• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作志水ゆき全集1 LOVE MODE(1) 

高宮桂・翻訳家   
坂下和泉・高校生   

同時収録作品C-CHILDREN

蒼江怜二 B&Bオーナー
白河直也 天涯孤独の高校生

その他の収録作品

  • another C-CHILDREN
  • パラレル スウィート バレンタイン
  • 条件反射
  • PROFILE

あらすじ

高級デートクラブ『B&B』のコールドボーイと間違われ、うっかり侵されてしまった和泉。
ところがその強姦相手・高宮はいつのまにか和泉の毎日に優しく浸食してきた……。
一方、その高宮の友人で『B&B』オーナーの蒼江が、ある日警戒心丸出しの、やせっぽちの高校生・直也を拾う――。

寂しい大人の男と、一途な高校生のたったひとつの純愛を描き、BL界の金字塔となった伝説のシリーズ『LOVE MODE』完全版登場!!

作品情報

作品名
志水ゆき全集1 LOVE MODE(1) 
著者
志水ゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
LOVE MODE
発売日
ISBN
9784403619526
4.3

(42)

(27)

萌々

(6)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
181
評価数
42
平均
4.3 / 5
神率
64.3%

レビュー投稿数9

とうとう買ってしまいました(笑)

ビブロス版も全巻手放さずに持っているので、新装版の購入は長い間検討中だったんです。でも、新刊『花鳥風月』を読後、無償に志水ワールドにどっぷり浸りたい気持ちになり、何故か新装版をその勢いで買い揃えて読み返してしまいました(笑)
買って大正解です。未収録作品と描き下ろしの表紙&プロフィールも加えられているので大満足でした。値段の高さも気になりませんでした。やはり志水先生の作品の中では『LOVE MODE』が1番好きだなあと思いました。名作です。

内容は、シリーズを代表する2カップル【高宮×和泉篇】&【蒼江×直也篇】のお話になります。
【高宮×和泉】は、翻訳家×犬系高校生カップル。和泉は良くも悪くも賑やかなキャラなんですけど、愛ある家庭で育った子供なので、明るく素直な裏表のないタイプ。高宮さんは、穏やかで優しい大人なイメージ(エロい人でもありますが笑)。いつも笑顔をたやさない人ですけど、辛い過去があり、心の奥底に哀しみを抱えている人でもあります。このカップルは、シリーズのエロ担当といってもいいかも?いつもラブ&エロで愛を見せてくれます。ほのぼの幸せな気持ちにさせてくれます。表紙は2人の雰囲気がよく出ていて良かったです。本当に2人は満面の笑みがお似合いです。

【蒼江×直也】は、高級デートクラブオーナー×不幸続きの仔猫ちゃん系高校生カップル。
直也は、家族を事故で一度に失い一人だけ生き残った過去があります。それまでは幸せな家庭で育った子供だったのに、事故後は父が起こした会社は部下に乗っ取られ、バイトと奨学金で高校に通います。どうしてと思うくらい立て続けに起こる不幸な出来事。でも、そのおかげで蒼江さんに出会い、蒼江さんとの生活が始まります。高校生でも、直也と和泉は対照的なタイプなんです。直也は大事なものを失った時から、子供ではいられない…子供でいる事を辞めざるおえなかった。だから、直也が泣いてるシーンをみると、胸が切りさけそうなくらい、せつない気持ちになって泣けてくるんです。反対に泣く時だけは子供なんです。普段感情を抑えている分、泣き顔は子供らしさが現れます。蒼江さんの前だけというのもあるんですけど、蒼江さんがきちんと子供あつかいをしてくれて、子供は大人に甘えなさいスタンスだから安心できるんです。最初は、懐かない仔猫だったのが、蒼江さんの優しさによって、蒼江さんだけは信じてみようと…やっと自分の居場所を見つけるんです。直也の笑顔を見た時には、また嬉しくて泣けました。不思議と泣き顔だけ見てても泣けるんです。この頃から、先生の描く表情には、台詞がなくても十分深みがあったなあと感動です。
蒼江さんは、仕事人間でいつもスーツ&ヘビースモーカーなイメージ。子供は大嫌いだったのに、直也だけは特別な存在になっていくんです。最初はなかなか懐かない仔猫に、手を焼いてイライラするんですけどね。淋しさを知った、心の痛みも知っている大人の男性なので、口が悪く俺様系ですが、とても優しい温かい人なんです。2人が惹かれ合うのも、同じような痛みを知っているからなのかもしれません。人を信じて好きになる大切さ、何もなくてもただその人と一緒にいられることの幸せ、些細な事がとても愛ある事なんだと教えくれる2人なんです。
このカップルは、上の2人と違いゆっくり進んで行きます。シリーズ1泣かせてくれるカップルでもあり、純愛な2人なんです。でも仕草や表情でエロスを感じさせてくれるので、私は十分萌を感じました。

