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同じ月に2冊もシビト先生の作品が読めるなんて幸せです(ノω`*)ノ" ンフフフフッ
期待に漏れず面白かった。
いかんせん表紙がイマイチ好みじゃないので、一見さんだったら買わなかったな~とつくづく思っております。
☆まさかさかさま!
学生さん二人。尽くすもの尽くされるものに見える二人だが、果たして本当は・・・?!
ドSなんだけど、甲斐甲斐しく下でいてやる黒髪くんと、威張って見えるんだけど、本当は相手の反応に逐一ビクついてて~な人間くさい見せ方がうまかった。こういう微妙な心理描写がすごくうまい。
そんな部分が見え隠れするたびにドキドキしてしまいました。
いつか喰われてしまうんだろうな~とおもうと、黒澤くんがさらに可愛くみえてくるから不思議(∩∀`*
☆愛のポルターガイスト
一瞬、ホラーモノ!?と思ったんですが、これはこれで純愛。
お爺さんのところに行くと、美しい青年がいて、それが初恋だった。
お爺さんが亡くなってしばらくして、青年はまた現れる。
恐ろしい形相をした青年は、家族を呪うといい、家族に次々と不幸がおとずれるようになるのだが・・・!?
途中ちょっと怖い部分含め、最後の一こまがなんともホノボノなのが良い。
爺さんと恋仲だった幽霊が~という流れ。
爺さんがいかんせん可愛い。なんだろう・・・こぉ・・爺さんに若いころがあって、そのころに美青年と・・という設定がツボなんだろうか。
一途に愛し続けた青年、その一途さもキュン
☆僕は見た目が99パーセント
顔はいいのに・・・・顔はいいのに・・・・という子のちょっとオイタな作品。気を引きたくて意地悪なことをしてしまう。
意地悪なことをして弱ったところに漬け込んで・・・とにかく気を引きたい。
これ、何がすきって、このコミカルというか、こまの使い方。見せ方がスキです。なんともいえない味ww
しかしまぁ、顔がいいって言うのは・・・武器だとおもう
☆仔猫もらってください
私も異常なくらい愛されてみたry・・
☆法医学者異感情発生事件簿
二人とも見た目がツボです。
ちょっと眉毛の太い狸みたいなww相手は逆に狐みたいな。
転がされて「やっぱり無理です」という狸くんと
「これって・・・恋?!」な狐くん。
そこの2コマがすき。
他短編いくつか
決して明るい話ばかりではないのですが、基本的にハッピーエンド。
面白いです。
恋煩さんの絵は黒のベタが印象的だ。
首に描きこまれる影が特徴で、引いたアングルになるとたまに首が真っ黒になって顔が浮いているようになるから、幽霊のように見える時がある。
髪が白抜きの人は目も白抜きの事が多く、不気味さ二割増?
だからというわけではないが、ストーリーもブラック気味だととてもマッチしている。
全編、ダークな雰囲気をまとった短編集、みごとツボにはまりました!
「愛のポルダーガイスト」
亡くなった祖父の昔の恋人の幽霊が恋人
幽霊の憎しみと愛は実ったのに、成仏は成が死ぬまでおあずけですね。
「まさかさかさま」
山吹が好きだー!Mそうだけど実はSで、黒髪眼鏡が萌え♪
たまに眼鏡だけで目が入ってない顔がダークでいい。
「僕は見た目が99%」
オシイのあだ名の由来は、顔に似合わず性格が惜しいところから。
構ってほしくていじめるって子供っぽいけど、そのオシイ性格が愛しいと思う自分は宮崎と同種だろうか?
「子猫もらってください」
猫好きはMというらしいが、ネコは悪魔だ。
Sと思っていたタチは下僕に成り下がっている。
「エムのリビドー」
宇佐美から離れられないクマに共感を覚える。
暴力は愛の拘束、愛されている証拠だ・・・Mにとっては・・・
「ラブサービスマン」
ダメな男ばかりすきになる幸光は、甘やかして男をダメにしてしまう、と気が付いていても、それが彼の愛。
SとMの世界すべてを凝縮して内に持っている人間だと思う。
「法医学者異常感情発生事件」
冷静な法医学者が、自分のスタンスを壊される体験をして初めて恋を知る。
「愛だとか恋だとか友情だとか」
善玉・悪玉コレステロールの擬人化・・・この萌えを当てはめるとほとんどすべての男達に萌えが発生することになる?
絵の好き嫌いの好みは分かれるかもしれませんが、痛い系・SMスキーにお勧めです。
っていうか、きっとそれ好みの人は好きになるに違いありません。
シビトワールドにハマりそう。
病んだ感じ、どれもこれもこの結末はハッピーエンドなのかと首を傾げたくなるようなゾクッとくる結末、たまらんです。
欠点を欠点のまま、萌えへと昇華させてくれる作家さん、好きです。疑問符つきの萌えなんだけど、それもまた一興。
『まさかさま』
SMは深いですね~。
ホント、ドSこそがドMなんだろうなと思う。
この二人の続きが読みたい。やっぱ攻めはメガネくんのほうだよね。
『愛のポルターガイスト』
すごいっすねコレ!
