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表題作あなたに真心にゃん急便

金子従三・代々美猫運送の社長秘書を務る三代目
三宅宮・大手宅配会社美猫運送三代目社長

あらすじ

三宅宮が三代目を務める美猫運送株式会社は、鮮魚販売から立ち上げた大手宅配業者。創業の逸話からネコを大事にする社風はそのままに順調な経営を続けているが、現在、重要な取引の局面を迎えている。そのさなか、なんと宮にネコ耳としっぽが生えるという事態が発生! しっぽを掴まれただけでイッてしまうという痴態を晒す宮。しかも秘書の金子の側に寄るだけでマタタビを嗅いだような快感が襲ってきて…。シャレにならない社長の姿に金子はネコ耳の隠蔽工作を開始するのだが、その会社最優先の様子に宮は一抹のさみしさを覚え…。
(出版社より)

作品情報

作品名
あなたに真心にゃん急便
著者
水瀬結月 
イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576091723
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

表紙とタイトルに

モフモフ好きには、避けれないタイトルと表紙です(笑)
受っぽい男性には耳生えてるし、
攻っぽい男性にもカチューシャが!

内容も、結構モフモフ心をくすぐられる1冊でした。

猫を大切にする社風の運送会社の社長、宮と
その宮を子供のころから支え、今は秘書として支える金子のお話。
会社(宮)のために結婚しろと金子に勧められた宮は、
その翌日、自分に猫耳としっぽが生えるという珍事が発生。

何と、この運送会社の代々社長も、同じような珍事が起き、
これにより、会社をうまく成長させてきたといいます。
金子と協力して、この生えてしまった耳尻尾を活かしながらも、
会社運営をしていきます。
ただ、困ったことに、宮は金子が近づいてくると、
猫にマタタビよろしく、酔ったようになってしまいます。
それでも、うまく金子の機転により、回避していくのですが。。。

恋の結末は、もう予想道理ではあるのですが、
何よりも、猫の宮がかわいい。
そして、本物の猫も登場するのですが、その様子もステキ。

もふもふのほほんな1冊です。癒しになりますよ(笑)

1

耳やしっぽが有っても無くても

今回は代々美猫運送の社長の第一秘書と
大手宅配会社美猫運送の若き三代目社長の恋物語。

受様に突然生えた猫耳としっぽが消えるまでの顛末に
受様の結婚問題が絡まって展開します。

受様はにゅん急便の愛称で知られる
美猫運送の三代目社長です。

美猫運送は受様の祖父が起こした会社で
猫のおかげで軌道に乗ったという逸話から
猫用のフロアで三十匹近い猫を飼っている程、
猫が大切にされています。

父が受継いだ事業を広げ、
今では荷物全般を扱うまでになりますが、
受様の会社は同業他社とのシェア争いの
分岐点に立たされていました。

ある総合会社と提携出来れば
他社を大きく引き離せる局面を迎えていますが、
社長になってから三年の受様と
交渉相手ではキャリアも貫録も交渉術も
差が有りすぎて色よい返事がもらえません。

受様は第一秘書から
もっと威厳を持てと言われ続けています。
この彼こそが今回の攻様になります♪

攻様は受様が生まれた三歳の時から
ずっと受様の世話をし続けてきます。

そして今現在も説教三昧ですが
いつからか受様は攻様にとって自分が
あくまで社長でしかないと気づいてしまい
彼の言葉を素直に聞けなくなっていました。

その上提携話が大詰めを迎えた今、
攻様が受様に提案した事は身を固める事?!
しかも受様が結婚したら
攻様も妻を娶って子作りすると言うのです。

僕は子供をつくる為の道具じゃない!
憤った受様は攻様を振り切って帰宅します。

翌朝、
受様が目覚ましの音で目覚めると
なんと三角の耳と長いしっぽが生えていて!!

受様に耳としっぽが生えたのは猫神様の祟りか?!
大詰めの提携先との契約はどうなるのか?
そして受様と攻様の関係は?!

通販書店の記念アンソロジー寄稿作に
加筆修正して文庫化したラブコメデイです。

何事にも動じないようにみえる敏腕秘書と
何事も全力で頑張る新米社長の
思いのすれ違いを解く事が主軸ですが
二人のお仕事場面もキチンと描かれていて
とってもおもしろく読めました。

受様の猫化現象は
攻様との気持ちのすれ違いが原因で
全ての誤解が解けるまでに山谷有り。
誤解が解けた後のお初Hは耳&しっぽ付♪

件の通販書店で購入すると番外編小冊子付。
受様視点の本編では自制の人だった攻様の
妄想炸裂なお話となっております。
攻様視点で夢のしっぽプレイ(笑)

今回は本作同様
いつも傍にいてくれる攻様が大好きな受様の話、
水瀬結月さんの『貴方に奪ってほしいのに』を
おススメします。

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