ボタンを押すと即立ち読みできます!
実は、この道(BL)に入ったきっかけは
山田ユギ先生でした。
この「青年14歳」も、私がこの道(BL)に足を踏み入れた年に
買った本です。すごくなつかしい本が文庫になり
そして描きおろしまで入ってる!
いろんな作家さんがいますが、山田ユギさんという作家さんほど
たくさん作品を生み出しながら読者の期待に応えつづけてる作家さんも
めずらしいと思うんですよね。
自分本位に作品が変わっていくでもなし
かといって読者受けを狙って作風が守りに入ってるわけでもないし
作品の魅力もさることながら、作家さん自身に好感を抱いてしまう作家さんです。
物語では、親友同士が友情か恋か性欲なのかわからず
ヤりたいことをドキドキしながらヤる。
無邪気な時期から悩める時期、疎遠になり、再会する。
見事にキャラクターが成長してるんですよね。
最後はシルバーまでいくんですよwww笑った笑った。
どこかシリアスな雰囲気を漂わせつつ、読者を気分よくさせてくれる
そんなサービス精神がうかがえる一冊でした。
コミックス版『青年14歳』プラス、『花とおじさん』の続編にあたる『ぼくのおじさん。』を同人誌から再録、
コミックス未収録の『かなしいからじゃない』も収録。
そして、昨秋ルチル本誌に掲載された『青年18歳』、さらに描き下ろし『青年?歳』を収録した、かなりお得な一冊です。
『ぼくのおじさん。』は同人誌で既読なので、レビューはそっちで書きます。
『青年14歳~18歳』
親友の町田にいきなり「ヤラせろ」と迫られた伊東。
そこからはじまる二人のラブストーリー。
見ててこそばゆくなるくらい、可愛くて恥ずかしい(笑)性春の二人です。
二人が「恋人」になるのはコミックス収録の14歳、14,5歳、15歳。
18歳ではそんな二人が別れてしまっています。
お互い彼女ができ、偶然再会してしまった二人は…。
基本ケンカップルなんですが、お互い大好きで、天然ワンコな伊東も可愛いけど、ツンデレ町田もめちゃくちゃ可愛い。
そして中学時代とは違うセックスをした二人。町田は感じすぎてやばいようで(笑)
やばい、なんでこんな萌えることユギさんは考えられるんだろう!
描き下ろし『青年?歳』はまさかのシルバー?!・・・でしたがそれはただの町田の妄想でした(笑)
このままでは80歳になっても自分が受なのでは…と焦る町田は伊東を押し倒すことに成功しますが…。
伊東も腹をくくってくれたのに、結局快楽に流されて受けてしまう町田。
ごちそうさまです!!エロいよ~!!
町田のパンツを脱がし、お尻に指をつっこんでる伊東の、あのコマの表情が非常に好きです。
いつもヘラヘラしてる伊東のあんな表情に、私はもうメロメロですよ…!
二人も大人になったなぁ…!!
そして感じすぎの町田。ユギさんも書かれているように、一度くらいは攻ができるかもですが
結局受なんだと思います。しかし攻め喘ぎもみたいのでリバも期待!
文庫版になって、さらに好きな作品になりました。可愛くてキュンとして面白くて、そしてエロも増量です!
『かなしいからじゃない。』
BLというよりは、普通にハートフルな話でした。BL未満ですね。
主人公と浮いてる転校生と、気のいいおばあさんの話。
ちょっとずつ、一つ一つの点が結びついていくような話でした。
さすがユギさん、お上手です。
一番萌えたのは「見収録作について」にて書かれている今後の二人のイラスト。
BL未満からBLへと移行する瞬間ですね。
早くこの二人が恋に発展しますように!
あとがきにて「青年24歳」のイラストもあります。
この二人の話は永遠に続いてほしいなーていうか、見てみたい!
本当に死ぬまでの間ずっと二人は添い遂げそうですね。
できればリバの瞬間も見てみたいな~!
青年14歳、未読の方はこの機会にどうぞ!
