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表題作嘘は罪 下

風間俊介 作曲家
黒須彰吾 西野組若頭

あらすじ

突如、忍が姿を消した。風間は忍を追い、彼の母親が経営するスナックを訪れる。忍は実の母親に監禁され、その命を金に代えられようとしていた。そんな悲惨な状況でも、ひたすらに無垢で、その天才をただ歌うことだけに費やす忍を、風間は日のあたる場所に上がらせてやりたいと願う。一方、妖艶な魅力を持つ黒須との、禁断の関係も続き・・・。魔都東京で生きる、不器用な男たちの絆の物語。
(小説あらすじより)

作品情報

作品名
嘘は罪 下
著者
栗本薫 
媒体
小説
出版社
角川書店
発売日
ISBN
9784044124236
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

大人の男の再生物語でした

故・栗本薫氏の「東京サーガ」シリーズ下巻です。
全部読み終えて、これはまだ続きそうでした。
立ち直った風間、妖しいヤクザの黒須、そして歌の道を進む忍、まだまだ序章でしかありませんでした。

武道派のヤクザ黒須はサドを装いながら実はすさまじいマゾでした。
己の憤懣のはけ口ををSEXに求める風間とはよい相性で、セフレの関係になります。
偶然拾った子犬のような青年忍の天性の歌の才能に気付いた風間は、彼をデビューさせるべくレッスンを開始します。
しかし、彼を売ったも同然の母親に4000万で再び売られそうになる忍。
組同士の争いに関係していたようですが、黒須と風間の働きにより無事救出。
黒須との関係もそのまま続いて風間は安定を得ます。
透とも和解し、良との過去についても自分自身ふっきれてきました。
忍を託したトレーナーの強力な推薦で、デビュー目前まできた忍でしたが、「嘘の歌は歌いたくない」と事務所のスカウトを辞退。
「自分自身の歌を見つけろ」と風間は忍と理解しあう。
全ての面倒を見て同居していた良がいなくなり、そこへ忍が来て、風間は人と暮らすことの安らぎを本当に得たようでした。

話はここで終わっておりますので、当然の如く続きがあるはずと予想されます。
透と良については「朝日のあたる家」(角川ルビー文庫)で展開しておりましたが、ここに登場した忍の今後の姿が気にかかります。
そして、背中に一面花の刺青を持つ長い黒髪の美丈夫マゾのヤクザ黒須。
風間に情を持ったようで、普段冷徹な武道派で通している彼が、風間にほほを染め、敬語で恥じらう姿が異様且つ妖艶でした。
この続きは栗本氏の筆ではもう読めないのが大変に残念です。

2

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