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表題作太陽が僕を見てる

岸本廉(高校生)
双子の兄・椎名明楽(高校生)

あらすじ

好きで好きで好きで、胸が痛くなるくらい好きでしようがないのに、「恋しているオマエとは付き合えない」と、明楽は恋する相手、廉に告げられ大ショック。出会ってすぐに激しいくちづけをして抱き合ったのに―。他人に無関心で冷たくて、女ったらしで…でも、どうしてもあきらめきれない明楽は「身体だけでもいいから」と廉にアタックするが…。学園ラブストーリー。

作品情報

作品名
太陽が僕を見てる
著者
神奈木智 
イラスト
天禅桃子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
発売日
ISBN
9784872783223
3

(1)

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

モテ系なのに、意外にヘタレ

攻めが男女共にもてるんですが、自分の気持ちに鈍くてヘタレです。
あんなにクールにカッコつけておきながら、こんなにヘタレだったとは!と驚いたので、ヘタレ攻め好きにお勧めです。
高校生ですが堂々と喫煙や飲酒の描写が受け攻め共にあるので、嫌いな方はご注意。

岸本廉(高校生)モテ系クール意地悪ヘタレ攻め×双子の兄・椎名明楽(高校生)泣き虫強気受け
彼女にバイト代で買ったダイヤの指輪を渡そうとすると、いまの彼と両天秤をかけられた挙句にふられて、失恋。
泣きながら歩いていたら、いきなり水をかけられた上に男に思いきり笑われる。
それが廉との初めての出会い。
二度目は、双子の妹のルルが彼氏を紹介するからと言って、その彼氏が廉で。
いきなりキスをされて咄嗟にあらがったら、明楽が嫌がるならしないと言って、そのまま別れて。
それからずっと探し続けても会えなくて、同じ学校でやっと会えたかと思ったら冷たくて。

こんな展開でありながら、双子の妹と恋人を争う話ではないのです。
廉を好きになったことが言いだせなくてドロドロパターンかと思ったのを、いきなり裏切られました。
好きになってゴメンと、妹にいきなり素直に謝るのです。
妹のルルがさっぱりした性格のいい女で、彼女のお陰で作品全体の雰囲気が明るいです。
身体から先でどうしようと悩む明楽に、廉の動機がどうであっても明楽で起つことが証明されただけいいじゃないと、ばっさりと明楽の悩みを切ってくれます。
それでいて、彼女の一番大事なのは双子の兄。
言いだせない思いを持っているのに何も言わず、恋の応援をしているのが切なかったです。

廉は男同士だし気持ちよければいいと軽い気持ちで手を出して、明楽は愛しあいたかったから拒絶しなかった。
2人の間には、感情の齟齬があります。
心が伴わないのに明楽を抱くのはルール違反だよなと、自分で重い関係を拒絶しておきながら、遊びまわって空しくなって荒れて。
素直に自分の気持ちを認めればいいのにと思う位、明楽にまいっているのに。
前半のカッコよくスカしている感じなのはどこへやらで、後半の廉はヘタレが見え見えでニヤニヤしちゃいました。

廉と同じクラスの男も廉を好きで攻めを巡る三角関係もあって、切なくて甘い学生物としてお勧めです。

エロ:★3 普通ですが、挿入前の馴らしがないのが痛そうで、個人的に非常に気になる所でした。
総合:★4 受けのポジティブ感が気持ちよかったです。

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