逃亡者

toubousha

逃亡者
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
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レビュー数
5
得点
25
評価数
8件
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784796400244

あらすじ

愛から逃げて、生きてきた―。トップアスリートのトレーナーとして渡迷していた朋彦は、恋人と別れて失意のまま帰国した。今は個人相手のスポーツジムに勤務している。ある日、大手酒造メーカーの御曹司・真之の担当トレーナーをつとめることになった。本気の恋はしない。そう決めていたはずが、駆け引きを知らない年下の真之からの遠慮のないアプローチに心を乱されてしまう。身体の奥深くまで抉られて、久しぶりの快感に酔いしれる朋彦。深入りしてはいけない。分かっていながらも、その心を止められず…

表題作逃亡者

酒造会社の次男 冨田真之・29歳
スポーツトレーナー 関朋彦・34歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数5

たどり着く場所

アメリカ帰りのトップアスリートトレーナーと、大手企業の次男坊。
若い二人の熱い愛!!!なお話。
そもそも、ワタクシ水原さんて痛い作品!てイメージが常に付きまとってるんですが、最近一概にそうでもないのかな~と思わせてくれる作品にあたります。
もともとのイメージが酷すぎたゆえなのだろうか。
肉体的に痛いイメージ・・・久々に痛いのも読みたいです先生っw
簡潔に言えば面白かった。
愛に溺れるのを恐れ、相手をダメにしてしまう恐怖におびえ。
大学時代に、男と駆け落ちした父へのトラウマを抱えた受。
アメリカでも年下の恋人の能力をつぶしてしまうことを恐れ別れを選ぶ。
逃げ続けてきた日本に帰ったそこで、運命の出会いを果たすわけですな~。
これまた年下の男。しかもノンケ。
たまには珍しいものを試してみたいのだろう。
溺れなければいい。本気になるまでに・・と思っていたのに深みにはめられていくというつくりが美味しかった。
なによりも、攻のねちっこいまでのプレイがイイ(●´∀`●)ホェ:*
ノンケの癖に、男に嵌っていく様子がまた萌えるのよ。
最近妙に年下のノンケなキーワードに当たる続きのですが悪くないです。

受の口ひげプレイ。
プレイというか、興ざめさせようとヒゲをはやしてみる受。
な図なんですが、これがまたどーなんでしょ。
好みによるのかな。ほら、ごついオッサンに髭。そして犯す。
これならばわりとありきたりなのですが、年の割りには若く見える顔に口ひげ・・・口ひげ・・・・・え~っと・・・悪くないんだけど、それでのプレイというのはなにかこぉ、モヤモヤするというか、複雑でした。
逆にこぉどぉもいえない気持ち悪さがいいといえばイイんだけども。

ラスト。
ちょっとお父さんのくだり~が説明臭かったかな。
サラッと読み飛ばしてしまいました(ぉぃ
大事なシーンだろうのに申し訳ない。
なんにせよ若いってすばらしい!

0

いい年下攻でしたー

帯『もう、逃がさない-』

アメリカから日本に帰国してジムトレーナーをしている朋彦[受]とそのジム会員で酒造会社次男である真之[攻]との関係は先ずはセフレ的なものから始まります。
朋彦は家族以外にはカミングアウトしているゲイで年下好き、作中で年下男の魅力が語られていて成る程ね~とか思ったり。
といっても同じ社会人で5歳差なのでそれ程大きな年齢差という訳ではないのですが、今まで付き合った年下男達との違いや、ノンケだった真之が男とのセックスが上手い事を朋彦が意外性も含めて密かに喜びを感じていたり、相手がノンケで大手会社の御曹司なのを不安感を持ったりとその揺れる感情は無理無く感情移入しやすく描かれてます。
逃亡者というタイトル通り、朋彦は父の失踪と家庭の崩壊という過去から逃げていて、そして己をそういうものだと決めてしまってもいます。
真之自身にも過去があり、時間をかけて逃亡者が逃亡者でなくなる切っ掛けに真之はなるのですね。

朋彦の職業であるアスリートトレーナーについては、あとがきによると参考にした人が居るそうでそのせいもあってかプロのテニスプレーヤーで元恋人のキーファーと朋続き彦の描写等、なかなか興味深いものがありました。
いわゆる水原さん的な痛さは殆どありません、途中のセックス描写中にごく軽めの強引さがある位で陵辱系では無いです。

いさきさんの挿絵は目元に色気があって、朋彦の胸板も適度にしっかりしてて好みの絵柄でした。
途中に朋彦の髭姿が出てくるんですがそれが実に小説内のイメージ通りで良かった~。

