。
うまくこなれていました。

一葉は母の犯した罪を償うためにヤクザ組長の息子隆俊を守る役目を幼いころから担わされます。
一葉が、引き取られるいきさつのお話がまた泣かせます。
もう、かわいそうだけど健気なんです。貰い涙してしまいました。
そんな一葉はとても頭の良い子です。
腕も強くておまけに芸能人かと思うような容姿の設定。
梨とりこさんの、能面のような細長いイケメンイラストがぴったりきます。
しかし強いだけあって、裸絵はしっかり細マッチョだったりしました☆

一葉の事を唯一の心をわかってくれる親友だと思っていた隆俊ですが、
一葉には、隆俊を守るという義務を負わされています。
だから友人のようには接することができない、そこで隆俊が色々とダダをこねるのです。本当に影のように隆俊のフォローをする一葉の献身と健気さ、
理由も知らないで、意にそわない対応をする一葉を見切る隆俊。
そこの気持ちの機微と行動続きが淡々としていていいですね~。
跡目問題でトラブルに巻き込まれ、現在隆俊の恋人となっている淳也も守らなくてはならなくなる一葉。
この淳也の存在によって、お互いがそれぞれの気持ちに気付くというのもありがちですが、いい登場の仕方だったと思います。
顔よし、頭よし、腕っ節強し、エロいし、いいパートナーになることでしょう。
もし、これで料理が上手とかいう設定だったら文句なしの嫁か!?
(小説のカラーが変わっちゃいますね)

一葉の性格がそのまま物語のカラーを決めて、大人な仕上がりになっています。

1

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