幽霊との恋愛、ぜんぜんokだと思います!
最後の一コマの幸せそうな二人がたまらん。
『僕は見た目が99パーセント』
オシイくん怖い、可愛い。
絶対にお近づきにはなりたくはないけどw
とらわれちゃった主人公、これはもう仕方ない。人身御供として頑張ってちょ。
『仔猫もらってください』
やっぱSこそM。
真理ついてると思います。
こんな短さのなかに、説明不足を感じない。上手いなー。
『エムのリビドー』
いっぱい殴られてるから苦手な人多いと思う。
私もヤダこんな付き合いかたw
でも「この二人にとったら」これが正解なんだろうなと。そう思う。
『ラブサービスマン』
イテテ。
ダメ男を作るのはダメ男。
男女の恋でもリアルにある話だ。
ちなみに私もダメ男に惚れるタイプなので、こういうの読むと心がイテテとなるw
『法医学者異感情発生事件簿』
この話が一番好き。
最初のほう、ウゲッと思ったんだけど、後半の展開が神でした。
ニヤける。遅まきの初恋萌え。
『愛だとか恋だとか友情だとか』
コレステロール擬人化やばいっす、面白すぎるww
シビトさんの初コミック。
絵柄や展開など、今のシビトさんの作品と比べまだ小慣れていない感がありますが、独特のエキセントリックな作風は当時から健在。
アンビバレンス、共依存といった大小の歪みを抱える人々を肯定するでも否定するでもなく、そのありのままの姿を描く冷めた視点に何とも言えないブラックな魅力を感じます。
表題作は、祖父を見守る美形の幽霊(攻め)に子どもの頃から片想いしている青年(受け)の話。
生前、祖父と愛し合っていた攻めですが、祖父の結婚により二人は破局。
死後も祖父の年老いていく姿を見守り続けていましたが、死した祖父は霊になることなく成仏してしまい…
攻めは最終的に受けと結ばれ、一応はハッピーエンド。しかし受けの人生それでいいのか?と思わずにはいられない最後の一コマが何とも言えないシュールさを醸し出しています。
祖父が最期まで攻めの想いに応えることなく逝ってしまうという展開も切なく(受けが祖父の気持ちを代弁してはいますが)、明るいようで暗い、救いがあるようでない非常に奇妙なお話。
その他、特に印象に残ったのは「ラブサービスマン」という短編。
付き合う男をことごとくダメンズにしてしまう主人公(受け)。
恋人に言われるがまま金を貸し、別の男と寝るよう命令されても拒まず…
ラストで自身の欠点をようやく自覚する主人公ですが、それを改めるでもなく…という結末が非常にシビトさんっぽいお話。
DVカプの共依存関係をコミカルに描いた「エムのリビドー」等もそうですが、登場人物が現状から抜け出すチャンスを一瞬見出すも、結局自身の意志で現状維持を選択してしまうというパターンはシビトさんの作品によく見られる展開で、そこに人間の愚かさや哀しさ、可笑しさが出ていて考えさせられるものが多いです。
シビトさんの原点が感じられる大変興味深い作品集でした。
8編のお話が入った短編集。登場人物の性格がもれなく歪んでます…。
個人的には、表題作の『愛のポルターガイスト』と『エムのリビドー』がお気に入りです。
『愛のポルターガイスト』
幽霊が見える体質の高校生・成の初恋相手は、祖父にとりついていた美少年の幽霊・雅巳でした。そして祖父の死をきっかけに、雅巳は成に「一族に復讐をしてやる」といって悪戯を仕掛けてくるようになります。そんな雅巳の正体は、祖父の昔の恋人でした。
雅巳の病んでる感じがとても良いです。ふと見せる儚げな表情が色っぽい…!
そして最終的に自分の祖父と付き合っていた幽霊を恋人にしてしまう成の歪み具合も相当だと思います…。二人の歪な純愛が楽しめます。
『エムのリビドー』
束縛が激しく、すぐに恋人に暴力をふるう受け。顔面が傷だらけになって流血するまで殴るって…容赦ない…。
だけど、やっぱり二人は離れられないんですよね。こういう関係になってしまったら、もう普通には戻れないんだなぁとしみじみと感じてしまいました。
こういう束縛をするのって攻めの方が多いイメージだったので、完全に主導権を握っている受けに不覚にも萌えてしまいました…!意地悪そうな顔が良かったです。
幽霊、SM、擬人化など、非常に濃い一冊でした。
シビト先生の絵柄は独特で少し不気味な印象がありますが、今作は特にホラーテイストが強かったと思います。
少し歪んだ愛がお好きな方はぜひ!