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表題作ネオアルカディア~空を舞う風~

ウィン 颯国王
フロス 侍従

その他の収録作品

  • 甘いおしおき

あらすじ

天涯孤独の身だったフロスは、幼い頃に颯の国の第一皇子・テオに引き取られて以来、彼の側仕えの任に就いていた。だが、敬愛するテオは、聖霊に選ばれず、王となれなかった。報せに愕然とするフロスの元に、テオの弟で新たに颯の国の王となったウィンが現れ、フロスに一目惚れした新王は、彼を強引に王宮へ連れ去ってしまう。テオを王とするために、ウィンを暗殺することを決意したフロスだったが、日々自分に愛を囁く彼の姿に心は揺れ…。

作品情報

作品名
ネオアルカディア~空を舞う風~
著者
橘かおる 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
ネオアルカディア~水面の紅炎~
発売日
ISBN
9784344817623
3.4

(5)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
17
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

健気な攻

攻・ウィン 国王
受・フロス 侍従

この世界の王様は、守護する聖霊が王家の血筋の中から選ぶようになっています。
大抵の場合は王の長男が選ばれるのですが、颯国の聖霊が選んだのは長男ではなく妾腹の次男・ウィンでした。
そのため長男のテオは廃嫡され、国政の表舞台から排除されます。
また王として不適格者だという烙印を押され、第1皇子を慕っていた人々も手のひらを返し去ってゆきます。

その第1皇子に拾われた孤児のフロスは、人々がテオを見捨てても忠誠を誓い支え続けてきました。
ウィンよりもテオの方が王として相応しいと信じ、いつかこの手でテオを王位につけよう、そのためには何でもすると密かに聖霊殺しを決意するほどに。

国王となったウィンが兄のテオの元を訪れたとき、侍従のフロスに一目惚れ。
自分の側に置きたいと王宮に連れてきてしまいます。
フロスは喜んで王に使えることにしたのではなく、チャンスがあれば聖霊を殺すか王を殺す覚悟でした。
宰相や役人のいる前で、「わたくしはあなたが嫌いです」と王の目を見て言い放つフロス。

嫌いな男に抱かれながら、襲撃の機会を待つ。
王位を奪い、兄の婚約者を奪い、フロスも取り上げたウィンを憎んでいるのですが…。

ウィンは嫌われていると知っていてフロスを恋人にしています。
フロスも健気だけど、ウィンも健気ですわ~。
寝首をかかれてもかまわないと思ってるし。

攻がとにかく受に尽くして尽くして、その度量の大きさと覚悟でもって心を掴みます。


書き下ろしの「甘いおしおき」は、キア(王の聖霊)×ポム(風の聖霊)です。
1作目からの「闇」の出現のきっかけを作ったのがポム。
そのポムを処罰するべく呼び出し人の形を取らせたのですが…ポムの天然っぷりが爆笑モノです。

ポムには悪意はありませんでした。
全てにおいて何も考えていないだけです。
だから事情聴取の場面で、
「(鏡を見て)あれ、可愛い(自分の姿が)」とか、
キアが帰ってくるまで寝台で休んでいればいいと言われて、弾み具合を確かめるという口実のもとに撥ねて遊び、
風呂場でキアの股間を見て
「自分についてるのと違う」と不思議がり…。

笑いが止まりません。
亜樹良のりかずさん描き下ろしのおまけラフも可愛い~。

2

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