個人的には、蒼江×直也が1番好きです。◯十年前の私を、年の差&俺様大人攻×意地っ張りだけど健気な年下受に走らせたきっかけのカップルだったりもします。特に蒼江さんは、攻めキャラとしてツボ中のツボだったんですよね(笑)なにせ当時結婚するならこんな男性がいいなあと真剣に思っていた腐女子だったので…恥ずかしいけど、懐かしい思い出です。読み返しても、やっぱり萌えキャラでした。先生は受けキャラと書いてましたが、全然です。絵柄は変わっていても、今も昔も素敵な大人の男性です。

まだ一巻目なのに変なテンションで、長々と語ってしまいました。昔好きだったBL作品になると力が入りすぎるようで…おばさんになった証拠ですよね(笑)すみません。読んで下さった方ありがとうございます(笑)

始めて読む方には古さを感じるかもしれませんが、志水先生の作品なので、ファンの方は勿論そうでない方でも、読めば『LOVE MODE』のよさは分かって頂けるかと。本当にBL界伝説のシリーズだと思うので、興味のある方はオススメします。

4

伝説のシリーズの始まり

大好きで、何度も読み返してる作品です。絵は古いけど、お話が素晴らしくて、帯にある「BL界の金字塔」の言葉に偽りなしと実感します。1巻では、2カップルが登場して、出会いから恋人になるまでが描かれています。

◎翻訳家・高宮×高校生・和泉
デートクラブのコールボーイと間違えられて、高宮にやられちゃう和泉。
その後、和泉に惚れた高宮の、和泉が受け入れるまで待ってる紳士的な態度に萌えます。
そして、和泉が悩んで戸惑いながらも、ゆっくりと高宮に堕ちていく様子が好きです。
このカップルは、基本がバカップルなので、安心してイチャイチャを楽しめます。

◎デートクラブオーナー・蒼江×高校生・直也
このカップルが一番好きです。
直也の健気さと、蒼江の大人の包囲力と、口は悪いけど直也には優しいところにキュンキュンします。
でも、直也がこれでもかっと思うほどの不幸に襲われるのが、読んでて辛くなります。
そして、この二人は、最初家族愛のような感じで始まって徐々に恋人のような愛情に変わっていくので、結ばれるまでに時間がかかるけど、そこがイイんです。二人の愛の軌跡を読めることが幸せです。

ぜひ、皆さんに読んでほしいシリーズです。

4

ほっとする年の差

絵の違いに驚きました。
あんなに美しい作画は最初からだったわけじゃないんだなあと、作画の変化を知る度に漫画家の方々の絶え間ない努力に尊敬の念を感じます。

【LOVE MODE】(5話/4話目は3話構成) 萌
友人からの紹介話にワクワクドキドキして出かけた和泉。
やって来たのは高宮という紳士で…。

かなり衝撃的な展開、かつ和泉が失礼な子に思えてしまうけど、最初に勘違いで致してしまった方が悪いんですよね。
BLに毒されすぎて、「それくらいで」と思ってしまった自分が怖い。
それを差し引いても、和泉の性格が…、ひどいです。
高宮、優しすぎやしませんか?
こんなに穏やかかつ懐の深すぎる紳士を見たことがありません。
それくらいに我慢強い。もしやMなのでは!?と思うレベルで、わがままも暴言も笑顔で受け止めちゃう。
ただ4話で起きた衝撃的な出来事を「大したことなくて」と言ってしまうのはどうかと。
ノンケの少年にとって、見ず知らずの男に蹴りを入れられた上にムスコさん的存在を口に押し込まれて放出されるのは、相当大したことだよ、高宮さん…。
このCPがまさかあんな風に化けていくなんて…。

