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表題作旦那さまなんていらない

鷹取総一,傾いた自社を立て直し更に発展した会社社長
大沢純,母の新婚旅行中に攻様の家に居候する高校生

同時収録作品昼下がりの妻達

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校生の大沢純が、一週間だけ居候するはずの屋敷に到着すると、家の主人・鷹取聡一は純のことを「自分の嫁」だと周囲に宣言して !?
(出版社より)

作品情報

作品名
旦那さまなんていらない
著者
黒崎あつし 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
お嫁さんになりたい
発売日
ISBN
9784344818453
3.1

(8)

(0)

萌々

(2)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
24
評価数
8
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

どこまでも本気な彼に惑わされ

今回は傾いた自社を立て直した複合企業の青年社長と
とある事情で攻様の家に居候する高校生の年の差ラブ。

二人の出会いから受様が絡めとられて恋に落ちるまで。

受様は17才の高校生。
受様は女手一人で育ちますが、
めでたく母の再婚が決まります。

結婚式でも元気が良過ぎる母は
花嫁のブーケも張りきって放り投げ
勢い余ったブーケが落ちた先にいたのは
白いタキシード姿の受様でした。

母はそのままブーケを押し付けた挙句、
あなたも嫁入りするようなものと
受様を見知らぬ青年に押しつけます。

ノーブルで知的な雰囲気のその青年こそ
今回の攻様になります♪

必ず私が幸せにしますと
力強く請け負う彼と母を見比べた受様は
式の後の一週間、
母の知人宅に居候する事になっていたので、
ノリの良い冗談の一種と受け流してしまいます。

攻様宅へと向かう車中で、
彼が複合企業の社長で母親の仕事相手だと知りますが、
博物館の様な巨大で立派な和洋折衷な館と
ずらっと並んだ使用人達に呆然としてしまいます。
あまりに場違い過ぎじゃない?

今日は特別という攻様に安心したのもつかの間、
攻様の言葉にその場がパキッと凍りつきます。

彼はいずれ私の妻になる人だから、
そのつもりで丁重にもてなしてくれ。

母の冗談を引きずっているらしい攻様に
このままお世話になってもホントに大丈夫なの??

前作カプは受様だけの登場ですが
黒川さんの花嫁シリーズ第二弾になります。

受様は前作『お嫁さんになりたい』の受様が
本来の性に戻って入った学校の同級生ですが、
サッカー選手として部活に邁進していた為に
恋愛事にはかなりのニブチンです。

攻様は子供の頃からあまり感情を見せない質で
仕事としてならかなりキツイ事も平気な人なのですが
受様の母親に連れられて行ったサッカーの試合で
受様に一目惚れしていたのです。

育ちが良いせいか鷹揚で他人の目を気にいない攻様が
受様を花嫁にというのは偽らざる本音なのですが、
攻様のストレートなアプローチも
受様には冗談としか思われません。

受様は学校で親しくしている友人(前作の受様)に
自分の事情を逐一話して聞かせますが、
緊迫感が無くて友人の彼の方がドキドキな感じ。

受様の印象を裏切るように実は策士な攻様に
なんだかんだと餌付けされていく受様の様子が
ほほえましくて楽しいお話でした♪

続編短編は受様二人のランチタイムの一コマを収録。
お互いのペット自慢をしているのですが、
友人の猫ちゃんは幸せ太りしてもう○○○?!

今回はそんな友人の恋のお話でシリーズ前作、
『お嫁さんになりたい』をご紹介しますね。

2

ほのぼの

結構良かったですね~というより、サラッと読めちゃいました~普通にほのぼのって、感じで~
この本は「お嫁さんになりたい」のスピンオフ?かな・・あちらで、出ていた未希がちゃんと男の子になって、純の同級生として、出てきてますね~しかも心配性の・・・最近黒崎さん「嫁」系が多いですね~3冊ぐらい続いている気が・・
鷹取家で一週間居候させもらう事になったんですが・・聡一がみんなに、「いずれ妻になる人」と紹介しちゃったから、大変~って、感じで、始まるんですが~純は冗談だろうと思いながら・・周りは本気ととってます~もちろん聡一本人もいずれはそうなったらいいなぁ~なんて、考えてるんでしょうが・・聡一はもともと純の母親の仕事相手で、2年前に偶然連れて行かれた純のサッカーの試合を見て、純に一目惚れした~なんですが・・純にとっては、とんでもない事・・なのに、普段は、結構あくどいことも平気でやるし、笑わない、見返りもなく人に親切にするタイプでもない・・的な人が自分の前では笑ったり、幸せそうで、優しかったりと・・そんな所を見て、絆される?流される?って、感じでカップルになる~ですね~元気いっぱいの男の子に出逢った仕事一筋?の冷たい男が、一目惚れして・・人間らしくなって行く~って、感じでしょうか?・・・すいません~分かりずらくて・・

0

フツーの男の子じゃん…

2009年刊、『お嫁さん~』シリーズ2冊目。
前巻『お嫁さんになりたい』で登場した未希が今回の主人公・純の親友として世話を焼いているので、読んでおいたほうが話に入り込み易いかなと思う。

再婚した母親の新婚旅行中に高校生の純が世話になる先は、絵に描いたようなお屋敷だった。
初っぱなから使用人達に出迎えられたところに主の聡一が「私の妻となる人だ」と紹介して仰天するばかり。
そんな鷹取家で一週間過ごす事になった純だけど大丈夫!?といった掴みだ。

純にとって全く素性の知らない聡一は謎の男だが、どうやら母親・梓が仕事で知り合った縁があるそうな…というのは判明した。
そこから分かってくる梓と純の親子仲が良い様子にはほっこりする。
また、唐突なご主人さま(聡一)の紹介に驚いていた使用人の人達もあっという間に純と馴染んで和気あいあいとなっている。
中でも屋敷内の使用人達を取り仕切る里子さんの有能さには天晴れ!!をあげたい位だ。

ただ、話全体は周囲の微笑ましさが際立つばかりで、肝心のBL要素については今一つな気がした。
そもそも聡一にも純にも”同性でも恋愛対象と見るのは大有り!!って根底がなかった"というのよ。
じゃあ、そこからお互いが絆されていく過程が見所だろうに、その辺りの盛り上がりが弱い気がした。
一応は、聡一が純を見初めたってきっかけがあるのだけどさ。

それに純って母親似の愛嬌あるフツーの男の子じゃん。
サッカーに打ちこんでいて日焼けした元気な男の子って従来の花嫁ものの受け設定にはなかったような。
それはそれで斬新だったのかも知れないけれどね。

0

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