朋彦の父親のスピンオフで「迷い恋」が出ているのですが、両方読むなら自分的には「迷い恋」から先に読んだ方がネタバレが少なくていい様な気がします。

0

逃げて逃げてたどり着いた場所

恋愛において、過去に付き合っていた男と今付き合ってる男とを比較するのはご法度とされてるけど、この受けは頻繁にそれをやります。

元カレがキーファーというプロテニスプレイヤー。その他、名もなき彼氏たち。
新しく付き合うことになったのが、真之という酒造メーカーの御曹司。

私、これが新鮮で、なかなか楽しかったです。
受けが色んな男と付き合い逃げてきて、この真之で逃亡生活をやめることにした理由が、「運命」というような曖昧なものではなくて、「真之自身が元カレたちにはなかった魅力を持っていたから」だった点。
真之は、キーファーよりも強引で、ある意味子供で、ある意味大人で、自分の思いに正直で、それを貫ける強さも賢さも持っていたから、受けは彼のところで留まることができたんだなァと。

なにげに一番好きだったシーンは、受けとキーファーとの再会の場面でした。
せつない場面なんだけど、それまで回想のなかでしか語られてなかったキーファーの出現にゾクゾク、しかも回想のなかのキーファーよりもカッコよかったもんで、きゅんきゅんしました。
でも、タイミングが遅かったんだよね。
キーファーは受けに別離を告げられたこと続きで成長したわけだけど。今ならもしかしたら受けを包容する力があるかもしれないけど、もう遅いんだよ。受けには真之がいるから。
こういう悲しい「ずれ」って、妙に好きなんです。

0

逃げないで立ち向かえ

様々な事情が重なり、開き直り諦めきっているゲイのスポーツトレーナー・朋彦。
恋人ができても深みにはまる前に逃げることを繰り返している彼の前に、酒造メーカーの御曹司・真之が現れます。
好みのタイプで流されて、深い関係になるのに時間はかからなかったのに、相手が本気だと迫ってきたらまた逃げ出そうとするのです。

ただ、今度の真之はただ逃げさせてはくれません。
彼のおかげで、心の枷になっていた両親の事情も解決の方向に向かい、めでたしめでたし。

簡単に言えばこの程度で終わっているのですが、前彼との関係や姉の事情、真之の家族の問題なども絡んでくるので、しっかり厚い本になっています。
でも、読むのにはそれ程時間はかかりませんでした。
読みやすかったってことでしょうか。
つまらなくは無かったけれど、淡々とストーリーが進んだなぁと思います。
あとがきにもありましたが、水原さんなのに黒さが無いのがあっさりしちゃった原因なんでしょうか?
(あっさりがいけないわけではありませんが。)

なかなか大変な人生を送ってきた朋彦ですが、これで落ち着いちゃうんでしょうか?
トレーナーのお続き仕事をしに再びアメリカに渡るのはやめたのでしょうか?
んー、そっちが気になる。

0

トラウマというのは、なるのではなくて、自分でトラウマにしてしまうのですね

”痛い”が代名詞になっているような水原作品の最近作はここ2作品続けてとても健康的です。
前回は中国拳法ものでびっくりしましたが、今回はスポーツトレーナーが主人公です。
とはいっても、トラウマを抱えているという部分でグルグルするという展開は当然の如く前提でありますが。

題名の『逃亡者』というのも、自分から逃げている主人公のことなんですね。
アメリカでプロスポーツ選手相手のパーソナルトレーナーをしていた朋彦は、恋人が競技より恋愛が大切になってしまったことから、それではいけないと別れ、10年ぶりに日本に帰国して一般向けのスポーツクラブでトレーナーとして勤め出します。
そこで顧客として大手酒造メーカーの次男でヤリ手と言われるスマートな年下の真一をサポートすることになり、誘われたことから興味本位で身体の関係が始まります。
身体の相性はとてもよく、セックスに関しても快楽にも正直で奔放な朋彦、いつもこれは遊びだからと割り切る態度でいるのですが、真一は本気になっています。
朋彦には、ある日突然男と一緒に失踪した父親がおり、それにより母が病んだり、自分がゲイであることで、父のように誰か続きの家庭や幸せを壊してしまうかもしれないという奥底に潜む恐怖がトラウマとなって、恋愛に向き合うことができないのです。
長兄がいるとはいえ、関連会社を任され企業のトップとして立場もあるはずの真一の家にまつわる確執を知り、真一も自分と同じようにトラウマとなるものを持っていると知る朋彦。
しかし、二人が決定的に違い、真一が前向きに正直に朋彦に恋愛できるのは、そういった過去をトラウマとして自分に理由つけているかいないかの違いなのです。
真一の調査で、失踪した父を理解する時が来る時、もう朋彦は恋愛からも何からも、逃げなくてもよくなるのです。

主人公達は、ただ淡々と身体と時を重ねてゆきます。
朋彦の逃げの姿勢も、無理矢理の理由付けではなく、そうなるのも仕方ないだろうと思います。
ストーリーには説得力がありました。
真一は鬼畜でもなく、二人とも性的にも奔放なシーンが繰り広げられるので今までの水原作品にはない違った意味のエロさがあふれていました。
朋彦が真一の気持ちを計ろうと、ヒゲを生やすシーンと絵が出てくるのですが、これが結構ツボです♪
また違った水原作品を見せてもらった感じで楽しめました☆

1

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