町田&伊東の物語が新作プラスで文庫化です。
彼女との初えっちの最中、なぜだか萎えてしまった町田。
その時頭に浮かんだのは親友・伊東。
それからはもう、彼女ではなく伊東とやりたくてたまらない。
可愛く伊東にお願いしてみるが、即拒絶。
しかし想いを告げられ唇を奪われた伊東の頭の中も、町田のことでいっぱいになってしまった。
想いが通じ合った後は、どちらがタチをするか男のプライドを賭けた激しい攻防戦。
その結果、一番大切なのは「好き」と思う気持ちだということに気付きましたが・・・。
新作『青年18歳』はその3年後のお話。
こうやって続けて読むと、絵が変わったことがよく分かります。
すったもんだの挙句結ばれたのに、別れてしまっていた二人。
でも相手を想う気持ちはお互い変わっていませんでした。
町田のキレやすく、すぐに手が出るところもね。
『猫になりたい。』
一緒に暮らしていた男に出て行かれ、寂しさからアパートで内緒で猫を飼うシゲル。
それを管理人の息子の高校生・タケオに見つかり・・・。
年下攻です。
『駆け出す男』
これが一番好きです。
友人・高円寺が失恋する度に慰めていた中野。
酔った勢いで関係を持ち・・・。
ただの友人同士だった二人が、身体の関係を持ったことで変わっていく。
『花とおじさん』
8年前妻を亡くした作家の鳩山。
その時そばにいてくれたのは、まだ13歳だった従弟の明博。
こちらも年下攻。
タイトルのせいで読み返すまで従兄弟ではなく、叔父・甥かと思い違いしていました。
『ぼくのおじさん』
『花とおじさん』の続編。
明博は出版社に入社。
この海潮社というのは、久保と落合も働いている会社ですね。
『かなしいからじゃない。』
克己のクラスに転校してきた、無愛想な細井。
彼の辛そうな笑顔を見て、彼のことが気になるようになり・・・。
友情以上恋愛未満。
この二人の関係よりも、58歳の年の差を越えて友達関係を築いていた、克己と細井の祖母・小春とのふれあいの方が良かったです。
タイトルロゴが旧作と変わり、全て明朝体+花になっていました。
BL本ってあまりレタリングに凝らないのかな・・・?
いろいろなキャラが怒りまくり
「やらせろ!」
「俺が先だ!」
マウントを取りたがる男たちがはじけています。
ユギ先生ではないですが
ボーイズラブの年齢に制限ってあるんでしょうか?
私的には、30代かな。(理由はなく、なんとなく。。)
ユギ先生は、70歳だそうです。
コミックス未収録160ページと書き下ろしで
かなり満腹な一冊でした。
ギャグテイストもあり笑えます。
年齢は様々ですが、どのキャラも魅力的。
年齢関係なく、BLを読める方にオススメ。
LBとはなんぞや。「ラブリーボーイズ」の事ですよ!
表題作「青年14歳」は、小4(11歳)で知り合って、14歳、14.5歳、15歳、18歳と綴られるBLクロニクル。
こちらは正統ボーイズラブで、仲良し→キス→触りっこ→おクチで→15歳とうとう合体、との流れ。
一度別れるのですが、18歳で再会し…
そしてお互いの気持ちを再確認する流れがすごくいい。黒髪男前系の伊東が攻め、美形の町田が受けなんだけど、町田は顔に似合わぬ武闘派でいつも攻めx攻め攻防しているのが笑える。
「猫になりたい。」
管理人の息子 x アパート住人。
こちらの受けも、美形だけど武闘派。でも寂しがりや。年下の攻めに絆されて?めっちゃ色っぽいお風呂の中でのラブシーンです。
「駆け出す男」
高校からの友人同士。
二人共ノンケなんだけど、受けの中野は多分攻めの高円寺が好きだったのかも。酔った勢いでヤってしまい、単純な高円寺はホントに中野が好きになる、という話。Hの時の中野がエロい。
「花とおじさん」「ぼくのおじさん」
一回り以上年下の従弟 x 妻と死別した作家。
攻めの明博は13才からずっと良夫に恋い焦がれていた。『手が欲しいな よっちゃんの手が 今年は左手 来年は右手』
明博のドイツ転勤が急に決まり、良夫は全身を明博に与える。何と切羽詰まったラブシーンか!
「かなしいからじゃない」
この作品は最高です。厳密に言えば多分BLじゃない。萌えもあんまり…というか萌えよりも感動してしまうのです。タバコ屋のカッコいい不良ばーちゃんと影のある転校生の秘密。そして友情。
ボーイズ同士の友情もそうだけど、おバカな高校生とばーちゃんとの交流が凄くいいんだな。
ユギ先生、この作品を収録してくれてありがとう!
「あとがきまんが」「青年?歳」
怒りんぼ受け解説とBLの年齢上限について。BLもついにここまで?と思いきや眼福の「青年24歳」の美麗イラストで〆。