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表題作プライドの報酬

儀代稔臣,32歳,広告プランナー 
砂南圭一,27歳,開店休業中モデル 

あらすじ

かつて一世を風靡したが現在開店休業中のモデル・砂南。突然現れた広告プランナー・儀代に「這い上がってこい」と挑発され!?
(出版社より)

作品情報

作品名
プライドの報酬
著者
榊花月 
イラスト
田倉トヲル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344818200
3

(4)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
10
評価数
4
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

ラブにたどり着くまで

なかなか手間取るというか、
主人公のサナミがクールすぎるのか、
お相手の儀代がひねすぎているのか、
お話の中に、いったいいつになったら、ラブが存在してくるのか?
なかなかなかなか、ラブにたどり着かない。
BLである以上、いつかは、決着が付くとは思っていても、もう、これ、ほとんどページ残ってないよ?と心配になるほど。
一応、最後にはちゃんとそれなりの成就エチが用意されていて一安心なんだけど。
でも、そんなことさえ気にしなければ、
元アイドルで絶頂を見たのに、今はモデルとしては開店休業、芸能界の仕事には戻る気もなく、バーの雇われマスターとして流されるように日々を過ごしていた主人公が、
常連客や、バイトくん、バーのオーナーや、ずっと変わらぬスタンスで見守ってくれた境谷など、周りの人々に支えられて、人間的に成長し、
あるきっかけを掴んで、再度芸能界でブレイクする話として、普通におもしろい。
BLとしては、もうちょっとラブがわかりやすいお話だといいのにな。

田倉さんのイラストは、サナミはイメージ通りだけど、本編読んでいる間はこの儀代は線が細すぎだし若すぎると感じてた。
でも、最後の儀代視点のお話を読むと、こんな感じのツンデレの若造が背伸びしていたのかって、納得できたりして。

0

ゆっくりと階段を上って、やっと景色が見えたかな?という感じです

この作家さん、評価が難しいところです。
でも前作よりは、まだいいかな?
とにかく淡々と主人公の過去の邂逅と、彼を取り巻く人々とのやり取りが延々と続いて、一体どこで愛が現れるのー?
というくらい、ゆっくり、ゆっくり、やっと目の前に景色が開けた!というところで終わりに持っていってるやり方、良いのか悪いのか、ドラマ性に欠けるといえば、そうなんですが、、、、う~ん、難しい!

主人公の砂南は、過去に一世を風靡したモデルだったのですが、20を過ぎて下降線、仕事もほとんどなく、今は知り合いのつてでバーの雇われマスターのアルバイトをしています。
そこへやってきたのが、広告クリエーターの儀代。
毎日のように通い詰め、いつしか砂南も気になる存在に。
来ないと少し寂しかったり、女性と同伴だと面白くなかったり。
しかし、砂南の性格が物事にあまり動じない、変化のない感情を表に表さない人なので、そこにはまだ気が付きませんし、文章においても彼の心情が吐露されることはなく、事実をとつとつと綴るだけ。
そんな時、ビールのCMの話を儀代から持ちかけられ、オーディションに落ちる。
今まで感じたことのなかった、敗北感を初めて感じる砂南。
その後、CX系ドラマの脇役をもらい、それが当たった為に、一躍注目されるようになる。
しかし、それらの仕事はすべて儀代のプッシュがあったと聞いて怒る砂南。
そんな時、昔から好意を寄せてくれている境谷が南砂に告白、それを断ったことで初めて儀代への愛に気が付く。

と、まあ派手な業界のお話の割に本人が売れてませんから地味に地味に・・・
それでもって最後まで、どこに接点が?という展開で、自分はじっと耐えて読み続けなければなりませんでした。
主人公もクールなら、話もクールに進み過ぎ!
でも、雰囲気は悪くないんですよね。
田倉さんの絵が雰囲気あってよかったんですが、何だか皆同じ顔に見えてしまうのも難点だったかと・・・

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