【C・CHILDREN】(4話) 神
高宮が和泉と間違えた「いずみ」が在籍する高級会員制デートクラブを経営する怜二。
浮気現場に出くわしてフッた女の腹いせに巻き込まれた少年・直也と同居することになって…。
直也がどこまでも可哀想な子で…。
何でこんなに不幸を一身に集めてるんだろうというくらいの不幸と不運だらけです。
家族を失った交通事故、父の部下だったひとに引き取られたものの、奥さんに邪魔者扱いを受けて、借りたアパートは火事。しかも火元は直也と決め付けられて、バイトも給料を貰えないまま店長が失踪。
なぜこんなに?というほどでしょう?でも折れそうで折れないんです、この子。
怜二との生活が心地良くなって、運も回ってきたかと思った瞬間の出来事が切ない。
酷い境遇でも健気で、自分の気持ちを押し殺しても迷惑にならないことを優先する。
「猫」と言われているけれど、和泉が猫なら直也は犬っぽいなあと思いました。
このCPというか、直也が可愛くて仕方ない。

巻末に全集出版に当たって描いた4人のプロフィールがあります。
このビジュアルで読めたら和泉も可愛く思えた気がしてしまう。
しみじみ作画の影響の大きさを感じる1冊。

1

BLの醍醐味が散りばめられている

 元々は90年代に発売された作品なので最初はキャラクター達の顎が尖っているのが気になりましたが(笑)、読み進めていく内にストーリーに引き込まれて、最後はまったく気にならなくなっていました。さすがは志水先生、萌えるストーリーしか生み出されませんね。ノンケの和泉が初っ端であっという間に高宮に喰われてしまってから、その後なかなか絆されないという流れが面白い。とにかく素直で、自分の感情をありのまま口に出すところに好感が持てました。そんな和泉の言動をすべて受け入れてくれる高宮も、大人の余裕が感じられて素敵でした。

 2作目の『C-CHILDREN』では、高宮の友人の蒼江がメインの攻めに。和泉を見て散々子供は嫌いだと言っていたので、どんな大人な恋人がいるんだろう、やっぱりクラブのもう1人のいずみ…?と思っていたら、まさかまさかの天涯孤独の高校生を拾い込むという展開でとても驚きました。その直也がまたこれでもかと同情を誘う、健気な子で。かと言って言動には悲劇のヒロインっぽさがあまりなく、素直に応援したくなるようなキャラでした。子供相手でも真摯に向き合ってくれた蒼江のポイントも上がり、読み終わる頃には大好きなカップルになっていました。

0

懐かしい匂いのするお話です

志水さんのビブロス時代の本というのは見ていないので、何だか新鮮に思うとともに、ストーリーの作り方の基本はもうこのころからあるんだなと、つくづくその才能に感心させられます。
ファッションとか髪型とか、古さを感じるけど、根本に流れるBLの魂はこのころから不変の形をとっているんだなと思いました。
やはり不幸を背負うキャラというのは魅力だし、子供を包み込む大人とのカプというところが、ちょっとイイですよね。

高宮×和泉 編
たまたま名前が同じだったことから、デートクラブの子と間違えられて、お互い勘違いで犯られてしまった和泉。
間違えた高宮は、翻訳の仕事をしているというのですが、何だかすごくお金持ち。
子供らしくて素直で、ふつうの高校生に、どうして高宮みたいな大人が一生懸命になって愛していると言うのか?
まだ巻が続くので、きっとそのこだわりには何かあると思うのですが・・・
ツンデレ高校生と、腹グロ王子様キャラという組み合わせのラブラブ&あまあまカップルです。

蒼江×直也 編
自分的にはこれが好みですね~
もう、これでもかっていうくらいに今時ありえないよ~という不幸のスパイラルに巻き込まれる直也が、全てのよりどころを失って蒼江に拾われて、そして少しずつ暖かさを知って、、、
こういう話、結構好きなんですよ。
蒼江は、高宮編でも出てきて、いじわるだと和泉に嫌われてましたが、本当はすごく面倒見がよくて、強くて、見せない優しさがあって、よい男ですわ。
このカプはまだキスどまりだけど、いつ結ばれるのかしら?

それにしても、和泉が間違われた”いずみ”は蒼江が好きみたいなんですが、体も弱いみたいだし、彼に幸せが訪れるのは次の巻ですね。

この一冊、ものすごい厚みがあり、この調子で6巻までいくのか?と不安に思いましたが、なんと!スルスルと読めて、とっても読みやすいです。
厚みに惑わされないようにね~!

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP