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表題作ツーリング・エクスプレス 1

超一流の殺し屋 ディーン・リーガル
ICPOの新米刑事 シャルル・オージェ

その他の収録作品

  • 霧のロッテルダム・ポート
  • パリ・コネクション
  • サンタ・ルチアは恋唄
  • ラヴィアン・ローゼ
  • ハイデルベルク・クライシス
  • グラン・ヴァカンス
  • 銀のフォーカス
  • ミスティ

あらすじ

ICPOパリ本部の新米刑事シャルルは、殺人事件の重要証拠品を持ち帰る列車内で一人の男と出逢った。髪はプラチナ、瞳は暗青色、背は高く英国紳士風のこの男は、超一流の殺し屋、ディーン・リーガルだった。犯罪者であるディーンに何度も命を救われ、彼が敵か味方か戸惑うシャルル…。だが、二人は事件の起こる先々で運命的に再会する! 欧州を舞台に繰り広げるロマンチックなハードボイルド・アクション待望の文庫化!!

作品情報

作品名
ツーリング・エクスプレス 1
著者
河惣益巳 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
白泉社文庫【非BL】
シリーズ
ツーリング・エクスプレス
発売日
ISBN
9784592884378
4.5

(4)

(2)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

紳士で悪党…悪い男はかくも美しい

これは、もはや古典! 少女誌に掲載される数少ないBL漫画です。
(何故か? 今も少女誌に連載されていますが…。)
ICPOの新米刑事シャルルと、超一流の殺し屋ディーンの数奇な出会いは…TEEの車両の中。
とびきりの色男に、キスされて、当て身をくわされて、ついでに命まで助けられて…
…これがはじまりでした。
これから先の、長い長い道行きの馴れ初め☆
二人が結ばれるのは、もっとずっと先!
それでも(以外に狭いのか?)ヨーロッパの街々で、出くわしては別れ、追いつ追われつ、
ときどき助けては、協力しあい、微笑みあって…何故かデートなんかしちゃう!?!
スイスで、ロッテルダムで、モンテカルロで…もう何回も、この繰り返し。
奇妙で、不思議で、ありえなくて…それでもやっぱり続いて欲しいと思えちゃう、この関係。
可愛く爽やかなシャルルもなかなかだけど、殺し屋ディーンもこれがまた…!
(ありえないわっwwwこんな大甘な殺し屋さん。)
これがまあ…煙草とサングラスとトレンチコートが似合う、最高に高くつく男です。
(サングラス、これはもう、ハードボイルド系の重要ポイントですよっ。)
とりあえず、英国貴族風の秀麗な鼻梁がなければ、サマになる代物ではありません。
(そうでない殺し屋さんの場合、サングラスなんぞかけた日には…
 見るからにギャングかマフィアですからねぇ。お気の毒!)
それからオーラです! 超一流のオーラ、これも大切。
殺し屋さんのなかでも、スゴ腕だけが持つ…ひとかどのオーラは、
もうそれだけで、底知れないハードボイルド感が馨ります☆
(二流や三流ではダメ、ただのボディガードにしか見えませんからねっ。)
どこまでも紳士で、とことん悪党! これがハードボイルドな攻の最低条件です☆
それが、恋人にだけは極甘なのだから…出来すぎですねぇ。
ああ、念のために言いますが…1巻ではキス止まりです。悪しからず!


1

ミルクティー猫

カイさま、はじめまして☆

カイさんもお好きだったんですね、「ツーリングEXP」
このシリーズ、まだまだ新展開で続いてて、連載されてて…
先が気になってしようがありません。
「ロマンチカ」が平成BLなら、「ツーリング」は間違いなく昭和BL(笑)
あのバブル全盛期のような、ゴージャス感も好きです(←年齢バレバレ!)
ディーンの子供、気になりますねぇ。
そんなわけで、毎月リアルタイムで立ち読みしてます、私。

ウィ・ムッシュゥ‼︎

皆さま、ご存じでしょうか。このツーリングシリーズは何と1981年に始まり、今もツーリングeuroとして続いているblの先駆け的作品なのです。私、霧笛丸もまだ生まれていませんが、最初に触れた「ヤオイ」はこれになるのかもしれません。
銀髪の殺し屋、超A級スナイパーのディーン・リーガルと、フランス人でICPOの刑事、シャルル・オージェの壮大で華麗な物語の始まりです。
まずですね、このシャルルが大変華麗であります。しょっちゅう女に間違えられるお顔に、頭脳明晰。5カ国語か10カ国の言語に堪能な天才、だけど射撃はド下手。こんな設定です。
二人の出会いはTEEという寝台列車の個室、殺し屋と刑事の長い物語はここから始まります。忘れていましたが、シャルルは雷が大の苦手でパニックを起こした挙句に殺し屋ディーンに面倒かけるという、ヘタレなプロローグでもあります。
一巻は初期ツーリングの短編集でして、一話が作者のデビュー作ということもあり、絵はハッキリ言って稚拙です。デッサンの狂いといいますか、頭とオデコのバランスがとても妙な感じが・・・でもですね、情熱と萌えが伝わってくるんですよ。萌えという表現以前の時代のトキメキがビシビシきて、だからこそこの時代の乙女たちに支持されたんだろうなと思うんです。
脇を固めるキャラも魅力的です。シャルルの養父(なのかな?)、鬼の警部エドワード・ティリエとか、叔父にあたるリュシオン(今でいうビッチ受けですかね)、いつの間にかフェイドアウトした同僚のヴァンとエスターとか。少女漫画にハードボイルドを融合させた「萌え」が初期には確かにあったんだな、と。
「フッ…ボーヤ」とかクールに構えるディーンに「ウィ、ムッシュ!」と答えるシャルル。不思議なトキメキ満載のこのツーリングシリーズはしかし、後にとんでもなく迷走していきます。後二回は萌えと迷走の軌跡をレビューする予定です。

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